カナダ永住は専門家への相談から

弊社では「カナダ永住権を取ってカナダに移民したいです」という相談を日々お受けしております。

そして真っ先に聞こえてくるのは「私はカナダ永住できますか?」という質問です。

「はい、永住できますよ!」

……とお答えしたいのはやまやまですが、安易に期待だけ持たせるようなことは言えません

カナダ永住権を取るためにはたくさんの方法(制度)があって、誰がどの制度に当てはまるのかは、詳しく経歴をお聞きしないと分からないのです。

今回の記事では、永住権申請の可能性を診断するための第一歩、永住権申請のポイント計算について解説します。

私はカナダに永住できますか?

この「私はカナダに永住できますか?」という質問は、カナダ永住を考えている人なら誰もが答えを知りたい永遠のテーマです。

結論から先に言ってしまうと「詳しくお話を聞いてみないと分からない」が答えになります。

そして、弊社が「永住権申請のサポート」をお引き受けするかどうかは、以下のステップを経て決めさせていただいております。

 まず情報をお教えください

まずは、申請する家族全員の情報を詳しくお教えください。

どんな永住権制度の申請要件を満たすのか、申請が承認される条件を満たすのかを診断するために必須なのです。

永住権取得に関係して必要な情報は、主に次のものです。

ポイント診断に必要な情報

  • 申請する世帯員全員の国籍、生年月日
  • 申請者と配偶者の学歴、職歴、英語力
  • 申請者と配偶者のカナダ滞在歴

これらの情報をお聞きするのが、永住権申請サポートの最初のステップです。

かえで

なるほど、情報を伝えないと前に進めないんだね!

「申請する制度」を絞り込む

次に、お聞きした情報をもとに「申請可能な制度があるか?」を絞り込みます。

永住権を申請する場合に、1つの方向でダメでも、別のルートなら申請できる場合があるからです。

通常の永住権申請(連邦政府の制度)で承認されれば話は簡単ですが、「ポイント計算」でどうしても永住権承認に必要なポイントに届かない場合があります。

そんな時には、別のルートである「州政府(地方の政府)」の永住権制度を併用します。

かえで

知らなかった! 永住権申請にはいろんなルートがあるんだ!

最終的に永住権の承認をするのは連邦政府なので、州政府の「推薦」をもらって、連邦政府に永住権を承認してもらうという流れになります。

【参考】連邦政府の永住権制度

実は、連邦政府の永住権制度にはたくさんの種類があります。

その中でも、永住権が取れるかどうかがポイントによって決まるのは、「エクスプレス・エントリー」と呼ばれる制度です。

エクスプレス・エントリーについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

エクスプレス・エントリーには以下の3つのカテゴリーがあります。

エクスプレス・エントリー3つのカテゴリー

  • カナディアン・エクスペリエンス・クラス
  • フェデラル・スキルド・ワーカー
  • フェデラル・スキルド・トレード

永住権が承認されるまでのステップは、大きく分けて次の3つです。

エクスプレス・エントリー永住までの3ステップ

  • それぞれのカテゴリーの申請のための条件を満たす
  • 1200点満点のポイントシステムで本申請の招待状をもらえるポイントを得る
  • ポイントの証拠となる資料を添付して本申請を提出

2番目の、「本申請の招待状がもらえるポイントを得る」のが今回の記事のテーマです。

また、エクスプレス・エントリーの3つのカテゴリーのうち、フェデラル・スキルド・ワーカーは、最初のステップで100点満点のポイントシステムで67点以上のポイントを得る必要があります。

それぞれのポイントシステムで計算方法が違うんです。ややこしいですね。

この記事では、できる限り一般的な情報を解説しますが、最終的には、個別にご相談いただいて、詳しい情報を教えていただかないと、ポイント診断はできないんです。

州政府の永住権制度「PNP」

エクスプレス・エントリーで招待状がもらえるポイントが取れれば話は簡単なのですが、思うようにポイントが伸ばせないケースがほとんどです。

そうした時に助けになるのが、州ごとの永住権制度「Provincial Nominee Program (PNP、州推薦プログラム)」です。

PNPとは、カナダに13ある州と準州が、それぞれの州で必要と定める人材を「推薦(Nomination)」して、連邦政府に永住権を認めてもらうという制度です。

PNPには、連邦政府のエクスプレス・エントリーと組み合わさっているものと、そうでないものがあります。

PNPについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

PNPは、どこの州の制度を使うのかが非常に重要です。

州ごとのPNPの特徴について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

かえで

すごく簡単に永住権が取れそうな州があるんですね!

