
カナダ・ケベック州の最大都市、モントリオール (Montreal)。
この記事では、モントリオールの基本情報と魅力についてご紹介します。
モントリオールの特長
モントリオールはトロント(オンタリオ州)に次ぎ人口・経済規模でカナダ第二の都市として知られています。
また、ケベック州では最大の都市です。
周辺地域を含むモントリオール大都市圏の人口は約380万人であり、これは北米で15番目、世界でも第77位の規模です。
住民の大半がフランス系カナダ人を中心にしたヨーロッパ系ですが、市内の人口の31.7%は非白人と多国籍都市となっています。
モントリオール大都市圏の住民の7割弱が第一言語をフランス語としてしています。
これはフランス語圏の中では、パリとキンシャサに次ぐ規模です。
芸術の街、モントリオール
モントリオールは、芸術の街としても知られています。
毎年夏に行われるモントリオール映画祭では、2010年深津絵里さんが最優秀女優賞に、2008年には「おくりびと」がグランプリに輝くなど、日本でも大きく報道されました。
全世界を魅了するエンターテイメント、シルクドゥソレイユ (Cirque du Soleil)もモントリオールを本拠地としているのも有名です。
常設会場はありませんが、新作はモントリオールから始まるものも少なくありません。
さらに世界中からファンを集めるジャズフェスティバルなど、カナダで一番と言われるほど盛りあがるイベントです。
モントリオールの教育
モントリオールは北米有数の大学都市として知られおり、市内には4つの総合大学が存在します。
また、それ以外にもいくつもの教育機関が存在しています。
芸術文化分野、学生友好度、文化の多様性、経済負担度などが世界中の学生から好評で、2017年にはクアクアレリ・シモンズ社の『留学に最も適した都市ランキング』で、一位常連のロンドンを抜き、トップへ輝きました。
フランス文化とモントリオール
モントリオールはフランス文化の薫り高い異国的な雰囲気、美食の町や石造りの住宅街を体験することができます。
また、街中にある数多くの教会、石畳のヨーロッパ調の旧市街の街並みなどから、「北米のパリ」と呼ばれています。
一方で、人口一割強が英語を第一言語としており、19世紀の終わりから20世紀の始めにかけては英国系移民が街を発展させてきました。
ヴィクトリア朝の建物が多く、英国文化も色濃く残している部分も少なくありません。
モントリオールの気候
モントリオールは寒暖の差が大きい地域でもあります。
夏は気温が30℃に超えることも多く、湿度も比較的高くて蒸し暑い。
一方、冬の気候は非常に厳しく、1981〜2010年平年値によると1月の月平均気温は-9.7℃、最高気温の平均が-5.3℃、最低気温の平均が-14.0℃と非常に寒いです。
北極からの寒気団に覆われると、日中でも最高気温が-20℃以下となり、晴れた無風の朝には-30℃前後の猛烈な冷え込みとなることがあります。
このような厳しい寒さの対策として、世界屈指の規模であるモントリオール地下街が発達しています。
冬季に訪れる場合は、寒さと雪対策をしっかりと用意することが必要です。
見所
北米最大のカトリック聖堂であるモントリオール・ノートルダム聖堂は、セリーヌ・ディオンが結婚式を上げた場所としても有名です。建物の外観も素晴らしいですが、是非精巧に作られた内部も見てください。
秋には紅葉が楽しめるセントローレンス川沿いの散歩も素敵で、時期が合えば是非訪れてみてはいかがでしょうか。
モントリオールの年間イベント情報
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