ワーホリの費用解説

一般的にワーホリ渡航前に貯めておくべき金額は100〜120万円程度と言われています。

ですが、渡航先やライフスタイル、目的にもよります。

ワーホリにはどんな費用が必要になるのか、どの費用は必須どこは節約出来るのか徹底解説いたします。

ご注意ください

費用見積や為替は概算・記事作成時(2022年1月)のものです。大きく変動している場合があります。あくまでも目安としてお考えください。

ワーホリ(ワーキングホリデー)に必要な費用には何がある?

項目は大きく分けてこの5つ。

  1. ビザ申請料金
  2. 航空チケット料金
  3. 海外留学保険料金
  4. 生活費
  5. 学費

渡航前に必要なのが①〜③+当面の生活費

生活費については資金証明がビザ申請時に必要な場合も多く、それが不要でも最低3ヶ月分は用意しておきましょう。

例えば人気の英語圏5か国の渡航前に必要な金額の一覧はこちら。
70万円ほどは最低限必要と思ってよいでしょう。

ワーホリ協定国ビザ申請料往復航空券代海外留学保険最低資金証明額合計
カナダ
(CA$)
$261
(約2.5万円)
約15万円約20万円$2,500
(約22.5万円)
約60万円
ニュージーランド
(NZ$)
$35*
(約3千円)
約15万円約20万円$4,200
(約30万円)
約65.3万円
オーストラリア
(AU$)
$495
(約4万円)
約15万円OSHC $500
(約4万円)
$5000
(約45万円)
約68万円
イギリス
(£ (ポンド))
£244
(約4万円)
約15万円IHS £940
(約15万円)
£2,530
(約40万円)
約74万円
アイルランド
(€ (ユーロ))
¥13,800+IRP €300
=約5.5万円
約20万円約20万円50万円約95.5万円
オーストラリア:OSHCは盗難などは補償対象外 イギリス:IHS保険加入が義務 £470/年
ニュージーランド:ビザ申請料金は無料だが環境税がかかる アイルランド:90日以上の滞在には外国人登録(IRP)料 €300要

[為替レート(円): AU$:83 / NZ$:78 / CN$:90 / £:157 / €:130]

 

アイルランドは資金証明額が高いこと、その他の項目についても少し高めなので合計額最高になっています。

ただし、他の国に比べ物価は安め
資金証明の50万円あれば3ヶ月分以上の生活費にはなりそうです。

逆にカナダの額では2ヶ月仕事なしで生活できるかギリギリというところ。

最低限証明しなければならない金額」と「実際の物価・かかる生活費」は違います

これを踏まえて初期費用+当面の生活費金=100万円が必要な貯金の目安といわれています。

 

費用が安いといわれるアジア3か国の渡航前に必要な金額の一覧はこちら。
最低限必要なのは50万円ほどですね。

ワーホリ協定国ビザ申請料往復航空券代海外留学保険最低資金証明額合計
韓国
(ウォン)
無料約3万円約20万円30万円約53万円
台湾
(TW$)
無料約6万円約20万円20万円約46万円
香港
(HK$)
無料約6万円約20万円$20,000
(約30万円)
約56万円
[為替レート(円): KRW(ウォン):0.1 / TW$:4 / HK$:15]

 

しかしアジア圏は時給も安いです。
また、英語圏に比べ外国人労働者がそもそも少ないです。

裏を返せば仕事を見つけるにはそれなりの言語力(現地の言葉)が求められます。

日本の飲食店でもカタコトの外国人はあまり見かけませんよね。
比較的多いのは深夜・早朝の時間帯やコンビニなどでしょうか。

「安く行ける」が「収入が得難い」ので、貯金は多めに持っていく必要があります。

やはり100万円程度の貯金はあった方がいいでしょう。

絶対に必要な初期費用:ビザ申請代・航空券代・海外留学保険代

それでは、それぞれについて考え方と目安をご紹介します。

ビザ申請代:無料~数万円程度

ワーホリ(ワーキングホリデー)をするうえで絶対に必要なのがワーキングホリデービザ

ビザは本来、留学はもちろん、旅行の際にも必要なもの。

日本は世界各国と協定を結んでおり、主要国への短期の観光目的の渡航ではほぼ免除されているので、ビザについて考える機会は少ないかもしれません。
(日本のパスポートが世界で最も「使える」パスポートと言われているのはこのためです)