ちょっと待ってください。

PNPは州政府が、「州に住み続けてほしい人を選んで連邦に推薦する」制度です。

なので、PNPの制度を使ってカナダに永住した人は、基本的にその州に住み続ける義務があります。

村山

PNPで永住してすぐに他州に移ったりすると、永住権の更新が認められないこともあるんですよ。

カナダ永住権は、「カナダに住み続けてもいい権利」なので、国籍とは違って、カナダ政府はいつでも永住権を取り消すことができます。

日本は2重国籍を認めていないので、日本人のほとんどは5年に一度カナダ永住権を更新します。

この更新のタイミングで、「過去5年のうち、2年間以上をカナダに住んでいること」という条件が求められます。

この時、カナダに住んでいるのがPNPで推薦を受けたのと違う州だと、永住権の更新が却下されることがあります。

PNPで永住権を取ってからどれくらいの期間その州にいればよいかには、明確な基準はありません。

引っ越さなければいけない十分な理由(例えば、「その州特有の植物にアレルギーを発症した」など)が説明できればPNPで永住権を取得した直後に他州に引っ越しても問題ない場合もあります。

大前提として、どこの州のPNPを使うかを決めるときには、

村山

その州に骨を埋める覚悟がありますか?

という質問を自問自答してから決めてください。

PNPの推薦の取りやすさで州を選ぶのはお勧めしません。

住みたい州か、住んでも良い州かによって、州を決めましょう。

では、どこの州が住みやすいでしょうか?

独断と偏見ですが、住みやすい州の例として、ブリティッシュコロンビア州が挙げられます。

ここからは、カナダ連邦政府とブリティッシュコロンビア州のPNP、「BC PNP」のポイントシステムを例に、カナダ永住権のポイントの仕組みを解説します。

ポイントに使われる要素

ポイント計算には、様々な要素が使わます。

ものすごく乱暴に言ってしまうと、「その人が将来、カナダ(または州)の社会、経済に貢献してくれるかどうか」を測るために、それぞれの要素をポイント化します。

では、それぞれの要素を解説します。

年齢

永住権申請時の年齢がポイント化されます。

ポイントの算定方法は制度によって異なりますが、20歳から35歳くらいまでの、働き盛りで、家族が増えるのが予想される年代に与えられるポイントが最大で、45歳くらいでポイントはゼロになります。

かえで

「カナダに永住するのは35歳前がいい」って聞いたことがあります!

はい、確かにその通りですが、35歳を過ぎてから永住権を取得したケースもたくさんあります。例えばこちらの記事をご覧ください。

35歳を過ぎて年齢でもらえるポイントが減っても、これから紹介するほかの要素でポイントを稼げばいいんです。

では、具体的に見ていきましょう。

学歴(日本、カナダ)

日本とカナダの学歴がポイントに加算されます。

カナダの学歴

学歴は、最高学歴がポイント化されますので、カナダで留学する時に、日本で取得したよりも上位の学位が取れれば、より多くのポイントが獲得できます。

カナダで学歴をグレードアップ!

  • 日本で4年制大学卒業 → カナダの大卒者向けプログラム、大学院を卒業
  • 日本で短大、専門学校を卒業 → カナダの4年制大学を卒業
  • 日本で高校を卒業 → カナダのカレッジを卒業

カナダでの学歴は、カナダでの就職のしやすさにも直結します。

日系企業に就職するのでなければ、日本の学歴はカナダでの就職にはほとんど役に立たないと思った方がいいです。

カナダ留学の際には、日本での学歴をワンランクアップさせる学位が取れるプログラムを受講するよう、検討してみてください。

留学のプラン作成はカナダ留学コンパスがお手伝いさせていただきます。

就職や永住に有利なプログラムに入学するには、その分ハードルが高くなります。

入学可能なプログラムの中から、学生さん一人ひとりの目標達成に最も効果的なプログラムを選んで

なお、日本の学歴を永住権申請に使用するためには、海外の学歴をカナダの学歴にあてはめる査定(Education Credential Assessment、ECA)を受ける必要があります。

職歴(日本・カナダ)

