カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
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カナダに留学したいと希望する人にとって、壁になるのがその費用。
カナダに留学したいなー!でも、お金が厳しい…留学中に仕事ってしてもいいのかな?
はい、ちゃんと条件を満たしていれば留学生でも働くことは可能です!留学生の就労に関してはさまざまな制度があるので、ここで分かりやすく解説します。
同じ「留学生」でも、ビザによっては働ける条件が異なります。
自分のビザではどこまで働けるのかな?と疑問のある方はお気軽にカナダ留学コンパスまでご相談ください。
このページの目次
学生で就労できるようになるまでの歴史
カナダの移民制度はたびたび変更があります。
その中で、2002年の改定により留学生でも就労許可を申請できるようになりました。
それ以前は学生ビザのままでは働くことはできず、別途就労ビザが必要だったのです。
この改定により学生でも合法的にお金を稼ぐ事ができるようになりました。
留学生がカナダで働けるようになったのは、2002年からなんだね。
さらに、2006年に施行されたオフキャンパス・ワーキングパーミット (Off-Campas Work Permit)という新しい制度によって、留学生がより就労がしやすくなったのです。
オフキャンパス・ワークパーミットって?
在学中に、週20時間までキャンパス外での就労ができるようになるワークパーミット(就労許可)のこと
そして、2014年6月の改定で、上記のオフキャンパスワーキングパーミットを別途取得する必要なく、学校のターム期間中に限り週20時間まで、アルバイトが許可されるようになりました。
2014年6月以降は、特に申請しなくてもキャンパス外で週20時間まで働けるようになった、ということです。
カナダ留学中に働くための方法
① オン・キャンパス(学内で仕事)
公立の大学・カレッジのフルタイム学生であれば、キャンパス内での仕事に限り何の手続きもせずに働く事が出来ます。
こちらは学生ビザがあれば、別途ワークパーミット(Work Permit)の申請はいりません。
例えばこんな仕事が可能です:
- キャンパス内のカフェ
- キャンパス内のブックストアー
- 学校事務所の書類整理
など。
一部の私立学校でも、ディプロマの授与を許可されている学校であればオン・キャンパス就労が可能です。
申請不要でキャンパス内で働けるなら、アルバイトにちょうど良さそうだね。
② オフ・キャンパス(学外で仕事)
オフ・キャンパス(キャンパス外)での仕事も基本的には別途申請はいりません。
学生パーミットにメモがつきます。
放課後に、キャンパス外(ダウンタウンなど)でカフェやレストランでアルバイトをする場合はこのケースに当てはまります。
申請の際の条件はこちら:
- 有効な学生ビザを持っている
- フルタイムの学生である
- 政府指定校で高等教育レベル(ケベックでは中等教育レベルの職業訓練プログラム)に登録している
- 6か月以上の、学問・職業訓練・専門的訓練を提供する、学位/ディプロマ/サーティフィケートが与えられるコースで学んでいる
なお、自分がオフキャンパス・ワークパーミットの対象者かどうかを正確に知りたい場合は、こちらのサイトで確認ができます。
Find out if you can work off campus as an international student(オフ・キャンパス就労の対象者診断)
③ コーププログラム/インターンシップ
コープ(Co-op)やインターンシップ・プログラム制度とは、授業のカリキュラムとして就労経験(職業体験)が求められているものです。
コープの就労条件は州によって異なりますが、例えばブリティッシュコロンビア州では、コープ(インターン)できる時間数(就労時間)はプログラムの50%までと定められています。
つまり、12か月のコーププログラムなら、6か月は就学、6か月はインターンに使えるということだね。
通常コープやインターンはあくまで授業の一環で、多くはお給料が発生しないいわゆる「職場体験」です。
しかしプログラムによってはインターン機関も給料を保証される学校もあります。詳しくはお問い合わせください。
④ 学校の卒業生 (Post-Graduation Work Permits)
Post-Graduation Work Permit(ポスト・グラジュエーション・ワーク・パーミット)とは、公立学校(大学、カレッジ、専門学校など)を卒業した留学生が卒業後もしばらくカナダに残り、働くことができるようになる就労許可です。
通称「ポスグラ」と呼ばれています。
このビザでは、履修したコース(つまり在学期間)と同じ期間だけ働くことができます。
例えば1年間学校に通って卒業したら、1年分のポスグラビザが取得できるということね。
条件は
- 8か月以上のプログラムに在籍
- フルタイム就学
- 公立のカレッジ、大学、または大学院
で、最長3年間の就労ビザが取得できます。
ポスグラビザはオープン・ワークパーミットです。
つまり、どんな会社(雇用主)で何時間働くかは自由で、制限も指定もありません。
似たようなビザでも、コープ(Co-op)の就労はあくまで学校のプログラムの一環であり、学校の許可のない場所で働くことはできません。
ポスグラビザ秘話
ポスグラビザももともとは
- 学業と関係する業種
- 卒業後90日以内に自分で雇用主を見つけビザ申請
という制限がありました。
しかし、人材不足に悩むカナダ政府は2008年4月に申請ルールを緩和。
その後は以下のように変更されました。
- 卒業後、オープンワーク・パーミット申請できる
- 事前に雇用主を見つける必要が無い
- 学業に関係ない業種でも働ける
- 2年間のコースを履修した学生は、3年までの許可証をもらえる
労働力の足りないカナダ政府が考えた苦肉の策とも言えるでしょう。
それでも、留学生にとっては卒業後合法的に働くための大切なビザなので、ありがたい規制緩和ですね。
ポスグラビザの申請は卒業後、卒業証明書と共に90日以内にする必要があるります。
その際、成績が悪かったり出席率が低く(休みを取りすぎて)卒業に時間がかかったりしている場合は却下の可能性もありますのでご注意ください。
また、この就労許可は延長不可です。計画的に使いましょう。
ポスグラビザについて、さらに詳しい情報は「ポスグラビザについて|権利、条件、費用、申請方法」も参考にしてください。
カナダ留学中に働く方法:まとめ
カナダ留学中に働くには主に4つの方法があります。
- オン・キャンパスの仕事
- オフ・キャンパスの仕事
- コープ(Co-op)、インターン
- 卒業後のポスグラビザ
制度によって就労条件が違うので、カナダに留学する際はあらかじめしっかりと自分の条件をチェックしておきましょう。
自分のビザでもアルバイトしていいのかな?と疑問に持った方はぜひカナダ留学コンパスにご相談ください。
ご希望の条件を参考にしながら、最適な留学プランを作成いたします。