
カナダに到着して語学学校に通うためや、アルバイトの通勤など、電車やバスを使う方も多いと思います。
ただ到着してすぐは、電車やバスの乗り方ってわからないですよね。
そこで今回は、留学にこれから来る&来たばかりの方に向け、バンクーバーの公共交通機関について解説します。
具体的には、以下のことをお話ししますね。
- 電車
- バス
- フェリー
- 乗り方
- バンクーバーのICカードの使い方や購入方法
この記事を読み、バンクーバーの公共交通機関についてマスターしましょう!
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このページの目次
バンクーバーの公共交通機関について
まずはバンクーバーの主な公共交通機関について紹介します。
バンクーバーの主な公共交通機関
- 電車
- バス
- フェリー
その中でもよく利用するのは電車とバスですね。
それぞれ見ていきましょう!
電車(スカイトレイン)

バンクーバーにはスカイトレインという電車が走っています。
路線は全部で3つ!
- エキスポライン(Expo Line)
- カナダライン(Canada Line)
- ミレニアムライン(Millennium Line)
バンクーバーの中心地ダウンタウンの真ん中にあるウォーターフロントに発着する路線は「エキスポライン」と「カナダライン」の2本です。
バンクーバー国際空港方面に行くのは「カナダライン」になります。
このスカイトレインは5分~10分間隔で運行しており、日本で言うと「たまに地下に潜るゆりかもめ」みたいな電車です。
3路線で迷うことがあるかと不安になるかもしれませんが大丈夫です!
東京の路線図に比べたらずっと簡単です。
ちなみにスカイトレインはコンピューター制御による無人の鉄道なんですよ!
日本の電車のように満員電車になったりするの?
スカイトレインはダウンタウンまで行ける電車なので、郊外に住んでいる方はよく利用をします。
朝のラッシュ時は少し乗客も多いですが、日本の都心の電車のようにギュウギュウってことはほとんどありません!
安心してくださいね。
ただリュックなどは後ろに背負っていると盗難の心配も。
できれば前に抱えて乗っていたほうが安全です!
バス

バスはとにかくたくさん走っています。
さらに大きな道はバスが通っているので家から最寄りのバス停まですぐ!ということも多いです。
バンクーバーに行ったら間違いなくバスは使用することになるでしょう。
フェリー

電車とバスが主な公共交通機関ですが、その他にフェリーもあります。
フェリーはダウンタウンからノースバンクーバーに行くときに使うので、グラウスマウンテンやキャピラノブリッジに行くときに使うかもしれません。
乗車時間は15分ほどですが、眺めもいいので、ぜひ使ってみてくださいね。
フェリーにもスカイトレインやバスと同じ交通系ICカード(コンパスカード)で乗れるので、定期を持っていればお金はかかりません!
公共交通機関の乗り方
バンクーバー市内の公共交通機関の概要がわかったこところで、乗り方を見ていきましょう。
電車(スカイトレイン)の乗り方
スカイトレインに乗るためには、日本と同じように駅に向かったら、改札を抜けてホームへ行きで電車を待って乗ります。
降りるときは目的地の駅で降ります。
ここは日本とまったく変わらないので大丈夫ですよね!
改札への入り方と出方は後ほどご説明しますね。
バスの乗り方

次にバスの乗り方を紹介します。
バスも日本と基本的には同じです。
バスの乗り方
- バス停に並んで待ち、目的のバスに乗る。
- 料金を支払う(こちらは後半で説明します)。
- 降りるときには紐を引くかボタンを押して、降りることを運転手さんに伝える。
- 目的地でバスを降りる。
バス停に並んでいれば、バスが来たら停まってくれます。
ただし、同じバス停から複数の路線が走っていることも多々あります。
自分が乗るバスの番号をあらかじめチェックしておき、バスの正面の上にある電光掲示板で行き先を確認しましょう!
バスに乗ったら運転手さんに挨拶するのが良いですね!
