移民コンサルタント。「Immigration Consultant ICCRC R511456」を取得している、カナダで数少ない日本人ビザコンサルタント。韓国系最大手の留学エージェント、国際的教育財団でのマネージメント職を経て現職へ。
ご注意ください
本記事はカナダのワーキングホリデービザ申請に必要な書類一覧についてまとめてあります。
カナダのワーホリについてはこちら
また、カナダのセカンドワーキングホリデー(ROワーホリ)についてはこちら
若者が自由にカナダに滞在し、学校に通ったり仕事をしたり、観光して過ごせる夢のようなビザ、ワーキングホリーデビザ(ワーホリビザ)。
今回は、カナダのワーキングホリデービザ申請に必要な書類について、徹底的に解説します!!
慣れない書類準備に「うっ、難しそう、面倒くさそう」と感じるかもしれませんが、ご安心ください!
ひとつひとつしっかりと確認すれば、そんなに難しい書類はありません。
カナダのワーホリビザの制度、必要な費用や申請手順についてはまずこちらをご覧ください。
このページの目次
カナダのワーホリビザ申請について
ワーホリビザの申請手続きはすべてオンラインで完了でき、手順をさほど複雑ではありません。
しかし!いくつか見慣れない書類を提出しなければならないので、注意が必要です。
また、入力漏れ・添付忘れなどがないか、細心の注意を払いましょう。
カナダのワーホリビザ申請に必要な書類
ワーホリビザ申請に必要な書類はこちら:
ワーホリビザ申請に必要な書類一覧
それぞれの書類について詳しく説明いたします。
IMM5707(家族情報フォーム)
IMM5707とは、Family information(家族情報)を報告するフォームです。
自分と両親について記入し、該当があれば配偶者と子どもについて記入します。
フォームのダウンロード・保存方法
移民局のPDF資料は以下からダウンロードできますが、リンクをクリックするとエラーになります。
【注意】クリックするとエラーになります
Family Information Form IMM5707
※ クリックするのではなく、マウスの右クリックから保存してください!
上記の「リンクテキスト」の上でマウスの右クリックをして、表示されるメニューからパソコンに保存しましょう。
使っているブラウザによって「リンク先のファイルを別名でダウンロード(Safari)」「名前を付けてリンク先を保存(Chrome)」「対象をファイルに保存(Internet Explorer)」「別名でリンク先を保存(Firefox)」のように表記が違います。
どこに保存されたのか分からなくなる場合が多いので「保存先フォルダ」は必ず確認しましょう。「デスクトップ」に保存するのがオススメです。
端末に保存したファイルを開いても、「Please wait…(お待ち下さい)」となる場合は、PDF読み取りアプリをダウンロードしてください。
フォームの内容と書き方・入力方法
では、フォームの内容を説明しますね。
IMM5707フォームはこのような内容になっています。
IMM5707必須記入事項
- 氏名(アルファベット・日本語表記の両方を記入)
- 生年月日
- 出身国
- 婚姻状況(未婚、既婚、離婚、死別など)
- 現在の職業
- ご両親が、カナダに一緒に来るかをYes, Noで回答
- ご両親の現住所(死亡の場合は死亡地(市町村・国名)と死亡日)
- 署名3箇所 (電子版の場合は不要)
ご自身とご両親、配偶者について、上記の情報を全て記入してください。
※お子様がいらっしゃる場合は少し内容が異なります。子供がいる場合の見本をご覧ください
では記入例をご覧ください。
氏名欄はアルファベットと日本語の両方で書く必要があるので、ご注意ください。
Marital status(婚姻状況)記入例
- 内縁:Common-law
- 未婚:Single
- 離婚:Divorced
- 法的に無効な結婚:Annulled marriage
- 既婚:Married
- 別居:Legally Separated
- 未亡人:Widowed
Present Occupation(職業)記入例
- 会社員:Office Worker
- 主婦:Housewife
- 無職:Unemployed
亡くなったご家族がいる場合は、Present Addressに亡くなった「都市」「国」「日付」を記入し、Present Occupationに「Deceased」と記入してください。
ご両親が同居しておらず片親の情報が不明という場合は、「Unknown」と記入ください。
家族情報フォーム見本-子供がいる場合
IMM5707子供がいる場合の追記事項
- お子様が、カナダに一緒に来るかをYes, Noで回答
- 申請者との続柄
- お子様の氏名(アルファベット・日本語表記の両方を記入)
- 生年月日
- 出身国
- お子様の現住所(死亡の場合は死亡地(市町村・国名)と死亡日)
- 婚姻状況(未婚、既婚、離婚、死別など)
- 現在の職業
英文履歴書
ビザの申請には英文の履歴書の提出も必要です。以下の手順で作成してください。
テンプレートの保存はこちらから
- ビザ申請用-英文履歴書 Wordサンプルをダウンロード(名前を付けて保存(Resume))する
- 記入する
- 編集可能なWordファイルにて、メールまたはLINEでお送りください
ここで提出する履歴書は、求人に応募する時に使うような本格的なものでなくても大丈夫です!
