コープ(co-op)留学とは?人気の理由やおすすめの学校とコースも紹介!

コープ(Co-op)完全ガイド


監修者

カナダ留学を考えているとき、必ず「Co-op(コープ)」という言葉を耳にすると思います。

「コープ」とは、カナダのカレッジに在学しながらインターンシップ(就労体験)ができるプログラムのことです。

学校に通いながらインターンとして働けるため、卒業後に現地で仕事を探すときにも役立ちますよ。

本記事ではカナダの「コープ(Co-op)」について専門家がわかりやすく解説いたします。

注意

※「カナダのコープが廃止になった」という誤情報がありますが、廃止になっていません。

コープ(co-op)留学とは

カナダのコープ(Co-op)とは「Cooperative Placement」の略で、カレッジで専門的な勉強をしながら企業で働けるカナダ独自のインターンシップ制度のことです。

学校(カレッジ)が企業と「協力」して、学生を職に就かせるという意味です。

つまり、コープ留学ではカナダのカレッジで、「マーケティング」のような専門分野を学びながら企業でインターンとして働くことができるんです

コープ留学とは

学校の勉強だけでなく、インターンシップとしてカナダの職場で仕事体験ができる、ということですね。

なお、コープ(Co-op)という用語は、インターンが含まれた学習プログラム、または、このプログラムの履修に必要なビザのことを指します。

コープ(co-op)留学の特徴

ではどのようにすれば、カナダでコープを使ったインターン留学ができるのでしょうか?

答えはシンプルです。コープはカレッジのプログラムの1つで、それを履修すればコープ留学ができます。

カナダには「現地企業でインターンとして働けるプログラム(=コープ)」が選べるカレッジもあるんですね。

カナダ留学中に英語を学べるだけではなく、専門的な知識を得て、しかも実践でスキルアップできるのが魅力ですよ。

ただし、働ける期間には制限がありますよ!

カナダのブリティッシュ・コロンビア州の場合は、コープ留学での就労期間はプログラム全体の50%までと定められています。

コープ留学が1年なら、その50%である6か月がコープで可能な就労期間というわけです。

コープでの就労期間

コーププログラムでは、就学期間と同等以下の期間インターンとして働くことができ、プログラム全期間の前半が座学期間・後半がインターン期間として構成されていることがほとんどです。

座学期間中は週20時間、インターン(コープ)期間中は、週40時間まで働くことができます。

言い換えると、学校に通い授業を受けている期間はアルバイト、インターン期間になるとフルタイム勤務が可能です。

コープ(Co-op)で学べること

では、カナダのコープ留学では何が学べるのでしょうか?

カナダの私立カレッジのイメージ

ここでは人気のある私立カレッジを例に、コープで学べるものを紹介しますね!

カナダの私立のカレッジで主に提供されているコーププログラムはこちらになります。

希望の職種 コーププログラム
接客業
  • カスタマーサービス
ホテル・観光業
  • ホスピタリティ
  • ツーリズム
オフィス系のお仕事
  • ビジネス
  • マーケティング
国際的な取引・物流
  • 国際貿易
今注目のIT系
  • デジタルマーケティング
  • ウェブ開発
  • ウェブデザイン
好きなことを仕事にする
  • 美容
  • 服飾