席があいていれば座ってもいいですし、立ったまま乗っても大丈夫です。
降りるときには黄色い紐を引くか降車ボタンを押して、降りることを運転手さんに伝えましょう。
バス停に停まったらそのまま降ります。
降り際にサンキューと声をかけられれば、立派なバンクーバーの住人です!
バスに乗る時のポイント
- バスは基本は前の入り口から乗ります。しかし後ろの入り口からでも乗れます。利用者が多い大きいバス停では両方開けてくれることがあります。
- 降りる時は、自動で扉が開くバスもあれば、扉を軽く押したり引いたりして自分の力で開けることが必要な場合もあるので注意してください。
- 次のバス停の名前は表示されるバスが多いですが、音声アナウンスはないこともしばしば。車内の電光掲示板を参考にしましょう。
日本のバスの運賃のおつりって気にならない?
日本でバスに乗る時に何が嫌って、おつりなくちょうど運賃を支払わなければいけないときですよね。
大きいお札しか持っていなくて、後ろの人を待たせてしまったりなんて経験ありませんか?
またSuicaにお金が入っていなくてチャージしないといけないなんてこともありますよね。
しかし!バンクーバーでは、スカイトレインに乗る定期券でバスも乗れてしまうため、定期さえ購入していれば、お金を払う必要がありません(詳しいことは後ほど解説します)。
なので、おつりやチャージの心配もなく、安心して乗車できますよ!
「紐」を引いて降りることを知らせる
日本のバスは降りるときに知らせるのはボタンを押してブザーを鳴らしますよね。
ピンポーン、次、停まります。みたいなアナウンスも流れたりします。
しかし、バンクーバーのバスはとっても簡素。
黄色い紐があるので、降りるバス停の直前にそれを引っ張ります。
引っ張ると、ブーという音だけ鳴って運転手さんが停まってくれます。
最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れますよ!
(降車ボタンもあります!どちらを使ってもOKです。)
バンクーバーのICカード「コンパスカード」
スカイトレインやバスの乗り方がわかったところで、乗るためのチケットのことについて理解しましょう。
今回は日本で言うSuicaやPasmoにあたるICカード、「コンパスカード」についてお話をしていきます!
ゾーンの仕組みを理解しよう

コンパスカードを使うにあたり、最低限の知識として、バンクーバーの交通機関のゾーンについて知っておきましょう。
ゾーンというのは、交通料金を決めるエリアだと思ってください。
ゾーンは全部で3つで、1ゾーン・2ゾーン・3ゾーンに分かれています。
どのゾーンで乗り降りするかによって料金が変わってきますので注意しましょう!
ゾーンによって異なる料金
- 同じゾーン内での移動:1ゾーンの料金(90分間なら1回の料金で乗り放題)
- 2ゾーン分またいだ移動:2ゾーンの料金
- 3ゾーン分またいだ移動:3ゾーンの料金
2ゾーン分またいだ移動というのは、「1ゾーン→2ゾーン」「2ゾーン→1ゾーン」などの移動のことです。
この場合は、2ゾーンの料金を支払う必要があります。
また「1ゾーン→3ゾーン」へ一気に移動する場合には、3ゾーンの料金となります。
バンクーバーはこのゾーンによって、運賃が異なります。
またコンパスカードの定期の料金もゾーンごとに分かれています。
日本のように「駅から駅まででいくら」というようにはなっていません。
バンクーバーの場合は、乗る駅があるゾーンと、降りる駅があるゾーンによって料金が決まります。
ですので同じゾーン内なら1駅乗ろうが5駅乗ろうが料金は一緒で、ゾーンをまたぐと料金が変わるという仕組みですね。
ただし、これに当てはまらないケースがあります!
