
ご注意ください
本記事は各国のワーホリの年齢についてまとめてあります。カナダのワーホリの年齢についてはこちらをどうぞ。
ワーキングホリデーの年齢制限は18歳〜30歳が一般的。年齢制限を31歳以上とする国はありません(2022年現在)。
26ヶ国中24ヶ国が18歳〜30歳の制限に当てはまります。
例外はフランス(29歳以下)とアイスランド(26歳以下)の2ヶ国のみ(この2ヶ国について詳しくは記事後半でご説明しますね)。
ではなぜ30歳以上でもワーホリが出来るという情報があるのでしょうか?
意外と分かりにくい年齢条件について詳しくお伝えします。
30歳を超えても働きながら留学する選択肢についてもお伝えしますよ♪
参考
ワーホリ(ワーキングホリデー)概要はこちらで解説⇒ワーホリ完全ガイド
このページの目次
30歳以上でもワーホリに行ける?
結論から言うと、30代でのワーホリ渡航は可能です。でも、期日ぎりぎりの申請はお勧めしません。
それぞれの理由について解説していきます。
年齢とは「ワーホリビザ申請時点の年齢」のこと
年齢条件について公式には「査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること」とされています。
「査証(ビザ)申請時の年齢」というのがポイント。
言い方を変えると、ビザを申請する時点で30歳ならば申請できるんです。
厳密にいうと「18歳の誕生日」を迎えた瞬間から「31歳の誕生日の前日」までが対象です。
仮に31歳になる前ぎりぎりに申請したとして、ビザが承認されるのは後日、既に31歳になっています。
さらに、ビザ承認から実際に入国するまで期間を置くことも可能です(国により入国日の指定条件は違いますので注意してください)。
例えばカナダでは、ビザ承認から1年以内に入国しなければなりません(ビザが実際に発行されるのは入国時)。
つまり、ビザ承認から約1年後に発行することが出来ます。
- 30歳で申請→31歳で承認される→32歳で入国→33歳まで滞在できる(1年間滞在可の場合)
ということもできるのです。
ぎりぎりの申請をお勧めしない理由
注意していただきたいのが、ビザ申請は却下されることもあるということ。
万が一抽選に当たらなかったり様々な理由で承認されなかった場合、申請し直しになります。
その際31歳になっていてはどこの国にも申請出来ませんので、ぎりぎりの申請はお勧めしません。
ただし、「(今もしくはもうすぐ)30歳だから」と諦めていた方は、諦める必要はありません。
すぐにエージェントに相談してみましょう。
条件に合うワーホリ先が見つかるかもしれませんし、ワーホリ以外でも現地で働きながら生活することはできます。
(ワーホリ以外で働ける制度は記事後半でお伝えします)
そもそも自分の本来の目的を考えたとき、ワーホリがベストな選択肢とは限りません。
自分では気付かなかった新たな選択肢が見えてくるかもしれませんよ!
オーストラリアは35歳まで?日本人は対象外です!
オーストラリアはワーホリ対象年齢を35歳まで引き上げています。
ただし対象はカナダ人、アイルランド人、フランス人のみ、日本人は30歳までです。
将来的に日本人も対象になる可能性はありますが、現時点ではそういった情報はありません。
31歳以上でも海外で働けるプランはある?
既に31歳を超えてしまった、という場合でも、諦めないでください。
国によっては、「学生」に就労を認めている国もあります。
また、その他にも海外にいながら働く方法はいくつかあります。
- 学生でもアルバイトできる国に語学留学
- カナダの私立カレッジでコープ(Co-op)プログラムをとる
- カナダのセカンド(RO)ワーホリを取得する
- 公立大学卒業後の就労ビザを取得する
- 現地で就労ビザを取得
- 日本の企業に在籍しリモートワークをする
それぞれについてご紹介しますね。
学生でもアルバイトできる国はどこ?