ホスピタリティ関連

こちらのコースでは、ホテル・観光業界で働く上で必要な様々なスキル(接客、セールス、マーケティング、管理など)を学びます。

プログラム全体を通して、ホスピタリティ業界に精通するカスタマーサービス、コミュニケーション、収益管理などへの学習などに重点が置かれているコースです。

他に、接客業では「カスタマー・サービス」系のプログラムも人気ですよ。

ビジネス関連

現代のビジネス経営に焦点をおき、経済・マーケティング・会計・コミュニケーション・リーダーシップなど、幅広い分野を包括的にを学んでいきます。

主にオフィスワークがしたい方や、キャリアを中断させたくない社会人におすすめのコースです。

IT・WEB関連

Web系コースでは、WebデザインやWebサイト制作、あるいはWebサービスやWebシステムを開発するために必要なスキルを身につけます。

IT系は昨今需要が高い職種でもあり、人気に伴い新しいコースも増えてきています。

詳しくは、コーププログラムで学べる内容をご覧ください。

カレッジの難易度

「カレッジの授業についていけるか不安です」というお声をよくいただきます。

授業を難しいと感じるかどうかは、次の要素によるものが大きいです。

  • 現在の英語力
  • 受講プログラムの専門性
  • その分野の知識・経験
  • 宿題やテストの量

コーププログラムでは「その分野で働くために必要不可欠な知識」を短期間で学びます。

そのため授業のスピードは早く、英語力がギリギリの状態でスタートすると授業についていくだけで精一杯になるでしょう。

さらに履修するコーププログラムの「専門度」が上がるほど、授業が高度になります。知識がまったくない分野だと、英語が流暢でも難しいはずです。

逆に、英語で日常会話がストレスなくできて、かつ日本で数年その分野で働いた経験がある方は、簡単に感じることでしょう。

コープ(Co-op)にかかる費用は?

【2023年12/9追記】
2024年から条件変更に!

2024年1月1日以降に申請(受理)された学生ビザからは、残高証明に必要な金額が大幅に上がります

これまで、学生ビザの残高証明のミニマム(最低)金額は「1年で約100万円」(この金額あればまあ問題なく留学生活が送れるよね、という意味)でした。これは2000年に定められた金額で当時の物価が考慮されています

今回、20年以上ぶりにこの金額がアップデート。

2023年の物価をもとに「1年で約220万円」の残高証明が必要になります。

カナダのコープ留学が魅力的だということをお話ししてきましたが、気になるのは費用ですよね。

コープに必要な費用を留学期間別に一覧としてまとめました。

6か月 1年 2年
学費 $5,225 $7,875 $12,015
滞在費用 $4,800 $9,600 $19,200
留学生保険料 $360 $657 $1,314
往復航空券代 $1,500 $1,500 $1,500
ビザ申請費用 $235 $235 $235
合計 $12,120
(約132万円)
$19,867
(約216万円)
$34,264
(約372万円)

※バンクーバーのコープ提供カレッジ、SELC Career College で 6か月~2年のプログラムを受講した場合の費用です。
※カレッジ費用には授業料、教材費、入学費が含まれています。
※「ビザ申請費用」にはビザ申請料($150)とバイオメトリクス登録料($85)が含まれています。
※2022年1月時点の料金です。

プログラムの期間や学ぶ内容によって金額は変わりますが、1年間のプログラムではおよそ150〜200万円ほど(生活費含む)です(参考:カナダのコープ留学にかかる費用一覧)。

コープで収入を得ながら在学する

カナダのコープにかかる費用を見て、次のように思われたかもしれません。

高い!

でもコープなら、生活費を稼ぎながら在学できるため心配ありません(詳しくは次の項で紹介します)。

カナダのコープ留学でどれくらい稼げるのかもご参考に。

ワーホリとコープの違いは?

「海外で働ける」と聞くと、「ワーホリ(ワーキングホリデー)となにが違うの?」という疑問がわきますよね。

そこで、ワーホリとコープの主な違いを一覧にしました。

コープ ワーホリ ROセカンドワーホリ
ビザの種類 学生ビザ+ワークパーミット(就労許可証)
(通称:コープビザ)
ワーホリビザ ワーホリビザ
年齢制限 なし 有(31歳になる直前まで申請可) 有(36歳になる直前まで申請可)
ビザ取得可能回数 複数回申請可能 一生に一回 一生に二回まで
学校に通える期間 半年〜2年程度
(プログラムによる)
6か月未満 6か月未満
カナダに滞在できる期間 プログラムの期間に応じる* 1年間 1年間
カナダで働ける期間 卒業するまで
滞在期間とは別
1年間 1年間
働ける時間数/週 インターン期間中:40時間/週
座学期間中:20時間/週(6か月以上のプログラムに限る)
制限なし 制限なし
就活サポート なし、自力で就活 なし、自力で就活

