カナダにいる日本人の数・割合

監修者 監修者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

日本人に人気の留学先カナダ。

その人気ゆえに、バンクーバーやトロントは日本人が多い街というイメージが先行していますが、実際のところ、全くそんなことはありません!

ただ、悲しいかな、先行するイメージと大手留学エージェントによる偏った学校紹介の弊害は根深く……。

相変わらず、こんなお話を耳にすることがあります。

本当はバンクーバーに留学したいけど、日本人が多すぎるし、トロントにしようかな……

こんなふうに希望の都市への留学を躊躇している人を多く見かけますが、すごくもったいないです。

本当に留学したい都市を、間違ったイメージで諦めてしまうなんて、悲しすぎますよね。

そこで今回は、カナダに住んでいる日本人の人口数・割合を大調査しました。

実際の統計情報を元に、カナダで一番人気の都市バンクーバーを中心にトロントやオーストラリアの人気留学先都市とも日本人率を比較してみたいと思います。

カナダに住む日本人の人口

まず、カナダに住む日本人の人口はどれくらいなのでしょう?

外務省が発表した海外在住邦人数(2021年版の)によると、カナダに居住している海外在留邦人数は7万937人です(参考: 外務省、海外在留邦人数調査統計)。

日本人7万人に対し、カナダの全人口が3801万(2020年)なので、0.18%が日本人ということになります。少ないですね。

ちなみに、この数はカナダ国籍となった日系人は含んでいません。そのため、こちらの人たちの合計人数ということになっています。

  • 日本の国籍を保有していて、カナダに永住している人
  • 留学や赴任などでカナダに長期滞在している人

ちなみに、お隣アメリカの在留邦人数はというと、なんと、約42万人

アメリカは世界で最も多くの日本人が住んでいる国です。

バンクーバーとトロントの日本人の割合

お次は、気になる日本人の割合です。先ほどの外務省のデータを元に、トロントとバンクーバーの日本人の割合を見ていきます。

バンクーバーとトロントの日本人の割合
バンクーバー(都市圏) トロント
総人口 246万人 273万人
日本人の数 2万 8,000人 2万 3,000人
日本人率 1.1%
※ 91人に1人
0.8%
※ 110人に1人

(※ 統計資料上、バンクーバーは都市圏での人口となっています)

総人口に対する日本人の割合は、トロントで0.8%(110人に1人が日本人)、バンクーバーで1.1%(91人に1人が日本人)となっていました。

たしかにトロントエリアに比べると、バンクーバーの日本人の割合は増えますが、決して「街に日本人が溢れている」──というレベルではありません

むしろ、街中での日本人は非常に珍しい部類だと言えます。

オーストラリア人気留学先都市の日本人の割合

バンクーバーの日本人率1.1%という数字は、海外の他都市と比べてどうなのでしょうか?

カナダと並んで、ワーホリや留学で人気のオーストラリアの日本人率を、先ほど同様、2017年版の在留邦人数を元に見てみましょう。

オーストラリアの都市の日本人率
ケアンズ ゴールドコースト シドニー(都市圏)
総人口 15万2,000人 55万6,000人 500万人
日本人の数 3,500人 1万人 3万1,000人
日本人率 2.3%
※ 43人に1人
1.7%
※ 59人に1人
0.6%
※ 167人に1人

バンクーバーと同じく、「日本人が多い」といわれるオーストラリアのケアンズ。

日本人の割合は2.3%(43人に1人が日本人)と、日本人率は非常に高くなっています。

とても小さな都市だけに、行く先々で日本人が多いと感じるでしょう。

ゴールドコーストもオーストラリアの中でも日本人に人気のある都市ですが、日本人の割合は1.7%。ケアンズほどではありませんが、都市規模を考えると、日本人を見かける確率としてはかなり高め

シドニーには、バンクーバーよりも多くの日本人が住んでいます。ただ、都市規模が上回るため、日本人率はバンクーバーよりも下がりますね。

カナダの都市での日本人は少ない

いかがでしたか。

バンクーバーの日本人率1.1%は、トロントエリアに比べると高くはなるものの、ケアンズやゴールドコーストと比べてみても、その割合は決して高くはないことがお分かりいただけたかと思います。

ただ、街中で見かける日本人はごく僅かですが、留学先の学校の日本人率となると、全く話は別です。

下記の記事でも触れているように、大手留学エージェント数社による偏った学校紹介の影響で、日本人率が非常に高い学校もあります。

中には日本人率が4割を超える学校すらあるのが現状です。

そういった学校に留学してしまうと「バンクーバーは日本人が多い」と捉えてしまう留学生がいるのも仕方ありません。

毎日通う学校に、うじゃうじゃと日本人がいるのですから……。

まとめ

バンクーバーは決して日本人が多い街ではありません。

大切となるのは「学校選び」ですよ!こちらの記事もご参考にどうぞ。

執筆者 執筆者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

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