カナダ留学のメリット・デメリットは？カナダ留学はオススメなの？

治安がよく安全

カナダ留学するメリットの1つ目は、治安がよく安全なことです。

アメリカと比べてはるかに厳しい銃規制もあり、主要都市でも犯罪率が低く、安心して生活できます。

電車の中に財布やカメラを忘れても、駅員さんに届けられていたという話はよく聞きますよ。

さすが「世界で最も住みやすい都市ランキング」の20位内に3つの都市が入る国だね！

とはいえ「置き引き」のような軽犯罪は多いので、次のような注意を呼びかけるポスターを見かけることも……。

これは「泥棒もこの図書館を使ってるよ」という内容です。

留学する前から「荷物を放置して席を立たない」といったくせをつけておきましょう。

逆に日本では「痴漢」という性犯罪が多いですが、カナダでは聞いたことがありません。

後述しますが、犯罪率の高い「危険な地域」はありますよ。

生活インフラで困ることがない

カナダに留学するメリットの2つ目は、生活インフラで困らないこと。

生活水準は日本と同等レベルなので、「あれがなくて困った！」というケースは少ないと思います。

自動販売機や24時間空いているコンビニはほとんどないけどね！

日本よりも無料Wi-Fiの設備が整っており、カフェなどでもつなげられるのもポイントです。

アジア系の人種の多い地域では、日本の食材を売っているところも多いです。

こちらは日本米。

また、調味料やお菓子、化粧品を売っている店もありますよ。

もちろん、値段は日本の倍ぐらいしますが……。

多様な価値観に触れられる

カナダに留学するメリットの3つ目は、多様な価値観に触れられることです。「多様な価値観が学べる」とも言い換えられますね。

とくにカナダは移民の国です。

国の政策として「多文化社会」を掲げているカナダは、多様性を尊重する国として知られています。

さまざまな国から、違う価値観を持つ人たちが移って来ているので「みんな違う」のがあたりまえ。

そんなところに住んでいると、自分の「あたりまえ」は「日本だけで通用するあたりまえ」だということに気づくわけです。

たとえば「自分の意見をはっきり言わずに察してもらう」という価値観は、日本でしか通用しません。

カナダでは「お互いが違うのがあたりまえ」という前提なので、意見を言わなければ理解してもらえないのです。

留学によって、日本の価値観が「多様な価値観」のうちの1つにすぎないことを全身で理解できるようになります。

ちなみに、カナダ人は個人を尊重しているため、いい意味で他人に無関心です。

無関心とは言っても冷たいというわけではなく、フレンドリーな人が多い印象です。

また、異文化に触れることで日本を外からの視点で見直せます。

実は日本ってこんなに便利な国だったのかと思うこともあれば、日本のこういうところは改善してほしいなということも見えてくるでしょう。

自国のことは、ほかの国との比較によってはじめてくっきりと見えはじめます。

その結果、日本がもっと好きになるというメリットもあるかもしれませんね！

自然豊かな環境がある

カナダ留学の4つ目のメリットは、自然豊かな環境があることです。

カナダの国土は日本の26倍なのに、人口は日本の3分の1ということからも、いかに自然に恵まれているかがわかります。

もちろん語学学校があるのは街の中ですが、少し出れば大自然が待っていますよ。

カナダを代表する「カナダガン」も、公園などでよく見かけます。

稀ですが、カナダ留学コンパスのあるバンクーバーでもオーロラが見られることもあります！（下の写真は実際にスタッフが撮影したもの）

人権意識に敏感になる

カナダ留学の5つ目のメリットは、人権意識に敏感になることです。

先述しましたが、カナダは移民の国で多様な文化、価値観を尊重する土壌があります。

そんな土壌があるため、人種だけでなく、年齢、性別、性的指向についても、お互いの人権を尊重するのがデフォルトです。

LGBTQ+への理解も進んでおり、同性婚も世界で4番目（2005年7月）に認められました。

日本人の同性カップルが「日本に住んでいると差別による迫害を受ける」という理由で、カナダに「難民」として受け入れられたこともあります。

また、女性の社会進出も日本とは比べものにならないほど進んでいます。

日本のように、女性に対し「化粧をしろ」「おしとやかにしろ」「結婚したら家庭に入れ」といった圧力もありません。

日本で生きづらいと感じている人は、カナダで本当の自分らしい生き方を見つけられるかもしれませんよ。

アメリカ英語を学べる

カナダ留学の6つ目のメリットは、アメリカ英語を学べること。

実は、カナダで一般的に話されているのは標準的なアメリカ英語です（参考：カナダ英語の特徴について）。

英語の発音は地域によってまったく違い、日本人が聞いて「もっとも英語らしい」と感じるのがアメリカ英語でしょう。

日本の学校で習うのも、英語教材などで学ぶのもアメリカ英語なので、日本人にとって一番身近な英語なのです。

だから、オーストラリアに留学して「発音の違いにあたふたした」という話をよく聞くんだね。

