カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
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留学するときやワーホリで海外に行くとき、入らなければならないのが「保険」です。
保険に入らずに海外に長期滞在なんて、裸足で海の岩場を歩くようなものでしょう。
ときどき「保険はお守りみたいなものだから、とりあえず入っておけばいいんでしょ?」と思っている人がいますが、違います!
きちんと内容を把握して入らなければ損をしたり、保険が適応されないこともあるんです。
本記事では、海外に行くときの保険の重要さと、保険でよくある失敗について紹介します。
このページの目次
「保険」はとりあえず入っておけばいいの?
留学やワーホリで海外に行くのなら「保険に入らなければならないらしい」ぐらいの認識はあることでしょう。
でも、その保険の種類をあまり把握していない人が多いのではと感じます。
でも、保険は「お守り」だから、とりあえず入っておけばいいんじゃないの?
そうです。もしものときの「お守り」のようなものです。
でも、その「もしも」が起こったときに、きちんと補償されるところがお守りとは違いますよね。
保険には種類があることを知る
お守りの話題が出たので、お守りを例に説明しましょう。
たとえば、お守りには次のような種類がありますよね?
お守りの種類の例
- 「恋愛成就」のお守り
- 「学業成就」のお守り
- 「家内安全」のお守り
- 「商売繁盛」のお守り
- 「安産祈願」のお守り
たとえば、受験を翌月に控える高校生にプレゼントするなら、どのお守りを選びますか?
もちろん「学業成就」でしょう。
ここで「安産祈願」のお守りをプレゼントしても「はぁ?」と思われるはず。
それと同じで、保険にもいろいろな種類があるのです。
つまり、大切なことは「保険に入ること」ではなく、自分に必要な保険に入ること。
そのためには「掛け金に対してどのような補償があるのか」などをきちんと知ることが必要となってきます。
「とりあえず」で保険に入ると後悔します
入る保険が、医療をカバーするのか、生命保険など死亡時の補償もするのか?
さらには、「物や住まいなどの損害の部分も補償するのか?」ということを確認せずに保険に入ると、もしものときに必ず後悔します。
そうです。「とりあえず、なんでもいいから保険に入る」のでは危険なのです。
留学生が遭う「保険でよくある失敗」とは?
では、留学生が体験する「保険でよくある失敗例」を見てみましょう。
【失敗例 ①】医療の保険に入っていても「対物」は補償されない
たとえば、シェアハウスでキッチンを使っていたとします。
料理を作っていたら、棚に火が燃え移ってボヤを起こしてしまいました。
オーナーが怒って「弁償しろ」と言っているけど、過失だし、保険でカバーされるからたぶん大丈夫と思いますよね?
保険入ってたら大丈夫だよね?
でも、入っている保険がどこまでカバーしてくれるかが重要なのです。
カバーしているのが「医療のみ」の場合、当然ながら対物や滞在先への損害賠償は対象外ですよ。
【失敗例 ②】日本の生命保険に入っているが「海外」では補償されない
2つ目の例を紹介しましょう。
日本の「生命保険」に加入していたとします。
でも、その保険が海外での病気やケガの治療費等をカバーするかどうかは確認しなければなりません。
日本の保険は、基本的には日本国内にいることが前提です。
え? 日本だけってこと?
海外旅行傷害保険や留学生保険に別途加入していないと海外では補償されないことがあるのでご注意ください。
ちなみに、日本の健康保険に扶養で入っている場合も注意が必要です。
仮に海外で治療を受けた場合、確かに一部は対象になります。
ただ、それはあくまで日本の健康保険の範囲に置き換えて計算された額についてです。
海外の病院が請求する、日本より圧倒的に高い治療費を丸ごと(もしくは日本の基準で7割)をカバーしてはくれません。
【失敗例 ③】補償期間が足りなかった
失敗例の3つ目は「補償期間が足りなかった」という例です。
これは、クレジットカードの付帯保険で済ませてしまったときに起きやすいです。
なぜなら、クレカ付帯保険での補償は短く、たった90日間だから。
つまり半年の留学だと留学期間の半分しかカバーされないため、91日目以降に入院してしまうと大変なことになります。
詳しくはクレカ付帯保険ではじゅうぶんなの?をご覧ください。
【失敗例 ④】不必要な「手厚い補償」に入ってしまった
4つ目は、留学用の保険として15万円という高額な料金を支払った例を紹介します。
え? まさか、だまされたとか?
いえいえ、だまされたわけではありません。
それは、不必要な「手厚い補償」に入ってしまっただけです。
たとえば、携行品の損害や、飛行機の遅延にかかる費用までカバーしてくれる留学生保険だと高額になっても仕方ありません。
留学生にとって、留学にかける諸費用はたとえ1万円でも大きなお金のはず。
でも、なぜか「保険」という特殊な商品になると「いざという時のために」……と高額の保険に入ってしまうことがあるんですよね。
もちろん、手厚くカバーしてくれることに越したことはないですが、それが必要かどうかは予算と相談しましょう。
まとめ
留学時に加入する保険商品の種類については、ぜひしっかりと内容を把握したいですね。
そして、それに対して納得できる費用を出すという意識で選ばれることをおすすめします。
カナダ留学の保険はどれがいいの?という記事も参考にしてみてくださいね。