カナダ留学の誤った情報に惑わされるな

お客さまから、カナダの誤った情報を信じて不安に思って相談されるケースがあります。

よくよくお話を聞いてみると、ネットのまとめ記事やブログなどを見て心配になったとのこと。最近はアフィリエイターや日本、他国の留学情報サイトなどでも、おそらく留学関係の記事の検索で上位に掲載されようと思って書かれている記事が増えてきたように思います。

とある記事では、カナダ留学スペシャリスト直伝”カナダをお勧めしない4つの理由”として、こんなことが書いてあったりします。

  1. カナダには外国人や人種に対する差別がある
  2. 学歴は英語圏の物だけが適用される
  3. 日本人がとにかく町中に多い
  4. 日本に比べると犯罪率が高い

これだけ読んでしまうと、カナダに留学するのを躊躇してしまいそうですよね。
こういった記事は単体で見ると一部事実を含んでいるため、知らない人が見たらあたかもすべて真実であると勘違いしてしまうと思います。その結果、カナダ留学を希望するお客様にとっては心配や悩みが増えてしまう。

ではどうして、こんなに間違いを多く含む記事をわざわざ書いているのでしょうか?

どうして間違いの多く含む記事がネット上で頻繁に見られるのか

皆さんが何かを検索するときを考えて頂きたいのですが、基本的にあるものを調べる時に、

  • プラスのこと
  • マイナスのこと

の両方を比較、検討して決めることがあると思います。ウェブマーケティングの世界ではこれは定石で、あえてネガティブな情報でお客様の注意をひきつけるようです。
よくAmazonや楽天で買い物する時も、他人のレビューを気にされませんか? プラス面だけではなくマイナス面も見ながら比較検討する、よくあると思います。
検索していろいろ検討して、最終的に購入するものを決めたりすると思います。
その結果、マイナス情報がたくさん集まって、購入を控えたりすることはありませんか?そして、類似するほかの商品を買ったりする。

そう、ここがこれらの記事の目的だったりします。

”カナダ留学のマイナスイメージを検索したユーザーに他のサービスを紹介する”

端的に言えばこれが目的です。
その為に、今回の記事でいえば、カナダ留学で検索したユーザーに、カナダ留学以外の留学を勧める、という意図をもって、カナダ留学のマイナス情報をあえて掲載しているのです。

そして、

カナダ留学の前に英語力が高めておく
→そのために予算が安いフィリピンに留学しておいたほうがいい

もしくは
→そもそも割高のカナダ留学をしないでフィリピン留学をしたほうがいい

という流れを作りたいという意図があったりするのです。

ユーザーは、カナダ留学を検索している最中にこれらの記事を発見し、カナダ留学に関してのネガティブなイメージをもち、その記事の後に、フィリピン留学のポジティブな情報を読んで、そちらに関心を奪われてしまう。
たしかにマーケティング手法としては効果があるかもしれませんね。

カナダ留学に限らず、留学したいと思っても、特に留学は周りに留学した友達なんかいないし、まずは手軽にスマホで検索してみよう、と思う人は多いはず。そういった方はこのようなマーケティング手法があるという事を知っているだけで、だまされる可能性も少なくなるかもしれません。

さて、マーケティング手法については理解出来たところで、でも実際にはどうなの?
と思うと思います。それをこれから具体的にみてゆきましょう。

カナダには外国人や人種に対する差別がある?

日本にいるとあまりないですが、海外に行くと日本人、アジア人の差別が多いと心配される方は多いようですね。
ウェブサイトで検索するといい情報も悪い情報もあるので、いったいどれが正しいのか迷うと思います。

端的に言えばカナダに差別はほとんどありません

私はカナダに15年住んでいますが、今まで一度も人種的差別を受けたことはありません
同じようなことは、カナダのブロガーさんも感じていたようです。

カナダに人種差別がないって本当?

カナダで人種差別を受けたことある?

