カナダで日本人にもできる仕事って何があるんだろう?
ワーホリで渡航する場合、気になりますよね。
この記事では、特に日本人におすすめの仕事の種類をご紹介いたします。
- 仕事内容
- 職種別の応募資格
- 仕事の見つけやすい都市
- 仕事の見つけにくい都市
- 賃金(時給)
などについても解説します。
このページの目次
カナダでできる仕事の種類
バンクーバー周辺は特に日本人観光客が多いです。
また、留学生もたくさんいるため、
- ショップやカフェ
- レストランなどの飲食店
- お土産屋さん
- 旅行関連の会社
など、たくさんの職場があることで知られています。
以下のような職場の求人募集を比較的よく見かけます。
日本食レストラン
日本人にとって一番働きやすいのが日本食レストラン。
接客スタッフとして働くなら、中~上級の英語力が望ましいでしょう。
それより英語力が低いと、厨房の調理担当や皿洗いなど、裏方業務が中心となることが多いようです。
日本での飲食店接客経験があると、優遇される傾向にあります。
日系のお土産屋
特にバンクーバーエリアは日本人観光客が多いので、日系のお土産屋もあります。
日本人を相手にするお店なら中級以下の英語力でもOKですが、それ以外の観光客が来店するならそれ以上の英語力が必要です。
日本で接客経験がある方がよいでしょう。
日本食材店
日本人が多く住んでいるエリアには日本食材店も多く存在します。
特にバンクーバーやトロントなど大きな都市ほど見つかりやすいです。
日本食材店のほとんどが日本人経営のお店で、お客さんも日本人・日系の人が多いです。
英語力もそこまで問われないことが多いですが、接客経験は要求されます。
日系の小売店や飲食店
日系の小売店や飲食店も比較的仕事が見つかりやすいです。
- 日本食レストラン
- 食料品店
- 衣料品店
- 古着屋さん
など、日本人経営のお店がいくつもあります。
しかし、これらが日本人のみをターゲットしていることはまずありません。
例えば、都市部では近年ラーメン屋がブームで、そこで働く日本人が増えてきました。
このようなラーメン屋でも、来店するのは日本人以外の方が90%以上なので、英語力+接客経験があることが望ましいです。
カフェ、ファーストフード店
日系だけではなく、地元のカフェやファーストフード店もおすすめです。
カナダの地元のカフェなどであれば、中上級以上の英語力が必要されます。
日本でカフェやファーストフード店などでのアルバイト経験があると有利です。
カナダの都市部にはスターバックス、ティム・ホートンズはじめとしたカフェがたくさんあるため、カフェで働く日本人の数が年々増えています。
ただし、ワーキングホリデービザの残存期間が通常は半年以上残っていないと雇ってもらえない事が多いのが難点です。
ホテル
留学生もホテルで働くことが可能です。
ハウスキーパーなどであれば、英語力は中級程度でも採用される可能性があります。
フロントなど接客を要する仕事は、専門学校での就学+実習経験、もしくは数年の就業経験と高い英語力が求められるため非常に厳しいといえるでしょう。
これらは、実務経験+上級レベルの英語力が必須です。
日系の旅行代理店、ツアーガイド
日系の旅行代理店であれば中級程度の英語力でも働ける可能性はありますが、旅行関連業などの就業経験がない場合はまず厳しいでしょう。
特にカナダでは、求人広告で「ドライバーガイド」などの募集を見かけるケースがありますが、特別な運転免許を地元で取得する必要があるため、未経験者や運転の苦手な方には敷居が高い業種と言えます。
その他
この他に、カナダの現地の
- ローカル企業やショップ
- レストラン
- 美容院
などに就いている人もいます。
しかし、これらは稀なケースです。
現地・ローカル企業の多くは高い英語コミュニケーション力と社会経験が問われることが圧倒的に多く、いずれの職場でも中級から上級以上の英語コミュニケーション力が問われます。
カナダで仕事を見つけやすい都市は?