*半年以上のプログラムの場合、学校の期間中ずっと週20時間までの就労が可能(オフキャンパス)。さらにコープ期間(インターン期間)には週20時間がプラスされ、週40時間(フルタイム)で働くことができる
*就職サポートには、仕事に必要な知識の習得のほか、履歴書添削や面接トレーニングなどがある

一番大きな違いは、コープには年齢制限がないこと

ワーホリを取れない人でもコープならカナダで働ける

コープが注目される理由は、ワーキングホリデービザが取得できない方でもカナダで働けることなのです。

2種類のインターンの違いは「有給」かどうか

コープでお金を稼ぎながら勉強できることを紹介しましたが、無給のインターンもあります

ここでは「コープ」と「プラクティカム」の2種類のインターンについても触れておきましょう。

2種類のインターン(コープとプラクティカム)

コープとプラクティカムの違いを表にすると次のとおりです。

コープ(Co-op) 必ず「有給
プラクティカム(Practicum) 無給と有給の両方がある
コープとプラクティカムの違い(BC州の例)

カナダの留学先としてもっとも人気の高いブリティッシュ・コロンビア州に限定すれば「コープ」は必ず有給ですが、プラクティカムは無給の場合もあるのです。

コープが必ず有給なんだったら、プラクティカムを選ぶ理由はないんじゃないの?

……と思われるかもしれませんが、お給料が出るということは、即戦力になる人材が求められている場合が多いということ。

つまり、お金がもらえることばかり重視していると、スキル不足により「選べる仕事」が少なくなってしまうのです。

その点、無給(プラクティカム)であれば、企業側にも明らかなメリットがあります。

経験を積むのが目的であれば、プラクティカムの方が適している場合も多いということです。

コープとプラクティカムの違いについてもご覧ください。

コープ(co-op)留学の参加条件

学生でありながらカナダで働く経験もでき、専門的な勉強もできるコープ。

このコープを利用して留学するために、どのような条件があるのでしょうか?

カナダでコープをするための条件とは?

コープ留学には「年齢制限」のようなルールはありませんが、以下の4つは必須となります。

  1. 高校卒業の証明(英文)
  2. カレッジや大学に入学できる英語力
  3. 有効な「コープビザ
  4. 残高証明書

なお、3で紹介している「コープビザ」は、1つのビザとしてあるわけではなく、厳密には「学生ビザ」の一種です。

学生ビザ+コープワークパーミット=コープビザ

「コープ」は単独のビザではなく、学生ビザへの追加の許可証という位置づけになります。

便宜上、この2つをまとめて「コープビザ」と呼ぶことが多いです(正式名称ではありません)。

さらに詳しくはカナダでコープ留学をするための条件をご覧ください。

英語力が足りない場合

履修するコーププログラムによって求められる英語力は違いますが、最低でもIELTS 5.0 以上とするところが多いです。

理由は、カレッジは英語を学ぶ場所ではなく、英語専門知識を学ぶ場所だからです。

カレッジでは毎週のようにプレゼンの発表があります。自分の意見を英語で述べるスキルがないと授業についていけません

「英語で説明を聞けばその語句の意味が理解できる」程度の英語力が必要ですよ。

ですが、日本人はスピーキングに自信のない方が多いので、数か月、語学学校で英語力を伸ばしてからコープを始めるパターンがほとんど。

まずはカレッジの入学テスト(無料)を受けてみて、ご自分の英語レベルを把握するのをおすすめです。

ちなみに、カナダのカレッジでTOEICのスコアは使えません。

TOEICじゃダメなの?

その理由は、TOEICに「スピーキングテスト」がないからで、つまりは4技能の総合的な能力が測れないからです。

コープ(co-op)留学が人気の理由

カナダでコープ(Co-op)をすることでどういったメリットがあるのでしょうか?

コープ(Co-op)留学のメリット・デメリットは?

