高校卒業直後のカナダ留学ってどれくらい大変なの?

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日本で高校を卒業してすぐ、日本の大学に行かないで、カナダの大学を目指す、という相談を受けます。

その際、カナダの大学の学費はとにかく高いので、学費を抑えるための方法として、まずカレッジに2年間通い、1年間カナダで働いて、カナダの永住権を取ってから、大学の3年に編入する、という方法をご紹介しています。

でも、実際のところ、この方法はどの程度現実的なのでしょうか?

今回は、日本の高校を卒業してすぐにカナダ留学→就職→永住→大学という流れを、サンプルケースを使って具体的に、徹底的に解説します!

その前に、カナダの永住権制度の全体像をまず知るには、こちらの記事もご覧ください。

【移民を目指す人必見】カナダの永住権について

就職と永住を含んだ留学プラン

カナダの大学への留学について相談されたことに対して、カナダでの就職とカナダ永住を含んだ留学プランを提案すると、ご理解いただけないことがあります。

カナダの永住権があると、カナダの大学にカナダ人と同じ学費で通うことができ、学費が数分の1、留学生の学費が高い大学の場合だと、10分の1近くまで安くなるんです。

この、費用の差が一番のメリットですが、カナダ永住権を取ってから大学に入るのは、完全に準備ができた状態で大学に入って100%の力で勉強できるという利点もあります。

カナダの大学の勉強はとにかくハードなので、十分に英語力をみにつけ、カナダ生活に慣れた状態で大学に入学する方が、成功の可能性がずっと高まります。

4年の最短で大学を卒業するよりも時間がかかりますが、費用を抑えて成功の可能性が高まる、カナダ永住を含めたカナダ大学留学プランを検討してみましょう。

カナダ永住の王道、エクスプレス・エントリー

カナダで永住権を目指すには、様々なルート(制度)があって、それぞれの制度によって求められる条件は大きく違います。

でも、結局のところ、「私はカナダに永住できるの、できないの?」ってことを知りたいですよね。

連邦政府の制度がたくさんあるだけでなく、13あるカナダの州(準州)がそれぞれに州の永住権制度をもっていて、各州が求める人材の永住を受け入れています。

自分がどの制度を使ってカナダ永住を目指すかは、必ず有資格の移民コンサルタントと相談して計画を立てるようにしましょう。

この記事では、カナダ永住制度の中でも、もっとも一般的な、「エクスプレス・エントリー」を例に、カナダ永住がどの程度難しいのかを検討します。

「エクスプレス・エントリー」について詳しくは、こちらの記事もご覧ください。

エクスプレス・エントリーの3つの申請カテゴリー

エクスプレス・エントリーには以下の3つのカテゴリー(申請方法)があります。

エクスプレス・エントリーの申請方法

  • カナディアン・エクスペリエンス・クラス
  • フェデラル・スキルド・ワーカー
  • フェデラル・スキルド・トレード

今回の記事では、日本の高校を卒業直後にカナダに留学して永住権が取れるのかを検討しますので、「カナディアン・エクスペリエンス・クラス」を使った永住可能性を検討します。

エクスプレス・エントリーはポイント制で、1200点満点のポイントシステム(CRSというシステムです)で、450点前後(2019年8月現在)が取れれば、永住権申請の招待状「ITA(Invitation to Apply)」がもらえます。

では、ポイント稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか?

これはもう、

学歴・職歴・英語力で地道に稼ぐしかありません!

でも今回サンプルとして紹介するのは日本の高校を卒業してすぐにカナダ留学に来るケースです。

学歴も職歴も英語力もまだありません。どうしましょう?