ビザ申請用の英文履歴書に書く内容
- 一番上に自分の名前と連絡先
- 職歴
- 学歴(※高校から記入ください)
- ボランティア歴
- 資格
学校・仕事に通っていた期間をもれなく記入してくださいね(無職・求職中の期間を含める必要はありません)。
職歴記入例
職種の英語表記の例は以下をご覧下さい。
職業 | 英語 | 職業 | 英語 |
---|---|---|---|
シェフ | Chef | 事務 | Office Clerk |
サーバー・ウェイトレス | Server | 営業 | Sales Representative |
皿洗い | Dish Washer | 販売員 | Sales Staff |
マネージャー・店長 | Manager | 受付 | Reception |
ツアコン・ガイド | Tour Coordinator | 経理・会計・財務 | Accounting Staff |
保育士 | Nursery Teacher | 簿記 | Book Keeper |
看護師 | Nurse | 秘書 | Secretary |
美容師 | Hairdresser | 企画 | Planning Staff |
教師・インストラクター | Teacher/Instructor | マーケティング | Marketing Staff |
学歴記入例
学部・学科の英語名は、出身校の英文卒業証明書や、ウェブサイトに掲載の英語名を書いていただけると確実です。
正確な名称が不明な場合は以下を参考にしてください。
学位 | 学位-英語例 |
---|---|
学士号(4大卒) | Bachelor of ○○ in △△ |
修士号(大学院の博士課程修了) | Master of ○○ in △△ |
博士号(大学院の博士課程修了) | Doctor of ○○ in △△ |
短期大学・高等専門学校卒 | Associate degree in ○○ |
○○のところに文系(Arts)/理系(Science)などの大分類、 △△に学部や専攻を記入します。
学部名 | 学部-英語例 | 学部名 | 学部-英語例 |
---|---|---|---|
文学 | Literature | 理学 | Science |
外国語学 | Foreign Studies | 理工学 | Science and Technology |
経済学 | Economics | 工学 | Engineering |
経営学 | Business Administration | 農学 | Agriculture |
法学 | Laws | 医学 | Medicine |
商学 | Commerce | 薬学 | Pharmaceutical Sciences |
教育学 | Education | 建築学 | Architecture |
社会学 | Sociology | 情報科学 | Computer and Information Sciences |
組み合わせると「Bachelor of Arts in Economics」のようになります。
参考
現地に到着後、実際に就職活動する際に必要な本格的な英文履歴書の作成方法はこちらをご覧ください。
パスポートのコピー(スタンプや以前発行したビザなど)
次に必要な書類は、パスポート・ビザ画像です。順番に説明しますね。
パスポート画像
お持ちのパスポートの以下のページをスキャンし、PDFファイルにてご提出ください。
ビザ申請に必要なパスポートのページ
- 顔写真のページ
- スタンプ・ビザが押されているページ全て
- (最近パスポートを更新された方)過去のパスポート画像もご提出ください
- (これまでに氏名等を変更された方)変更前のパスポート画像もご提出ください
スキャンが難しい場合は、携帯で撮影した写真を提出することも可能です。
その際は、以下のことに注意してご撮影ください。
パスポートを写真撮影する際の注意事項
- 写真が鮮明である(文字が容易に読み取れる)
- パスポート全体が写っている(パスポートの端が切れていない)
- 指・影などが写っていない
ご注意ください
カナダ滞在予定期間よりもパスポートの有効期限が長いことをご確認ください。ビザはパスポートの有効期限までしか発行されません。ご自身で責任をもってご確認ください。
過去のビザ画像
今までに一度でも各国のビザを取得したことがある方は、これまでに取得した全てのビザの写真も提出しましょう。