カナダのコープ留学のメリットは以下の4つがあります。

  • 収入を得ながら学べる
  • 語学留学と差別化できる
  • キャリアアップにつながる
  • カナダでの就職につながる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

収入を得ながら学べる

コープ留学の最大の魅力の1つは「費用面」にあります。費用を抑える方法は、出費を減らすか、収入を得ることです。コーププログラムでは後者のアルバイト、またはインターン収入を得ることができるのです。

例えば、ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)の最低賃金は17.40(約1,896円)です。

学校に通いながら週3-4回アルバイトすると、月収は約15万円になります。インターンを始めると、月収は約30万円に増えるでしょう。

アルバイトだけでも最低限の生活費をカバーできのは非常に大きなメリットです。

カナダでは通常、語学学校に通う学生(いわゆる語学留学)では働けないんだよね

しかし、コーププログラムに通う学生は働ける点、さらにワーホリと違い年齢制限がない点が魅力です。

語学留学と差別化できる

コープ留学のもう一つの魅力は、語学留学との差別化です。これはとくに、就活前の学生社会人にとって非常に魅力的なポイントです。

英語を使用する業界、例えば商社やメーカー、物流・貿易、航空業界、ホテル、観光業などでは、「英語ができて当たり前」です。バイリンガルやトリリンガルの人材は実はたくさんいます。昨今では「流暢な接客日本語を話す英語ネイティブ」の働き手も増えてきました。その中で就職や転職を考えるなら、「英語だけ」の留学では十分とは言えません。

コープ留学では、カレッジのカリキュラム修了とともに得られる修了証(CertificateやDiploma)、インターンシップから得られる推薦状(リファレンスレター)、何より海外で働いた実務経験など、語学以外にも多くの武器を手に入れることができます。

キャリアアップにつながる

コープ留学は、単なる語学学習にとどまりません。「仕事」という明確な目標を持って学ぶことで、自身のキャリアについて深く考える機会となるでしょう。

また、カレッジではディスカッションやプレゼン、エッセイなど、毎日のように課題をこなすことでビジネス英語が自然と身につきます。

さらに、学校で学んだことを、即、インターンシップで実践に落とし込むことで、きた表現多文化環境でのコミュニケーション能力を習得することができるのです。

多くの人が英語力を伸ばすために留学を考えますが、それだけでなく就職や転職活動でのアピールポイントとして英語力を重視する人にとって、コープ留学は、語学力と実務経験を同時に得られる理想的なプランです。

カナダでの就職につながる

社会人の方は、これまでされていたお仕事の経験を活かせるプログラムを選ぶことで、カナダで就職先を見つけやすくなります。

なぜならば知識がある分、授業についていきやすく、日本での実務経験があるのでインターン先も見つけやすいからです。

特に、こんな方は今までの職歴を活かせる分野を選びましょう。

職歴に関連したプログラムを選ぶべきパターン

  • カナダへの移住(永住権取得)を視野に入れている
  • キャリアを中断させたくない
  • 帰国時は前職種にて再就職したい
  • コープ留学の難易度を下げたい

もちろん、まったく違う分野にチャレンジしてみたい!という方もたくさんいらっしゃいます。

アメリカやオーストラリアでは、インターンシップに参加するために大学在学中やそれ以上の学歴が求められることが一般的です。しかし、カナダのコープ留学は高卒から参加が可能で、カレッジでの学習内容に関連していれば、どのような業種・職種でもインターンシップに参加できます。

リフレッシュや新しい知識を得ることが目的であれば、職歴にこだわらず興味がある分野を選ぶのも1つの方法です。

また、カナダ現地で就労できてしまえば、それは永住権にもつながることを意味しますよ(後述しています)。

コープ(co-op)留学とカナダの永住権

コープ留学はカナダで永住権を目指すときに有利になるのでしょうか?

実は、直接的には永住権にはつながりません。その理由を解説します。

コープ(co-op)での就労時間は永住権でポイントになる?

なぜならコープは「学生ビザ」の一種で、その期間の就労経験は「就労」とは認められないから。

つまり、コーププログラムで経験した仕事は、永住権申請時に求められるカナダでの就労期間にカウントされないのです。

コープの期間は、学生としてカナダで勉強していたとカウントされるのか……。

コープ(co-op)留学を永住権につなげるには?

でも、それを聞いてガッカリしないでください!

