
カナダ留学生活に密接に関わってくる「お金」の問題。
特に留学が初めての人は、現地で銀行口座を開設した方がいいのか迷うかもしれません。
そこで今回の記事では、カナダ留学では現地の銀行口座を開設した方がいいか、また帰国時にはどんな手続きをしなければならないのかを解説します。
これからカナダ留学を考えているのであれば、ぜひ記事をチェックしてください。
また、カナダで銀行口座を開設する方法が知りたい場合は、以下の記事がおすすめです。
あわせて読みたい
このページの目次
カナダ留学では現地の銀行口座を開設した方がいい?
カナダ留学では、現地の銀行口座を開設した方がいいのでしょうか?

現地の銀行口座は、必ず開設しなくてはならないわけではありません。
たとえば3か月未満などの短期留学であれば、クレジットカードや海外対応のデビットカードなどを使って乗り切ることができます。
また観光ビザで滞在する場合、原則としてカナダの銀行口座は開設できません。
しかし長期でカナダ留学する場合は、現地の銀行口座を開設をした方がいいです。
なぜならカナダの銀行口座は、以下のようなさまざまなケースで必要となることがあるからです。
カナダの銀行口座が必要になるケース
一つずつ詳しく見ていきましょう。
友人との金銭のやり取り
友人との金銭のやり取りが発生する場合、現地の銀行口座があるととても便利です。
たとえば食事に行き、費用を立て替えてくれた友人に支払いをすることになったとしましょう。
その際に、カナダでは現金をやり取りすることはあまりなく、e-Transfer(イートランスファー)という方法で送金を行うのが主流です。

e-Transferとは、「Interac(インタラック)」がカナダの銀行と提携して行うカナダ国内で使える送金サービスです。
詳しくはこちら
このサービスを使うためには、カナダの銀行口座が必要なのです。
給料の受け取り
また、カナダでアルバイトや現地就職をする場合、給料を受け取る際に現地の銀行口座が必要です。

給料は、以下の方法でもらうことが多いです。
給料のもらい方
- 現金
- 銀行振込
- 小切手
上記のうち現金以外は、現地の銀行口座がなければお金を受け取れません。
また、最後に挙げた小切手について、よくわからない人はこちらの記事を参考にしてください。
家賃や学費の支払い
家賃や学費の支払いでも、カナダの銀行口座が必要になる場合があります。

たとえば、家賃。
家主によっては、家賃の支払いを先ほど紹介したe-Transfer、または小切手でしてほしいと言ってくる場合があります。
また学費を支払ったり、学費の返金を受ける場合も銀行振込や小切手でのやり取りが発生することがあります。
タックスリターン(カナダの確定申告)
タックスリターン(カナダの確定申告)をする場合、還付金(納めすぎた税金の返金)をもらうことがあります。
もらい方は2つあります。
一つ目は小切手。こちらから指定しない場合は小切手が郵送されてきます。
もう一つは銀行振込。Direct Depositという方法を指定すれば、カナダの銀行口座に還付金が振り込まれます。
いずれにしても、現地の銀行口座があった方が便利です。
カナダで銀行口座を開設できない場合のお金の管理方法
カナダで銀行口座を開設できない(またはしない)場合、どのようにお金を管理すればいいのでしょう?
カナダで銀行口座を開設しない場合、以下の方法を取ることができるでしょう。
おもなお金の管理方法
- 日本の銀行口座を使う(クレジットカードなどを利用し日本の口座から払う)
- 現金をカナダドルに両替して持っておく
現金を大量に持ち歩くのはリスクがあるので、クレジットカードなどを利用するのが安全です。
クレジットカードの場合、「VISA」か「Master Card」を選びましょう。

日本では使える「JCB」は海外では使えないことがほとんどです。「American Express(アメックス)」も使えないお店が多いです。
カナダでのお金の管理方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。
詳しくはこちら
カナダで銀行口座を開設したけれど帰国時はどうすればいい?
日本に帰国が決まったら、カナダの銀行口座はどうすればいいのでしょう?

