ワーキングホリデーなどでカナダに留学し、飲食店で働くのは王道の方法の一つです。
これから初めてカナダで仕事探しをする人は、こんな疑問を持っているかもしれません。
カナダで仕事探しをする前に持つ疑問
- 面接前にどんな準備をすればいいんだろう?
- 面接ではどんな質問をされるんだろう?
そこで今回は、カナダの飲食店で働きたい人のために、面接前にできる準備や、面接でよく聞かれる質問をまとめます。
仕事探しの参考にしてください!
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このページの目次
カナダの飲食店:面接前の準備
カナダの飲食店の面接を受ける前に、どんな準備をするといいのでしょうか?
ここでは、一般的にできる準備をご紹介します。
事前準備をしっかりすることで、緊張を和らげることができるので、ぜひ取り組んでみてください。
お店についてのリサーチ
まずは、働きたいお店についてのリサーチをするといいでしょう。
お店のホームページやSNSを参考に、以下のことを調べておくのがおすすめです。
調べることの例
- お店の雰囲気・企業理念、求める人物像
- メニューやサービスの特徴
- 店舗の場所やアクセス
可能であれば、面接前にお客さんとしてお店を利用し、接客の仕方や店の雰囲気などを確かめておくとさらにGoodです。
志望動機や強み・弱みをまとめる
次に、志望動機や自分の強み・弱みをまとめます。
これらは、面接で聞かれる可能性が高いからです。
自分の強みや弱みは、仕事に関連づけたエピソードを話せるように準備するのがおすすめです。
強みの例
- チームで働くのが得意
- 学習意欲が高い
- 言われたことはすぐ覚える
弱みは、とらえ方によっては強みにも聞こえるようなものを選ぶのがおすすめです。
弱みの例
- 話好きでつい雑談が多くなってしまう(=フレンドリーな接客ができそうと思われるかも)
- 深く考えずにとりあえず行動してしまう(=挑戦意欲は高そう)
これらの情報はノートやスマホなどにメモしておくと、後から見返したり修正できるので便利ですよ。
想定される質問への回答を考えておく
こういったカナダ留学情報サイトや、ワーホリ経験者のブログなどを読み、想定される質問をチェックし、その回答を考えておきましょう。
人気店やチェーン店であれば「店名 interview questions」などで検索すると、実際に面接を受けたことがある人が何を聞かれたか公開していることもあります。
回答を考えたら、ネイティブや友達などに面接官役になってもらって、回答の練習をするのも効果的です。
カナダの飲食店:面接でよく聞かれる質問
それでは、カナダの飲食店の面接でよく聞かれる質問をご紹介します。
自己紹介に関する質問
まずは定番の、自己紹介に関する質問です。
自己紹介をお願いします
氏名やカナダに来た理由、学校で何を勉強しているかなどを簡潔に答えるといいでしょう。
もしも日本やカナダで関連する職務経験があれば、そのことを話すのも有効です。
英語での質問例
- Tell me about yourself.
- Can you please introduce yourself?
あなたの強み/弱みを教えてください
こちらもよくある定番の質問の一つです。
先に説明した通り、強み・弱みともに仕事に関連しそうなことを答えます。
雇用主はその情報を元に、あなたが実際に働いて活躍してくれそうかをイメージすることになります。
英語での質問例
- What are your strengths(weaknesses)?
なぜこの業界で働きたいのですか
なぜ業界で働きたいか、理由を聞かれることもあります。
特に、業界未経験の場合は聞かれる可能性が高いでしょう。
英語での質問例
- Why do you want to work in this industry?
なぜあなたを採用する必要があるのですか
日本語にするとややキツイ印象の質問ですが、要は飲食店側があなたを採用するメリットを知るための質問です。
自分の強みやこれまでの職務経験を元に、どのような形で飲食店にメリットを提供できるか話すといいでしょう。
英語での質問例
- Why should we hire you?
- What makes you the best candidate for this job?
今後のキャリアについて教えてください
今後のキャリアについては、フルタイムで働きたい場合に質問される可能性が高いです。
またパートタイムであっても、単純に雇用者が気になって質問をしてくることもあるかもしれません。
もしも業界内で長期キャリアを築いていきたいのであれば、1、2年先の計画を話せるように準備しておくといいでしょう。
英語での質問例
- What are your career goals?
- What do you envision for your career in the long run?
