ユニバーシティ・トランスファー・モデルケース【コキットラムカレッジ→UBC】

ユニバーシティ・トランスファー(UT)を使ってカナダの大学に進学(編入)した方の例をご紹介します。

今回ご紹介するのは、日本の高校卒業後、カナダのカレッジに進学、ユニバーシティ・トランスファー制度を使いカナダの大学に進学したJ.Kさんのモデルケースです。

J・Kさん(仮名、18歳)のケース

J・Kさんは18歳の高校3年生です。

翌年春の大学受験に向けて勉強していますが、大学に行く意味が見つからず、勉強に身が入りません。

英語は大好きで、得意科目なので、「英語を使う仕事がしたい」、「留学したい」などとぼんやりと考えています。

そんな時、カナダ留学コンパスのウェブサイトを見つけ、カナダ留学に興味を持ちました。

「私もカナダの大学に留学してみたい!」と思うようになったJ・Kさん。

まずはカナダ留学コンパスの無料相談を利用してみることにしました。

無料相談では、「自分が大学で何を勉強したいか、卒業後何をしたいか分からない」という将来への漠然とした不安を直球でぶつけてみることに。

 

末永

将来に不安を持つのはいたって普通です。カナダ留学では、将来の進路を留学中に固めていくことができるんですよ。

カナダ、アメリカは個人の自主性を重んじる国です。

まずカレッジでの勉強を始めてみて、その途中で将来勉強したいことや仕事について決めていけばいいんです。

日本のように周りと比べて一喜一憂する必要はありません。

カナダでは、「18歳で大学に入って22歳で就職しないと、みんなより遅れてしまう」というプレッシャーはありません。

日本的な横並び意識から脱却できるなら、カナダで時間を掛けて自分と向き合うのがお勧めです。

まずはカレッジを決める

留学計画は、まず、カレッジを決めるところから始まります。

J.Kさんは、留学生が勉強しやすく、ユニバーシティ・トランスファーのために始まったコキットラムカレッジに通うことに決めました。

また、カレッジ入学に必要な英語力を満たすため、語学学校でアカデミック英語(EAP)のクラスも取ります。

なんとなく、カナダ留学のイメージが湧いてきました。

カナダ留学をスタート

高校卒業後の5月の留学を目指して、留学準備を進めたJ・Kさん(カナダのカレッジは3学期制で、各学期は9月、1月、5月に始まります)。

4月から語学学校のアカデミック英語を受講して英語を勉強し、コキットラムカレッジのパスウェイプログラムを使って、コキットラムカレッジのカレッジ進学準備英語の一番上のクラスに入学できました。

このクラスに入学すると、語学学校の学生ではなく、カレッジの学生として学生ビザを取得できるため、在学中に週20時間までのアルバイトもすることができます。

9月に学期が始まる直前に、カウンセラーと面談の上、科目登録をします。

カウンセラーとの面談

コキットラムカレッジでJ・Kさんの初回のカウンセリングを担当してくれたのは、ダイアナさん。

優しくて、とっても頼りになる女性です。

初めての留学で緊張しているJ・Kさんに優しく教えてくれました。

カナダ留学の初めの学期は、テキストを読む量が少ない科目を取った方がいいわ。

具体的には、数を扱う科目か、英語以外の言語の科目ね。

心理学や歴史学など、テキストをたくさん読む必要がある科目は2学期目以降に取っておきましょう。

また、カレッジを卒業した後、どのユニバーシティで何を勉強するのか決めていないと相談すると、こうアドバイスしてくれました。

トランスファー先が決まるまでは、どこでも受け入れられる、語学の科目を中心に取りましょう。

ユニバーシティ・トランスファーは、文系(art)と理系(science)に分かれているので、トランスファー先を文系にするのか理系にするのかだけでも、できるだけ早く決めた方がいいわ。

コキットラムカレッジで単位を取得する科目も文系、理系に分かれているので、計画的に科目を履修していかないと、トランスファーの条件を満たせなくなってしまうこともあるのよ。

あと、カナダの大学は1年に30単位、計120単位取れば4年制大学を卒業できるけど、トランスファー先の学科の専門性が高いと、コキットラムカレッジで取った60単位だけでは1年、2年次の必修科目数を満たせないで、卒業に120単位以上必要になるケースがあることも覚えておいてね。

ダイアナさんとの相談の結果、J・Kさんは最初の学期でスペイン語入門とカレッジ入学準備英語の科目を登録することにしました。

カレッジでの生活

カレッジでの勉強はハードでしたが、クラスメートにも恵まれ、充実した日々を送ることができました。

ユニバーシティ・トランスファーの際には、カレッジの成績で合否が判定されるので、いい成績をキープしなければいけなくて大変です。

トランスファー先を早く決めなければいけないことにもプレッシャーを感じます。

お父さんに相談したら、「就職に有利なのはビジネスやITだと思うけど、Jがやりたいことをやればいいよ」と言われました。

お父さんの優しさは嬉しいですが、結局決めるのは自分です。

「うーん」

J・Kさんの悶々とした日々が続きます。

学科を決めるきっかけはカナダでのアルバイト

J・Kさんはカレッジでの勉強に支障が出ない範囲で、カナダ留学コンパスでアルバイトをしていました。

そこで、留学生をサポートする側に回って、とてもやりがいを感じるとともに、様々な発見をしました。

カナダがビジネスとして留学生を受け入れていること、留学ビジネスの規模の大きさ、留学生が労働力としてもカナダ社会に貢献していることなど、毎日が刺激的な体験でした。

こうした体験を通して、J・Kさんはユニバーシティでマネジメントの勉強をすると決めました。

トランスファー先の決定

マネジメントという分野が決まったので、J・Kさんはアポイントメントを取ってダイアナさんのカウンセリングを受けました。

ブリティッシュ・コロンビア州のユニバーシティをいくつか勧められた中でJ・Kさんが選んだのは、

ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)オカナガン校!

UBCは言わずと知れたブリティッシュ・コロンビア州で一番の学校です。

UBCのマネジメントの学科はオカナガンのキャンパスで提供されています。

J・Kさんはカナダの大自然を満喫できる環境で生活したいと思っていたので、「UBC」、「マネジメント」、「オカナガン」の組み合わせは理想的でした。

あとは一本道

トランスファー先が決まったら、すぐにダイアナさんに相談しました。

UBCオカナガン校をとてもいい選択だと言ってもらえて、嬉しかったです。

UBCのマネジメント学科は文系、理系のどちらからでも出願が可能なことも分かって安心しました。

これがUBCマネジメント学科の卒業に必要な単位の一覧です。

コキットラムカレッジで取れる必修の単位は約20単位なので、「Non-MGMT electives(マネジメント以外の選択科目)」の33単位を全てコキットラムカレッジで取っても、60単位に少し足りません。

トランスファー先によって、ユニバーシティ卒業までに必要な単位数が多くなるということを事前に聞いていたので、割り切ってコキットラムカレッジでの勉強に集中することにしました。

単位移行をする場合の最重要事項

ダイアナさんのように、もちろんカレッジのカウンセラーもある程度は単位の移行についてはある程度は進め方などを教えてくれますが、結局それぞれの単位の移行性を確認するのはご自身です。

例えばカウンセラーさんが、

「この単位は、去年いたうちの生徒がこの学校にトランスファーできたから大丈夫!」

と言っていても、方針の変更で 今年以降はその単位の移行不可となっているケース等もあります。

具体的な確認方法は、下記の2ステップです:

BC Transfer Guide を使う

②移行元・先の学校に直接問合せする

BC Transfer Guideはその名のとおり、BC州の学校の単位移行の確認をガイドしてくれるウェブサイトです。

使い方はシンプルで、移行元・先の学校名とコース名(単位)を指定して、移行性を参照します。

もし、カウンセラーや友人からこの単位は移行できるはず、と聞いていたにも関わらずBC Transfer Guideで移行性を確認できなかった場合は、焦らずに移行元・先の学校の担当者に直接問合せしましょう。

聞いてみると、意外にBC Transfer Guideへの反映が遅れただけ等の理由で実際には移行できる場合がございます!

出願期限、提出書類を確認

最後に、ユニバーシティ・トランスファーの提出期限、提出書類を確認します。

出願の期限は入学希望の年の1月まで、評価の対象になるのは出願時点から直近30単位のコキットラムカレッジでの成績です。

その他、Personal Profile(自己紹介エッセイ)を任意で提出できます。

ダイアナさんからは、Personal Profileを提出することを強く勧められました。

出願の最低条件の成績は、評定平均(GPA)2.0以上です。

これは、C評価平均なので、J・Kさんは余裕でクリアしていますが、他の出願者との競争なので、できるだけ良い成績を取れるように、一層勉強を頑張りました。

また、J・Kさんは選びませんでしたが、カレッジを卒業してポスグラビザを取得して、カナダで就職して、永住権を取った後にユニバーシティに入学する、という方法もあります。

カナダ永住権を持っていると、ユニバーシティの学費が場合によっては5分の1以下になったりすることもあります(永住権を取ると、カナダ人と同じ学費が適用されるためです)。

無事UBCに合格

J・Kさんはコキットラムカレッジでの頑張りが実り、無事UBCに合格しました。

コキットラムカレッジで勉強して自信がついたので、ユニバーシティに行ってからの勉強や生活も心配ありません。

カナダ留学をカレッジから始めることで、カナダでの生活に慣れながら自分が勉強したい分野を見つけることができました。

ユニバーシティ・トランスファーを使って大満足です♪

執筆者 執筆者
NakagawaYuri

バンクーバーオフィスの中川ゆりです。カナダ生活をする中で経て得た知識をもとに、皆さまにためになる情報をお伝えしつつ、充実した留学生活が出来るようにサポートさせていただきます。

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