カナダはそもそも、イギリスとフランスからの移民によって形成された多民族国家で、国の方針として、多国籍、多民族な移民を受け入れてきています。教育の面でも、みんな違うのが当たり前という方針で、特に若い世代では、肌の色や宗教などの違いで特別な意識をもつ子供も少ないように思えます。
カナダは毎年25万人以上の移民を受け入れ、トルドー首相が自ら「カナダは違いがあって“も”ではなく、違いがある“からこそ”強くある。」として、最近もシリア難民をたくさん受け入れました。

最近も差別について、象徴的な出来事がありました。

ISイスラム国のテロが頻発している時期、平和なバンクーバーでも、イスラム教信者の移民に対して反対するデモが企画されました。しかし結局は、デモ参加者は28名、デモ参加者に対して反対する参加者は4000人以上という結果に。

※参照 Thousands join anti-racist demonstration at Vancouver Cithy Hall

これを見てもカナダがどれだけ差別に対して敏感か、差別が少ないかが如実に分るでしょう。

学歴は英語圏のものだけが適用される?

いえ、違います。

いかにもネガティブな理由を出したくて捻出したような理由ですね。

まず、カナダで就職する際には、学歴はそもそも重視されません。その人が今までどのようなことをしてきたのか、どんなスキルを持つのかのほうが重要視されます。日本のように、有名大学卒業=優秀という図式はカナダではないので、履歴書の学歴が英語圏のものではなかったといって不利になることはそれほど多くありません。

逆に言えば、学歴に頼らずに就職活動をしなくてはいけないので、例えばUBC(ブリティッシュコロンビア大学:日本の東大よりも世界ランキングが高い)を卒業したカナダ人であっても、そうそう簡単に就職で来るわけではありません。

また、そもそもですが、ワーホリで渡航した英語をかろうじて話せる日本人の場合、学歴なども見られることはまずありません。ワーホリの仕事は接客業が主となることが多い為、

・あとどれくらいの期間カナダで働けるか
・どのくらいフレキシブルにシフトに入れるか
・きちんと仕事に取り組む姿勢があるか

などを確認されるだけで、学歴を見て採用、不採用が決まることはほぼないといっても間違いありません
※参考 カナダで効率よく稼ぐ3つの方法
※参考 飲食店、求人情報

日本人がとにかく町中に多い?

全くの誤解です。

かつて、10年以上前は、バンクーバーの特にダウンタウンなどはそれこそ一日に数人の日本人を見ることもありましたが、2017年11月現在ですと、ダウンタウンのほんの一部を除いて、日本人とすれ違う事すら少ないです。

これに関しては、以前別のブログでも書いたのでこちらを参照してみてください。

バンクーバーは日本人が多い??

あまりにもこの質問は多いので、こんど実際の通勤時間帯にどのくらい日本人がいるのか、動画でUPしたいと思います。

日本に比べると犯罪率が高い??

これはある意味正しいです。

たとえば、こちらの世界殺人発生率ランキングでも、201か国中、日本が197位に対してカナダは 145位でした。

ただ、これは統計上の話で、実際居住するエリアによって犯罪率は大いに異なると思います。
少なくともカナダは銃の所持自体違法なため、お隣のアメリカに比べると明らかに犯罪率が低い傾向があります(因みにアメリカは86位)。
日本でも治安のよい都市、悪い都市は、同じ年でもエリアにより異なると思いますが、これはカナダでも同様です。
特に、世界で住みやすい街ランキングで毎年3位に選ばれているバンクーバーの場合はカナダ全土の中でも比較的治安のよい街と言われています。

※参照:世界住みやすい街ランキング:エコノミスト

以前ほかの記事でも書きましたが、治安の悪いといわれるエリアでも、どれだけ寛容な人が多いかというエピソードがあります。

バンクーバーの治安について

バンクーバーの治安の悪いエリアに車いすで行ってみた

カナダをお勧めしない4つの理由は本当か?

以上、カナダをお勧めしない理由を見てみましたが、どれも的外れな指摘であることが分かったかと思います。
こういった情報に惑わされて留学プランを変えることのないように、正確な情報をもとにしっかりと留学プランを考えられれば良いですね。

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