カナダの公的医療保険「MSP」を徹底解説します!

MSP

カナダに滞在する時に、絶対に忘れてはいけないのが医療保険です。

カナダ留学コンパスではカナダと日本の保険会社が提供する医療保険を紹介しています。

そうした民間の医療保険の他に、一定の条件を満たせば、「MSP(Medical Service Plan)」という、カナダの地方政府が提供する公的医療保険に加入することができます。

しかも、ブリティッシュコロンビア州では、2020年1月1日からMSPの保険料が一部の人に対して無料になりました!

でも、そのカナダの医療保険は、どんな仕組みなのでしょうか?

今回の記事は、今さら聞けない、カナダの公的医療保険「MSP」の加入方法、保険料、保障内容などについて、専門家が徹底的に解説します。

カナダ州政府の医療保険「MSP」とは?

カナダでは、各州の政府が提供する公的医療保険が整備されています。

ここからは、2020年1月1日から保険料が無料になったブリティッシュコロンビア州のMSPを例に説明します。

MSPには誰が入れるの?

ブリティッシュコロンビア州でMSPに入れるのは、次の条件に当てはまる人です。

BC州でMSPに入れるのはこんな人

  • カナダ市民またはカナダ永住者
  • カナダ先住民(First Nations)
  • 短期滞在ビザ保持者の一部

留学、ワーホリでのカナダ滞在を考えている日本人が当てはまるのは、3番目の「短期滞在ビザ保持者」ですね。

6か月以上の学生ビザ就労ビザがある場合にMSPに加入できます。

ワーホリビザも就労ビザの一種なので6か月以上の有効期間が残っていればMSPに加入できます。

ですが、ちょっとだけ手間が掛かります。

ビザごとの加入方法や保険料については、後ほど詳しく解説します。

MSPで何が保障されるの?

MSPでは、医師による診察費、治療費のほとんどが全額保障されます。

病院の窓口でBritish Columbia Service Cardという保険証を提示するだけで、無料で診察、治療が受けられます。

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British Columbia Service Cardのサンプル

無料なので、日本のように診察後に会計を待つ必要はありません。

かえで

無料で、待ち時間もないなんて、素敵すぎます♪

薬代、歯科、検査費用は対象外

診察、治療費は無料ですが、薬代は保険でカバーされず、全額自己負担です。

病院、クリニックで処方箋を出してもらったら、その処方薬代は自分で払わないといけません。

かえで

100%自己負担!ショックすぎます!

薬代が自己負担になるためか、カナダのお医者さんは診察しても薬を処方しないことがあります。

カナダの市販薬は日本より強いこともあって、カナダの病院に行っても、風邪だったら、

「市販薬を飲んで寝てなさい」

とだけ言われて、薬を出してもらえないことがありました。

薬代の他、歯科治療費も保険の対象外です。

細かく言うと、事故や怪我のため病院で行われる歯や口の手術の費用は保険でカバーされますが、虫歯の治療はカバーされません。

親知らずが痛む場合など、「事故か!?」と思うくらい痛いですが、MSPの対象外で、治療は全額自己負担です。

病院の検査は、医師が指示した検査は保険でカバーされますが、それ以外の健康診断はMSPの対象外です。

眼鏡やコンタクトレンズを作るための眼科検診も対象外(未成年、高齢者は対象)です。

MSPでカバーされるもの、されないものを以下にまとめますね。

MSPでカバーされるもの

  • 医師による診察費、治療費
  • 医師が必要と認める妊娠、出産に関わる費用
  • 医師の指示による検査費用(X線検査など)
  • 歯科、口腔外科手術で、病院での手術が必要なもの

MSPでカバーされないもの

  • 処方薬費用
  • 歯科治療費
  • 医師の指示でない検査費用(健康診断など)
  • 19歳から64歳までの定期眼科検診

州外でのMSP使用に注意!

MSPはブリティッシュコロンビア州が提供する医療保険なので、原則的にはブリティッシュコロンビア州内でのみ有効です。

カナダの他の州の病院、クリニックで治療を受ける時には、行った先の州によってMSPが使える範囲が異なります。

カナダ国内の他州に旅行するときは、その州でブリティッシュコロンビア州のMSPがどの程度使えるかを調べ、心配だったら民間の旅行保険を購入しましょう。

MSPの保険料は?

保険料は無料です!(2020年1月1日から)