これには、カナダのビザはもちろん、他の国でのワーホリビザや短期滞在のためのビザも含みます。
ご注意ください
ページが多い場合はファイル容量が大きくなるので、ファイルを縮小するなどして添付しましょう。
※パスポートにビザが貼り付けてある場合は、パスポート画像に含まれていますので別途撮影の必要はありません。
顔写真(証明写真)データ
ビザ申請用の証明写真(デジタル)は、スマホで撮影した写真で大丈夫です。
おすすめアプリ・ソフト
- かんたん・キレイな証明写真 履歴書カメラ( iPhone用 / Android用 )
- Windows 用ソフト証明写真をつくろう! フリー版
ただし、証明写真には規定があります。撮影する前に必ずご確認ください。
証明写真の条件
- 写真が鮮明である
- 背景は白・余計なものが映り込んでいない
- 横35mm×縦45mm(パスポートサイズ)
- データサイズは4M以下
- 服と背景の色は一緒にならないこと
- 歯を見せない、眼鏡をかけている場合は外す、前髪で顔が隠れない
- 顔に光が反射・陰に隠れていない
この他にもいくつか条件があります。以下はカナダ移民省のウェブサイトに明記されている証明写真のルール一覧です。
その他ワーホリビザ申請の必要書類
申請完了後にカナダ移民局より、下記の追加書類の提出を要求される場合があります。
状況によって必要な書類
- 無犯罪証明:日本国外で半年以上滞在された場合に必要(無犯罪証明書の取得方法)
- 健康診断書1:東南アジアなど特定の国で半年以上滞在された場合に必要(健康診断が可能な病院)
- 健康診断書2:学校の実習に乳幼児、高齢者などに関わる仕事が入っている場合などに必要
取得には時間がかかる場合があるので、「条件」に該当する場合は、あらかじめ追加書類を取得しておくことをお勧めします。
もし、期限までに提出が間に合わない場合は、まず、該当書類の申請をしたことが分かる領収書や控えなどを代わりに提出、書類が届き次第、追って提出してくださいね。
なお、追加書類が必須か、任意なのかの判断は難しく、カナダ移民局次第となりますのでご留意ください。
(在日韓国籍の方)無犯罪証明書
「在日韓国籍」の方は上記に追加で「無犯罪証明書」「健康診断受診後のE-medicalシート」が必要となります。
無犯罪証明書は、ビザ申請者ご本人が居住している各都道府県警本部に申請することで証明書を発給してもらうことができます。
通常、該当する都道府県警本部のウェブサイト、またはお電話で確認できますので、手続き方法を確認されてください。
※場合によっては、「無犯罪証明が必要」という証明を求められる場合もあります。その場合は、ビザ申請画面の『提出書類一覧』をスクリーンショットにとって提出されてみください!
無事取得されると、下記の封書を渡されます。
開封無効との記載がありますが、カナダのビザはオンラインでの申請のため、開封の上、弊社にご提出ください。
中身はこのような書類となります。
(在日韓国籍の方)E-medicalシート
「移民局指定の病院」にて、健康診断を受診頂く必要がございます。
下記リンクの「Select your country or territory」で「JAPAN」を指定いただくと移民局指定の病院を検索することができます。
https://secure.cic.gc.ca/pp-md/pp-list.aspx
「カナダの就労ビザ申請に必要な”Upfront”の健康診断」と予約時に伝えていただき、受診ください。
受診後にE-medicalという書類が発行されますので、そちらをご提出ください!
ワーホリビザ申請の必要書類まとめ
ワーホリビザ申請の書類は申請そのものの可否を左右する、とても重要なものです。
しかし、しっかりと準備すれば、特に難しくはありません。
カナダのワーホリは活用次第で現地での就職や永住へとつながる重要なビザです!
後悔のないワーホリを経験するために、ぜひお気軽にご相談ください。
免責
ビザ申請、永住権申請の手続きや規定、ルールはカナダ移民局が予告なく頻繁に変更しています。
そのため、こちらのサイトに記載してある情報を元に何らかの判断を行う際には、弊社にご相談いただくか、カナダ移民局のウェブサイト等をきちんとご確認ください。
弊社のサイトは、ビザ申請、永住権申請に関する責任を負うものではございません。
弊社サイトをご覧になってご自身でお手続きをすすめたり、他社に相談したりして生じたいかなる問題に関して、弊社では一切責任を負いません。