永住権制度のほとんどが、カナダで有効なジョブオファー(雇用契約)を受けていることが申請のスタートラインに立つ条件になっています。

カナダ経済に貢献してくれそうな人に永住権を与えるので、これからいっぱい働いて、いっぱい税金を納めてくれそうな人に永住権を与えるのは、納得できます。

有効なジョブオファーとは、専門性レベルがNOCレベルB以上でフルタイム(週30時間以上)のジョブオファーです。

カナダでの職歴が長いと、職歴でもらえるポイントが増えます。

日本での職歴

日本での職歴は、カナダのNOCに当てはめて専門性レベルB以上であった場合、ポイントに加算されます。

NOCレベルBは、ざっくり言うと、「ヒラの一つ上」のポジションです。

オフィスワークなら、主任、係長などの職種が、店舗スタッフなら、チーフなどの職種が、NOCレベルBの職種に該当します。

このような職種で働いていた経験年数を教えてください。

日本の職歴を使うには証明が必要

日本の職歴をポイント加算するためには、証明となる資料を日本で働いていた会社から得る必要があります。

証明するために必要な書類は、カナダの会社からもらうジョブオファーと同等のもので、具体的には、

日本での職歴の証明

  • 在職証明書
  • 上司または人事担当者からのレター

が求められます。

在職証明書とレターにはそれぞれ、雇用期間、職種、賃金、フルタイムかどうか、の記載が求められます。

日本で会社を円満に辞めていなかったりすると、このような証明資料を頼むのは難しいです。

円満に辞めていたとしても、昔の会社の上司に頼むのは、気が重いですよね。

今、カナダへの永住を計画中で、まだ日本の会社に在籍中なら、出来るだけ円満に辞めるのと同時に、将来証明書類で協力をお願いするかもしれないと、あらかじめ頼んでおくといいかも知れません。

英語力(フランス語力)

カナダの公用語である、英語、フランス語の能力を測るのは、カナダの社会、経済に貢献してくれそうな人を探すために、合理的です。

永住権を取ったらカナダの地域社会で生活していくので、子どもを学校に通わせることを始め、地域社会に参加することが必須です。

そして、そのためには、英語(フランス語)を避けて通ることはできません。

永住権を取得するためにはもちろん、カナダ社会でずっと生活するためにも、出来る限り英語を勉強しましょう。

IELTSまたはCELPIPで英語力を測ります

永住権申請のための英語力は、IELTS、CELPIPのいずれかで測ります。

申請する制度によって、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの各技能で別々にポイントがもらえる場合と、全体のスコアのみで測られる場合があります。

4つの技能にバラつきがあると、ポイントが低くなる場合があるので、4技能をバランスよく伸ばすように頑張りましょう。

一度受けたIELTS、CELPIPのスコアは、2年間有効です。

配偶者の英語力

配偶者の英語力がポイントの対象になる制度もあります。

エクスプレス・エントリーのポイントシステムがその一つです。

配偶者のポイントは全体から見ると大きくありませんが、数ポイントの差で永住権が取れることもあります。

また、英語スコアによっては、メインの申請者を変えることもあり得ます。

夫婦で共に永住権を目指すため、一緒に英語の勉強を頑張ってみましょう!

フランス語力

英語とフランス語の両方をポイント計算に使うことができます。

その場合、スコアの高い方を第一公用語、低い方を第二公用語として申請します。

フランス語を過去に勉強したことがあるのでなければ、英語力を伸ばす方がより多くのポイントが期待できます。

年収

BC PNPのポイントシステムでは、世帯年収がポイントの対象になります。

年収10万ドルを最高に、25,000ドルまでポイントが得られます。

この年収は、ジョブオファーから計算される、将来の見込み年収です。

一人では収入のポイントを伸ばすのは難しいですが、二人なら伸ばしやすいです。

ここでも、夫婦の協力が重要ですね!

