カナダの文化
ここではカナダの文化や習慣、アメリカや日本との違い、マナーなどを紹介します。
カナダの文化
カナダの文化は、ファースト・ネーションと呼ばれる先住民と様々な地域からの移民の影響を受け、多様な文化が入り混じって形成されています。
こういった多文化主義は憲法で守られ、政策としても強力に推進されています。
特徴的な国の政策には以下のようなものが挙げられます。
- ユニバーサルヘルスケア(公共医療保険の導入や低所得者への医療費補助など)
- 富の再分配のための中高所得者および嗜好品への高い税金
- 同性婚合法化、公式文書への第3の姓の選択肢追加などLGBTQ+への対応
1867年7月1日に国家として独立(Canada Day)、国としての歴史は長くありません。
移民国家として成長してきた国で、現在も積極的に移民を受け入れています。
様々な人種・民族・地域文化が共存するカナダでは、移民の存在はもはや当たり前の存在、誰もが平等に差別を感じることなく暮らせる国作りに積極的です。
「文化のモザイク」と例えられ、同じく「人種のるつぼ」と呼ばれるお隣アメリカと比較されることが多々あります。
しかし、カナダ人は独自のアイデンティティをもち、アメリカと比較されたり、同じと思われることを好まない人もいることに注意しましょう。
差別が少ない国カナダ
多様性を重んじるカナダでは、個人の考え方や文化の違いを受け入れる風土があります。
人権の尊重には特に敏感で、非常にリベラルで先進的な取り組みを歓迎する国です。
だれもが生きやすい社会を目指しているため、差別(特に人種差別)やセクハラ・パワハラには厳しい目が向けられます。
このような発言や行動をすると即時解雇は当たり前、倒産にも繋がるほどです。
カナダでは、留学生が外国人として差別を受ける可能性は低く、留学先としてとても安心できますね。
多民族・多様な文化の中で、相手を尊重するということはどういうことか、をカナダで学べるはずですよ♪
温厚で寛容なカナダ人の国民性
多民族国家であり、それぞれのテリトリーを尊重する国であるカナダ。最近ではウクライナからの難民を多数受け入れたことも話題になりました。
肌の色や宗教、性的指向などの違いがあるのが当たり前という認識を持っているカナダ人が多いため、外国人として差別を感じることも多くなく、非常に暮らしやすい風土です。
様々な人たちが一緒に暮らす土地柄もあり、住人は温厚でフレンドリーな人が多いのも特徴です。
街を歩いていても目が合えばニコニコして、「Hello」「Good morning」など挨拶してくれたりします。道に迷ったら通行人に聞けば案内してくれることも珍しくありません。
礼儀正しい人も多く、公共のバスを降りるときは運転手に”Thank you”と声をかけることも頻繁に見かけます。
店員さんにも、きちんと挨拶をするのがマナーです。 「Thank you」と「Sorry」はカナダ人の口癖で、何でもないことにとっさに「Sorry!」と言ってしまうカナダ人自身も、「I’m so Canadian(典型的なカナダ人だね)」と冗談にするほどです。
留学生の皆さんも、カナダに到着したばかりで戸惑うことが多いと思いますが、勇気を出して話しかけてみましょう。
カタコトの英語でも、頑張って聞きとって、当たり前のように助けてくれる人がとても多いことに驚くと思いますよ。
また、カナダ人は知らない人に声をかけたり世間話をすることに抵抗がない人が多いです。
バスやエレベーター、注文などを待っている間に前後の人に話しかけるのもよく見る光景です。
丁寧で親しみやすい国民性は間違いなくカナダの魅力の1つでしょう。
日本とカナダの具体的な文化の違いは、こちらの記事が参考になります。