そこでご紹介するのは、日本での経験でポイントを稼ぐのではなく、カナダで頑張ってポイントを稼ぐというプランです。

10代の留学から目指すカナダ永住をサンプルで解説

ここからは、10代の留学から挑戦するカナダ永住権取得を分かりやすく解説するために、サンプルケースに沿って説明します。

10代からの留学では、カナダ永住に必要な学歴、職歴、英語力を全てカナダで稼いでいくことになります。

そのためには、5年以上のの中期的な計画を立てて、じっくりと腰を据えて取り組む必要があります。

ここで注意しなければいけないのは、永住権の制度や制度ごとの合格ラインが、数年たつと大きく変わってしまうということです。

このサンプルケースは、「今の制度が数年後も続いている」という仮定の世界を前提にしていることにご注意ください。

過去の事例は当てにならない

身もふたもない話ですが、カナダの永住権制度は常に変わっていて、制度そのものが変わっていたり、制度ごとに必要なポイントが時期によって大きく変わってしまうため、

過去の事例は当てになりません!

「だったらなんでサンプルケースを紹介するんだ?」というツッコミが聞こえてきそうです。

安心してください。ちゃんと意味があるんです。

制度やその時ごとの社会経済情勢によって差は出るといても、海外からの移民を積極的に受け入れていくという、カナダの方針そのものに大きな変化はありません。

ですからこの記事でご紹介するような、学歴、職歴、英語力を地道に伸ばしていく努力が無駄になることはないんです。

ですが、これから数年間かけてカナダ永住権にチャレンジしたのに、申請するタイミングで制度や合格ラインが変わってしまったというリスクがあることを、常に覚えておいてください。

では、サンプルケースをご紹介します。

Y・Hさん(仮名、18歳)のケース

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Y・Hさん(写真はイメージ)

Y・Hさんは日本の高校を卒業する間近の18歳です。

Y・Hさんの家族は海外志向が強く、毎年家族旅行で世界のいろいろな国に行きました。

バンクーバーにも家族で旅行に来たことがあり、雄大な自然や穏やかな気候をとても気に入っていました。

Y・Hさんはとても勉強熱心で、特に英語が大好きです。

趣味のバレエを通じて海外の人と話す機会も多く、英語を使うことに自信があります。

将来は、通訳・翻訳のような英語の専門職や、英語を日常的に使う環境で仕事をしたいとぼんやりと考えていました。

日本の大学入試で挫折、リベンジだ!

そんな頑張り屋さんのY・Hさんですが、日本の大学入試は残念な結果になってしまいました。

第一志望の国立の外国語大学のフランス語学科を目指して勉強していたのですが、残念ながら不合格。

事前の模擬試験では合格有望の判定が出ていたので、不合格の結果をすぐに受け入れることができず、激しく落ち込みました。

第二希望の私立の外国語大学に行くか、浪人して第一志望の外国語大学に再チャレンジするか、家族で話し合いましたが、なかなか結論が出ません。

そうだ、カナダ行こう!

そんな時、バンクーバーに旅行した時の記憶が急に蘇りました。

観光客としてUBC(University of British Columbia、ブリティッシュコロンビア大学)に行ったとき、広大なキャンパスと楽しそうな学生の姿を見て、お父さんが冗談で「Yも将来UBCに留学したらどうだ?」なんて言っていました。

「UBCに留学したい!」

その瞬間から、Y・Hさんのカナダ留学への挑戦が始まりました。

Y・Hさんプロフィール(カナダ渡航前)

  • 年齢(18歳)
  • 学歴:高校卒(日本)
  • 職歴:なし。高校時代にアルバイトを少しだけ
  • 英語力:TOEIC860点、英検準一級
  • 趣味:クラシックバレエ、フランス語
  • 家族:父(48歳)、母(46歳)、弟(15歳)
  • カナダ滞在歴:旅行のみ

Y・Hさんはこの時点ではUBCに通うことそのものがゴールでした。

といっても、そのゴールへの道筋も見当がつかず、何から始めたらいいのか分かりません。

そこで、基礎的な知識を整理するために、お母さんと一緒にネットで見つけた、カナダ留学コンパスの無料相談を利用してみることにしました。

カナダ留学コンパスのカウンセリング

Y・Hさんのカナダ留学は、お母さんと一緒に行った、カナダ留学コンパスのカウンセリングで一気に具体的になりました。

留学は目的ではなく手段

カナダ留学コンパスのカウンセリングでまず言われたのはこのひと言です。

末永

カナダ留学を「目的」ではなく「手段」として考えてください。

 

