
カナダで就職を考えている方にぜひおすすめしたいのが留学中のインターン。
カナダでは即戦力を身につけられるインターン経験が重要視されていて、就職に直結します!
カナダのインターンには2種類あります:
- コープ(Co-op)
- プラクティカム(Practicum)
今回は、そんなカナダ留学中のインターン(職業体験)制度と、コープとプラクティカムの違いについて詳しく解説します。
このページの目次
日本とカナダのインターンはまったく違う
まず、日本とカナダでは「インターン」の意味がそもそも違うので、整理しておきましょう。

同じ「インターン」という言葉でも、日本とカナダでは全然意味が違います!
日本企業のインターン
日本企業のインターンは採用活動の一環として行われるのが特長です。
日本のインターンの特徴
- 採用説明会の一部に企業見学が含まれている
- 企業の複数の部署の職場見学をして、レポートを提出する
- 業界知識の講義を行い、仕事を体験する
インターン日数、内容の濃さは企業によって大きく異なりますが、一般的に「優秀な学生を囲い込んでおく」のが目的です。
それに加え、大企業の場合は採用に至らない大多数の申込者に、自社への好意的なイメージを持ってもらうための宣伝の機会としても位置づけられています。
カナダ企業のインターン
では、カナダのインターンはどうでしょうか?
カナダには、そもそも就職という概念があまりありません。



卒業後すぐに仕事をしない人も多く、カナダには新卒採用というものはありません。
また、カナダには正規職員と非正規職員の区別がありません。
さらに、アルバイトと正社員の区別もなく、あるのはフルタイムとパートタイムの違いだけです。
そのため、大学生の時にパートタイム(アルバイト)で働いていた会社に、卒業後フルタイムで働き続けるのがとても一般的です。
つまり、アルバイトが卒業後の就職につながることが多いので、カナダの企業は新入社員に即戦力となることを求めています。
そして、即戦力として企業で働ける力を身につける機会が、今回ご紹介するカナダのインターン(職業体験)なのです。
カナダのインターンは2種類
カナダでカレッジ・大学に留学中に経験できるインターンには、2つの種類があります。
インターンの2つの種類
- コープ(Co-op)
- プラクティカム(Practicum)
この2つについて詳しく説明します。
インターン制度① コープ(Co-op)
コープ(Co-op)とは、職業体験ができる学校のプログラムのことです。
詳しい制度は州ごとに違います。
例えば、ブリティッシュコロンビア州の場合、コープは有給であることが義務付けられています。
さらに、コープ(働く)期間がプログラム全体の50%を超えることは出来ません。
カナダのコーププログラムについてはこちらをご参考ください。
Co-op ビザは通常の学生ビザに追加して取得するので、カナダでは「学生」という身分で滞在することになります。
コープでは、在学中でも即戦力としてお金をもらいながら仕事ができるため、接客業など学生でも働きやすい業種に配属される多いです。
ただし、IT関係のプログラムを持つ私立カレッジでは、未経験者でも学校で学んで得た知識を活かせる有給のコープ受け入れ先が見つかることもあります。
インターン制度② プラクティカム(Practicum)
いっぽう、プラクティカム(Practicum)は、無給と有給のどちらも認められている職業体験です。
実際に仕事をするよりも、現場を見て学ぶことがプラクティカムの目的です。



「実習」というイメージに近いですね。
留学中は何かとお金がかかるので、「お給料が出るコープの方がいい!」と思うかもしれませんが、分野によっては有給の職業体験の受け入れ先を見つけるのは難しいです。
有給(コープ)の仕事が見つかりにくい分野の例
一般的に、オフィスワーク系の仕事は見つかりにくいです。
・通訳、翻訳
・ビジネス
・マーケティング
こうした職種の場合、コープではなくプラクティカムを探すことで職場体験をする機会が得られます。
分野によっては無給のプラクティカムが義務付けられている場合もあります。
保育士・幼稚園教諭などがこれに当たります。
プラクティムのさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
コープ(Co-op)の留学体験談
こちら記事では、30歳以上でコープを体験した方のサンプルケースを紹介しています。
もし日本で接客業や観光業で就職を希望しているなら、ぜひカナダでコープを経験しましょう!
この分野の仕事はコープでの仕事も見つかりやすいです。
プラクティカム(Practicum)の留学体験談
続いて、プラクティカムの体験談です。
こちらは、カナダのラジオ局でプラクティカムを体験した、カナダ留学コンパスの生徒さまの留学体験談です。
無給ではありましたが、仕事内容は一人前で、担当と責任をもたせてもらえる内容でした。
このプラクティカムで学んだ内容を履歴書に書いてアピールすることで、日本に帰国した後の就職活動が順調だと聞いています。
コープやプラクティカムをするにはどうすればいい?
では、コープやプラクティカムプログラムを申し込むにはどうすればいいのでしょうか?



まずは、カナダ留学コンパスにご相談ください!
一人であれこれ悩む前に、カナダ留学コンパスにご相談いただくのが一番早いです。
ご相談いただければ下記の3つの条件に基づいて、最適な留学プランをご提案します。
①英語力
コープやプラクティカムができる学校に入学するには、最低で IELTS 5.5 程度の英語力が必要です。
英検2級程度(日本の高校卒業レベル)の英語力の場合、IELTS5.5 に到達するためには2~3か月語学学校に通うのがおすすめです。
カナダ留学で目標とする英語力に達するのにどれくらいの英語の勉強が必要かについては、こちらの記事もご覧ください。
私立カレッジの場合 IELTS などの公式英語テストだけでなく、学校が独自に実施する英語テストを使用できる場合がありますのでご相談ください。
②カナダ留学に掛けられる時間と費用
日本の大学を休学してカナダ留学する場合など、留学期間があらかじめ決まっている場合があります。
限られた期間の効果を最大化できる留学プランをご提案します!
もし留学予算に不安がある場合、有給で働けるコープのプログラムをおすすめします。
③留学終了後のプラン
留学終了後、日本に帰って就職するのかカナダで就職するのかによってプランが大きく変わります。
留学後、日本に帰国する場合
日本で就職したい企業・業種にアピールできる分野で勉強することを優先しましょう!
そのためには、たとえ無給になってしまっても、プラクティカムを選ぶことも選択肢の一つです。
留学後、カナダで就職する場合
カナダに残って就職する場合、コープがおすすめです。
コープ期間中に一生懸命働いて、学校卒業時に雇用主に就労ビザのサポートをしてもらうことを目指しましょう!
学校卒業時点でまだカナダのワーキングホリデー(ワーホリ)を使っていなかったら、ワーホリビザを取ってカナダ滞在を延長することも将来のカナダ永住につながります。
カナダのインターン制度まとめ
カナダのインターンは日本とは違い、就職に直結した実践的な経験を積むことが出来ます。
日本での就職のアピール材料になることはもちろん、カナダでの就職にも直結します!
カナダには コープ(Co-op)と プラクティカム(Practicum)と呼ばれる2種類のインターンがあり、それぞれ特徴があります。
条件や目標によっておすすめのインターンは違うので、まずはカナダ留学コンパスにご相談ください。
将来の夢と、現在の状況を詳しくカウンセリングして、最適な留学プランをご提案します!