IT技術者を優遇!BC州独自の移民プログラム BCPNPテックパイロット

監修者 監修者
村山まりえ

移民コンサルタント。「Immigration Consultant ICCRC R511456」を取得している、カナダで数少ない日本人ビザコンサルタント。韓国系最大手の留学エージェント、国際的教育財団でのマネージメント職を経て現職へ。

カナダは国の活力を保つため、様々な人材を海外から移民として受け入れています。

そしてカナダの移民制度は連邦(国)と州(地方)の2層構造で成り立っています。

今回ご紹介するのは、ブリティッシュコロンビア州が技術者を優先して受け入れるために作った移民プログラム「BC PNP TECH PILOT(BC PNP テックパイロット)」です。

村山

この記事では、技術者向けの「BC PNP TECH PILOT(BC PNP テックパイロット)」の申請条件、申請方法などを詳しくご紹介します。

移民制度について

このサイトでは、カナダの移民制度についてできるかぎり分かりやすく公表しています。

しかし、制度の全てを文字だけで解説するのは非常に難しいです。最新情報は常に更新されていますし、その人によって必要な情報は違います。

カナダ移住に興味を持たれた方はぜひカナダ留学コンパスにご相談ください。

有資格でプロの移民コンサルタントが、個別ケースに応じて移住プラン作成・ビザ申請のお手伝いをいたします。

「BC PNP テックパイロット」ってなに?

BC PNP TECH PILOT(BC PNP テックパイロット)とは、技術者を対象にして優先的に永住権を認めるプログラムです。

「パイロット」とは「試験的」という意味で、このプログラムは期間限定の試験プログラムです。

当初の予定より実施期間が延長され、2021年2月現在、2021年6月までプログラムが継続されることになっています。

具体的にどのように技術者を優先するかについて、4つの柱となる方針が示されています。

  1. 即応性(Timeliness):高度な技術者を求める雇用主の要望に対応するため、毎週行われるドローイングなど、タイムリーに対応
  2. 優先付け(Prioritization):他のプログラムより優先的に審査が行われる
  3. サービス(Service):コンシェルジュと呼ばれる専門の相談員がついて、雇用主、申請者の疑問にきめ細かく対応
  4. 関与(Engagement):雇用主、申請者を継続的にサポート

 

かえで

なんだか至れり尽くせりで、熱烈歓迎されてる感じがします!

そうなんです。

BC PNP テックパイロットは、優秀な技術者を熱烈歓迎するプログラムなんです。

では、どんな技術者が歓迎されるのでしょうか?

BC PNPテックパイロットの対象職種を詳しく見ていきましょう。

BC PNP テックパイロットの対象職種

一口に技術者と言っても、様々な分野がありますが、このプログラムでは29の職種を対象職種として指定しています。

今はリストは流し読みするだけにして、制度の説明を読んでから、リストを詳しく見てみるのもいいですね。

TEER職種名
10030 Telecommunication carriers managers
20012Computer and information systems managers
21100Physicists and astronomers
21210Mathematicians, statisticians and actuaries
21211Data scientists
21220Cybersecurity specialists
21221Business systems specialists
21222Information systems specialists
21223Database analysts and data administrators
21230Computer systems developers and programmers
21231Software engineers and designers
21232Software developers and programmers
21233Web designers
21234Web developers and programmers
21300Civil engineers
21301Mechanical engineers
21310Electrical and electronics engineers
21311 Computer engineers (except software engineers and designers)
21320 Chemical engineers
21399Other professional engineers
22110Biological technologists and technicians
22220Computer network and web technicians
22221User support technicians
22222Information systems testing technicians
22310Electrical and electronics engineering technologists and technicians
22312Industrial instrument technicians and mechanics
50011Managers - publishing, motion pictures, broadcasting and performing arts
51111Authors and writers (except technical)
51112Technical writers
51120Producers, directors, choreographers and related occupations
52119Other technical and coordinating occupations in motion pictures, broadcasting and the performing arts
52112Broadcast technicians
52113Audio and video recording technicians
52120Graphic designers and illustrators
53111Motion pictures, broadcasting, photography and performing arts assistants and operators