Y・Hさんは、「UBCに行きたい!」という気持ちがとにかく強かったため、このひと言は想定外でした。

でも落ち着いて、そもそも留学を思い立った目的を整理してみました。

Y・Hさんの留学の目的

  • 海外の大学に行きたい
  • UBCがカッコいい
  • 日本の大学に行った友達を見返したい

確かに、短期的な目的ばかりです。

大学で何を勉強するのか、卒業した後に何をするのか、まったく決まっていません。

お母さんと一緒にフムフムと話を聞いていると、さらに専門家からこんなひと言が。

末永

カナダの公立カレッジを卒業してカナダで就職すると、カナダ永住権が取れるチャンスが高くなるんですよ。
そして、カナダ永住権を持っていると、カナダの大学の学費が半額以下に安くなるんです。

 

カナダ永住という、想定していなかった言葉が出てきて、大学のことだけを考えて相談に来ていたY・Hさんとお母さんはちょっとパニックです。

 

お母さんは「永住って何?娘はカナダ人になっちゃうの?」と心配になってきました。

そんなお母さんを安心させるため、専門家がていねいに説明します。

末永

カナダ留学は、留学を中心に、留学前の英語の勉強やカナダでの就職を加えた、5年以上の中長期的な計画で考えてください。

Y・Hさんは高校卒業直前の18歳なので、2、3年先の自分と日本の友人を比べて一喜一憂するのではなく、25歳位になって、「大学を卒業して社会人としてある程度の経験を積んだ時点で自分がどうなっていたいか」を考えてみることにしました。

 

「カレッジ」、「就職」、「永住権」という、全く想定していなかった言葉が出てきたので慌てましたが、だんだん内容が頭に入ってきました。

 

カレッジ→就職→永住権→大学のルートがおすすめ

ここから、具体的に留学プランを提案されます。

最初は大学ではなくカレッジに入学

Y・HさんはUBCに直接入学するよりも、2年間カレッジで勉強することをすすめられました。

話を聞きながら、Y・Hさんの心のなかでは

『カレッジって短大でしょ?大学よりレベルが低そうだし、私は興味ない』って考えていました。

Y・Hさんの考えが表情に出ていたのか、専門家からはこう言われました。

末永

日本の短大とカナダのカレッジは違うんですよ。

カナダ留学コンパスでも、日本人に理解してもらいやすいように、カナダのカレッジを短大と説明することがありますが、日本の短大とカナダのカレッジは全然違います。

 

カナダのカレッジには、日本の学校制度に当てはめると、次のような機能があります。

カナダのカレッジの機能

  • 4年制大学の1、2年
  • 予備校
  • 専門学校

特に、カナダではカレッジが予備校の機能を持っているという話にY・Hさんは興味を持ちました。

 

カナダでは、高校卒業時に希望の大学に進学できなかった学生は、カレッジに進学してそこで優秀な成績を取れば、2年次、または3年次に再び希望の大学に申し込みをすることが出来るのです。

2年、3年で高校から直接大学に入学した人に追いつきます。日本の予備校のように浪人するわけではないんです。

この、大学の1年、2年の機能を果たすプログラムを「UTプログラム(ユニバーシティ・トランスファープログラム、大学進学準備プログラム)」といいます。

学歴として残るのは、最後に卒業した大学なので、1年から大学で勉強しても、カレッジを経て途中から大学に入っても、もらえる卒業証書に違いはありません。

カナダ人の学生でも、大学に入る前にカレッジをステップに使うのは、とても普通のことなんです。

なかには、大学の入学条件を満たしているのに「カレッジのほうが学費が安い」、「カレッジの方が小規模で環境に慣れやすい」という理由で敢えてカレッジを選ぶ学生もいるくらいです。