居住地

BC PNPでは、住んでいる場所がポイント加算の対象になります。

と言っても、州が優先的に人口を増やしたいエリアが加算の対象なので、黙っていても人が集まるバンクーバーやビクトリアの周辺は、ポイント加算はゼロです。残念。

資格

カナダ州政府が認める資格(調理師免許、電気技師資格など)を持っていると、ポイントが加算されます。

留学の学校、学科を決めるときに、その学科を卒業することが資格取得につながるかを一つの選択肢にするのもいいかも知れません。

カナダの家族

当てはまるケースは多くないかもしれませんが、親、兄弟が既にカナダに永住していたり、カナダ国籍を持っていると、ポイントが加算されます。

ポイント診断 サンプルケース

ここまで、永住権のポイントシステムで何がポイントの対象になるかを解説しました。

でも、具体的にどんな人が永住権を取れるのか、イメージできませんよね。

そこで、永住権のポイント診断がどのように進むか、架空の事例を使ってご紹介します。

T・Mさん(仮名、43歳)の場合

T・Mさんと奥さん(写真はイメージ)

T・Mさんは43歳の男性で、日本の4年制大学を卒業後、全国チェーンの食品スーパーに約20年間勤務しています。

仕事にはやりがいを感じていて、店長を経て、本部の課長職をしています。

28歳の時に、当時職場の後輩だった奥さんと結婚し、現在、長男(5歳)と長女(2歳)の4人家族で幸せに暮らしています。

そんなT・Mさん一家に転機が訪れます。

勤めている食品スーパーが、業界再編のため、ライバル会社に吸収合併されることが決まったのです。

合併後の雇用存続は保証すると会社から説明を受けているものの、合併後には本部管理職のポストは必ず人が余るため、T・Mさんは不安を感じています。

そこで、合併と同時に募集が始まった早期退職制度に応募することを考えるとともに、「どうせ会社を辞めるなら、今までと全く違ったことにチャレンジしてみたい!」

と思い、海外に移民して、海外で子育てをすることができないか、考えるようになりました。

カナダプライムに相談

まずはネットで情報収集を始めたT・Mさん。

アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、英語圏の国への永住を検討しましたが、就労ビザ取得の難しさ、家族を含めた滞在費の高さなどから、永住先をカナダに絞りました。

カナダに永住先を絞ったものの、本当に見込みのあるチャレンジなのかを確認するために、会社を辞める前に、専門家の意見を聞いてみることにしました。

T・Mさんは、ネットで調べた、カナダ留学コンパスを通じて、カナダプライムの有料移民相談に申し込んでみることにしました。

カナダプライムの永住権相談は1回30分$75の、有料相談になります。

永住権の相談は詳しくプロフィールをお聞きしないと、どんな制度に、どの程度の可能性があるのか、ご案内できないためです。

でも、ご相談をされた後、永住権申請のサポートをお申し込みいただければ、お支払い済みの有料相談の金額を永住権申請のサポート費用から差し引きますので、相談費用は実質無料になります。

ご相談は1回限り、30分間なので、ご自身と家族の経歴や、永住にかけられる予算、カナダで就きたい職業、永住を希望する州など、可能な限り、メモでお手元にご用意いただくと、相談時間を有効に使えます。

相談の時点でのT・Mさん家族のプロフィールは以下のとおりです。

T・Mさん家族プロフィール

  • T・Mさん(43歳)
    • 学歴:4年制大学卒業(日本)
    • 職歴:食品スーパー管理職、15年間(日本)
    • 英語力:TOEIC660点
  • T・Mさん妻(39歳)
    • 学歴:4年制大学卒業(日本)
    • 職歴:食品スーパー管理職、10年間
    • 英語力:TOEIC860点
  • 家族:息子(5歳)、娘(3歳)
  • カナダ滞在歴:なし
村山

ご夫婦ともに管理職の就労経験が長くて、素敵です!

夫婦ともに、日本で長期間の管理職経験があって、英語力がある程度あること、特に奥さんの英語力がかなり高いことが好材料です。

まずは、エクスプレス・エントリーの申請条件を満たすか、検討してみます。

エクスプレス・エントリーの可能性を診断

エクスプレス・エントリーには3つのカテゴリーがあって、そのうちの、「フェデラル・スキルド・トレード」のカテゴリーは、専門職の資格や経験がある人が対象です。

T・Mさん夫婦には当てはまらないので、残りの2つのカテゴリーの可能性を検討します。

フェデラル・スキルド・ワーカー

まずはフェデラル・スキルド・ワーカーのカテゴリー。

このカテゴリーは、100点満点のポイントシステムで67点以上取れると、永住権申請のスタートラインに立つことができます。

まずは、T・Mさんのポイントを、英語力を除いて計算してみます。

T・Mさんのポイント計算(FSW)