コンピューター、IT関係の職種が多いですが、土木、電気技師などIT関係以外の職種も対象になっています。

また、映画、放送、舞台芸術の関連職種が含まれているのは、映画産業が盛んなブリティッシュコロンビア州の特徴が表れています。

さらに、「いかにも技術職!」という理系の職種に混じって、文系っぽい職種も含まれています。

文系っぽい対象職種

  • Web designers and developers(ウェブデザイナー、開発者)
  • Authors and writers(作家)
  • Editors(編集者)
  • Translators, terminologists and interpreters(翻訳者、用語学者、通訳)
  • Graphic designers and illustrators(グラフィックデザイナー、イラストレーター)
  • Technical sales specialists - wholesale trade(技術販売員、卸売業)

例えばウェブデザイナーは、ウェブサイトのコンテンツを構築する文系寄りの仕事でも対象になりますし、イラストレーターも、デジタル機器を使わずにアナログで描く場合も対象になります。

翻訳など、IT以外でも広く専門技術を生かす職種が対象となっています。

一番変わったところでは、「Technical sales specialists - wholesale trade(技術販売員、卸売業)」が挙げられます。

これはざっくり言うと「技術系の商品を売る営業マン」が対象で、扱っている商品が技術系であれば、文系の営業マンでも対象になります。

 

村山

BC州で不足している、技術分野に関わる人材が広く対象になっているということですね。

BCPNPテックパイロットの対象29職種のうちいくつかの、BC州の賃金中央値などを詳しく紹介します。

NOCNOC
レベル
職種名賃金中央値(時給)年収(中央値の時給で週40時間、52週間働いた場合)
2147AComputer engineers (except software engineers and designers)(コンピューター技師(ソフトウェア技師、デザイナーを除く))$40.49$84,219.20
2171AInformation systems analysts and consultants(情報システム分析者、コンサルタント)$38.00$79,040.00
2172ADatabase analysts and data administrators(データベース分析者、データ管理者)$29.81$62,004.80
2173ASoftware engineers and designers(ソフトウェア技師、デザイナー)$47.18$98,134.40
2174AComputer programmers and interactive media developers(コンピュータープログラマー、双方向メディア開発者)$42.00$87.360.00
2175AWeb designers and developers(ウェブデザイナー、開発者)$28.85$60,008.00
2242BElectronic service technicians (household and business equipment)(電気技術者(家庭、オフィス機器))$26.92$55,993.60
2281BComputer network technicians(コンピューターネットワーク技術者)$28.85$60,008.00
2282BUser support technicians(ユーザー支援技術者)$30.00$62,400.00
2283BInformation systems testing technicians(情報システム検査技術者)$31.79$66,123.20
5121AAuthors and writers(作家)$29.36$61,068.80
5122AEditors(編集者)$25.82$57,705.60
5125ATranslators, terminologists and interpreters(翻訳者、用語学者、通訳)$27.53$57262.40
5241BGraphic designers and illustrators(グラフィックデザイナー、イラストレーター)$27.00$56,160.00
6221BTechnical sales specialists - wholesale trade(技術販売員、卸売業)$24.04$50,003.20

資格が必要とはっきり職種の要件に規定されているのは「コンピューター技師」、「翻訳家」だけですが、実際にはほとんどの職種で資格かそれと同等の経験が求められます。

BCPNPテックパイロットでは、完成された技術者が求められます。

指定29職種でジョブオファーをもらうことのハードルが相当高いですが、その条件さえクリアできれば永住権の取得にはかなり見込みがあります。

BCPNP テックパイロットの申請条件

次に、BCPNP テックパイロットの申請条件を見ていきましょう。

 ジョブオファーの条件

まずは上記29の職種いずれかの、有効なジョブオファーを得ている必要があります。

ジョブオファーに求められるさらに細かい条件は次のとおりです。

ジョブオファーの条件

  • 無期限あるいは1年以上の期間のジョブオファーであること
  • 有期限の場合、ジョブオファーの終期まで、申請時点で120日以上残っていること
  • ジョブオファーの賃金が職種のBC州の賃金中央値を上回っていること

ジョブオファー以外の条件は、BC PNPの他のプログラムと同じです。

というよりも、BC PNP テックパイロットは申請の入口だけが特別で、対象29職種の条件を満たしたジョブオファーがある申請者は、BC PNPのプログラムの一つを選んで申請すると、優先して審査が受けられるといった方が分かりやすいです。