直接的には永住権につながりませんが、間接的にはつながることもありますよ。

具体的には次のような流れです。

コープから永住権へ

つまり、コープ期間中に「この人は仕事ができるし、人間性もいいな」と思ってもらうことで、その後に就労ビザをサポートしてもらうのです。

詳しくはコープ留学から永住権につなげる方法をご覧ください。

コープ(co-op)留学がおすすめな人

では、カナダのコープ留学はどんな人におすすめなのでしょうか?

大学生にも社会人にもオススメできます。次のように考えている人には特にオススメです。

オススメできる人

  • 就職活動を控えている大学生
  • 英語力プラスαのスキルを磨きたい人
  • 海外でアルバイト経験を積みたい人
  • 日本でのキャリアを活かしたい社会人
  • カナダに長期滞在したい人

大学生の場合、学校を1年休学して留学する場合がほとんどなので、1年以内に完了できるコーププログラムが人気です。

カスタマーサービスやホスピタリティ系のプログラムは、比較的期間が短めに設定されていることが多いですよ。

以下の記事ではさらに詳しく紹介しています。

コープ(co-op)留学を失敗させないためには?

Co-op留学で成功するために、次のことを心がけましょう。

  • 目標を明確にする
  • 積極的に授業に参加する
  • 留学費を確保する
  • 日本にいる間に職歴を積む

目標を明確にする

留学で得たいこと・目標が明確であれば、成功に最短距離で近づくことができます。

ただし、海外生活や留学ではむしろ予想外のことばかり起きるので、そこで「イメージと違う、こんなはずではない」とストレスを感じてしまう方は苦労されています。

期待値・理想に固執するのではなく、柔軟に「物事をあるがままに受け入れる姿勢」も持ちましょう。

また、目標は単なる出来事としてではなく、「自分にとって重要なポイントはなにか」「なぜそれを達成したいのか」など芯を明確にしましょう。そうすれば「たどり着くまでの道筋は違っても本当にやりたいことは達成できた」と思えるようになりますよ!

積極的に授業に参加する

同じ授業を受けていても、ただ受け身で聞いている生徒と、積極的に発言したりわからないことを質問する生徒では、伸びが全く違います

せっかく留学に来ているのですから、機会は無駄にせず、最大限活用しましょう。

海外の先生は、やる気のある生徒が大好きです。積極的な態度の学生には、惜しみなく支援してくれますよ。

完璧を求めず、失敗や間違いを恐れない姿勢でいましょう。

留学費を確保する

一番もったいないと感じるのは、「お金がないから留学を中断せざるを得ません」というケースです。

留学には授業料だけではなく、現地での生活費もかかります。折角の機会ですから、旅行に行ったり外食したりする日も増えるでしょう。

それだけでなく、最初のうちは英語での生活に精一杯で、仕事をする余裕がないこともありえます。

留学でしたいことを実現させるためには、渡航前から資産計画をしっかり立てることが重要です。

日本にいる間に職歴を積む

日本人に多いのはコミュニケーションにストレスを抱えてしまう方です。英語の面で、対面では問題なくても、特に電話での対応で聞き取れない・理解できないという苦労を経験した方がいました。

不慣れから来る緊張感もあるので、社会人/大人としての経験値をあげておくといいでしょう。

また、職歴があると、現地で仕事が見つかる確率が格段に上がることもお忘れなく。

コープ(co-op)留学の注意点

一方で、コープ留学には以下のようなデメリット(注意点)もあります。

コープ留学の注意点

  • インターンシップは確約されていない
  • 有給ではない場合もある

    インターンシップは確約されていない

    注意点として大きいのは、コープに参加すれば必ず就職先が見つかるというわけではないこと。

    学校は求人情報を教えてくれたり、面接準備を手伝ってくれたりしますが、基本的に仕事は自分で探さなければいけません

    あくまでも学校は現地で仕事ができるように訓練する場であり、学校にさえ行けば自動的に紹介してもらえるわけではありません。面接に行くのも実際に働くのも自分自身だということに注意してください。

    大学のキャリアサポートに近いね

    有給ではない場合もある

    上でも述べたとおり、コープには無給のインターンも含まれます。

    例えばバンクーバーが属するブリティッシュコロンビア州は、コープは全て有給ですが、無給のプラクティカムというプログラムもあります。

    また、トロントがあるオンタリオ州では、無給のコープも認められています。

    無給のインターンに意味はある?

