今回は、カナダで実際にIT業界で働かれている佐藤さんへインタビューをしてきました!
皆さんの中には
- IT業界に興味がある
- カレッジなどでIT系を学んでみたい
- 将来IT業界に就職したい
という方もいらっしゃると思います。
今回は実際にIT業界で働いている佐藤悠貴さん(Sato Yukiさん)インタビュー内容をお伝えします!
それでは見ていきましょう。
このページの目次
佐藤さんの日本での経歴
まず佐藤さんの日本での経歴をお話しします。
- 日本では4年制の文系大学を卒業
- 始めはDBエンジニアとして就職
- その後はWebサービスの開発に従事
- 8年半のWeb開発の経験
佐藤さんは日本では4年制の文系大学を卒業されています。
その後に新卒でISerに入社しました。
入社後の初めのキャリアはDBエンジニアだったそうです。
DBエンジニアとは?
DBエンジニアとは「データベースエンジニア」を指します。データベースの開発・設計、もしくは運用・管理を行うエンジニアの総称です。企業の情報システムを支えるために不可欠な職種と言えます。
オラクルのDBエンジニアとして日本の一部上場の企業にてWEBサービス開発常務に従事、転職を含めると8年半の間、日本でのWeb開発経験を積まれてきました。
実際のWeb開発の業務としては、企画や要件定義というより、エンジニアのチームの一員となっていたそうです。
Webデザイナーとは違い、バックエンドやサーバーサイドのエンジニアとして携わっていたそうですよ。
日本でしっかりキャリアを積まれたんですね!!!
海外やカナダへの興味について
元から海外への興味があったのか?
佐藤さんの従姉妹がアメリカ人だったり、両親が音楽系で外国語を読み書き出来たりなど、外国の文化が近い環境にいたのも背景にあるそうです。
英語が将来的に有用だとは常々考えていて興味は強かったそうです。
佐藤さんの渡航歴としては主にアメリカです。
1回あたり3週間ほどの滞在で、2010年から2年ごとにカリフォルニアにホームステイをしていたそうです。
具体的には、日本の中高生対象に個人塾を経営されている先生の留学の手伝いや引率としてアメリカ渡航をされていたそうですよ!
どうしてカナダに渡航しようと思ったのか?
アメリカ渡航の経験もあってアメリカ英語への興味は強かったようです。
ですが、30歳までは特にアメリカ渡航以外の活動はしていなかったようです。
改めて、将来を考えて自分のやりたいことをやろうと決意したのが、カナダ渡航の決め手!
- アメリカ英語に近い(物理的にもアメリカに近い)
- 簡単に行きやすい
こういった理由からカナダにワーキングホリデーで1年間渡航することに決めたそうです。
最初は渡航する中で、同業種の仕事を経験してそれを持ち帰れたら良いと考えていたそうです。
しかし、カナダという国が気に入り、ワークビザの取得などが順調に進んだのもあって最終的に永住権取得に至ったようです!
カナダでの経歴
佐藤さんは最初「ECトロント」という語学学校に12週間通われたそうです。
その後は独学で英語を学びつつ、エンジニアとしてワークビザを出してもらえる会社を探していたそうです。
佐藤さんはトロントの次に大きいバンクーバーに興味が湧いていたのもあり、バンクーバーの企業への就職を希望して、それが叶いました!
ワーホリから3年後に、永住権取得に至ったそうです!
- 2016/夏 ワーホリ入国
- 2017/春 ワーホリのまま就労開始(就労ビザの取得交渉済)
- 2017/春 就労ビザ取得のための行動を開始。ワーホリが8月に切れるのでブリッジのビザで就労を継続
- 2017/冬 就労ビザが届き、正式に就労ビザで働く
- 2020/春 永住権取得
現在はバンクーバーの企業でエンジニアとして働かれてながら、サイドビジネスとしてWeb系のコンサルティングビジネスを営んでいます!
カナダと日本のIT業界の違い
実際のところ、カナダのIT業界は日本のIT業界とどう違うのか気になりますよね!
佐藤さんにそのあたりも伺いました!
カナダのIT業界では
- 即戦力が求められる
- 平均給与はカナダの方が概ね良い
- 待遇は良い
- 残業はほぼない(家庭優先)
- フリースナックや週末3時以降お酒を飲んでいるところがあったりもする
こういったところが日本と異なるところのようです。
もちろん会社や職種にもよるので一概には言えません。
カナダは、日本のように育てるためにコストをかけるというより、今働いている人にコストをかけるようなイメージなんですね。
日本と求められている人材が少し異なりますが、業界の需要は大きくそれなりのスキルがあれば日本人にもチャンスはあるようです!
