カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
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ご注意ください
本記事はカナダのワーホリ中にできるおすすめの仕事についてまとめてあります。
カナダのワーホリについてはこちら
また、カナダのセカンドワーキングホリデー(ROワーホリ)についてはこちら
カナダで1年間自由に滞在できる夢のようなビザ、ワーキングホリデー(ワーホリ)。
ぜひ現地で働いてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
とは言え、外国人としてカナダでどのような仕事ができるのか気になりますよね。
この記事では、カナダでワーホリ中の日本人におすすめの仕事をご紹介いたします。
このページの目次
カナダのワーホリでおすすめの仕事
ワーホリを使ってカナダで働く場合のおすすめの仕事をご紹介します。
すぐにはじめられる!日系のお仕事
ワーホリでもっとも人気なのは日系のお仕事です。
業務内容や扱う商品にもなじみがあるので、即戦力となりすぐに働き始められるのが特徴。
特にバンクーバー周辺は日本人観光客や留学生が多いため、
- ショップやカフェ
- レストランなどの飲食店
- お土産屋さん
- 旅行関連の会社
など、たくさんの働き口があります。
日本食レストラン
日本人にとってやっぱり働きやすいのが日本食レストラン!
ジャパレス(ジャパニーズレストラン)とも呼ばれています。
接客をするサーバーからキッチンでの調理業務、ディッシュウォッシャー(皿洗い)などさまざまな業務があるので、興味や得意分野に応じて働けるのが魅力です。
でも、せっかくカナダにいるなら日本食レストランで働くのはちょっと…
そう思われる方が多いのですが、特にサーバー業務なら仕事中は英語環境ですよ!
「ジャパレスでは働きたくない」と言う方も、一度サーバー(接客)の仕事を検討してみるのをおすすめします。
日本食レストランでもお客さんは日本人以外がほとんどですので、接客中は基本的に英語のみ!
料理の説明、好み、アレルギー、ちょっとした日常会話などが必要なサーバー業務は中~上級の英語力が求められます。
さらに、カナダにはチップの文化もあるので稼げるのも特徴!
日本での飲食店接客経験が活かせますよ。
メリット | ・チップ収入で稼げる! ・おいしいまなかいで食費節約! ・時間、曜日の融通が利きやすい! ・馴染みのあるメニューですぐに働ける! ・同僚が日本人なので質問しやすい! |
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デメリット | ・日本人以外の人脈が広がりにくい ・キャリアアップにつながらない可能性あり |
日系のツアーガイド
憧れの観光地で働ける人気のツアーガイド。
日系のツアー会社であればお客さまは基本的に日本人なので、中級程度の英語力でも働ける可能性はあります。
ただし、旅行関連業での実務経験が求められたり、「ドライバーガイド」として特別な運転免許をが求められるケースもあるので求人内容をしっかりと確認しましょう。
まったくの未経験者や運転の苦手な方には敷居が高いかもしれませんが、採用されればやりがいのある魅力的な仕事です。
メリット | ・憧れの観光地で働ける! ・住み込みバイトあり! ・カナダについて詳しくなれる! |
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デメリット | ・ピークとオフシーズンで求人数に大きな差 ・運転免許が必要なことも ・お客さまが日本人だと英語を使う機会が少ない |
日系の小売店や飲食店
日系の小売店も比較的仕事が見つかりやすいです。
- 食料品店
- 衣料品店
- 古着屋
- 雑貨店
など、日系のお店がいくつもあります。
バンクーバーエリアの UNIQLO や MUJI で働いている生徒様もいらっしゃいますよ!