ただし、留学生(International Student)の保険料は月額$75です。

留学生(6か月以上)の場合

6か月以上の学生ビザを持っている留学生は、MSP保険料月額$75の支払いが必要です。

学生ビザなしで、短期間カナダの語学学校に通う学生は保険料支払いの対象になりません。

家族で留学する場合

家族で留学する場合、保険料の支払いが必要なのは6か月以上の学生ビザを持っている人だけです。

例えば、夫婦のどちらかがパブリックカレッジの学生ビザを取得して、配偶者が就労ビザを取得した場合、配偶者は無料でMSPに加入できます。

かえで

家族で留学する場合でも、保険料が掛かるのは学生ビザを持っている人だけなんですね。

ワーホリビザの場合

ワーホリビザは就労ビザのひとつなので、無料でMSPに加入することができます。

でも、加入方法に少し注意が必要です。

この記事のあとの方で詳しく解説しているので、ご覧ください。

観光ビザ(eTA)の場合

観光ビザ(eTA)でカナダに滞在する場合、MSPに加入することはできません。

ガードミーなどカナダの医療保険か、日本の海外旅行保険に加入しましょう。

MSPの申し込み方法

MSPにはオンラインで申し込みが可能です。

申し込み方法は、ワーホリビザの場合だけ少し異なります。

【学生ビザの場合】MSP申し込み方法

6か月以上有効な学生ビザを所持していれば、MSPに申し込むことが可能です。

必要書類

  • 学生ビザ
  • カナダ入国日
  • BC州の住所

申し込みはオンラインで簡単にできますよ。

学生ビザの場合月額の保険料が一人あたり$75となります。

2か月ほどで保険料支払いの請求書が送られてきますので、支払いをするとMSP加入となります。

【就労ビザの場合】MSP申し込み方法

就労ビザの場合も、有効期間が6か月以上あれば、MSPに申し込むことが可能です。

必要書類

  • 就労ビザ
  • カナダ入国日
  • BC州の住所

就労ビザ保持者は、MSP保険料は無料です!嬉しいですね。

【ワーホリビザの場合】必要な書類が増えます

就労ビザの中でも、ワーホリビザの場合だけ条件が増えるので注意が必要です。

ワーホリの追加条件

  • 6か月以上のビザ有効期限
  • 申請後6か月以上BC州に住む意思があること
  • 週18時間以上就労していること

この3番目の条件を満たしていることを証明するために、雇用主からのレターを添付します。

レターには、以下の内容が含まれる必要があります。

雇用主からのレターに必要な要素

  • 週当たりの就労時間(18時間以上)
  • 就労開始日、就労終了見込み日
  • ブリティッシュコロンビア州を出る見込み日

レターの詳細はこちらをご覧ください(英語)

オンラインの申請画面では、この雇用主からのレターを提出する指示はありませんのでご注意ください。

気をつけないと、レターをつけずに申請が完了してしまい、後日却下の通知を受け取って悲しい思いをすることになります。

MSPに加入できないときはどうする?

MSPは心強い医療保険ですが、観光ビザ(eTA)の短期滞在や、ビザの残り期間が6か月を切ってしまった場合にはMSPに加入することができません。

また、MSPに加入できる場合でも、MSPの申し込みから保険適用までに、3か月程度の待期期間があることにご注意ください。

MSPの待機期間は無保険になるので注意!

MSPを申請可能なビザを取得してブリティッシュコロンビア州に住み始めたら、すぐにMSPの申請をしましょう。

でもここで注意が必要なのは、MSPに申し込みしてから、保険が適用になるまで、3か月程度待たなければいけないことです。

かえで

つまり、MSP保険を待っている3か月は保険のない状態になるということですね

そうです、ですので、どんな種類のビザでカナダに来る場合でも、最初の3か月はガードミーなどのカナダの医療保険か日本の海外旅行保険に必ず加入しましょう。

ガードミーについて詳しくは、こちらの記事をごらんください。

カナダ留学コンパスで、カナダの留学生向け医療保険「ガードミー」にご加入いただけます。

ガードミーは州外、海外もカバー

MSPはブリティッシュコロンビア州の保険のため、州外、海外への旅行は適用外になる場合があります。

その点、ガードミーは州外、海外の旅行にも対応するため、さらに安心です。

ガードミーも歯科はカバーしないけれど、薬代は100%カバー。

保険料は日額$2で、学生の場合のMSP保険料月$75よりも安いです。

ガードミーについて詳しくはこちらの記事もご覧ください。

参考に、ガードミーとMSP(学生ビザを所持)に加入した場合を比べてみました。

ガードミーとMSPの比較
サービス項目 ガードミー MSP(学生ビザで加入)
31日加入 1か月間
治療費用 $2,000,000(およそ1億7000万円) 無制限
処方薬 対象費用全額(30日分まで) なし
歯科治療費用 なし なし
傷害死亡 $50,000(事故死の場合のみ) なし
傷害後遺障害 $50,000(手足の切断の場合のみ) なし
救援費用 航空券代$5,000、滞在費$1,500 なし
カナダ他州の保障 カナダ全国一律に保障 保障の範囲は州により異なる
カナダ国外の保障 カナダ国外も保障(アメリカは30日間まで、日本は対象外) なし
保険料 $62 $75

薬代や、他州、国外での保障がMSPとガードミーで大きく異なります。

まとめ

カナダは公的医療保険が整備されているので、お隣のアメリカと比べると、安心度がとても高いです。

6か月以上の学生ビザ、就労ビザを持っていたら、MSPに加入しましょう。

MSPは保障の対象や上限が決まっているのでよく確認し、場合によってはガードミーなどの民間医療保険に加入しましょう。

ガードミーのお申し込みは、こちらのお申し込みフォームからどうぞ

MSP

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