「アメリカ英語を習うなら、アメリカに留学すればいいのでは？」と思いそうですが、カナダのほうが留学にかかる費用が安いし、安全で留学しやすいことから人気ですよ。

多様な英語に触れられる

カナダ留学の7つ目のメリットは、多様な英語に触れられることです。

さきほど「カナダ英語はアメリカ英語」と書きましたが、これは学校の先生のような「カナダ人」の使う英語の話です。

カナダは移民の国なので、実際に住んでいる人（移住一世）はいろいろななまりを持った英語を話します。

メキシコ人、ベトナム人、中国人、インド人。皆が英語でコミュニケーションをとりますが、それぞれの言語の「なまり」がありますよ。

TOEICなどの試験でも、いろいろな国のなまった英語が出てくるので、多様な英語に慣れておくのは大切です。

ちなみに、お互いに「なまった英語」に慣れているので、気長に話を聞こうとしてくれるというメリットもあります！

フランス語に触れる機会が多い

カナダ留学の8つ目のメリットは、フランス語に触れる機会が多いことです。

なぜならフランス語は、英語と同じくカナダの公用語で、併記されているのを見かけるから。

たとえばこちらはお菓子「キットカット」のパッケージです。

英語の「Cookies & Cream（クッキー&クリーム）」という表記とフランス語の「Biscuits et crème」という表記があります。

食品のカロリー表記なども同じです。

必ず英語とフランス語の両方で書かれています。

英語の勉強だけでなく、フランス語の同時習得も目指しやすい環境ですよ。

キャリアを見直すきっかけになる

カナダ留学の9つ目のメリットは、キャリアを見直すきっかけになることです。

なぜなら日本とカナダでは、キャリアや働き方に対する考え方がまったく違うから。

日本にいると「大学受験 → 新卒で就職」の一本道しかないように思ってしまいがちです。

その常識は、カナダに来たらくつがえされると思います！

「もっと自分にできることはあるのでは？」と思い直したり、「まだまだ能力が足りない」と気づくはず。

自分ですら知らなかった新たな自分に出会うこともあるでしょう。

その結果、帰国後の就職活動で留学で学んだ知識や英語力を活かして、より給料、待遇のよい仕事に就ける可能性もあります。

とはいえ、留学さえすれば「好待遇の外資系企業に就職できる」という意味ではありませんよ。

単純に「留学したこと」だけでは「すごい」とは思ってくれないということだよね。

企業は、留学したこと自体ではなく、その人が「留学で何を学んだか？」を重視します。

自己成長できる

カナダ留学の10個目のメリットは、自己成長できること。

留学はまったく新しい環境での生活です。そして、想像もできなかったようなパプニングが必ず起こります。

でも、それらを自分で解決しなければならないのです。言語も文化も異なる環境で！

そんな体験を重ねるごとに主体性や行動力が向上していき、問題解決能力が備わってきます。

問題解決能力は社会人にとって、もっとも大切な能力と言っても過言ではありません。

留学は未知の挑戦です。積極的に行動しなければ何も起こりません。

最初はちょっとしたことでも勇気がいりますが、動いたらその分結果が返ってきます。

英語が苦手でも、積極的に話しかけないと友だちすらできないよね……。

世界中に友人ができる

カナダ留学の11個目のメリットは、世界中に友人ができること。

カナダは移民の国なので、さまざまな国から人が集まります。

そのため、いわゆる「カナダ人」だけでなく、その他の国から来ている人との出会いが非常に多いのです。

語学学校に通っていれば、むしろカナダ人よりカナダ以外の国の人との出会いのほうが多いとも言えますね。

日本から出なければ会えなかった人たちと出会えることが、留学の一番の財産かもしれません。

もちろんこの中には、留学先で出会う日本人も含みます。

年齢、出身地、所属、背景も異なる「留学に来なければこの人とは会わなかっただろうな」という日本人が海外にはいっぱいいますよ。

もちろん日本に住んでいても友達をつくれますが、ゼロから人脈をつくっていくのは違った醍醐味ではないでしょうか？

働きながら留学できる手段がある

カナダ留学の12個目のメリットは、働きながら留学できる手段があることです。

有名なのはワーホリですよね。カナダで30歳まで、1年間までという制限はありますが自由に働けます。

そして、カナダには35歳まで使えるセカンドワーホリ（ROワーホリ）や、コープというインターンシップ制度と、選択肢が多いのです。

さらには学生ビザでも週20時間までのパートタイム就労（2024年11月15日以降は週24時間まで）が認められています。

こちらは6か月以上短期大学、専門学校、大学に在学する場合に限ります。

留学中に働ければ、現地での生活費を稼げるので助かりますね。

ワーホリでカナダに行くメリットもご覧ください。

人生が変わる

カナダ留学の13個目のメリットは「人生が変わる」ことです。

ちょっと大げさじゃね？

そう言いたくなるお気持ちもわかります。でも本当です!!