日本人がワーホリでカナダで働くとなると、上記で紹介したような仕事先に就くことが多くなります。
そうなると、その勤務先の集中する街、すなわち都市部であるバンクーバーやトロントなどが一番仕事が見つけやすいということになります。
バンクーバー
バンクーバーは特に日本人が多く、ワーホリの仕事探しにおすすめの都市です。
日本だけではなく世界各国からの観光客が非常に多く、移民も多いです。
バンクーバーには
- 日系人コミュニティ
- 日本食レストラン
- 日系お土産屋さん
- 日系企業
が数多く進出しているため、サービス業を中心としたアルバイトに就くことができる機会は間違いなく多い街と言えます。
トロント
トロントもまた、日本人が多く住んでいる都市です。
カナダ最大の都市なので店舗や企業の数はバンクーバー以上に多いです。
しかし、バンクーバーほどの選択肢があるとは言い難いです。
それでも近年ではトロント渡航者が増えていて、日本食レストランやラーメン店、小売店などの数は増えている傾向にあるため、しっかりと英語でのコミュニケーション力を養えば、就業機会に恵まれるはずです。
参考
その他の都市(モントリオール / ビクトリア / カルガリーなど)
都市部でもモントリオール(ケベック州)などは、フランス系カナダ人(日常会話はフランス語)が多く住む完全なフランス語圏であるため、英語しか勉強していない人が就業するには困難な場所です。
モントリオールで仕事をしたい人であれば、中上級レベルの英語と中級レベル程度のフランス語の両方の言語を習得しておく必要があります。
その他、ビクトリア、カルガリー、ハリファックスなどの街は、邦人向けの求人募集があまりありません。
スキーやスノーボードが得意な人は、冬季限定でウィスラー/ブラッコム周辺やロッキーマウンテンエリアでの冬季限定のアルバイトをする人もいます。
手に職のある方や英語力が上級レベルの方、もしくは誰よりも積極的な性格で、自分を売り込むのがうまいタイプの方であれば、就業の機会を得ることもできるかもしれません。
カナダの求人募集シーズンと就業シーズン
仕事を探す前に、募集シーズンや就業シーズンを確認しておきましょう。
ホテルやリゾート地などの業種は季節に左右される傾向があり、繁忙期と閑散期があります。
当然、繁忙期(ピークシーズン)前には求人募集が増えますし、閑散期(オフシーズン)前の求人は減ります。
オフシーズン中に仕事を見つけるのはなかなか難しいです。
夏に働く場合
夏に働く場合、繁忙期は6月~10月中旬です。
5月ごろから面接が始まるため、5月の段階で英語を仕事で使えるまで高めておく必要があります。
冬に働く場合
冬に働く場合、繁忙期は12月~4月末頃です。
11月ごろから面接が始まるため、11月の段階で英語を仕事に使えるようにしておかないといけません。
季節性の業種の注意点
ビザの有効期限に注意
繁忙期途中でビザが切れてしまう場合には、まず採用はされません。
当然ですが、忙しい時期に採用したスタッフがいなくなるより、繁忙期中ずっと働いてくれる方がよいからです。
なので、季節性の仕事で働く場合はビザの有効期限を確認しましょう。
渡航計画に注意
一般的に、カナダの観光需要がピークを迎えるのは夏です。
つまり、春先~夏前頃までがもっとも求人募集が多くなります。
反対に、スキーリゾートなど特定の観光地では冬限定の求人募集もあります。
冬季シーズンの求人は夏~秋にかけて募集が出ることが多いため、そのシーズンに合わせて渡航プランを立てるとよいでしょう。
このように、求人に合わせて渡航を計画することをおすすめします。
ホテル業務の注意点
ホテルでの仕事は英語の能力、性格などによりさまざまな分野に分かれます。
例えば
- 受付
- おみやげ物店
- ハウスキーパー
などです。
リゾート地のホテルなどで働く場合、都心部から離れていることが多いので、担当者と電話面接などを行紙ます。
その際、英語レベル及び性格なども考慮されます。
英語レベルは、面接の段階で語学学校の中上級~上級レベルくらいまでないといけません。
それ以下ですと、ホテルなどでの業務に就くことは困難と言えます。
英語のレベルなどによってはホテルではなく、リゾート地のコーヒーショップ、ファーストフード店などで働く場合もあります。
賃金の目安と税金について
カナダの最低賃金と時給
カナダは州ごとに最低賃金の設定が異なります。
バンクーバー、ビクトリアのあるブリティッシュ・コロンビア州の時給は$13.85。
トロントのあるオンタリオ州では$15.00となっています。(※2020年1月時点)
カナダの時給は勤務する場所、時間帯などにより幅があることが多いです。
特に、レストランや飲食店などではお客さんがチップ(心付け)を渡す習慣があるため、基本給+チップ分の収入を得ることも多々あります。
税金(所得税)と確定申告
ワーキングホリデーでカナダで就業して賃金を得た場合、インカム・タックス(所得税)が課税され、通常は給与から天引きされます。
カナダでは、所得額に応じて連邦税と州税が課せられますが、所得総額や所属州により税率が異なります。
月々の給与はいわゆる源泉徴収という形で概算で計算されるため、ほとんどの場合、実際の税額と誤差があります。
通常、多く払いすぎているパターンです。
つまり、インカム・タックス・リターン(確定申告)の手続きを行わないといけません。
ワーホリならインカム・タックス・リターンの手続きをしよう!
ワーホリで仕事をするなら、インカム・タックス・リターン(確定申告)手続きをおこなうことで、お金が戻ってくることがあります。
インカム・タックス・リターンでは、その年の1月1日~12月31日までの期間に得た所得に対して、翌年4月末日までに手続きを行うことになっています。
通常、ワーホリで働く人の限られた時間と日数で働きます。
つまり、課税対象になるほどの給与収入になるケースはほとんどありません。
そのため、このインカム・タックス・リターンの手続きをすることで税金が還付され戻ってきます。
そのため、これがワーホリで働くならインカム・タックス・リターン手続きを行った方がいい理由です。
(※同時に複数仕事をしていた場合、逆に税金を徴収されることが稀にあります。)
通常、前年度に働いていた勤務先から「T4(源泉徴収票)」が2月末頃までに送られてきます。
それをもとに所定の申告用紙を記入し、還付手続きを行います。
インカム・タックス・リターンの方法は、雇用主や同僚さんなどに案内してもらえることも多いです。
バンクーバーやトロントなどの都市部には、現地サポートオフィスや邦人向けのサービスを受け付けている場合は、日系の税理事務所の紹介を行っている場合があります。(そのオフィス自身が行っている場合もありますが、手数料がかかります。)
おわりに
日本人がワーホリでカナダに渡航し仕事を探す場合、特におすすめなのが日系企業です。
バンクーバーやトロントなど都市部には選択肢が比較的多いので、渡航先に迷ったらまずこの2都市を選ぶとよいでしょう。
カナダでの仕事探しについては、こちらの記事も参考にしてください: