カナダ VS ニュージーランド!永住権取得のしやすさを比較

監修者 監修者
村山まりえ

移民コンサルタント。「Immigration Consultant ICCRC R511456」を取得している、カナダで数少ない日本人ビザコンサルタント。韓国系最大手の留学エージェント、国際的教育財団でのマネージメント職を経て現職へ。

近年、日本を出て海外に移民したいと希望される方が増えています。

中でも特に人気なのが英語圏の国。

もちろん、海外移住は簡単なことではありません。

しかし、その中でも比較的移住しやすい国があります。

それがカナダです。

 

そこでこの記事では、同じく日本人の移住先として人気のニュージーランドと比較しながら、いかにカナダが移住しやすいかを解説します。

カナダの永住権

まずはカナダの永住権についておさらいです。

 

カナダの永住権所得は簡単とは言えないものの、現実的に可能です。

カナダの永住権はポイント制

カナダの永住権はポイント制です。

こちらの3つを伸ばすことでポイントを稼ぎ、永住権を取得することが可能です。

  • 学歴
  • 職歴
  • 英語力

学歴、職歴、英語力全ての要素で、到達可能な現実的な範囲でポイントを伸ばすことができます。

カナダの永住権について詳しく知りたい場合は、下記をご覧ください。

カナダ連邦と州の2層構造の移民制度

さらに、カナダには「プロビンシャル・ノミニー・プログラム(PNP)」がと呼ばれる州ごとに永住者を推薦するプログラムがあります。

これは、連邦(国)の制度を使っての永住がどうしても難しい場合、自分の条件に合った永住先の州を選ぶことも可能です。

ブリティッシュコロンビア州の「プロビンシャル・ノミニー・プログラム(PNP)」については下記をご覧ください。

ニュージーランドの永住権には4つの部門がある

ニュージーランドの永住権には、こちらの4つの部門があります。

  • 技能移民
  • 投資家移民
  • 起業家移民
  • リタイアメント移民

このうち「投資家移民」、「起業家移民」、「リタイアメント移民」には、大きな資力など、特別な条件が求められます。

ですので、ここでは「技能移民」に絞ってニュージーランド永住、移民のしやすさを検討します。

「技能移民」はポイント制

技能移民の制度は、自分の学歴、職歴、年齢などをポイントシステムで計算し、160点以上のポイントが取れれば、永住権申請ができます。

 

ここまではカナダの永住権と似ていますよね。

どうやって必要なポイントを稼ぐかが重要になりますが、ハードルとなる2つの条件があります。

職業要件のハードルが高い

永住権申請が認められるには、自分の職種が技能職、あるいは人材が不足している職種に入っている必要があります。

レストランの例だと、サーバーなどのエントリーレベルの職種は永住権取得の対象にならず、マネージャーレベルの仕事である必要があります。

国を問わず、ワーキングホリデーを足掛かりに永住権を目指すことが一般的です。

でも、ワーホリ中に働きぶりを認められたとしても、マネージャーレベルの職種をオファーしてもらうのは、かなり難しいですよね。

収入要件のハードルがとっても高い

ニュージーランドでは、短期滞在の就労ビザ、もしくは永住権を取るためには、収入要件のハードルをクリアする必要があります。

そのハードルは年々引き上げられていて、現在年収5万NZドルを越えています。

テカポ湖

5万NZドルは、1NZドル=80円で計算すると、400万円に相当します。

永住権の申請をする段階で5万NZドル以上の年収を得ている、というハードルはかなり到達困難です。

ニュージーランドの永住は今は困難

マネージャーレベルの仕事と5万ドル以上の年収を得るのは非常に難しく、一般的にはほぼ無理と言っても過言ではありません

ですが、ニュージーランドは移民国家で、経済、社会の活力を維持するためには一定数の移民が必要です。

そのため、今は困難な永住権のハードルも、今後5年、10年の間には条件が緩和されることがあると思われます。

将来への期待も込めて、ニュージーランドへの永住は「今は」困難だと言っておきます。

ニュージーランドへの永住について、詳しくはニュージーランド政府のウェブサイトをご参照ください。

まとめ

いかがでしたか?

ニュージーランドの永住が難しいということがおわかりいただけたと思います。

だからといってカナダの永住が簡単だと言うわけではありませんが、ニュージーランドと比べると現実的な選択肢であることは自信を持って言えます。

どの国でも、永住権制度はその時の政治情勢に左右されます。

永住の門が狭くなる時期と緩くなる時期が交互に繰り返す中、数年掛けて準備して永住権申請に臨みます。

永住権を申請するタイミングで、制度が変わってしまっているリスクが分かった上で、見切り発車でチャレンジを始めなければなりません。

まずはカナダ留学コンパスの無料相談をご利用ください。

有資格の移民コンサルタントが、現時点で最良と考えるカナダ永住へのプランを提示します。

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執筆者 執筆者
村山まりえ

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