留学に関係なく、日常で行う日々の「選択」は、多かれ少なかれ人生を変えています。

大きな決断である「カナダ留学」は、留学しなかった場合と比べ、人生をまったく別ものに変えるのです。

さらにいえば、留学する時期が早ければ早いほどその後の人生に与える影響は大きくなります。

「人生が変わる」のは若い人だけの特権ではなく、社会人になってからの留学でも同じですよ。

ただし、留学で起こる人生の変化は、ポジティブなものだけではないかもしれません。

すべての人間が満足できる事象なんてないので、当然と言えば当然ですよね。

それでもカナダ留学コンパスでは、1人でも多くの日本人にカナダ留学にチャレンジしてほしいと考えます。

できるかぎりネガティブな変動を起こさないためにも、事前にプランを立てることが重要です。

留学が気になる場合は、まずは一度ご相談くださいね。

馴染むのが大変

まずカナダ留学の1つ目のデメリットは、馴染むのが大変だということ。

これはカナダだけにかぎりませんが、日本との文化や価値観が違いすぎるので苦労することもあるでしょう。

そのなかでもとくに言語の壁は高いです。

たとえば、コーヒーの注文やクラスメイトとの挨拶など、些細なことでもコミュニケーションの難しさを感じ、落ち込むことがあります。

食文化や気候の違い、現地のマナーに慣れるのにも時間がかかるかもしれません。

たとえば、水道屋さんが数時間遅刻したり、閉店時間ぴったりになると「帰ってくれ」と言われたり。

これらの問題を乗り越えるためには、まずは「思ったようにならないこと」を受け入れましょう。

そのうえで、現地文化を理解する努力や、積極的にコミュニケーションを取る努力をするのがオススメです。

適応するまでの時間は人それぞれですが、あせらずに少しずつ慣れていくことが大切です。

英語が上達しない

カナダに留学する2つ目のデメリットは、英語が上達しないことです（もちろんすべての人ではありません）。

英語を学ぶためにカナダ留学をしたのに、まったく話せないまま帰国する人もいます。

カナダに1年もいて話せるようにならないのはなぜ？

カナダに「行くだけ」「住むだけ」では英語が話せるようにはならないからです。

英語を勉強し、その英語を実生活の中で使うことで英語が上達していきます。

そして、英語の上達をさまたげる要因の1つに「日本人だけのグループ」でずっと過ごすことがあります。

やっぱり同じ母国語で話せるのはラクだから、ついついつるんでしまいますよね。

とはいえ、日本人を避ければいいということではありません。

困ったとき、愚痴を言いたいときに、日本語で相談に乗ってくれる友人がいるほうが精神的に安心ですから。

そこでオススメなのは、日本人のグループだとしても常に1人以上の日本語が話せない友達を入れること。

そうすることで共通語が英語になり、その友達がいる間は日本人同士でも英語で話すようになります。

お金がかかる

カナダに留学する3つ目のデメリットは、お金がかかることです。

これも「カナダ」にかぎった話ではありませんが。

学費や生活費、渡航費など、いろいろと費用がかかります。

とくに大学に留学する場合は費用が高くなるので、奨学金や助成金の活用も検討しましょう。

ただし、ワーホリやコープを利用すれば、カナダに来てから就労できるので、費用を稼ぐこともできます。

どうせ働くのなら、いい仕事に就いてたくさん稼ぎたいもの。

そのためにも渡航後まずは語学学校でしっかり英語を学び、人脈をつくり、いい仕事先を見つけましょう。

語学学校は英語を学ぶだけでなく、人脈とコネをつくる場所でもあります。

語学学校は自分に合ったところを見つけることにかかっています。ぜひご相談ください（無料です）。

食事が合わない

カナダに留学する4つ目のデメリットは、食事が合わないことです。

海外の食文化が合わず、体調を崩してしまうという話も聞いたことがあります。

「体調を崩してしまう」とまではいかなくても、単純に食事が楽しめない可能性はありますね。

そうなったら自炊ですね！

バンクーバーのような大都市だと日系コミュニティがあるので、日本の食材も手に入りますよ♪

 日本から遠い