 BCPNPのどのプログラムを使うか決める

BC PNPには様々なプログラムがありますが、大きく分けると、

  • エクスプレス・エントリーと併用した申請ルート
  • BCPNP単体の申請ルート

の二つに分かれます。

エクスプレス・エントリーは連邦(国)政府の移民プログラムで、申請の招待状(ITA)を受け取って申請を完了してから半年程度で承認・却下の結果が出るのが特徴です。

エクスプレス・エントリーについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

エクスプレス・エントリーを使わない、BCPNP単体の申請ルートの場合、申請完了から結果が出るまで、1年程度の時間が掛かります。

両方のルートで申請可能な場合、エクスプレス・エントリーを使っての申請をおすすめします。

エクスプレス・エントリーとBCPNPを併用するには、エクスプレス・エントリーの申請条件を満たしている必要があります。

エクスプレス・エントリーの申請条件(抜粋)
カナディアン・エクスペリエンス・クラスカナダでのNOCレベルB以上の職種で1年以上の就労経験
フェデラル・スキルド・ワーカー100点満点のポイントシステムで67点以上

エクスプレス・エントリーのもう一つのカテゴリーの「フェデラル・スキルド・トレード」については職種の条件が合わないのでここでは割愛します。

フェデラル・スキルド・ワーカーは学歴、職歴、英語力などの条件を細かくポイント化するので、申請条件を満たすかどうかは個別にポイント計算することが必要です。

なので、この記事ではより一般的なカナディアン・エクスペリエンス・クラスに絞って解説します。

カナディアン・エクスペリエンス・クラスの申請条件は、「カナダでのNOCレベルB以上の職種で1年以上の就労経験」です。

この条件を満たしていればエクスプレス・エントリーとの併用で申請、満たしていなければBCPNP単体で申請すると考えましょう。

BCPNPには、BCPNP単体とエクスプレス・エントリーとの併用にそれぞれ、以下のプログラムがあります。

BCPNPのプログラム

  • Skilled Worker(スキルドワーカー)
  • International Graduate(留学生)
  • International Post Graduate(大学院留学生)
  • Healthcare Professional(ヘルスケア専門職)

留学生向けプログラムは卒業しなければならない大学等の条件が厳しいこと、ヘルスケアプログラムは対象職種が合わないことから、この記事ではSkilled Worker(スキルドワーカー)のプログラムで申請する前提で解説します。

BCPNPのスキルドワーカープログラムでは、BC PNPテックパイロットの申請に使うジョブオファーと直接関連のある職種での2年以上の経験が求められます。

まとめると、

スキルド・ワーカー
(エクスプレス・エントリー併用)
カナダでのNOCレベルB以上の職種で1年以上の就労経験+ジョブオファーと直接関連のある職種での2年以上の経験
スキルド・ワーカー
(BCPNP単体)
ジョブオファーと直接関連のある職種での2年以上の経験