学生の場合、あくまで主体は学生ビザなので、一定の出席率を満たし、授業についていく必要があります。
「学校で学ぶ気がない」と判断された場合、学生ビザが取り消しになる可能性もあります。
仕事はあくまで学業をこなしつつ、学費や生活費を補う両立できる範囲にとどまりますが、年齢制限もなく、確実性の高い方法です。
オーストラリア
3か月以上学校にフルタイムで通う場合、学生ビザでも2週間で40時間以内の就労が認められています。
ニュージーランド
オーストラリアと似たような制度があります。
条件を満たす学校を選ぶ必要がありますが、3か月以上学校にフルタイムで通う場合、学生ビザでも週20時間以内の就労が認められています。
カナダ
公立の大学・カレッジのフルタイム学生には、キャンパス内で仕事(オン・キャンパス)をすることが出来ます。
また、半年以上のカレッジプログラムにフルタイムで通う場合、週20時間までキャンパス外のアルバイト(オフ・キャンパス)が認められています。
カナダで働く方法に関して詳しくはこちらのページをご覧ください。
アイルランド
語学学校に25週間以上通学される方は、2か月間のホリデー期間が付与され最大8か月間の滞在が可能。
週20時間(ホリデー期間は週40時間)まで働くことができます。
また、最大2回までの延長が可能、最大24か月(8か月×3回)滞在できます。
アメリカ
上記の国とは少し異なり、基本的に学生ビザで働くことはできません。
ただしF-1学生ビザ保持者でキャンパス内であればアルバイトが出来るので、購買など、もしくは教授の補佐などをすることが出来ます。
学生の数に対し仕事はかなり少ないので働けなくても生活出来るだけの予算は持ちましょう。
カナダでコープ(Co-op)を利用し学びながら働く
コープ(Co-op)とは専門学校の学習にインターンシップが付いた制度、もしくはビザのことでカナダが実施しています。
インターンシップ期間中は週40時間まで=フルタイムで働くことが出来るんです!
一般にCo-op付きプログラムは半年以上のことが多いです。
その場合、就学期間中も上記のオフ・キャンパスで週20時間まで働くことが出来るのも嬉しいですね。
カナダのセカンド(RO)ワーホリを取得する
カナダには、通称セカンド(RO)ワーホリと呼ばれる制度があります。
一般に「セカンドワーホリ」と呼ばれる制度の中にも、様々なカテゴリーがあり、条件も微妙に異なるのですが、31歳以上の方や、カナダにワーホリで来たことがある方も応募が可能なビザです。
指定の団体(RO団体)を通してしか応募できず、応募枠も限られているので、狭き門ではありますが、1年間カナダで働くことができると人気のビザです。
公立カレッジ卒業後の就労ビザを取得する
いくつかの国では公立大学・カレッジを卒業すると、その後約1〜4年間の就労が許可される特別なビザを取得することが出来ます。
オーストラリア
学士号以上の学位を取得すると、最大4年間のPost-Study Work stream が取得できます。
職業リスト(Skilled Occupation List(SOL))に記載されている職業に関連の2年以上のコースを修了で Graduate Work stream というビザに申請することもできます。
この場合、取得できるのは最大18か月となります。
ニュージーランド
こちらもPost Study Work Visa という同様の制度があります。
卒業後、1~3年の就労ビザの申請が可能です。
カナダ
Post Graduation Work Permit(ポスグラ)と呼ばれます。
こちらは学校に通った期間と同じ期間の就労ビザを取得でき、2年以上のプログラムでは最大3年のビザがもらえます。
アメリカ
OPT(Optical Practical Training)という卒業後1年間働ける制度があり、大学やコミュニティカレッジなどを卒業すると申請できます。
就くことのできる職業は、専攻に関係した分野に限定されていますのでご注意ください。
就労ビザについて
その他の国々でも、現地企業にスポンサーになってもらい、就労ビザを取得する方法があります。
ですが、企業が必要な費用や手続きを負担してくれるかというと、現実的には難しいです。
現地で必要とされる専門スキルや免許を持っている、かつ日系企業で働くことを厭わないのならハードルは下がりそうです。
日本の企業に在籍しリモートワークをする
最後にちょっとした裏技をご紹介します。
基本的に、いかなる形でもその国で有効な就労許可を持っていないと現地で働くことはできません。
ただし、日本に企業に在籍し、日本からお給料をもらっているのなら話は別。
現地の企業とは全く関係がないので働き続けることは可能です。
ただし、仕事はリモートワークが可能なものに限られます。
滞在中のお小遣い稼ぎ、と思っておいた方がいいかもしれません。
国やビザの種類により詳しい規定は異なります。
自分がその国でリモートワーク出来るかは、必ずご自身でご確認ください。
まとめ
ワーホリの年齢条件について詳しくお伝えしました。
また、ワーホリ以外で海外で働く方法についてもご紹介しましたがいかがでしたか?
長期で海外に行きたいと思ったらまず思い浮かぶワーホリですが、31歳を超えても働きながら留学することはできます。
似たような制度でも国によって少しずつ異なりますので、詳しくはお問い合わせください。