- バスだけの利用なら1ゾーンの料金
- 利用する時間帯によって1ゾーンの料金だけでOK
それぞれ説明していきますね。
①バスだけの利用なら1ゾーンの料金になる
バスはどの場所で乗っても、バスだけの移動であれば1ゾーンの料金です。
3ゾーンから1ゾーンにバスで行く場合は、スカイトレインですと3ゾーンの料金を支払わなければなりませんが、バスだけでの移動であれば1ゾーンの料金で問題ありません!
ただし、ものすごく時間がかかると思いますが。。。
②利用する時間帯によって1ゾーンの料金だけでOK
利用する時間帯によっても料金が変わることがあります。
例えばこんな時です。
- 平日の18時30分以降にスカイトレインに乗車した場合
- 土日祝日の終日
どこからどこに移動しても1ゾーンの料金だけの支払いとなります。
なんて優しいバンクーバーの交通機関!
自分のエリアは何ゾーン?
ここまでゾーンの仕組みについて説明しました。
では次に自分のエリアはどのゾーンにあてはまるのでしょうか?
「自分が利用する時は何ゾーンの料金を支払わなければならないか?」気になりますよね。
ゾーンは下記の地図で確認することができます。
- 白色の部分は1ゾーン
- 薄いグレーの部分は2ゾーン
- 濃いグレーの部分は3ゾーン
となります。
ゾーンを隔てる駅名が書いてあるので、その駅を超えてゾーンをまたぐときには2ゾーンの運賃を支払いましょう。
あなたの最寄りのスカイトレインの駅名
それでは自分の最寄りのスカイトレインの駅が何ゾーンに当たるのか見ていきましょう!
1ゾーン
- ウォータフロント
- バラード
- グランビル
- スタジアムチャイナタウン
- メインストリート
- コマーシャルブロードウェイ
- ナナイモ
- 29th
- ジョイス
- ブイシーシークラーク
- レンフュー
- ルパート
- イェールタウンランドハウス
- オリンピックビレッジ
- ブロードウェイシティホール
- キングエドワード
- オークリッジ41stアベニュー
- ランガラ
- マリンドライブ
2ゾーン
- パターソン
- メトロタウン
- ロイヤルオーク
- エドモンズ
- 22ndストリート
- ニューウエスト
- コロンビア
- サパートン
- ブレイド
- ラフィードタウンセンター
- プロダクションウェイユニバーシティー
- ギルモア
- ブレントウッドタウンセンター
- ホルドム
- スパーリングバーナビーレイク
- レイクシティウェイ
- ブリッジポート
- テンプルトン
- シーアイランドセンター
- YVRエアポート
- アバディーン
- ランスダウン
- リッチモンド
3ゾーン
- スコットロード
- ゲートウェイ
- サーレーセントラル
- キングジョージ
- バーキトラム
- インレットセンター
- コキットラムセントラル
- ラフェレージレイクダグラス
コンパスカードで出来ること
さあいよいよコンパスの使い方を説明していきます。
機能は日本のSuicaやPasmoと同じで、主な機能は2つです。
- 定期券として使用
- チャージして使用
それぞれ見ていきましょう!
①定期券として使用
これは日本のSuicaやPasmoとまったく同じです。
自分が利用するゾーンごとにコンパスカードの定期券を購入します。
ゾーン別でコンパスカードの定期区分を選ぶ
- 自分のいるゾーン内だけでの移動:1ゾーンの定期券を購入
- 2ゾーンをまたぐ移動:2ゾーンの定期券を購入
- 3ゾーンをまたぐ移動:3ゾーンの定期券が必要
自分が利用するゾーンごとに定期券を購入することで、そのゾーン分の行き来はすべて定期が使えます。
購入するときにゾーン指定をするので、利用範囲に合わせてゾーンを選択してください。
定期券にもチャージはできますので、追加料金が発生した場合にもチャージから引かれるので便利です!