    無給でインターンをするよりも、有給でお金をもらえるほうがうれしいですよね。

    でも大学生の場合、仕事の経験がない、もしくは乏しいため、即戦力として雇ってもらうのは難しいでしょう。オフィスなどの仕事の場合は特に。

    それなのに「有給」にこだわっていると、仕事が見つかりません

    さらに現地の人とは違い、カナダで働ける期間が限られているため、サービス業以外の仕事につくことは簡単ではないのです。

    その点、無給(プラクティカム)であれば、企業側にも明らかなメリットがあります。

    「できるだけ稼ぎたい」のか「社会経験がしたい」のか、目的に合わせて選びましょう。

    なお、ボランティアやアルバイトの経験もカナダでは立派な「職歴」とみなされます。

    日本にいるうちに、多様な経験をしておくとカナダでの就活で役立ちますよ。

    コープ留学のメリット・デメリット(注意点)についてもご覧ください。

    コープ(co-op)留学できるおすすめの学校とコース

    「コープ留学」は近年どんどん人気が高まっており、たくさんの学校がコーププログラムを提供しています。

    カナダのどの学校がコープをやっていて、どの学校がオススメなんだろ?

    多くの学校の中から、特にコーププログラムがオススメの学校をご紹介しますね(ここでご紹介する学校はほんの一例です)。

    プラクティカムができるカレッジはこちらで紹介しています。

    私立カレッジがおすすめな理由

    コーププログラムを受講できるカレッジには、公立カレッジと私立カレッジがありますが、私立のほうが人気です。なぜならば、英語力・費用などの敷居が低く、プログラムの選択肢が広いからです。

    学校独自の英語テストにおいて一定以上の成績を取ることで、IELTSやTOEFLが免除されることが多いのも私立カレッジに人気が集中する理由の1つでしょう。

    それに対して、公立カレッジのコープ留学は仕組みが少し違い、インターンとして働ける期間に束縛があります。

    コープの関連科目を履修できる学期数が決まっていて(たとえば2つの学期のみ)、その間しかフルタイムで働けないため、結果として私立カレッジのほうがインターンで働ける期間が長くなります

    他にもさまざまな分野で コープ 就労体験ができるプログラムがありますので、詳しくはご相談ください。

    バンクーバー

    バンクーバーの人気カレッジをいくつかご紹介します。

    SELC Career College(セルク)

    SELCの日本人カウンセラーさんにインタビュー

    SELCでは「語学学校(ESL)」と「キャリアカレッジ」が併設、デジタルマーケティングコースの開設予定など、さらにレベルアップしていく学校です。

    プログラム名 プログラム期間 授業期間 コープ期間 学費(総額)
    Hospitality Management 12・24ヶ月 6・12ヶ月 6・12ヶ月 9,080ドル~
    Business Foundations 12・24ヶ月 6・12ヶ月 6・12ヶ月 8,490ドル~
    Digital Marketing 12・24ヶ月 6・12ヶ月 6・12ヶ月 9,900ドル~

    SELC Career College (セルク)の詳細はこちら

    Cornerstone College(CICCC)コーナーストーン

    1980年に創設。EQA、PTIB、EduCanadaに認定されたカレッジです。

    「卒業後のキャリア」を真剣に考える学生に定評があり、学生の平均年齢は高めです。一度社会に出た後、目的をもってもう一度学校に通うという学生が多いです。

    プログラム名 プログラム期間 授業期間 コープ期間 学費(総額)
    International Business Management 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 10,195ドル
    Hospitality Management 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 9,995ドル
    Digital Marketing 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 10,195ドル
    Web and Mobile Development 24ヶ月 12ヶ月 12ヶ月 17,445ドル