カレッジにも様々な種類がある

カレッジに、「大学の1、2年」、「予備校」の機能があることは分かりました。

でも「専門学校」の機能があると言われたことは、今ひとつ理解できません。

実は、カナダのカレッジにはとても多くの種類があり、そのカレッジで選ぶ学部、学科によって、得られるものもぜんぜん違うんです。

Y・Hさんは大学進学準備のための学科(プログラム)をすすめられましたが、別のプログラムを選べば、同じ2年間で、より専門的で職業に直結した内容を学ぶこともできます。

調理、保育、貿易事務など、カレッジの2年間のプログラムで提供されている内容は実に様々で、卒業と同時に資格が取れるものもあります。

そして、カナダでカレッジに入ってからプログラムを変えることも、日本に比べたらずっと簡単にできます。

カナダでは、学びたい内容を入学してから決められる、というところをY・Hさんは気に入りました。

カレッジ卒業後はビザが出て働ける

カレッジで2年間勉強することが有効なのは分かりました。

次に説明されたのは、ビザの話。

公立カレッジの2年間のプログラムを卒業すると最大3年間カナダで働けるビザ(ポスグラビザ)が取れます。

Y・Hさんは少しでも早くUBCを卒業したいので、就職にはあまり興味がありません。

でも気になったのは、「カナダで就職して永住権をとると、大学の学費が半額以下になる」という話。

親にできるだけ迷惑を掛けたくないと思っているので、学費が安くなるのはとても大きな魅力です。

カレッジ卒業後カナダで就職

留学の相談をしに来たのに、いつの間にか就職の話をされています。

混乱気味のY・Hさん親子に、専門家からアドバイス。

末永

カナダの就職は、日本の就職とは違います。
特に、日本の就職活動とは全っ然ちがいます!

カナダには日本のような新卒一括採用の習慣もなければ、終身雇用の習慣もありません。

 

一つの会社にずっと勤め続ける人は極めてまれで、みんな会社を移りながらキャリアをアップさせていきます。

カナダの企業は採用した社員をトレーニングしたりしません。常に即戦力を求めています。

なので、大企業への就職を希望しているカナダ人も、最初は小さい会社の簡単な仕事(エントリーレベルの仕事と呼ばれます)で経験を積んで、そこから大企業を目指します。

Y・HさんがUTプログラムを卒業した時点の学歴は、就職に有利になるほどのものではないので、実際に就職できる会社や職種は限定されます。

日本の4年制大学の2年目が終わったところで休学して就職したいと思っても、専門的な仕事に就けなさそうなことは想像できますよね。

今回おすすめする「就職」は、留学プラン全体の中の一部で、カナダ永住権取得のために必要な職歴を稼ぐための、割り切ったものです。

会社の規模や職種を高望みすることなく、与えられた職場で少しでも多くの責任を任せられて経験を積むことを目標にしましょう。

永住権のためと割り切って働く

永住権につながる職種、具体的にはNOCレベルB以上の職種で、永住権(と大学の学費を安くする)ためと割り切って1年間働きましょう。

学歴、職歴のない日本人が一番雇ってもらいやすいのは、日系レストランです。

日系レストランを中心に仕事探しをして、NOCレベルB以上の職種で雇ってもらい、1年間フルタイム(週30時間以上)働きましょう。

1年間働いて永住権申請

大学卒業後1年間働くと、エクスプレス・エントリーのカナディアン・エクスペリエンス・クラスを使ってカナダ永住権の申請ができます。

カナダ永住権が取れると、カナダ人と同じ学費で大学に通うことが出来るので、大学の学費が大幅に安くなります。

留学は長期計画、あせりは禁物!