が必要になります。

ジョブオファーと直接関係しているとは、ジョブオファーと同じ職種か、上位のNOCレベルの職種を指し、下位のNOCレベルの経験は含まれません。

この職務経験の条件を満たすのはかなり厳しいです。

日本での該当職種での経験を買われて、カナダで同じ職種のジョブオファーをもらうというケースが想定されます。

いっぽう、キャリアチェンジのため、日本で経験していない技術をカナダで学ぶというような場合は、BCPNPテックパイロットを使うのは難しいです。

BCPNPテックパイロットの申請条件を満たすよりも、他のプログラムの条件が先に満たせてしまうからです。

カナダの公立カレッジ、大学を卒業することを足掛かりに永住権を目指すことができる制度があります。詳しくはこちらをご覧ください。

ジョブオファーと職務経験の条件が満たせたら、カナダで1年以上の経験があるならエクスプレス・エントリーとの併用を、ないならBCPNP単体で申請しましょう。

申請するプログラムが決まったら、他の条件をみていきましょう。

ブリティッシュコロンビア州に住む意思があること

まず、申請者はブリティッシュコロンビア州内に住んでいる、あるいはこれから住む意思がある必要があります。

BC PNP テックパイロットは優秀な技術者をブリティッシュコロンビア州に受け入れる制度なので、この条件は当然ですよね。

基準以上の収入があること

申請時点で、BCPNPで定める基準以上の世帯年収が必要です。

この年収基準は住んでいる場所家族の人数によって変わります。

地域はバンクーバー大都市圏とそれ以外の地域に分けられていて、バンクーバー大都市圏の方が、他の地域の基準より2割ほど高いです。

世帯員数は、家族が増えれば増えるほど、基準金額が高くなります。

ここでの収入は過去の実績ではなく、申請時の給与から計算した見込み金額です。

また、配偶者など世帯員の収入を合算することができます

ですが、基本給のみで基準金額を超える必要があり、残業代、手当などの金額をカウントすることはできません。

世帯人数、居住地域ごとの最低世帯年収
世帯の人数 バンクーバー大都市圏 その他の地域
1 $22,804 $19,006
2 $28,390 $23,659
3 $34,902 $29,087
4 $42,376 $35,316
5 $48,062 $40,054
6 $54,205 $45,175
7人以上 $60,350 $50,296

こちらが基準金額の一覧です。

BC PNP TECH PILOTの対象29職種は賃金水準が高いので、職種ごとの賃金中央値を超える金額のジョブオファーをもらえれば、基準金額をクリアするのは比較的簡単です。

 CLB4以上の英語力を有すること

永住権申請に際してIELTS、CELPIPの試験を受けて、英語力を証明する必要があります。

申請に最低限必要なスコアはCLB4です。

ですが、上で紹介したエクスプレス・エントリーのカナディアン・エクスペリエンス・クラスを使う場合はCLB5が最低基準になる他、英語はポイントの稼ぎどころでもあるので、より高い英語スコアを目指したいです。

CLBについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

雇用主の申請条件

BCPNPテックパイロットは不足する技術人材を求める雇用者を支援する制度でもあります。

先ほど述べた「支援の4本の柱」でも、支援の対象は主に雇用主です。

そのため、雇用主にも業歴、従業員数などの一定の条件を満たすことの他、申請に積極的に協力することが求められます。

 BC州内に法人登記または事業所登記があること

雇用主はブリティッシュコロンビア州内で事業を行っている必要があります。

これは当然の条件ですね。

本社がブリティッシュコロンビア州にある必要はなく、ブリティッシュコロンビア州内に一つ以上事業所があれば(事業登記をしていれば)条件クリアです。

 1年以上ブリティッシュコロンビア州内で操業していること

雇用主は1年以上ブリティッシュコロンビア州内で操業している必要があります。

立ち上げたばかりの会社は対象になりません。

 5名以上の無期限のフルタイム従業員を雇用していること

雇用主はある程度の規模の事業を営んでいることが求められます。

無期限でフルタイムの従業員が5名以上(バンクーバー大都市圏以外の場合は3名以上)雇用している事業者であることが必要なので、あまり小規模な会社で働かないように注意しましょう。

働き始める前の確認が重要

このように、雇用主に求められる条件があるので、雇用主が条件を満たしているか、BCPNPテックパイロットの申請に協力してくれるかを働き始める前に確認することが重要です。

雇用主にお願いすること

BCPNPテックパイロットのに協力してくれるかを確認する時に、具体的に何をお願いすることになるのでしょうか?

BCPNPテックパイロットの際の、雇用主の負担はそれほど大きくありません。

雇用主は、LMIAを使って就労ビザのスポンサーになる時のように、費用負担したり審査を受けたりする必要はありません。ですが、以下の作業が必要です。

  • 申請の前最低14日間、求人広告を行うこと
  • Employer Portalというオンライン登録をして、登録料$230を支払うこと
  • 申請者の雇用を証明する書類作成
  • 雇用主の業歴などを証明する書類作成

BCPNPテックパイロットの申請手順

対象29職種のジョブオファーをもらって、申請者、雇用主の条件が全て満たせたら、やっと申請のスタートラインに立つことができます。

ここで、申請の手順と流れを解説します。

ここがテックパイロットプログラムがほかのプログラムよりの優先されている部分になります。

テックパイロット申請手順

  1. BCPNPのウェブサイトでプロファイルを作成(プール登録)
  2. ITAを受け取る(専用のドローイング)
  3. BCPNPのいずれかのプログラムに申請(優先して審査)
  4. BC州の推薦(ノミネーション)を受け取る
  5. 連邦に永住権申請する
  6. 永住権取得!