    Cornerstone(コーナーストーン,CICCC)の詳細はこちら

    Canadian College カナディアンカレッジ

    カナディアンカレッジは、バラエティに富んだ専門プログラムが強みです。

    最短3か月から最長2年のプログラムがありますよ。

    プログラム名 プログラム期間 授業期間 コープ期間 学費(総額)
    BUSINESS MANAGEMENT & CO-OP (CERTIFICATE) 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 9,800ドル
    HOSPITALITY MANAGEMENT & CO-OP (CERTIFICATE) 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 10,500ドル
    TRADE MANAGEMENT & CO-OP (CERTIFICATE) 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 10,200ドル
    SOCIAL MEDIA MARKETING & CO-OP(DIPLOMA) 24ヶ月 12ヶ月 12ヶ月 18,800ドル

    Canadian Collegeの詳細はこちら

    トロント

    続いてトロントの人気カレッジをいくつかご紹介します。

    ILAC アイラックインターナショナルカレッジ

    ILACは公立カレッジや大学と強い結びつきがある学校です。ILACで取った単位を公立のカレッジのプログラムへ移行できるので、学んだ内容がムダになりません。

    ILACの詳細はこちら

    Greystone College グレイストーンカレッジ

    Greystone College は、ビジネス、ツーリズム&ホスピタリティ、TESOL(英語指導法)のプログラムを提供するキャリア系専門学校です。

    クラスは少人数制で、卒業後は即戦力として活躍できる人材育成を目指しています。

    プログラム名 プログラム期間 授業期間 コープ期間 学費(総額)
    International Bussiness Management 12ヶ月
    (48週間)
    6ヶ月 6ヶ月 11,585ドル
    Hospitality Management 24ヶ月
    (96週間)
    12ヶ月
    (48週間)
    12ヶ月
    (48週間)
    21,215ドル

    Greystoneの詳細はこちら

    Tamwood タムウッドキャリアーズ

    Tamwood はバンクーバー、ウィスラー、トロントにキャンパスを持つ、多国籍・アットホームなコープ留学のできるカレッジです。先生と生徒の距離も近いのが特徴で、1人1人をしっかり見て生徒の可能性を最大限に引き出してくれます。

    プログラム名 プログラム期間 授業期間 コープ期間 学費(総額)
    International Business & Management 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 11,970ドル
    Hospitality & Tourism 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 10,215ドル
    Digital Marketing 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 11,970ドル
    Web Development UX UI Design 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 13,253ドル
    Global Start-up School 12ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 13,700ドル

    Tamwoodの詳細はこちら

    コープ(Co-op)留学にエージェントは必要?

    結論から言うと、コープ(Co-op)留学にはエージェントを利用する人がほとんどです。

    なぜならコープ留学に関する情報はまだまだ少ないため、イメージしにくいから。

    日本の「インターン」とはかなり違いますし、様々な学校・プログラムから選択し、長期プランを立てるなんて知識がないと難しいことでしょう。

    その点、エージェントの情報量は圧倒的です。

    また、学校の割引も受けられる場合があり、学費が高額になりがちなコープ留学では、特に大きな節約効果も期待できます。

    留学エージェントがしてくれること

    コープ留学を考えたとき、学校に直接連絡するよりも、留学エージェントを通すのがおすすめです。

    なぜなら、必要な値段が変わらないのに手続きがスムーズに楽にできるから。

    おすすめのエージェント

    エージェントを選ぶ時は、以下のポイントをチェックしましょう。

    1. 留学エージェントの過去の実績・評判は良さそうか
    2. 留学エージェントの料金やサービスは適切なものか(有料でも予算の範囲内か)
    3. 担当者の対応は誠実そうか(メール返信の速度、回答内容など)

    以下のページでは、コープ留学にオススメの留学エージェントを紹介しています。

    カナダのコープ留学体験談

    コープについての「知識」が増えたとしても「実際、コープ留学の評判や感想ってどうなんだろう?」と気になりますよね。

    カナダコープの体験談

    頼りになるのが、次のような体験談です。

    このインターン先で良かったのは、目標だった「ハイレベルなオフィス環境」で働けていることです。

    ここでは英語力はもちろん、仕事についていくスピード、人間関係の構築、そして欧米的なビジネス文化を経験するのにはうってつけの環境です。

    日本にいたころから思い描いていた「知識の豊富な上司」の元で学び、実践できる環境に入れることで、お金を稼ぐことや英語力を身につける以上の価値を見つけられています。

    実際にカナダでコープ留学を体験した先輩の言葉ほど心強いものはありません。

    たとえば、次のような疑問は体験談だからこそ伝わってきます。

    コープ留学に対して思う疑問

    • コープ留学してよかった?
    • なぜその学校を選んだの?
    • 学校の授業内容は?
    • どうやって仕事を探した?
    • どんな仕事をしているの?

