
カナダ永住権を取得するにはたくさんの方法(制度)があります。
それぞれの制度ごとに、「こういう人にカナダに永住してほしい!」というカナダ側の意図があるので、自分がその意図に当てはまっていれば、カナダ永住の条件を比較的簡単に満たすことができます。
でも、自分がその意図に当てはまるために、必要なステップがあるんです!
今回の記事では、カナダ留学コンパスで留学を経験された方の体験をもとに、カナダ永住に最もつながりやすい永住ルートを2つご紹介します。
このページの目次
カナダに永住するには?
カナダに永住する方法は大きく分けると次の3つです。
カナダに永住する方法
- エコノミック・クラス(経済移民)
- ファミリー・クラス(家族移民)
- レフュジー・クラス(難民移民)
ファミリー・クラスはカナダ人またはカナダ永住者の家族にスポンサーになってもらう必要があります(国際結婚等)。
レフュジー・クラスは日本人が該当になることは基本的にありません。
そのため、この記事ではエコノミック・クラス(経済移民)を中心にご紹介します。
カナダ永住権についての概観的な情報は、こちらの記事にまとめてあります。
エコノミック・クラスでカナダに永住するには、カナダの有効なジョブオファー(雇用契約)を得るのが最も重要です。
ジョブオファーを得るのが一番のハードル
まず、エコノミック・クラスではどのような人材が求められているのでしょう?
それは、カナダが『カナダにずっと住み続けて欲しいぐらいカナダ経済に貢献できそうな人』なんです。

国の発展に貢献してくれそうな人を受け入れたいんだね。
移民国家のカナダは、建国前からずっと外部からの移民を受け入れ、経済と社会の活力を維持、発展させてきました。
そこで、カナダ経済に貢献できる人材であると示す証拠となるのが、雇用主からのジョブオファーなんです。
有効なジョブオファーとは?
ジョブオファーには
- どんな仕事で
- どれ位の期間
- いくらの給与で
雇用契約が結ばれたかが書かれています。
カナダ永住のために有効なジョブオファーには、以下の条件が求められます。
カナダ永住に有効なジョブオファーの条件
- フルタイム(週30時間以上)、季節雇用は不可
- 1年以上の雇用期間、または無期限雇用
- 専門性レベルB以上の職種
- 給与の詳細
- 業務内容の詳細
- 就業時間など雇用の詳細

どんな仕事でもいいわけじゃないんだね。

そうなんです。ちゃんと能力のある人材で、しっかりとお給料をもらい税金も払える移民が欲しい、ということですね。
具体的にどう大変なのか、詳しく解説します。
ジョブオファーをゲットするのは難しい?
外国人が海外で仕事を得るのは大変です。
「カナダに来たことがない」「英語が話せない」外国人をわざわざ雇う雇用主はいません。

たしかに…外国人をわざわざ雇うメリットってあまりなさそう。
さらに、カナダでは外国人を雇うためにLMIAという手続きのスポンサー(雇用主)がしないといけません。
LMIA とは外国人を雇うときの審査で、これをクリアしないと外国人を雇えません。

わざわざお金も手間もかかる LMIA 申請をしてまで外国人を雇ってくれる雇用主はそうそういません。
逆に、LMIAのスポンサーをしてまで外国人を雇いたいような場合は、その仕事がキツくて給料が安くて、カナダ人を雇おうとしても人が見つからない、という可能性ががあるので注意が必要です。
有効な就労ビザも必要
また、カナダ永住権申請でカナダの就労経験としてカウントできるのは、有効な就労ビザを持って働いた期間に限られます。
学生ビザやコープビザの期間に働いた経験は、たとえフルタイムで働いていても、カウントされないんです。

同じような仕事でも、就労ビザを持って働いていないと永住権申請にはカウントされないんだ!
なので、ジョブオファーを得ることの前段階として、有効な就労ビザを得る必要があります。
今回ご紹介する2つの王道ルートは、就労ビザとジョブオファーを得るための、最も現実的な方法です。
王道ルート1:公立カレッジ→ポスグラ
王道ルートの一つ目としてご紹介するのは、公立カレッジとポスグラを活用する方法。
↓
ポスグラ(3年間)
↓
カナダで1年間働く
↓
永住権申請
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
公立カレッジに入学するにはIELTS 6.5程度以上の英語力が必要です。
学費も私立カレッジより高く、年間150万円程度かかります。

決して低くはないハードルですが、公立カレッジを卒業して就職ができれば、そこから永住権にたどり着くのはかなり確実です。
就職先を選ぶ際には、永住権につながるNOCレベルB以上の職種を選びましょう。
英語力のアップも必要です。
公立カレッジを卒業していればかなりの英語力が身についているはずです。
しかし、永住権取得に必要なポイントを取るためにはより高得点が必要になる場合が多いので、妥協せずどんどん勉強しましょう。
このルートは特に家族でカナダ永住を目指す人におすすめです。
なぜなら、このルートは
- 配偶者に配偶者就労ビザが出る
- 子ども(18歳未満)が無料で公立学校に通うことができる
同伴する家族にもメリットがある永住ルートです。
王道ルート2:コープ(Co-op)→LMIA
もう一つのルートは、コープ(Co-op)付きの私立カレッジを活用する方法。
↓
在学中に働く
↓
カレッジ卒業
↓
LMIA 付き就労ビザ取得
↓
1年間働く
↓
永住権申請
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
カナダに来ていきなりLMIA付きの就労ビザをスポンサーしてもらうことは、ほとんど不可能です。
しかし、このルートなら在学中にすでに仕事を経験しているので、卒業後にLMIA付きの就労ビザが取得しやすくなります。

王道ルートとは言え、不安要素はあります。最終的に就労サポートをしてくれるかどうかは雇用主次第です。その時の会社の経営状態やさまざまな理由によって、就労ビザの獲得が難しくなることもあります。
まとめ
カナダ永住権取得への王道ルートを2つご紹介しました。
どちらの場合も、有効な就労ビザを得ることが最も重要なポイントで、留学をステップとして活用しています。
カナダ留学は、就労ビザを得るための大きな足掛かりになるだけでなく、カナダの生活に慣れるためにも、英語力を上げるためにも役立ちます。
カナダ永住権を視野に入れた留学プランの作成について、まずはカナダ留学コンパスにご相談ください。
留学前のプラン作成から、留学開始後の生活まで、専門家がきめ細かくサポートします!
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