移民コンサルタント。「Immigration Consultant ICCRC R511456」を取得している、カナダで数少ない日本人ビザコンサルタント。韓国系最大手の留学エージェント、国際的教育財団でのマネージメント職を経て現職へ。
ご注意ください
本記事はワーホリの失敗談についてまとめてあります。
カナダのワーホリについてはこちら
また、カナダのセカンドワーキングホリデー(ROワーホリ)についてはこちら
カナダで仕事をするのもよし、自由に観光して遊びまわるのもよし。
そんな自由度最強のワーホリ(ワーキングホリデー)ビザですが、期限はたった1年間しかありません。
んー、せっかくのホリデーだし、毎日遊んで過ごそ~っと!
ちょっと待ってください!もちろん、ワーホリ中に遊ぶのは自由です。でも、ワーホリはちゃんと計画的に利用すれば、その後カナダでの就職、さらには永住にまでつなげられる可能性があるんです!
その限られた1年間を楽しく過ごすのは非常にいいことですが、本当に楽しいだけで終わらせていいのでしょうか?
今回は、ワーホリをうまく計画できず、後悔してしまった人のお話をご紹介します。
このページの目次
ワーホリが終わっても日本に帰国したくない人続出!
カナダのワーホリは1年間、しかも人生で一度しか使えないという期限があります。
ワーホリビザを使ってカナダに入国、みなさんそれぞれ楽しく充実した時間を過ごされます。
問題は、その期限が切れる頃ほとんどの方が「日本に帰りたくない」と思うようになること。
ワーホリをきっかけに、カナダが大好きになる人が本当に多いんです!!
でも、ちゃんと計画を立てずにワーホリ期間を過ごしていた人のほとんどは、そのままカナダに滞在することができず、しぶしぶ日本に帰っています。
では、どうすればワーホリをうまく活用できたのでしょうか?
こちらの2つの点が重要です。
- 事前の情報収集
- 信頼できる専門家への相談
では、ワーホリ後に永住したいと思ったけど、できなかったM・Tさん(28歳)の例を紹介します。
ワーホリの1年間を有効に使えず失敗してしまった体験談
今回紹介する事例の主人公であるM・Tさん(仮名・28歳)について簡単に紹介します。
- 食品メーカー勤務
- 28歳独身
- 旅行やウィンタースポーツが好き
今回、一身上の都合で会社を退職し、ワーキングホリデービザを使ってカナダ留学を検討しました。
M・Tさんのワーホリ1年間の過ごし方
では、M・Tさんがワーホリの1年でやったことを紹介します。
ワーホリを使ってカナダ観光
M・Tさんは、学生時代に旅行とスキー、スノーボードが大好きでした。
そのため、カナダと言えばウィンタースポーツというイメージです。
せっかく1年もカナダに住めるんだから、自然を満喫したいとも思っていたため、バンフ、イエローナイフといった観光地で観光客として6か月ほど滞在しました。
ワーホリビザが残り6か月になった時点でブリティッシュコロンビア州北部のリゾート地、Whistler(ウィスラー)に移動しました。
カナダの自然は日本とは比べ物にならないくらい雄大で、大好きなスキー、スノボを目いっぱい楽しみました。
半年間ツアーガイドで働く
M・Tさんは、ウィスラーに移ってすぐにツアーガイドの職を見つけて働き始めました。
そして、ワーホリが切れるというタイミングで「もっとカナダにいたい、出来れば永住したい」と思うようになりました。
就労ビザが取れずに帰国
M・Tさんはカナダ永住を目指して色々と動いてみたものの、すでに遅すぎたのです。
勤めていた会社に頼みましたが、就労ビザのサポートをしてくれませんでした。
あまりに準備期間が短すぎました。残念です…。
後ろ髪をひかれる思いでカナダから帰国することになりました。
M・Tさんが永住権取得に失敗した理由
M・Tさんはワーホリ後帰国せざるを得ませんでしたが、どうしていたらよかったでしょう?
もったいなかったのは、こんなところです。
M・Tさんの「もったいなかった」ところ
- ワーホリビザ1年間の半分を観光客として過ごしてしまったこと
- 英語力が足りなかったため、専門性レベルの高い仕事が得られなかったこと
- 働き始める前に、雇用主に就労ビザサポートやカナダ永住について相談しなかったこと
どれも特にM・Tさんに落ち度があるわけではなく、
ただ「知らなかった」だけです。
失敗の原因は「知らなかったこと」
でも裏を返せば、「知ってさえいれば別の選択肢を選べたのに!」ということですね。
カナダ留学コンパスに相談していれば、永住権につながるためのいろんなアドバイスができたはずです。
たとえば、ワーホリビザ取得前に学校に通っていたらちょっと違っていたでしょう。
M・Tさんにおすすめの学校、プログラム
- 語学学校(ESL)
- 私立カレッジの接客業、観光業を学べるプログラム
移民に英語力は必須です!
まずは語学学校(ESL)からスタートし、とりあえず費用抑えられる私立カレッジの接客業、観光業を学べるプログラムでスポンサーしてもらえる雇用主を探していみてください。
また、カレッジを学校を卒業したすぐ後にワーホリビザを取れば、1年間就労する経験を積めていたことでしょう。
ワーホリ期間中に1年間みっちりと働けば、ワーホリ後に雇用主がLMIAのスポンサーになってくれて就労ビザが取れていたかもしれません。
英語の勉強は働き始める前に!
そこまでいくと、カナダ永住権が具体的な目標として視野に入ってきます。
ただ、永住権が承認されるためには、英語力が必要になるケースがほとんどです。
カナダで永住や留学するのに必要な英語力の目安について詳しくは、こちらの記事をご確認ください。
どのくらいの英語力が必要かは、その人の年齢・学歴・職歴によって異なりますが、エクスプレス・エントリーという制度では英語力が高い(CLB7、CLB9以上等)とボーナスポイントが加点されることもあります。
CLB7、CLB9がどれくらいのレベルなのか、そのレベルを達成するためにどれくらい勉強する必要があるのかについて、こちらの記事で紹介しています。
フルタイムの就労をしながら英語を勉強するのは難しいです。
そのため、働き始める前に語学学校(ESL)に通って、IELTSやCELPIPのスコアを取っておくのが一番賢い方法です。
繰り返しになりますが、カナダのワーホリを活用して永住権までつなげることができるかは、ワーホリの前後にどのようなビザでカナダに滞在するか、綿密な計画を立てることがポイントです。
語学学校での英語の勉強に、ワーホリ期間を使うのはもったいないですよ。
語学学校に通ったり、カレッジに通ったりするのは学生ビザを使って、ワーホリは1年間みっちり働くことに使いましょう。
ワーホリビザを取る前にカナダに他のビザで入国することについて、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
詳しくは、カナダ留学コンパスの無料相談をご利用ください。
こちらは、カナダ留学後に就労ビザを取って永住権を取得したサンプルを紹介したページです。参考にご覧ください。
ワーホリ1年でカナダ永住権を申請する方法
カナダのワーホリの1年間は一生に一度しか使えません。
ワーホリの1年間を有効活用して永住権を申請する方法についてはこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
さて、今回お伝えしたかったのは、知識が無いためにワーホリの1年を永住権に繋げられないという状況を避けようということです。
カナダは「日本に帰りたくなくなる」ほどの魅力があります。
そのことを前提として少しでも考えておいて、ワーホリの1年間という限られた時間を有効に使ってほしいです。
こういう永住に関する情報は、いつ変わるかわからないため、ワーホリから永住権につなげたい方はぜひご相談くださいね。