  • 年齢 4点
  • 学歴 21点(4年制大学卒業)
  • 日本の職歴 15点(6年以上)
  • カナダの職歴 0点
  • 配偶者の英語力 5点

合計 45点

続いて、奥さんのポイント計算です。

T・Mさん奥さんのポイント計算(FSW)

  • 年齢 8点
  • 学歴 21点(4年制大学卒業)
  • 日本の職歴 15点(6年以上)
  • カナダの職歴 0点
  • 配偶者の英語力 5点

合計 49点

この点数に、英語力の点数を足します。

英語力は、CLB(Canadian Language Benchmark)という指標に換算してポイント化されます。

CLBとIELTS、CELPIPやTOEIC、英検など日本で一般的な英語テストとの比較について、こちらの記事もご覧ください。

T・Mさん夫婦の場合、T・MさんがCLB9、奥さんがCLB8のスコアを取らないと申請のスタートラインに立つ条件が満たせません。

フェデラル・スキルド・ワーカーの制度を使うのは難しいようです。

カナディアン・エクスペリエンス・クラス

次の選択肢が、カナディアン・エクスペリエンス・クラスです。

NOCレベルB以上の職種で1年以上フルタイムで働くことが、カナディアン・エクスペリエンス・クラスで申請のスタートラインに立つ条件です。

 

村山

お伺いしたプロフィールだと、まず夫婦のどちらかが、学生ビザでカナダに留学されることをお勧めします。

カナダ永住の第一歩が、カナダで有効なジョブオファーを得て働くことなのですが、カナダで働くための就労ビザを得ることが難しいです。

そこで、夫婦のどちらかが、公立のカレッジに通うことよって、配偶者に発給される配偶者就労ビザを活用することが、T・Mさん世帯がカナダ永住にチャレンジする、おそらく唯一の方法です。

公立カレッジに入学するには、IELTSで6.0~6.5の英語力が求められること、1年間の学費が$18,000程度かかることから、決して低いハードルではありません。

でも、公立カレッジに入学し、2年間のプログラムを卒業すれば、最大3年間のポストグラデュエーション・ワークパーミット(ポスグラ)がでるので、永住権を取れる可能性はさらに大きく上がります。

T・Mさんは、奥さんが公立カレッジに通っている間に、T・Mさんが就労ビザでカナダで働いて永住権を目指すプランで、ポイント診断をしてもらうことにしました。

さて、その結果は…。

T・Mさんのポイント診断

T・Mさん奥さんがカナダの公立カレッジに入学し、T・Mさんが配偶者就労ビザを取って、NOCレベルB以上の職種でカナダで1年間働いて、エクスプレス・エントリーのカナディアン・エクスペリエンス・クラスで永住権申請することを想定します。

エクスプレス・エントリーのポイント診断

1年後のT・Mさんのプロフィールはこうなっているはずです。

1年後のT・Mさん家族の想定プロフィール

  • 申請者:T・Mさん(44歳)
    扶養家族:奥さん(40歳)、息子(6歳)、娘(4歳)
  • 学歴:4年制大学卒(日本)
  • 日本の職歴:食品スーパー管理職、15年間
  • カナダの職歴:スーパーマーケット管理職(Retail sales supervisors, NOC6211, 時給$21.50, 週40時間勤務)、1年間
  • 配偶者のジョブオファー: スーパーマーケット店員(Food Counter Server, 時給$15.00, 週20時間勤務)
  • 英語力:CLB7(CELPIP全バンド7)
    配偶者の英語力:CLB7(CELPIP全バンド7)

この条件で、エクスプレス・エントリー(EE)のカナディアン・エクスペリエンス・クラスでポイント計算すると、こうなります。

T・Mさんのポイント計算(EE)

  • 年齢 5点
  • 学歴 112点(4年制大学卒業)
    配偶者学歴 8点
  • カナダの学歴 0点
  • カナダの就労経験 35点
  • 英語力 64点
    配偶者の英語力 12点
  • 英語力と学歴による加点 26点
  • 英語力と日本の職歴による加点 50点(主任に昇格して以降の8年間が対象)

合計 312点

エクスプレス・エントリーで本申請の招待状がもらえるポイントは、470点前後です。

残念ながら全然点数が足りません。

年齢でもらえるポイントがほとんどないのが痛いです。

そこで、BC PNPのプログラムで申請可能なものがないかを検討します。

BC PNPのSkilled Workerプログラムのポイント計算も試してみましょう。

BC PNPのポイント診断

BC PNPには、Express Entry BC – Skilled Worker(スキルドワーカー)というプログラムがあります。

このプログラムは、エクスプレス・エントリーと組み合わせることができて、BC州の推薦(ノミネーション)をもらうと、エクスプレス・エントリーの1200点満点のポイントシステムで、600点がもらえるというものです。

申請の招待状をもらうためのポイントが470点程度なので、600点がもらえたら、合格確実です!