これらのお店は、日系企業だからと言って日本人のみをターゲットしていることはまずありません。
来店するのは日本人以外の方が90%以上なので、英語力+接客経験があることが望ましいです。
メリット | ・なじみのある商品なので馴染みやすい! ・日本人以外のお客さんもほとんどで英語環境◎! ・大手だと同僚が多く人脈が広がりやすい! |
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デメリット | ・小売店の場合、軽作業も含まれる可能性あり ・店によってはチップ収入がない |
挑戦したい!ローカルな仕事
ここまでご紹介した通り、カナダでのワーホリ中はやはり日系の仕事が見つけやすいです。
しかし!せっかく海外に来たなら一度はローカルなお店で働いてみたいですよね。
カナダワーホリ中におすすめのローカルな仕事もご紹介します。
カフェ、ファーストフード店
年間を通して求人が出ているのがカフェやファーストフード店のお仕事。
カナダの地元のカフェなどであれば、中上級以上の英語力が必要とされます。
日本でカフェやファーストフード店などでのアルバイト経験があると有利です。
カナダの都市部にはスターバックス、ティム・ホートンズはじめとしたカフェがたくさんあるため、カフェで働く日本人の数が年々増えています。
ただし、ワーホリビザの有効期限が半年以上残っていないと雇ってもらえない可能性が高いのが難点です。
メリット | ・同僚に日本人が少なく英語環境! ・求人が多い! ・憧れのカフェバイト! |
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デメリット | ・レストランに比べチップ収入が少ない ・中級以上の英語力が必要 ・短期のビザだと雇われにくい |
ホテル
バンクーバーのような観光地にはホテルも多数あり、もちろん留学生も働くことができます。
ホテル業務と言ってもそこでの仕事内容は多様です。
例えばハウスキーパーなどであれば英語力は中級程度でも採用される可能性があります。
半面、フロントなど接客を要する仕事は専門学校での就学+実習経験、もしくは数年の就業経験と高い英語力が求められるため非常に厳しいといえるでしょう。
これらは、実務経験+上級レベルの英語力が必須です。
メリット | ・ハウスキーピングやフロントなど多様な仕事内容! ・日本語も活かせるかも! ・多業種にも通用するハイレベルなマナーが身に付く! |
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デメリット | ・接客業務は高度なスキルと英語力が求められる ・閑散期は仕事が少なるなる可能性あり |
その他
この他に、カナダの現地の
- ローカル企業やショップ
- 高級レストラン
- 美容院
などに就いている人もいます。
しかし、これらは稀なケースです。
現地・ローカル企業の多くは高い英語コミュニケーション力と社会経験が問われることが圧倒的に多く、いずれの職場でも中級から上級以上の英語コミュニケーション力が問われます。
カナダのワーホリで仕事が見つかりやすい都市は?
ワーホリで仕事が見つけやすい都市のポイントは
- 留学生や移民が多い都市
- そもそも求人が多い都市
カナダで上記を満たす都市と言えばやはりバンクーバーかトロントです。
バンクーバー
バンクーバーはカナダの中でも日系コミュニティーが発展している都市なので、ワーホリの仕事がもっとも見つかりやすいと言えます。
そして日本だけではなく世界各国からの留学生や移民が多いので、外国人でも雇われやすいのが特徴です。
バンクーバーには
- 日系人コミュニティ
- 日本食レストラン
- 日系お土産屋さん
- 日系企業
が数多く進出しているため、サービス業を中心としたアルバイトに就くことができる機会は多いです。
ちなみに日系企業であれば、ワーホリでオフィスワークが見つかる可能性もあります。
トロント
トロントもまた、日本人が多く住んでいる都市です。
カナダ最大の都市なので店舗や企業の数はバンクーバー以上に多いです。
しかし、バンクーバーほど日系コミュニティーは発展していないので選択肢があるとは言い難いです。
それでも近年ではトロントへの渡航者が増えていて、日本食レストランやラーメン店、小売店などの数は増えています。
ワーホリでもしっかりと英語でのコミュニケーション力を養えば、就業機会に恵まれるはずです。
参考
その他の都市(モントリオール / ビクトリア / カルガリーなど)
都市部でもモントリオール(ケベック州)などは、フランス系カナダ人(日常会話はフランス語)が多く住む完全なフランス語圏であるため、英語しか勉強していない人が就業するには困難な場所です。
モントリオールで仕事をしたい人であれば、中上級レベルの英語と中級レベル程度のフランス語の両方の言語を習得しておく必要があります。
その他、ビクトリア、カルガリー、ハリファックスなどの街は、邦人向けの求人募集があまりありません。
スキーやスノーボードが得意な人は、冬季限定でウィスラー/ブラッコム周辺やロッキーマウンテンエリアでの冬季限定のアルバイトをする人もいます。
手に職のある方や英語力が上級レベルの方、もしくは誰よりも積極的な性格で、自分を売り込むのがうまいタイプの方であれば、就業の機会を得ることもできるかもしれません。
カナダワーホリの仕事探しの注意点
カナダのワーホリで仕事を探す際の注意点をご紹介します。
季節に注意!
カナダの仕事でも、特に観光業はシーズン(季節)によって求人の量が変わります。
繁忙期(ピークシーズン)前には求人募集が増えますし、閑散期(オフシーズン)前の求人は減ります。
オフシーズン中に仕事を見つけるのはなかなか難しいです。
また、求人の募集はピークシーズン前に始まりますのでそれまでに英語力や履歴書の準備を整えておかなければなりません。
それに合わせて渡航のタイミングも計画しましょう。
繁忙期 | 求人募集 | |
---|---|---|
夏季シーズン | 6月~10月 | 5月頃 |
冬季シーズン | 12月~4月 | 11月頃 |
ビザの有効期限に注意!