    2024年10月10日現在のところ、合計で726件の体験談を以下のページにて掲載しています♪

    カナダのコープ(Co-op)まとめ

    前述したように、カナダのコープには次のようなメリットがありました。

    コープ(Co-op)のメリット

    1. 収入を得ながら学べる
    2. 語学留学と差別化できる
    3. キャリアアップにつながる
    4. カナダでの就職につながる

    学校で学ぶ経験だけでなく、学んだことをカナダの実社会で活かし、その期間の収入も得たいという場合は、ぜひコープにチャレンジしてみてください!

    カナダ留学コンパスではあなたに合ったコープ(Co-op)留学をご提案します。

    コープといっても、さまざまな学校が多様なプログラムを提供しているので、ぜひこちらからご相談ください!

    免責

    ビザ申請、永住権申請の手続きや規定、ルールはカナダ移民局が予告なく頻繁に変更しています。

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    カテゴリ「カナダコープ(Co-op)留学」の記事一覧

    college type

    カナダのカレッジ留学の種類について

    カナダ留学にはいろいろな種類があります。 一般的に、留学と聞いて一番に思い浮かぶのは大学への留学だと思います。 大学への留学もさらにいくつ… 続きを読む

    カナダのインターン制度、コープとプラクティカムの違いとは?

    「カナダで就職したい」と思っていたら、おすすめは留学中のインターンです。 カナダでは「即戦力」の人材が求められるため、インターンは就職に直… 続きを読む
    コープ留学って社会人向き??

    カナダのコープ(Co-op)留学は社会人向き?おすすめする人の特徴

    カナダ特有のプログラムであるコープ留学は、「英語で専門分野を学ぶ期間(就学期間)」と「インターンシップでの就労体験」が組みあわさったプログ… 続きを読む
    コープ留学って大学生向き??

    カナダのコープ(Co-op)留学は大学生におすすめしないって本当?向いてる人の特徴

    カナダ独自の制度であるコープ留学。 「専門分野を英語で学ぶ期間(就学期間)」と「就労体験(インターンシップ)」がセットになったプログラムで… 続きを読む

    カナダでコープ(Co-op)をするための条件

    カナダのカレッジで専門知識を学びながら、インターンとして働けるのがコープ(Co-op)です。 そのコープを利用してカナダに留学するにはどの… 続きを読む
    格安・お得コープ留学

    格安・お得にカナダコープ(Co-op)留学をする方法

    カナダでコープ(Co-op)留学をしたいけどお金がない!少しでも節約したい......という人向けに、格安・お得にカナダでコープ留学できる… 続きを読む
    コープ(Co-op)留学メリット・デメリット

    カナダのコープ(Co-op)留学のメリット・デメリットを詳しく解説!

    カナダ独自の「専門的な学習をしながら働ける」制度であるコープ(Co-op)。 名前を聞いたことはあるけれど、カナダコープ留学をするメリット… 続きを読む

    カナダのコープは稼げる?実際の金額を職種と期間別に見てみた

    カナダで学びながら働けるカナダのコープ留学。 「働ける」と聞くと、「どのくらい稼げるのだろう?」ということが気になりませんか? 本記事では… 続きを読む
    バンクーバーの街並み

    【カナダコープ留学】ビジネスプログラムの内容や学校、入学条件など

    カナダ留学で人気のコープ留学。その中でも特に人気なのがビジネス系のプログラムです。 「ビジネス」という言葉はざっくりとしていますよね。具体… 続きを読む

    大学生の休学留学なら「インターン」がおすすめ

    大学生で「休学留学」をする方が増えています! 春休みや夏休み期間内に収まる短期留学とは違い、休学留学は半年~2年ほどしっかりと現地で生活で… 続きを読む
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