では、順番に申請手順を詳しく解説します。

プロファイルを作成してプール登録する

申請の最初のステップは、BCPNPのウェブサイトにプロファイルを登録することです。

学歴、職歴などのデータを入力すると、200点満点のポイントシステムでの得点が計算されます。

また、この時点ではデータの裏付けになる書類は必要ありません。

ポイントシステムについて

ではどうやってポイントが決められるのか、詳しく解説します。

ジョブオファーのスキルレベル(最大60点)

まずは、ジョブオファーのスキルレベルに応じてポイントがもらえます。

ジョブオファーのスキルレベル
NOCレベルA(0を含む) 25
NOCレベルB 10
NOCレベルC 5
NOCレベルD 5
   
追加ポイント:  
NOCレベル00 15
州が指定する「必要とされる職種リスト」に該当 10
ジョブオファーの職で就労中 10

ジョブオファーのスキルレベルに応じてポイントがもらえます。

BCPNPテックパイロットの対象職種のNOCレベルは全てB以上でA以上のものも半分くらい含まれているので、ここでのポイントは多く期待できます。

州が指定する職種リストとは、「Occupation identified in the Top 100 occupations in the BC Labour Market Outlook 2018 Edition(BC州トップ100職種)」というリストです。

ジョブオファーで得る給与(最大50点)

申請者のジョブオファーの給与の、基本給を年額換算したものでポイントを得られます。

ジョブオファーの年収
$100,000以上 50
$97,500 to $99,999 38
$95,000 to $97,499 37
$92,500 to $94,999 36
$90,000 to $92,499 35
$80,000 to $82,499 34
$85,000 to $87,499 33
$82,500 to $84,999 32
$80,000 to $82,499 31
$77,500 to $79,999 30
$75,000 to $77,499 29
$72,500 to $74,999 28
$70,000 to $72,499 27
$67,500 to $69,999 26
$65,000 to $67,499 25
$62,500 to $64,999 24
$60,000 to $62,499 23
$57,500 to $59,999 22
$55,000 to $57,499 21
$52,500 to $54,999 20
$50,000 to $52,499 19
$47,500 to $49,999 18
$45,000 to $47,499 17
$42,500 to $44,999 16
$40,000 to $42,499 15
$38,750 to $39,999 14
$37,500 to $38,749 13
$36,250 to $37,499 12
$35,000 to $36,249 11
$33,750 to $34,999 10
$32,500 to $33,749 9
$31,250 to $32,499 8
$30,000 to $31,249 7
$28,750 to $29,999 6
$27,500 to $28,749 5
$26,250 to $27,499 4
$25,000 to $26,249 3
Less than $25,000 0

年収$100,000(約800万円)以上が最高の50点で、収入が減るごとにポイントが下がり、$25,000以下でゼロになります。

一例を挙げると、「Web designers and developers(ウェブデザイナー、開発者)」の職種でBC州の賃金中央値の時給$28.85で週40時間、52週間(1年間)働いた場合の見込み年収を計算すると、

$28.85 x 40時間 x 52週間 = 見込み年収$60,008 → 23点

となります。

勤務地(最大10点)

勤務地によってもポイントがもらえますが、バンクーバー大都市圏の場合は一律0点です。

勤務地所在地
Stikine, Central Coast, Northern Rockies, Mount Waddington, Skeena-Queen
Charlotte, Powell River, Sunshine Coast, Kootenay-Boundary, Alberni-Clayoquot
10
Kitimat-Stikine, Bulkley-Nechako, Squamish-Lillooet, Strathcona, ColumbiaShuswap, East Kootenay 8
Peace River, Comox Valley, Cariboo, Central Kootenay 6
Okanagan-Similkameen, Cowichan Valley, North Okanagan, Fraser-Fort George 4
Thompson-Nicola, Nanaimo, Central Okanagan 2
Capital, Fraser Valley 2
Greater Vancouver 0

ブリティッシュコロンビア州内の田舎に行けば行くほど、もらえるポイントは大きくなります

ですが、田舎に行けば行くほど、該当職種でジョブオファーをもらうことは難しくなるので、この項目で無理にポイントを稼ごうとは思わない方がいいです。

申請する職種に直結する就労経験(最大25点)