ですがワーホリビザは長期滞在・就労許可付きの特別なビザ。
申請は必須です。

ビザ申請費用は、渡航先の国やビザの種類(学生ビザや観光ビザなど)によって様々。
(ワーホリ以外に働けるビザ、組み合わせプランについては後述します)

行きたい国・それぞれのビザ申請費は調べておきましょう。
(複数申請する場合ばそれぞれ費用が発生します)

 

また、エージェントに代行申請を頼む場合には代行費用も必要です。

ここを節約するかは意見が分かれるところですが、基本的には代行してもらうことをお勧めします。

理由は以下の3つ。

  • 日本人は今までビザを申請したことのない方も多い
  • インターネットにある情報は古かったり間違っていることも多い
  • 万が一却下や再申請になった場合、渡航計画全体を見直す必要がある

特にビザ申請が初めての方渡航に期限がある方現地の言葉で書かれた書類が読めない方はエージェントを利用しましょう。

 

反対に自分でチャレンジしてみてもいいのは以下のような方。

  • 既に申請先の語学が堪能、政府のサイトも問題なく読める
  • (その国や地域での)ビザ申請を複数回経験済み
  • 申請漏れで差し戻しなどのトラブルにも自分で対処できる
  • 失敗したとき再度申請する時間的余裕がある

代行費やどこまでサポートしてくれるかは様々です。
目的に合ったエージェントを選びましょう。

航空券代:数万〜数十万円

次に飛行機のチケット代です。
国により、ビザ申請時に航空券の提示が必要な場合もあります。

申請時には必要なくても空港での入国の際に、帰国便のチケットの提示を求められることも。

片道分のチケットでよいのか、申請時に添付する必要があるのかよく確認しましょう。

料金は渡航先、航空会社、時期などによって大きく変動します。

アジアなら片道1万円程度から買えるのでそこまで気にする必要はありませんが、欧米や南米なら20万円以上することも。

早めに計画を立てる、安い時期に行くなどして賢く節約しましょう。

海外留学保険代

「病院行かないし保険に入らなくても大丈夫、クレジットカードの海外旅行保険もあるし」
と思っている方。

ワーホリに海外留学保険は必須といっても過言ではありません。

ビザ申請時に保険加入が義務とされている国もあります。

また、クレジットカード付帯海外旅行保険の保険期間は最長90日まで。

1年間の滞在を予定するワーホリには全く足りません

病気や事故は予測できません。
ただの風邪でも日本とは違う環境違うウイルスに身体が対処できずに重篤化することも。

無保険だとすぐに病院に行けず、結果悪化して治療費が高額になることもあります。

保険には必ず加入しましょう。

学費:学びたい事がある・語学力の向上・友達作りにも

語学学校に通う場合は、入学金授業料が費用として発生します。

大きな割引がある場合も多く、費用に差が出やすいところ。

長期の申し込みや、エージェントを通すと割引になる場合もあります。

学費は高額になることもありますが、メリットも沢山あります。

特に語学に自信がない場合渡航先に知り合いがいない場合にはおすすめです。

渡航先には慣れ親しんだ家族や友達はいません。

現地の人たちも基本的に留学生に興味はありません
他人なので当たり前ですね。

自分から行動しないと友達はできないもの。
海外に一人の状況は想像以上に不安です。

その点学校には同じ境遇の仲間が沢山います。

話したいのに伝わらない!という思いをすることで「もっと喋れるようになりたい!」と思うようになります。

必ずしも長期で行く必要はありませんが、最初のうちは学校に通うことも一考です。

参考

[ワーホリ] 短期でも語学学校をオススメする理由
(記事は主にカナダワーホリについてですが、どこの国にも同じことが言えます)

現地での生活費はどれくらい必要?