今回提案されたプランは、カレッジ(2年)、就職(1年)、永住権(1年)、大学(2年)と最短で6年かかるプランでした。

専門家からアドバイスされたのは、

末永

日本の大学を22歳で卒業した時と比べて焦ったりしないこと。

でした。

Y・Hさんは大学に合格した友人に負けないために焦っていた自分に気がつきました。

そして、「25歳の時点で日本の大卒社会人と比べて負けていないキャリアが築けていたら成功」と考えることにしました。

留学のプランが具体的になって、俄然やる気が出てきました。

カナダ留学コンパスの無料相談を利用して、本当によかったです♪

Y・Hさんのカナダ留学

Y・Hさんは高校を卒業した年の9月にカナダのカレッジのUTプログラムに入学することを最初の目標にしました。

語学学校のPathwayでカレッジの入学条件をクリア

外国語大学志望だったので、Y・Hさんは英語には相当自信がありました。

でも、カナダ留学コンパスで紹介された英語のレベルチェックを受けてみると、カレッジに直接入学するには少しレベルが足りませんでした。

カナダで進学、永住するためにどれくらい英語を勉強する必要があるのかについて詳しくは、こちらの記事もご参照ください。

Y・Hさんは既に英検準一級レベルの英語力があるのですが、カナダのカレッジでは、特に読み、書きの能力が求められます。

英語力が足りないままでカレッジに入学すると、授業についていけなくて苦労します。

今からカレッジが始まる9月まで半年近くあるので、Y・Hさんは、カナダ留学コンパスですすめられた、語学学校のPathway(パスウェイ)プログラムを使ってカレッジ入学を目指すことにしました。

公立カレッジのUTプログラムに入学

語学学校のパスウェイプログラムで英語力をみっちりと伸ばしたY・Hさんは、9月に無事公立カレッジに入学することができました。

具体的に何を学びたいかが決まっていないので、まずはユニバーシティ・トランスファー(UT)プログラムに入学して、場合によってはプログラムを変更するというプランです。

カレッジの留学生活

Y・Hさんのカナダ留学は、大変ながらも充実していました。

カレッジでの勉強

カレッジでの勉強は想像していた以上に大変でした。

毎回の授業毎に20ページ位教科書を読んで予習して、授業後も復習しないと授業についていけません。

小テスト、中間テスト、グループワークなどに追われ、目まぐるしく学期が過ぎていきました。

それでも、2学期目以降は、カレッジでの勉強のペースに慣れることができました。

パートタイムで働きました

カレッジの学生ビザを取ると、週20時間までパートタイムで働くことができます。

カレッジでの勉強に少し余裕ができてきたY・Hさんは、2学期目から日系レストランでサーバーとして働き始めました。

日系のレストランですが、日本人はスタッフ全体の半分以下で、職場で主に使われているのは英語です。

それでも困った時には日本語で助けてくれる人が常に近くにいるので、安心して英語のトレーニングが出来る環境だと気に入っています。

雇用主さんもY・Hさんの働きぶりを評価してくれて、カレッジを卒業してフルタイムで働けるようになったら、サーバーのスーパーバイザーに昇進させてもらえそうです。

大学進学が可能な成績を残してカレッジ卒業

2年間で60単位を取得して、カレッジを卒業しました。

カレッジのカウンセラーと綿密に相談して受講する科目を決めたので、取得した単位でUBCの3年次に編入する条件を満たしています。

この時点で、Y・Hさんは卒業証書をもらってカレッジの卒業証書をもらうことも、直接UBCに進学することも可能です。

当初のプラン通り、Y・Hさんは卒業証書をもらっていったん卒業することを選び、ポスグラビザを申請して、無事3年間のビザが承認されました。

就職先は日系レストラン

カレッジ在学中からパートタイムで働いていた日系レストランで、そのままフルタイムで働き続けました。

カナダでは、学生の時にアルバイトをしていた会社に卒業後就職するのがとても一般的です。

Y・Hさんはサーバーのスーパーバイザーの職種に昇進させてもらいました。

サーバーの仕事だけでなく、チームのリーダーの一人として、スタッフのシフト管理や消耗品の在庫管理などの管理業務も担当させてもらい、やる気を感じています。

毎日が新しい発見で、あっという間に1年が過ぎました。

いよいよ永住権にチャレンジ!