カナダ国内外の就労経験に応じてポイントがもらえます。

ポイント加算の対象になるかどうかは、過去の経験と申請に使うジョブオファーの職務内容が直結しているかどうかで決まります。

ジョブオファーと直接関係ある就労経験
60か月以上 15
48~59か月 12
36~47か月 9
24~35か月 6
12~23か月 3
12か月未満 1
なし 0
   
追加ポイント:  
1年以上のカナダでの直接関連のある職務経験 10

BCPNPのスキルドワーカーの申請条件に、「ジョブオファーと直接関連のある職種での2年以上の経験」が含まれているため、最低6ポイントはもらえます。

あとは、経験年数とカナダでの経験に応じてポイントが計算されます。

学歴(最大25点)

カナダ、国外を問わず、最高学歴をポイント化します。

学歴
修士、博士 17
大卒者向け1年、2年プログラム修了 11
4年制大学卒業 11
2年制短大、専門学校卒業(専門職) 11
準学士 4
2年制短大、専門学校卒業 2
高校卒業またはそれ以下 0
   
追加ポイント:  
BC州の大学等を卒業 8
BC州外のカナダの大学等を卒業 6
国外の学歴について認証機関で認証を取得 4
海外の資格をBC州の資格に変換 4

最高学歴がポイントの対象になるので、例えば「日本で4年制大学卒業、カナダで2年制カレッジ卒業」という場合は、日本の学歴のみがポイント対象となり、カナダの大学等を卒業したボーナスポイントはもらえません。

英語力またはフランス語力(最大30点)

カナダの公用語である、英語力またはフランス語力をポイント化します。英語の場合、IELTSやCELPIP等の公式英語テストのスコアをCLBという基準に換算します。

英語力、フランス語力(CLBレベル)
10以上 30
9 26
8 22
7 18
6 14
5 10
4 6

申請のための最低基準であるCLB4の場合6点が、CLB10以上だと30点がもらえます。

テックパイロット専用ドローイング

上に挙げたポイントを合計すると、自分のポイントが計算できます。

BCPNPのプロファイル登録をすると、自分の名前を申請候補者名簿(プール)に入れることができます。

次のステップは「ドローイング」です。

ドローイングとは、プロファイルを登録した人のプールの中から、申請への招待状(ITA)を送る人を選び出す作業のことです。

ドローイングはよく「抽選」と日本語訳されますが、実際には運の要素はなく、ポイントが高い候補者から順に選ばれます。

そして、このドローイングの手順こそが、テックパイロットが最も優遇されているところなのです。

通常のドローイングは2週間に一度程度行われますが、テックパイロット専用のドローイングは毎週行われます。

そしてドローイングの最低点数も、他のプログラムが100点前後で推移しているのに対し、テックパイロットは80点でほぼ固定です。(2021年2月現在)

【セリフ】まりえ

 

村山

優秀な技術者に、できるだけ早く移民してもらいたいという州の意向が表れています。

サンプルケースでポイント計算

ここで一つ、ポイント計算を架空のサンプルケースを使って説明します。

サンプルケースR・Hさん(仮名)の場合

R・HさんはIT企業に勤務する45歳。

会社ではいわゆるシステム・エンジニアとして、委託先のコンピューターシステムの保守、管理をしています。

肩書きは課長で、係長2名、スタッフ4名の責任者をしています。

家族は奥様と小学生の子どもが二人。

このまま定年まで今の会社で勤め上げるつもりでいました。

そんなR・Hさんの生活を一変させたのが友人からの一通のメール。

友人はR・Hさんと同期入社でしたが15年前に会社を辞め、カナダに移住していました。

メールには「俺の今働いている会社で、腕のいいシステム技術者を探している。R・Hならこのポストにぴったりだと思うんだが、カナダの会社に転職する気はあるか?」と書かれていました。

突然の誘いにびっくりしましたが、家族に相談してみたところ、家族全員がカナダ移住に前向き。

友人はその後のメールで、「ビザや永住権のことは心配するな」と言ってくれましたが、やっぱり心配なので自分で調べてみます。

R・Hさんはカナダ留学コンパスの無料相談を利用しました。

【セリフ】まりえ

 