再度カナダに戻ってくる予定がない場合は、銀行口座を解約しましょう。
口座を残したままにすると、口座維持費がかかる恐れがあります。
ここでは銀行口座の解約方法や、解約のタイミング、日本から口座を解約する方法などを解説します。
銀行口座の解約方法
銀行口座の解約は、銀行の窓口・オンライン・電話などで行うことができます(対応は銀行により異なる)。
口座に残高がある場合は、オンラインや電話ではなく窓口に行くことをおすすめします(残高があるとオンラインや電話での解約に対応してくれない銀行もあります)。
窓口に行く場合は、銀行のカードと、パスポートや身分証を持参しましょう。
残高は基本的に現金でもらうことができますが、残高が高額の場合は店舗に現金がないなどの理由で返金まで日数がかかる可能性もあります。
そういった事態を避けたい場合は、カナダの銀行口座の残高を0にしてから解約の手続きに向かうと安心です。
残高を0にするためには、以下の方法が取れます。
残高を0にする方法
- 口座のお金を使い切る
- 口座のお金を現金で引き出しておく
- Wiseなどの海外送金サービスを使って資金を日本の銀行口座に移す
最後に挙げたWiseについて、詳しくはこちらをご覧ください。
詳しくはこちら
メモ
口座を開設してから所定の日数(90日など)が経過しないうちに解約する場合、解約金が発生することがあります。詳細は口座を開設した銀行にご確認ください。
いつ解約の手続きをすればいいか
帰国の直前だと、予期せぬトラブルが発生した場合に口座解約が間に合わない可能性があるので、1〜2週間ほど前に解約するといいでしょう。
帰国直前に給料を受け取る予定の場合
中には、帰国直前まで働く人もいるでしょう。
その場合、給料は小切手で日本に送ってもらうか、カナダの口座を残しておき振り込んでもらった後、日本から引き出すなどの方法が取れます。
ただし小切手の場合、日本で換金に対応している金融機関は限られていて、手数料も高いというデメリットがあります。
またカナダの口座を残す場合、口座維持費がかかるかなどを帰国前に調べておきましょう。
日本に帰国した後に口座を解約する方法
日本に帰国した後に、銀行口座を解約することもできます。
簡単なのは、電話で行う方法です。

細かい手続きは銀行により異なりますが、基本的には銀行の専用ダイヤルに国際電話やスカイプで電話をかけ、解約の意志を伝えるのみ。
銀行の口座番号や名義など、情報を手元に置いてから電話しましょう。
ただし、できれば帰国前に口座を解約しておくと、不要なトラブルを避けられて安心かもしれません。
やむを得ず日本に帰国してから銀行口座を解約する場合は、カナダ滞在中に日本からの解約方法を確認しておくとスムーズです。
カナダに長期留学するなら銀行口座は開設した方がいい
今回はカナダ留学では銀行口座を開設すべきか、また帰国時はどうすればいいかについてまとめました。
再度、情報をまとめます。
今回のまとめ
- 長期留学するなら銀行口座は開設した方がいい
- カナダの銀行口座はさまざまな場面で使う
- 銀行口座を開設できない(しない)場合はクレジットカードや現金を使う
- 口座の解約は窓口、オンライン、電話などでできる
- 日本に帰国してから口座を解約することもできる
いずれにしても、カナダに長期で留学し、就労するのであればできるだけ早く銀行口座を作りましょう。
なお、カナダで銀行口座を開設したあと日本から資金を移動したい場合は、海外送金サービスのWiseを利用するのが便利です。
利用を検討している場合は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
詳しくはこちら

カナダ生活を豊かにする情報を発信中。カナダで暮らすうえで知っておきたい知識・カナダライフをますます充実させるプチ情報など、情報満載でお届けします。