この記事について
本記事はカナダとニュージーランドのワーホリ比較についてまとめています。
35歳まで申請可能なカナダのセカンドワーキングホリデー(ROワーホリ)については別記事にてまとめています。
オーストラリアのお隣ニュージーランド。
ワーホリ渡航先としてニュージーランドとカナダを迷われている方もいらっしゃると思います。
どちらも自然が美しく、リラックスした雰囲気や、フレンドリーな人々が魅力の国です。
いったいどちらを選べばいいのでしょうか?
カナダのワーホリとニュージーランドのワーホリを徹底比較します。
このページの目次
ニュージーランドとカナダ ワーホリ各種条件
どちらの国も、年齢制限は18-30歳、滞在可能期間は1年です。
(※滞在期間の延長についてはこの後説明します)
ニュージーランドのワーホリは35歳まで、という話がありますが、日本人は対象外。
対象はカナダ人、アイルランド人、フランス人のみ、日本人は30歳までです。
ちなみにカナダ人、イギリス人は23か月まで申請できますが、こちらも日本人は1年までです。
それではニュージーランドとカナダの条件を比較しましょう。
カナダ※ | ニュージーランド | |
---|---|---|
年間発給枠 | 6,500 | 定員無し |
募集期間 | 通年、定員に達するまで | 通年 |
就学制限 | 最高6ヶ月まで | 就学またはトレーニングが最高6ヶ月まで |
就労制限 | 制限なし | 制限なし |
ビザ延長 | 最大1年(ROビザを利用) | 最大3ヶ月 |
※ニュージーランド:1年目に政府指定の地方地域で季節労働に3か月以上従事した人のみ3か月の延長申請可(Working Holiday Extension Work Visa)
大きな違いは「定員」と「就労・就学の制限」、「ビザ延長」について。
それぞれの違いを解説します。
カナダは年間発給枠に定員がある
ニュージーランドのワーホリの定員は無制限ですが、カナダのワーホリの枠は6,500名。
早い者勝ちで定員に達し次第、募集が締め切られます。
枠が埋まるのは例年9-10月頃。
申請は早めにしましょう。
(詳しくは別記事カナダのワーキングホリデーの募集スケジュールをご覧ください。)
ポイント
- ニュージーランドは年間募集枠に定員なし!
- カナダは年間6,500名まで!早めに動こう
カナダもニュージーランドも就学は6か月まで
カナダもニュージーランドも、ワーホリで渡航した場合の就学・就労制限は変わりません。
どちらの国も就学出来るのは最高6か月までです。
学校に長期で通いたい場合はワーホリビザではなく、学生ビザを申請する必要があります。
就労時間に関しては特に制限はありません。
(もちろん、その国で違法とされている職業などにつくことは出来ません)
ポイント
- 就労制限なし
- 就学またはトレーニングが最高6か月まで可能
滞在の延長について
ニュージーランドでワーキングホリデービザにて滞在中、最低3か月間季節労働に従事した場合、3か月間の延長申請が可能です。
Working Holiday Extension Work Visaと呼ばれます。
季節労働の仕事とは、作物の植え付け、維持、収穫、収穫物梱包などがあります。
最大で1年3か月のワーホリが可能です!
申請はニュージーランド国内からのみ。
通常の必要書類に加え、雇用主からのレター、給与支払い証明などの提出が必要です。
申請費は$280(NZD)、環境税の$35は含まれています。
一方のカナダにはワーホリ自体の延長制度はありません。
しかし、ROワーホリビザ(通称セカンドワーホリ)を利用することにより、ワーホリと同じ条件でさらに1年間滞在することが出来ます。
このROワーホリビザの年齢制限は35歳まで。
31歳を超えていても、ワーホリを使い切ってしまっていても申請可能です。
ただし、年間募集枠はかなり少なく、基本的に募集は年1回。
ROワーホリビザを使って滞在を延長したい場合は、アンテナを張って情報収集しましょう。
どちらの国もワーホリ以外で働けるビザがあります
条件はありますが、カナダもニュージーランドも、学生ビザで週20時間まで働くことが出来ます。
詳しい条件はこちら
31歳以上でも海外で働けるプランを紹介!カナダとニュージーランドも
公立カレッジを卒業すると、就労ビザがもらえる制度があるのも共通点。
カナダにはインターンシップ付きの学生ビザである、コープ(Co-op)ビザもあります。
どちらの国も、気に入ったら収入を得ながら滞在を伸ばせる制度が充実しています♪
ポイント
- ニュージーランドは季節労働従事で、合計1年3か月滞在可能
- カナダはROビザ利用で合計2年滞在できる
- 両国、ワーホリ以外にも働けるビザがある!