カナダでの就職活動について
カナダでの就職活動は、まずはひたすら条件に合う企業に応募→面接というステップを踏む必要があるそうです。
佐藤さんの場合も、 68社に応募し、そのうち書類選考通過、面接に至った会社はわずは3社だったとのこと。
面接の際には通常の面接に加え、コーディングのスキルチェックなどもされ、即戦力として活躍できるのかを判断されたそうです。
このことを事前に把握していたため、LeetCodeというサイトを参考にアルゴリズムの勉強をして対策をしたそうです。
その後、1社から採用され、ワーホリで就労して短期間でスキル面での評価をされ、昇給ができた結果、ワークビザの申請、取得をへて永住権に
つなげることが出来たそうです。
佐藤さんのような経歴のベテランWEB開発者でさえ、事前の入念な準備が必要になるようですね。
・面接で問題なく対話できる英語力
・WEB開発のスキル
・日本での経験、実績
・面接前の準備
これらを事前にきちんと考え、計画を立てていくことが重要ですね。
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カナダに来るまでの準備
カナダに来るまでにどんな準備をされていたのか気になりますよね!
佐藤さんは、2010年から6年間アメリカにホームステイに行くなどしていた関係で英語の勉強は細々と続けられていたそうです。
さらに最終的には、カナダに渡航したタイミングでは根詰めて勉強もされたとか。
当たり前ながら英語学習はかなり重要ですね!
佐藤さんは語学学校で教えられていることを学ぶだけではなく、自分で勉強を重ねていました。
具体的には
- 自分のレベルに合った教科書などを取り寄せる(瞬間英作文など)
- 中学校の英文法の本なども使用
最低限の英語はわかっていたので、それをスムーズに使えるようにもう一歩先を見据えて勉強を意識されていたそうです!
また、仕事を得るためには英語力と技術力の両方が必要なため、それらを説明できるよう練習をしたりもしたそうですよ。
カナダで苦労したこと・大変だったこと・そのために努力したこと
努力ももちろん必要になりますが、チャレンジしていく心理的な負担のほうが大きかったそうです。
始め海外でエンジニア就職を目指していた人たちが、最終的に日本に帰国をする姿も多く見たそうです。
外国で、敢えて日本人を雇うメリットを考えると現実は厳しい部分もあるんですね。
そういう意味でも出来るかぎり日本で事前準備をすることが必要だと感じているそうです。
カナダで永住するためにしておいた方が良いと思うこと
佐藤さんの意見としては
- もしまだ高校生で先のことを考えているのなら、大卒の資格があると良い
- 事前に英語を勉強してくる
- 日本で、カナダ永住に有利な職種の経験を数年してからくること
これが挙げられるようです。
英語に関しては、IELTSの点数によって永住権の申請にも関わってくるので日本で出来るだけ英語力は上げておきましょう!
さらに、最初に日本で就職をして、経験を積んでから来るほうがいいそうです。
ただ、キャリアを続けようとしても難しい場合やカナダのビザの関係で別の職種の方が有利という場合もあります。
ビザコンサルタントなどに相談し、有利な職種の経験を数年経験してからくるのも大事になるでしょう。
もちろん自分が働きたい職種であることが大切ですよ。
そして、カナダでの就職から永住には、それなりのバイタリティが必要になってきます。
そういう点でも日本で事前準備を少しでもすることで負担を減らせると思います。
今後カナダの永住を考えている人に伝えたい思いやメッセージ
外国に行ったら英語を習得できるというイメージを持たれている方が多いですよね。
それは半分正解で、半分間違いです。
皆さん留学には、夢を抱いてきますよね。
現実は厳しい部分も多いです。
日常会話レベルで、「友達」として会話をできたり「お客様」として店員さんに話を聞いてもられるレベルならなんとなくこなすことは出来るようになります。
ただ、自分自身で就職してプロフェッショナルとして仕事をするということは、英語で「サービスを提供する側」に立つということです。
英語は出来て当たり前で、出来ない分は減点になります。
それ以外の部分で価値を提供できなければいけません。
人それぞれに目標はあると思いますが、英語力に関しては日本で事前準備も出来る部分だし、意識次第で渡航後に努力して伸ばせるものです。
その必要意識を持っておくのは万人に言えるアドバイスです。
やはり現地の方と、就職争いをしているということの意識もかなり大事になってくるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
IT業界は昨今人気のある分野です!
やはり日本での経験などが大きく左右する部分もあると思います。
IT業界への就職に興味がある方も多いと思いますので是非参考にしてみて下さい。