

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。
この記事を読んでくださっている人は、今までに次のようなことを一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
- カナダに住んでみたい
- カナダで働いてみたい
- 英語を勉強したい
一定の条件はあるのですが、これらを簡単に叶える方法があります。

それは、31歳未満の人なら誰でも取得できるビザ「ワーホリ」です!
ただ、そのワーホリを使ってカナダに行っても、残念ながら失敗してしまう人が一定数は存在します。
実は、ワーホリを失敗で終わらせない秘訣は、たとえ短期だとしても語学学校に通うことなのです。
今回は、ワーホリビザでの留学プランがちょっと残念な形になってしまったS・Hさんの事例を紹介しながら、なぜワーホリでは短期でも語学学校に通うことをオススメするのかについて紹介します。
このページの目次
ワーホリでのカナダ滞在に失敗したS・Hさん(仮名・22歳)
今回紹介する事例の主人公であるS・Hさん(仮名・22歳)についてご紹介します。

・大学を卒業したばかり
・自分が何をしたいか分からず、就職先を決めることができなかった
・大学卒業後にワーキングホリデーでカナダに1年間住んでみることにした
S・Hさんは「カナダに住んだら自分が何をしたいのかが見つかるかも?」という期待を持っていました。
大学4年生の夏にワーホリビザを申請し、承認レターが届いたので、渡航に向けて準備を進めていきます。
S・Hさんのカナダ渡航前の計画
S・Hさんは「留学エージェントは必要ない」と判断し、自分の力でワーホリの計画を立てました。
「英語の勉強は必要ない」と判断
S・Hさんは英語の勉強は苦手です。もっと言うと英語嫌いです。
そのため、わざわざ学費のかかる語学学校には通いたいと思わず、ワーホリでの滞在では学校に行かないことにしました。

せっかくカナダに行くのに、語学学校にいるような日本人とばかり仲良くしても意味がないし!
最初の5日間はホテルを予約
インターネットでカナダにワーホリで滞在したことのある人の「ブログ」を読んで、ホームステイではなく、シェアハウスに滞在したいと思いました。
ところが……?

「シェアハウスがいい」って聞いたけど、問い合わせ方も分からないし、とりあえずホテルに泊まることにしよう……。
S・Hさんは安全なシェアハウスの見つけ方を知らなかったので、最初はホテルに5日間滞在することにしました。
ちなみにバンクーバーは観光地なので、ホテルは高いです。
安いホテルの場合は極端に立地が悪いので、仕方なく1泊$100以上するホテルを予約しました。
旅行会社・空港で働きたい
S・Hさんは旅行が大好きで、日本でも旅行会社で働きたいとぼんやりと思っていたようです。
ワーホリでカナダに滞在中には、旅行会社や空港で働きたいと思っています。
S・Hさんがワーホリで実際に渡航した結果
では、そんなS・Hさんの短期ワーホリ生活はどんな結果になったでしょうか?
英語が話せなかったので友達ができなかった
S・Hさんは、バンクーバーに着いて数日はダウンタウンなどを観光して存分に楽しみました。
ところが、すぐに飽きてしまったんです。
それはなぜでしょう?
答えは、友だちがいないからです。
バンクーバーは観光都市ですが、バンクーバーのダウンタウンを一人で観光してもあんまり面白くありません。
「カナダに来たら友達ができるだろう」と思っていましたが、英語が話せないので誰かと仲良くなる機会がありません。