1年間のカナダでの就労経験という条件を満たしたので、次はカナダ永住権にチャレンジです。

この時点でのY・Hさんのプロフィールは以下のとおりです。

 

Y・Hさんプロフィール(永住権申請時点)

  • 申請者:Y・Hさん(22歳)
  • 学歴:2年制カレッジ卒(カナダ)
  • 職歴:日系レストラン、サーバースーパーバイザー(カナダ)1年間
  • 英語力:CLB9(CELPIP全バンド9)
  • カナダ滞在歴:3年間

さて、Y・Hさんはカナダ永住権取得ができるのでしょうか?

エクスプレス・エントリーのポイント計算

では、エクスプレス・エントリーの1200点満点のポイントシステムで、ITAがもらえるスコア(450点前後)は取れるのか、計算してみましょう

年齢のポイント(110点/110点)

Y・Hさんは申請時点で22歳なので、年齢のポイントは満点の110点です!

若いって素晴らしい!

学歴のポイント(98点/150点)

最高学歴がポイント化されます。

Y・Hさんの場合はカナダで通った公立カレッジのUTプログラム2年間のディプロマが対象なので、98点がもらえます。

英語力のポイント(124点/136点)

英語力は、カレッジでの勉強と、英語環境の職場で働いたことで大きく伸びました。

CLB9という非常に高いスコアで、得点は124点です。
カナダ永住権申請の英語力を測るには、IELTS(アイエルツ)かCELPIP(セルピップ)のいずれかのテストを使います。
CELPIPについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

カナダでの職歴のポイント(40点/80点)

カナダで1年間Food Service Supervisorで働いた経験から、40点がもらえます。

英語力と学歴の加点(25点/50点)

英語力が高いと、学歴と組み合わせて加点がもらえます。

Y・Hさんの場合は、CLB9の英語スコアと2年間のカレッジ卒業の組み合わせで、25点もらえます。

学歴とカナダ職歴の加点(13点/50点)

学歴と、カナダでの職歴を組み合わせて加点がもらえます。

Y・Hさんの場合は、2年間のカレッジ卒業と1年間のカナダでの職歴の組み合わせで、13点もらえます。

海外での就労経験(0点/150点)

Y・Hさんは日本での就労経験がないので、残念ながらこの項目は0点です。

その他加点(15点/600点)

州からの推薦がもらえると600点なのですが、Y・Hさんが該当するのはカナダで2年間のカレッジを卒業したことによる15点のみです。

600点のうち15点と聞くとすごくがっかりですが、仕方ないです。

 

 

合計 425点

450点が目安のポイントなので、あと一歩届きません。

でも安心してください。

カナダ留学コンパスの有資格の移民コンサルタントが次の手を考えました。

プラン1: フランス語でスコアを稼ぐ

コンサルタントが提案したプランの一つ目は、フランス語でスコアを稼ぐことです。

カナダは英語とフランス語が公用語なので、フランス語のスコアでも永住権のポイントを稼ぐことができます。

フランス語でCLB7のスコアがあると、42点稼げます。

合計ポイントが467点になって、十分ITAがもらえます。

CLB7は英語に当てはめると英検準一級より上のレベルなので、カナダ永住のためにゼロからフランス語を勉強することはおすすめできません。

でもY・Hさんは趣味でフランス語を勉強していて、カナダのカレッジでもフランス語のコースでいくつか単位を取っていたという下地があったことが幸いしました。

若いうちにした勉強は、後で思いもよらない形で役立つものです。

スティーブ・ジョブスが有名なスピーチで語っていた、「コネクティング・ドッツ(点を結ぶ)」という話を思い出します。

プラン2: カナダでもう一年働く

2つ目のプランは、職歴でポイントを稼ぐことです。

もう一年働いて、カナダの就労経験を2年間にすると、25点が加算され、合計450点になります。

さらに1年間時間が掛かってしまうことは辛いですが、カナダで職歴を加算することで、ITAがもらえるポイントにまで到達できます。

プラン3: 雇用主にLMIAに協力してもらう

3つ目のプランは、雇用主に協力してもらってポイントを稼ぐというものです。

LMIAという手続きは、通常就労ビザを取る際に必要な手続きですが、永住権申請の目的で使うこともできます。

雇用主が審査されることは通常のLMIAと同じなので、雇用主にはかなりの負担となりますが、雇用主からの評価が高ければ、協力してもらえる可能性はあります。

LMIAを取ることで、50点が加算されます。

合計ポイントは475点になって、十分ITAがもらえます。

雇用主に協力してもらう

Y・Hさんはカレッジ在学中から2年以上働いていた日系レストランの雇用主に相談、今までの働きぶりを評価されて、LMIAの申請の協力をしてもらうことができました。

そして見事に目標スコアを達成し、永住権申請のためのITAを受取りました。

あとは慎重に手続きを進めるだけ!