BC PNPのスキルドワーカー(SW)の申請条件は以下のとおりです。

BC PNP スキルドワーカーの申請条件

  • エクスプレス・エントリーの申請条件を満たすこと
  • NOCレベルB以上の、フルタイム、無期限、のジョブオファーを得ていること
  • カナダのジョブオファーと直接関連する専門職の就労経験が2年以上あること

日本での専門職の経験と直結した職種でジョブオファーをもらわなければいけないという点に注意が必要です。

その条件を満たしたと仮定して、ポイント計算をしてみます。

T・Mさんのポイント計算(BCPNP SW)

  • ジョブオファー 30点
  • 見込み世帯年収 23点(見込み年収$60,320)
  • 過去の職歴(日本、カナダ) 25点
  • 学歴 15点
  • 英語力 18点

合計 111点

111点は州推薦の招待状をもらえる可能性が十分ある点数です。

T・Mさん世帯は、BC PNPのスキルドワーカーの制度を使って永住権取得を目指すことがおすすめです。

目標に向かって努力

BC PNPのスキルドワーカーと、エクスプレス・エントリーのカナディアン・エクスペリエンス・クラスを使ってカナダ永住権を目指すという方向性がはっきりしました。

あとは、その方向性を実現するために、目の前の課題をクリアする努力をするだけです。

まずは奥さんが努力

T・Mさん世帯の場合、全ての前提になるのが奥さんの公立カレッジ進学です。

奥さんにはかなりの英語力があるのですが、IELTSやTOEFLなどの公式テストで入学条件をクリアする必要があります。

また、永住権申請段階では、T・Mさん自身の英語力が問われますので、二人とも英語の勉強を頑張っていただく必要があります。

奥さんが頑張ってカナダの公立カレッジに入学したら、今度はT・Mさんの番です。

T・Mさんが仕事を見つけるのも大変!

カナダ永住権申請のポイントの対象になるには、専門性レベルB以上の職種でジョブオファーをもらわなければなりません。

さらに、BC PNPで日本での職歴をポイントの対象にするには、カナダのジョブオファーが日本の職歴と直接関連したものである必要があります。

T・Mさんの場合、日本での管理職経験と直結した小売店のスーパーバイザー職の仕事をみつけてもらうことになります

小売店の販売スタッフの仕事は比較的簡単に得ることができます。

でも、販売スタッフの1ランク上の職種で就職することは大変です。

販売スタッフで就職し、職場での働きを認めてもらって昇進することを目指した方がいいかも知れません。

永住権対象の職種につくのに時間が掛かると、その分永住権申請のタイミングも遅れることになります。

このように、ポイント診断では、その時点でカナダ永住が見込める点数が出ることはほとんどなく、カナダ永住のためのポイントの伸ばしどころをご案内することになります。

まとめ

カナダ永住権は透明で公平なプロセスで取得可能ですが、申請に至るまでのプロセスは複雑で、どの制度が利用可能で、自分に一番合っているのかを見つけるのはとても難しいです。

まずは、専門家にご相談ください。

カナダ永住の可能性があるのか、そのためには何が必要なのかを、ポイント診断でご案内します。

 

 

 

 

免責

ビザ申請、永住権申請の手続きや規定、ルールはカナダ移民局が予告なく頻繁に変更しています。

そのため、こちらのサイトに記載していある情報を元に何らかの判断を行う際には、弊社にご相談いただくか、カナダ移民局のウェブサイト等をきちんとご確認ください。

弊社のサイトは、ビザ申請、永住権申請に関する責任を負うものではございません

弊社サイトをご覧になってご自身でお手続きをすすめたり、他社に相談したりして生じたいかなる問題に関して、弊社では一切責任を負いません

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