カナダに留学する5つ目のデメリットは、 日本から遠いことです。

ワーホリで生活を楽しんでいるときは気にすることが少ないのですが、「家族が急病になった」というケースに強く感じます。

一時帰国も簡単にできないし、時間もかかるし……。

カナダの都市のなかでバンクーバーが日本から一番近いのですが、それでも9時間ほどかかりますよ。

あと、日本との時差は16〜17時間ほどあるので、家族や友達とのやりとりもしにくいです。

寒い

カナダに留学する6つ目のデメリットは、全国的に寒いことです。

北に行くほど、内陸に行くほど寒くなります。

ただし、バンクーバーをはじめとする西海岸だけは例外で、暖流の影響から比較的温暖で過ごしやすいです。

緯度の高さゆえに冬の日照時間が短く、それゆえに気分が落ち込む人も。

こうした、日本との気候の違いは、カナダ留学前によく理解しておくことで対処できます。

冬の日照時間が短い分、夏は夜10時くらいまで明るく、とても気持ちがいいですよ。

日本と気候が違うことにはネガティブな面だけでなく、ポジティブな面もあることを覚えておいてください。

治安の悪い地域もある

カナダ留学の7つ目のデメリットは、治安が悪い地域もあるということ。

メリットで「治安がよく安全」と書いたことと矛盾しますが、安全なカナダとはいえ「外国」です。

たとえば、バンクーバーなら「East Hastings Street」は危険な地域です。

とはいえ、カナダは安全な地域と危険な地域が明確に分かれているのでそこに行かなければ大丈夫です。

逆に日本だと、電車に乗っているだけで盗撮や痴漢のような性犯罪に出遭うので、カナダでは知識で回避できるとも言えますね。

危険な地域に関しては、カナダ留学コンパスにもおたずねください。

帰国後に「逆カルチャーショック」を受ける

カナダ留学の8つ目のデメリットは、帰国後に「逆カルチャーショック」を受けること。

長期間、海外生活に慣れた後で日本に戻ると、日本の生活に再び適応するのが難しいという意味です。

異文化で新たに培われた価値観が、日本の価値観と相反し、違和感を感じることがあるんですね。

カナダにいると外見や服装への関心が日本にいたころより薄くなるので、帰国後に「服装に気をつかわないと……」と抑圧を感じる人もいます。

カナダにはない「上下関係の厳しさ」や、日常的になっている女性差別に耐えられなくなる人もいるようです。

なお、この逆カルチャーショックには個人差があるため、まったく経験しない人もいるようです。

日本のキャリアが中断する（社会人の場合）

カナダに留学する9つ目のデメリットは、日本のキャリアが中断することです。

ただし、勉強だけでなく就労も同時に経験できる「コープ」という制度を使い、「次のキャリアにつながる職種」で働ければ問題ありません。

逆に、留学経験を活かせる職種や業界に再就職するのも1つの方法ですよ。

詳しくはカナダ留学コンパスにご相談ください（無料です）。

ちなみに、35歳まで使えるセカンドワーホリ（ROワーホリ）もありますよ。

 人種差別をされる？

最後に、カナダ留学するデメリットとして耳にする人種差別をされることについて考えてみます。

結論から言うと、カナダで人種差別をされることはほとんどありません。

学校でも、子どもたちは自分と異なる文化を尊重するように教えられます。

そもそも、学校自体に多様な文化的背景をもつ子どもが集まっていますよ。

わたしの子どもが通っているバンクーバーの公立小学校では、英語以外の言語を話さない子どもの方が、むしろ少数派です。

ほとんどの人がカナダ以外にルーツをもつ人で成り立っているため、カナダで人種差別を受けることはめったにないでしょう。

「差別をされるかも？」と恐れて留学を避けるなんてもったいないかも！

カナダ都市ごとのメリットデメリット

本記事では「カナダ留学」という大きなくくりでのメリットとデメリットを見てきました。

留学先として人気の都市ごとにもメリットとデメリットを紹介したので、こちらもご参考に。

• バンクーバー留学のメリット・デメリット
• トロント留学のメリット・デメリット
• ビクトリア留学のメリット・デメリット