カナダで仕事探しはビザの有効期限にも影響されます。
例えば、繁忙期の途中でビザが切れてしまう場合には、まず採用されません!
雇用主側の気持ちを考えると、従業員にはやはりワンシーズンは働いてもらいたいものです。
繁忙期中は面接をしているヒマもありません。
当然、じゅうぶんなビザの期間が残っている人を採用したいですよね。
季節性の仕事で働く場合はビザの有効期限を確認しましょう。
仕事を探すタイミングに注意!
ワーホリビザには1年間の有効期限がありますので、仕事探しをはじめるタイミングにも注意しましょう。
ワーホリでまずカナダに入ってから、現地で仕事を探せばいいよね?
ちょっと待ってください!ワーホリで入国してから仕事を探していては、貴重なワーホリビザが「アルバイト探し」で消えてしまいます!
せっかくの1年間働けるビザを仕事探しに使っていてはもったいないです。
もし数か月仕事が見つからなければ、働ける期間があっと言う間に10か月、8か月…と減ってしまいます。
有効期限が短ければそれだけで雇われる可能性も低くなります。
とは言え、焦って適当な仕事に就くのももったいないですよね。
そこで、ワーホリ前にまずは学生ビザなどで入国し、仕事を見つけてから現地でワーホリビザに切り替える方法をおすすめいたします。
カナダのお給料と税金について
カナダで働くのに避けて通れないのがお給料と税金の話です。
仕事をはじめる前に必ず確認しましょう。
カナダの最低賃金と時給
カナダは州ごとに最低賃金の設定が異なります。
バンクーバーやビクトリアのあるブリティッシュ・コロンビア州の時給は$15.65(約1,518円)です。
トロントのあるオンタリオ州は$15.50(約1,503円)となっています。(※2023年1月時点)
基本のお給料のほか、レストランや飲食店などではお客さんがチップを渡す習慣があるため、基本給+チップ分の収入を得ることも多々あります。
ワーホリ中に稼ぎたいならチップがもらえるお仕事はおすすめです。
税金(所得税)と確定申告
ワーホリでカナダで就業して賃金を得た場合、インカム・タックス(所得税)が課税され、通常は給与から天引きされます。
カナダでは、所得額に応じて連邦税と州税が課せられますが、所得総額や所属州により税率が異なります。
月々の給与はいわゆる源泉徴収という形で概算で計算されるため、ほとんどの場合、実際の税額と誤差があります。
通常、多く払いすぎているパターンです。
つまり、インカム・タックス・リターン(確定申告)の手続きを行わないといけません。
ワーホリならインカム・タックス・リターンの手続きをしよう!
ワーホリで仕事をするなら、インカム・タックス・リターン(確定申告)手続きをおこなうことで、お金が戻ってくることがあります。
インカム・タックス・リターンでは、その年の1月1日~12月31日までの期間に得た所得に対して、翌年4月末日までに手続きを行うことになっています。
通常、ワーホリで働く人の限られた時間と日数で働きます。
つまり、課税対象になるほどの給与収入になるケースはほとんどありません。
そのため、このインカム・タックス・リターンの手続きをすることで税金が還付され戻ってきます。
そのため、これがワーホリで働くならインカム・タックス・リターン手続きを行った方がいい理由です。
(※同時に複数仕事をしていた場合、逆に税金を徴収されることが稀にあります。)
通常、前年度に働いていた勤務先から「T4(源泉徴収票)」が2月末頃までに送られてきます。
それをもとに所定の申告用紙を記入し、還付手続きを行います。
インカム・タックス・リターンの方法は、雇用主や同僚さんなどに案内してもらえることも多いです。
バンクーバーやトロントなどの都市部には、現地サポートオフィスや邦人向けのサービスを受け付けている場合は、日系の税理事務所の紹介を行っている場合があります。(そのオフィス自身が行っている場合もありますが、手数料がかかります。)
おわりに
日本人がワーホリでカナダに渡航し仕事を探す場合、特におすすめなのが日系企業、または接客業です。
バンクーバーやトロントなど都市部には選択肢が比較的多いので、渡航先に迷ったらまずこの2都市を選ぶとよいでしょう。
カナダでの仕事探しについては、こちらの記事も参考にしてください。