村山

IT分野の確固たる経験があって、カナダの会社からオファーをもらって、素晴らしいです。

 

 

でも、R・Hさんは年齢が高いので、エクスプレス・エントリーで必要なポイントを稼ぐのは難しいかも知れません。

まずは、BCPNPテックパイロットの得点計算をしてみることを勧められました。

R・Hさんのプロフィールは次のとおりです。

R・Hさんプロフィール

  • ジョブオファー職種:コンピューターネットワーク技師(NOC2281、レベルB)
  • ジョブオファー給与:時給$30.00、年収$62,400
  • ジョブオファー所在地:バンクーバー
  • ジョブオファーに直結する就労経験:3年(課長昇進以降の経験が対象)
  • 学歴:4年制大学卒業(日本)
  • 英語力:公式英語テストを受けたことがないので不明

早速ポイント計算してみましょう。

ジョブオファーのスキルレベル(20点)

オファーされたコンピューターネットワーク技師(NOC2281)の職種のレベルはBで10点、州が必要とする職種リストにも載っていて、さらに10点可算です。

ジョブオファーで得る給与(23点)

ジョブオファーの時給を年収換算すると$62,400で、23点です。

勤務地(0点)

勤務地はバンクーバーなので、この項目は0点です。

申請する職種に直結する就労経験(9点)

R・Hさんが課長に昇進した以降の3年間を対象にします。9点

学歴(15点)

海外の4年制大学卒業(11点)プラス認証取得(4点)の計15点がもらえます。

英語力またはフランス語力(?点)

公式英語テストを受けたことがないので英語力は不明です。とりあえずほかの項目で点数を見てみましょう。

合計点数は、67点です。

英語テストでCLBレベル6が取れれば、14点が加算されて81点になります。

これでBCPNPテックパイロットのドローイングの目安の最低点の80点を越えます。

R・Hさんのケースのように、カナダから直接オファーが受けられるような経験とスキルがあれば、カナダ国外から一気に永住権を目指すことが可能です。

逆に、十分なスキルと経験がない場合は、他の永住プログラムを使った方がよいかも知れません。

では、招待状をもらった後のステップを見ていきましょう。

BCPNPに申請

申請のための招待状(ITA)をもらったら、60日以内にBCPNPの申請を完了させます。

最初に登録したときに入力した、ジョブオファー、学歴、英語力などの裏付けとなる資料を添付します。

通常、BCPNPでは申請完了から3か月程度審査に時間が掛かりますが、テックパイロットは優先的に審査されるので、より速い承認が期待できます。

連邦政府への申請

ブリティッシュコロンビア州への申請が承認されると、州の推薦(ノミネーション)がもらえます。

ここで、エクスプレス・エントリーを使うかどうかで申請の手順が変わりますが、求められる手続きはほぼ同じです。

審査期間はエクスプレス・エントリーの場合6か月、それ以外の場合は1年程度です。

まとめ

最後にBCPNP テックパイロットについて、まとめてみます。

  • 29の指定職種のジョブオファーが必要
  • BCPNPの他のプログラムの申請条件を満たしている必要がある
  • スキルドワーカーのプログラムの場合、2年以上の直結する職務経験が必要
  • 申請者、雇用主共に最低条件を満たしている必要がある
  • 専用のドローイングで、他のプログラムよりも頻繁に、低いポイントでITAがもらえる

BCPNP テックパイロットは、2年以上の経験と、指定職種のジョブオファーがある技術職の人が、優先してカナダに永住できる制度です。

ですが、裏を返すと、テックパイロットの申請条件を満たすのはとても難しいとも言えます。

まずはカナダ留学コンパスにご相談ください。

テックパイロットが使えるのであれば、速やかにカナダ移民を目指しましょう。

経験が足りなかったり、ジョブオファーがもらえなかったりといった理由で、テックパイロットを使うのが難しい場合は、他のプログラムを使った方がかえって早道かも知れません。

一人一人に合った、最適なカナダ永住ルートをご提案します。

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執筆者 執筆者
村山まりえ

移民コンサルタント。「Immigration Consultant ICCRC R511456」を取得している、カナダで数少ない日本人ビザコンサルタント。韓国系最大手の留学エージェント、国際的教育財団でのマネージメント職を経て現職へ。

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