無視できないのが生活費です。

海外ではすぐに仕事が見つかるとは限りません
手当たり次第に仕事を始めてしまうと、酷い職場にあたり挫折してしまうことも。

最低でも3ヶ月分の生活費は持っておきましょう。

半年分あるとさらに安心ですね。

月々かかる生活費は、その地域の事情や物価により差が出ます。

どんな生活がしたいか(都市か田舎か、お酒や外食の頻度、家賃等以外に使うお小遣いの額等)にもよって違ってきます。

ご自身が普段日本でされている生活をもとに考えてみましょう。

現地での収入についても考えよう

出費だけではなく、働いてお給料が得られるのもワーホリの良いところ。

一般的に、アジアの物価は安いですが、その分収入も低め。

オーストラリアやカナダでは生活費がかかる分お給料も高いので、帰国時には貯金が出来ることも。

同様に田舎に行くほど家賃等にかかるコストは安いですが、その分仕事が少なく苦労することもあります。

観光都市や日本人が多い地域は、日本人相手の仕事も沢山あります。

また、もしご自身が手に職を持っている場合、その職業の時給が高い地域に行くのも一つの手です。

したい仕事が決まっている場合、どれくらいの収入が見込めるか、必要な技能など調べてみましょう。

ただし、条件に合う仕事が見つかる保証はありません。
短時間短期間しか働けない可能性も見込んで予算は多めに見積もりましょう

ワーホリで費用を抑えるコツ

費用は出来るだけ抑えたいですよね。

賢く節約する方法をお伝えします。

オフシーズンに渡航する

航空機のチケットは季節や休日、様々な要素により大きく変動します。

それだけでなく家賃や学費も安く抑えられる可能性が高いんです。

  • 学生寮やホームステイ:ハイシーズン料金が設定されているところも
  • シェアハウスや独り暮らし:みんなが探している時期にはいい物件は見つかりにくい
    留学生が少ない時期、住む人が見つからない場合は値下げをする場合も

旅行のハイシーズンだけでなく「留学のハイシーズン」を避けるのがコツです。

節約できるところは節約する

その1:生活費を抑える

シェアハウスに住む、自炊するなどして日々の出費を抑えましょう。

国によっては食費が高く、ホームステイの方が結果的に安いという場合もあります。

その2:学費を抑える

学費は期間をよく考え無駄に長くしないことです。
土台を作ったら外の世界を広げましょう。

エージェントを賢く利用しプロモーションを得ることでも大きな金額が節約できるかもしれません。

出来るだけ早く働き始める

ワーホリは現地で働くことのできる貴重なビザです。

仕事に関する制約も無いか少なく、貴重な1年を無駄にしたくないところです。

可能であれば、1日でも早く仕事を始めましょう

日本にいる段階から、興味のある仕事の求人情報や、応募の仕方などの情報を集めておくのもよいでしょう。

海外では仕事を見つける際、日本以上に大学などで専攻した分野やこれまでの仕事経験が重視されます。

アルバイトの仕事も職歴・経験としてみなされる国や地域も多いので、ご自身の経歴を振り返って自分の強みやスキルを明確にしておくのもおすすめです。

働くのが目的なら最初は違うビザで渡航するのもアリ

「出来るだけ長時間・長期にわたって働きたい」
「就労ビザ取得や移民(永住)を目指している」
という方もいますよね。

最初は観光や学生ビザで渡航し、現地でワーホリビザに切り替える方法もあります。

  • 数ヶ月間語学学校に通って就活に必要な語学力を身につけたい
  • 現地に慣れないうちに働き始めるのは心配
  • 自信がついたところで出来るだけ条件のいい仕事につきたい
  • あちこち訪れてみてから定住地を決めたい

このような方は働きたいと思うまで他のビザを活用する手もあります。

観光ビザは就労不可、学生ビザもいくつかの国を除き原則働けないので、滞在費は余分に持っていく必要があります。

反面、しっかりと準備をすることで、給料の高い仕事や自分のしたい仕事を見つけられる可能性も上がるメリットも。

どんな仕事でもビザの残り期限は重視されます。

残り1~2ヶ月しか滞在しない人にトレーニングの時間を割きたくはありませんよね。
やっと仕事を覚えたころに辞められても困ります。

仕事を見つける上でビザの有効期限は長ければ長い方がいいです。

 

働いて滞在中の費用を稼げるのがワーホリの最大の強みですので、これを活かさない手はありません。

渡航後すぐに働く予定がない方は、他のビザとの組み合わせも検討しましょう。

ワーホリ以外でも働ける制度がある国もありますので、そういう国を選ぶのも1つです。

ワーホリ申請には年齢などの条件がありますので、「観光ビザで滞在しているうちに条件を満たさなくなった」とならないように、期日意識はしっかりと持ちましょう。

まとめ

ワーホリにかかるコストについて解説しました。

「手持ちのお金が足りなくなって帰国せざるを得なくなった」
という留学生も少なくありません。

一生に1回のワーホリ(1つの国につき)。

満足して終えられるよう、予算は多めに計画し、日々の出費についてもしっかり管理しましょう。

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