参考
ただし、定期券はその月の1日に買っても10日に買っても同じ料金です。そして期限は月末までですので注意してください。購入のタイミング、利用頻度はあらかじめ確認しておくと損しなくて済みます。
②チャージして使用
これも日本のSuicaやPasmoと同様にお金をチャージをしておけば、料金がチャージから引かれる仕組みです。
こちらは、定期券と違って利用のたびに支払いして使用する形です。
コンパスカードを使った乗車方法
これも日本のSuicaやPasmoと同じです!
タッチアンドゴー!というフレーズが流行りましたが、バンクーバーでも同じです!
専用の機械にコンパスカードをタッチするだけ!
定期券を購入している場合、定期範囲内であれば、そのまま降りることができます。
もし範囲外であれば、チャージしている金額から運賃が引かれます。
定期を購入していない場合は、都度タッチするだけで利用料金が精算されます。
①電車(スカイトレイン)の場合

スカイトレインに乗るときは駅からホームに行く途中に、改札に入る時にタッチします!
降りるときもホームから出口の途中に改札があるので、タッチします!
日本の電車と同じですね!!
②バスの場合
バスの場合はちょっとだけ注意が必要です!!
バスは乗るときに、バスの入り口に機械が取り付けてあるので、乗る時にそこにタッチします!
これはスカイトレインと同じですね。
ただ、降りるときはタッチしません!
バスはずっと1ゾーンなので、タップアウトの必要がないんですね。
使い方はわかりましたか?
Suicaと同じなのですぐに使えそうですね!!
コンパスカードの購入方法
コンパスの使い方もわかったかと思いますので、あとは購入するだけですね!!
日本のSuicaは駅に行かないと買えませんよね。
ただ、バンクーバーのコンパスは駅はだけでなく、駅じゃない場所でも購入できます。
ロンドンドラッグというドラッグストアにある機械でも買えるので、近くにお店がある方はそちらで購入しましょう!
購入は自動販売機があるので、そこで購入してみてください。
もちろん駅にも自動販売機があるので駅でも買えます!
自動販売機での購入方法
いくら英語を話さないとはいえ、英語で購入となるとちょっと不安ですよね。。
しかし安心してください!
なんと日本語で購入することができるようになっています。
さすがカナダ、日本語でも購入できるので、スムーズに購入することができると思いますよ!
購入の流れは以下のとおりです。
コンパスカードの購入方法
- トップ画面
下にある言語のチョイスで日本語を選択
初めて購入する方は「新規コンパスカード」を選択
該当するコンパスカードの種類を選択(※)
支払い方法を選択して支払う - 購入が終われば、下からコンパスカードを取り出して完了
該当するコンパスカードですが
- Monthly Pass:定期券
- Day Pass:1日乗り放題
- 残額を追加する:チャージ式のCompassカードにいくらかチャージして購入した場合
とありますので該当するものを選びます。
支払金額には、カード分のデポジット$6が上乗せされて請求されます。
(カード購入時のみ。帰国する時にウォーターフロント駅にある「TransLink Customer Service Centre」にカードを返却するとデポジットも返ってきます)
Monthly Pass:定期券
Monthly Passは定期券購入になります。
1か月分です。
ゾーンごとに定期券の料金は異なりますので、自分の利用するゾーンの定期券を購入しましょう。
参考
定期券は日本のように「買ったその日から1か月」ではなく有効期限は月末なので購入タイミングは注意してください。
Day Pass:1日乗り放題
1日かけていろんなところを観光したいときにはピッタリの1日乗り放題乗車券です。
残額を追加する
わかりづらいのですが、チャージ式のコンパスカードを買いたい人はこちらを選びましょう。
つまり定期券ではない、コンパスカードです。
デポジット$6に加えてチャージ金額が選べますので、好きな金額をチャージしましょう。
まとめ
バンクーバーに到着したら、必ず使う公共交通機関。
乗り方がわからないとやっぱり不安ですよね。
こうやって情報を見ておくだけでも、現地での安心感は全然違います!
ぜひ参考にしてくださいね。