ニュージーランドのワーホリビザ申請方法
ニュージーランド移民局のホームページからオンライン申請(e-Visa)です。
下記の必要書類を準備したうえで申請を開始しましょう。
⇒アカウント作成ページ
その他申請に必要なもの
- 有効なパスポート(入国予定日から15か月以上の有効期限)
- クレジットカード(ビザ申請費はクレジットカード決済のみ)
- ニュージーランドドル建ての資金証明書(NZ$4,200以上)
- 帰りの航空券または同チケット購入のための資金証明
- 胸部レントゲン
- 場合により:健康診断、無犯罪証明書、生体認証(顔写真および指紋)
※書類は全て英文、明瞭なカラースキャンか写真が必要です。
書類が2ページ以上に及ぶときは、1つのファイルに保存しましょう。
健康診断が必要?
ニュージーランドへのワーホリ申請後15日以内の胸部のレントゲン写真の提出が必要です。
検査結果は、大使館指定病院の医師が移民局に提出します。
申請者が提出する必要はありませんが、通常検査から1週間〜10日間程度かかります。
場合により健康診断が別途必要なことも。
ビザを申請したらすぐに病院の予約を取りましょう。
指定病院は現在国内に五ヶ所。
北海道(1)、東京(2)、大阪(2)にあります。
最新情報はニュージーランド移民局 指定病院検索ページから確認できます。
ビザ申請が許可されたら?
移民局からメールが届きます。
その後Apply Onlineページにログインするとe-Visaが発行されています。
印刷して空港でパスポートと一緒に提示します。
ビザがないと入国できませんので大切に保管しましょう。
カナダのワーホリビザ申請方法
ニュージーランドと同様、移民局のウェブサイトからオンライン申請です。
下記の必要書類を準備したうえで申請を開始しましょう。
⇒カナダのビザアカウント作成ページ
申請に必要なもの
- 家族情報申告フォーム
- 英文履歴書
- 証明写真
- パスポートのコピー
- 必要に応じ:健康診断、無犯罪証明書、生体認証(顔写真および指紋)
※書類は全て英文、明瞭なカラースキャンか写真が必要です。
書類が2ページ以上に及ぶときは、1つのファイルに保存しましょう。
抽選に当たったら?
マイページに招待レター(Invitation)が届きます。
10日以内に招待の受諾ボタンをクリックする、ワーホリビザ本申請に進めます。
受諾から20日以内に書類を提出しましょう。
ワーホリビザの申請が承認されたら?
「ワーキングホリデー就労許可通知書」がオンラインアカウントに届きます。
この「ワーキングホリデー就労許可通知書」はビザそのものではなく、ワーホリビザとの引換券のようなものです。
これを印刷してカナダ入国時に持参してください。
空港でビザと切り替えることが出来ます。
参考
もっと詳しい申請方法は別ページカナダのワーホリビザ申請方法にまとめています
各国共通:ビザ申請時の注意事項
どこの国にビザ申請する際も気を付けたい注意事項についてお伝えします。
特にパスポートの有効期限は超重要なので、必ず確認してください。
要注意:パスポートの有効期限
通常ビザは最高でもパスポートの有効期限までしか出ません。
さらにニュージーランドにワーホリ申請する際の条件としても、有効期限は入国時より1年3か月以上有効である必要があります。
有効期限が帰国予定以前、もしくはぎりぎりの場合は日本国内のパスポートセンターで延長してから申請を行いましょう。
様々な事情で滞在を延長したい、再申請が必要になった時、お持ちのパスポートの有効期限が迫っていると手続きが煩雑になります。
コロナ渦のように、手続きの為に簡単に帰国できない状況になる場合もあります。
「あと1年ちょっとあるからいいや」ではなく、余裕をもって延長申請することをお勧めします。
クレジットカード
通常、ビザの申請料金はクレジットカード決済のみです。
本人名義のVisa, MasterCard でしたらほとんどの国で使えます。
ニュージーランドの場合、ワーホリビザ申請料金自体は無料ですが、環境税(IVL/35ニュージーランドドル)がかかります。
決済はクレジットカードのみで、Visa, MasterCard が使用可能です。
カナダもVisa, MasterCard, American Express, JCB, UnionPay が使えます。
加えてMasterCard, Visa Debit カードも使えるので、Debit 機能付きの銀行カードでもいいですね。
名義は本人のものでなくても大丈夫。
そのためにカードを作る必要はなく、当人同士の了承があれば、ご家族のものでも大丈夫です。
注意事項
※記載の料金や情報は法改正等により予告なく変更することがあります。また、このページの内容は各国大使館・領事館等より情報を収集し細心の注意を払って作成しておりますが、正確なものであることを保証するものではありません。ビザ取得の際は、必ず各国大使館・領事館等の情報をご自身でもご確認ください。
⇒ニュージーランド政府公式サイト:ワーキングホリデービザについて
まとめ
「人よりも羊が多い」といわれるニュージーランド。
豊かな自然とともに人々がゆったりと生活している国でもあります。
条件を満たせば3か月延長できるのも魅力ですね。
カナダもROワーホリ(セカンドワーホリ)ビザを利用して最大2年間滞在できる可能性があります。
どちらの国もワーホリ以外にも働けるビザがあるので、海外に長く住みたい方にはとても魅力的です。