そもそも、「街中で知らない人に話しかけていきなり友達になる」ということ自体が現実的ではありませんよね。
一人で食事をすることが苦痛だからといって、レストランに行っても英語ができないため上手く注文できません。
スーパーでサンドイッチなどを買って公園で一人で食べる毎日。
「今日、誰とも話さなかったな」と一日の終りに気づく日があり、「わたしはカナダで何をやっているんだろう?」と虚しくなって来るのも時間の問題でした。
シェアハウスが見つからなかった
カナダに来てすぐにシェアハウスが見つかると思っていましたが、見込みが甘かったです。
インターネットの掲示板には募集がたくさん出ているのですが、入居の申込みは英語でしなければならず、やり方が分かりません。
また、実際に部屋を見てから決めたいのに、部屋を見に行くのに付いてきてくれる友人もいません。
結局、シェアハウスが見つかるまでの約1か月ほどホテルに滞在することになりました。
1泊$100以上だったので、1か月で$3,000(約25万円)以上。かなり痛い出費です。
そんな中、やっと見つけたシェアハウスですが、満足度ははっきり言って低いとしか言えない場所でした。
なかなか内見のアポが取れず、ようやくアポが取れて行ってみたら思っていたものとは全く違う部屋……。
とはいえ、英語もできないので断ることもできず、そのまま契約することに。
さらに、はじめに聞いていた家賃以外に光熱費やネット代なども請求されてたのですが、英語で文句も言えませんでした。
結局、想像以上にかなり割高な家賃になってしまったのです。
仕事が見つからなかった
旅行会社や空港で働きたいと思っていましたが、カナダ現地の旅行会社には客として入ることすらできませんでした。
なぜなら英語ができないからです。
空港で働くのも、どうやって申し込むのか見当もつきません。

求人ってどうやって見つけるの?履歴書ってどうやって書くの?電話で問い合わせってどうやるの???
日系の旅行会社なら入れるかと思って、求人サイトから申込みをしたが、返事も来ません。
ワーホリが半分終わった頃に、なんとかアジア系のスーパーマーケットの惣菜部門で、キッチンヘルパーとして働くことに。
職場には東南アジア、東ヨーロッパなどから来た同僚がいましたが、お互いに英語が話せないので、無言で仕事をしていました。
ちなみにそのスーパーの時給はブリティッシュ・コロンビア州の最低賃金に近い$11.50だったので、1か月の給料は、$2,000弱です。
S・Hさんのワーホリ滞在が失敗した理由とは?
このように、S・Hさんのカナダのワーホリ滞在は残念な結果となってしまいました。
では、どうすれば良かったのでしょうか?
短期でも語学学校に行くべきだった
S・Hさんは、短期でもいいので、とにかく語学学校に行くべきでした。
もし語学学校に行っていれば、下記の問題は解決できていた可能性が高いです。
- 「友達がいない」という問題
- 学校はたくさんの同じ目的を持った仲間が集う場所なので、友達ができやすい。友達ができれば会話をしたり、いっしょに出かけたりでき、生活も楽しくなり、英語力の向上にもなっていた。
- 「英語が話せない」という問題
- 英語が多少話せるようになっていれば、もっと良い職場も見つかっていた。

語学学校は教科書で英語を学ぶだけの場所ではないのです!
ここがポイントなのですが、学校はその後のカナダ生活に直結する「人脈」を作るのに重要な場所です。
カナダで知り合いを作るのは将来的に良い仕事に就職したり、良い滞在先を見つけることにもつながります。
「短期のワーホリだから」とか「たかが語学学校」と、あなどってはいけません。
最初はホームステイにするべきだった
そして、S・Hさんはカナダに来て最初のころはホームステイにするべきでした。
ホームステイなら1泊$30(約2,500円)程度で泊まれ、しかも3食付きで個室まで用意されます。

「カナダに行ったらシェアハウスが簡単に見つかる」なんて、英語ができない方が甘く考えてはダメです!
カナダに渡って右も左もわからない人にとって、ホームステイほどコスパの良い滞在方法はありません。
留学エージェントを使うべきだった
もし、S・Hさんが弊社のような「留学エージェント」を使っていたら、シェアハウスや仕事のことを相談できる場所がありました。
そこで解決策などアドバイスをもらえたのではないでしょうか?
エージェントは不要と思う方でも、「もしものための保険」としてエージェントを使ってもよかったのかもしれません。

ちなみに、カナダ留学コンパスの場合、留学相談は無料です!
まとめ
今回は「短期ワーホリ」でのカナダライフに失敗した(充実できなかった)S・Hさんの事例を見てみました。
カナダに来ても、英語ができない状態では「自分が何をしたいのか」を見つけられる以前の問題です。
最低限のコミュニケーションを取るためにも、短期でもいいのでカナダで語学学校に入ることを強くオススメしています。
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