エクスプレス・エントリーのITAがもらえたら、裏付け資料を添付して永住権申請をします。

このタイミングで、カナダ政府指定の健康診断を受けたり、日本と過去に6か月以上滞在した国の無犯罪証明を揃えましょう。

エクスプレス・エントリーのITAを受け取ってから申請を完了するまでに60日間しか時間がありませんので、必要書類の準備を前もって進めておくのが安心です。

永住権の申請が完了したら、申請に誤りや不備がなければ6か月程度で承認されます。

永住権の後は大学へ

めでたくカナダ永住権を取得したあと、Y・Hさんは念願のUBCに入学しました。

留学する前は通訳などの英語の専門職を目指していましたが、カナダ留学、就職、永住権取得を経て、ビジネスの分野に強く興味を持つようになりました。

そしてY・HさんはUBCのビジネスの学科に入学。

実はUBCのビジネス学部は「Sauder School of Business」という別名をもつ、UBCの中でもちょっと特別な存在で、カナダ人でも入るのが難しい超難関なんです。

カレッジでちゃんと勉強して、英語環境の日系レストランで一生懸命働いたので、ネイティブ並みの英語力がついたことが成功の鍵でした。

カナダ生活にもすっかり慣れているので、大学に入って気後れする心配もありません。

UBC卒業後は、ハイレベルな職種での就職に期待が膨らみます。

まとめ

いかがでしたか?

これは大成功のサンプルケースなので、こんなにうまくいくケースばかりではありませんが、決して奇跡的なケースでもありません。

日本での学歴・職歴がなくても、カナダで学歴と職歴を積めば、カナダ永住権と、さらにその先の学歴とキャリアに手が届きます。

大事なのは5年程度の中長期的なプランを立てることと、そのプランに取り組んでいる間は、日本の友人と状況を比較して焦ったりしないことです。

 

最後にY・Hさんがどうしてカナダ永住権にたどり着けたのかをまとめます。

Y・Hさんの強み

  • 年齢が若く、年齢でポイントを稼げた
  • ポスグラが取れる公立カレッジを卒業した
  • 英語の勉強を頑張った
  • 永住権につながる職種で1年間働いた
  • 雇用主がLMIAの手続きに協力してくれた

10代の留学から目指す永住権取得は、年齢でポイントが稼げるものの、他の要素のポイントを積み上げていかないといけません。

ポイントを稼げる要素は、学歴、職歴、英語力です。

カナダの永住権を取得してカナダの大学を卒業することは簡単でもなければ不可能でもありません。

事前にプランを立てて、そのプランをやり切るしかないんです。

まずはカナダ留学コンパスの無料相談をご利用ください。

 

カナダ留学コンパスといっしょに、永住権とカナダ留学の成功をぜひとも勝ち取りましょう!

カナダの大学について、こちらの記事もご覧ください。

カレッジ卒業→就職→永住権の順番で大学の学費を安くすることについて、こちらの記事でも紹介しています。

 

免責

ビザ申請、永住権申請の手続きや規定、ルールはカナダ移民局が予告なく頻繁に変更しています。

そのため、こちらのサイトに記載していある情報を元に何らかの判断を行う際には、弊社にご相談いただくか、カナダ移民局のウェブサイト等をきちんとご確認ください。

弊社のサイトは、ビザ申請、永住権申請に関する責任を負うものではございません

弊社サイトをご覧になってご自身でお手続きをすすめたり、他社に相談したりして生じたいかなる問題に関して、弊社では一切責任を負いません

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