職務経験やスキルに関する質問
次に、飲食店での職務経験やスキルに関するよくある質問をご紹介します。
この業界での職務経験について教えてください
飲食業界での職務経験も、聞かれる可能性が高いものの一つです。
もしも経験があるのであれば、仕事の概要とどういった功績を挙げたのかを説明するといいです。
また業界経験がない場合は、他の業界での職務経験やボランティアなどでの経験を話すこともできます。
それらの経験で飲食の仕事に活かせる部分はないか考え説明すれば、好印象を与えることができるでしょう。
英語での質問例
- Can you tell me about your past experience in this industry?
困難な状況への対応について
仕事では、ミスや顧客のクレームなど困難な状況に直面することもあります。
そういった際にどう対応してきたのか(するつもりなのか)を知りたい雇用主は多いです。
たとえ過去の経験の中でミスやトラブルがあっても、それをどうポジティブにカバーしてきたのか話せれば問題ありません。
英語での質問例
- How did you handle a challenging situation in your previous job?
- How do you handle conflicts with coworkers?
- How would you deal with an angry customer?
チームワークやコミュニケーションに関する質問
飲食店は接客業&チームで働く仕事なので、チームワークやコミュニケーションに関する質問も重視されます。
チームで働いた経験はありますか
チームで働いた経験に関する質問は、集団の中でうまくやっていけるか確認するための定番の質問です。
過去に組織内で働いた経験があればそれを話せますし、職歴がない場合でも学校のプロジェクトやボランティアなどで働いた経験を話すことができます。
他者とどのように協力して、目的を達成してきたのかを中心に話せるとよいでしょう。
英語での質問例
- Can you share an experience of working in a team?
コミュニケーション能力を発揮した例はありますか
コミュニケーション能力も、接客業には欠かせません。
雇用主は回答を元に、あなたが実際の業務でお客さんや同僚とどのように接するのかイメージします。
英語での質問例
- Do you have any examples of how you demonstrated your communication skills?
仕事の条件について
仕事の条件も、採用の可否を判断する上で重要です。
どんなに優秀な人材でも、お店がスタッフを必要としている時間や、混雑する時間帯に働けないのであれば意味がありません。
何時間働けますか
これは、1日や週に何時間働けるのか、働けない曜日はあるのかなどを確認するための質問です。
可能ならば、できるだけ柔軟に対応できることをアピールすると、採用の確率が高まるでしょう(働けない日まで働けると嘘をつくのは双方にとってよくないですが)。
英語での質問例
- What hours are you available to work?
- What is your availability in terms of working hours?
持っているビザの種類と期限
ビザやその有効期限も、採用を決める上では重要です。
ここは変えられない部分なので、正確に伝えましょう。
また、途中でワーキングホリデービザなどに切り替えて滞在期間を延長予定であれば、そのことも伝えるとスムーズです。
英語での質問例
- What is your visa status?
- How long will you stay in Canada?
希望するポジション
飲食店では、ポジションが分かれていることが多いです。
日本ではキッチンか接客かくらいの分類ですが、カナダではさらに細かく分かれていることもあります(お店の規模にもよります)。
飲食店におけるポジションの例
- Server:注文を取ったり料理を提供する
- Busser:サーバーのサポートやテーブルセット
- Bartender:お酒を提供する
- Chef/cook:料理を作る
- Barista:カフェでコーヒーやドリンクを作る
- Dishwasher:お皿を洗う
フルタイムかパートタイムか
フルタイムを希望するか、パートタイムを希望するかを聞かれます。
ビザの都合で、週に限られた時間しか働けないなどの制約がある場合は、しっかり伝えましょう。
飲食店自体について
応募した飲食店自体について聞かれることもあります。
この飲食店を利用したことはありますか
応募先の飲食店の利用経験を聞かれる質問です。
利用したことがある場合、客としてどう感じたか、気に入った料理はあったかなどさらに詳しく聞かれる可能性もあるので、準備しておきましょう。
英語での質問例
- Have you ever dined at our restaurant before?
質疑応答
面接の最後に、何か質問はあるかと聞かれるのも定番です。
働く意欲を見せるチャンスでもあるので、いくつか質問を準備しておくとよいでしょう。
英語での質問例
- Do you have any questions?
カナダの飲食店:面接で注意したいこと
カナダの飲食店の面接を受ける際に、注意したいこともご紹介します。
ポジティブに答える
自分の強みを話したり、自己アピールする時はできるだけポジティブに答えましょう。
日本語の感覚だと、つい謙遜してしまいがちですが、カナダでは理解してもらえない可能性が高く、自信がないのかと思われてしまうかもしれません。
また、弱みや失敗経験を話す場合でも、ただ「こういう弱みがある」「こんな失敗をした」で終わらせるのはよくないです。
弱みをどうカバーしているか、失敗から何を学んだかなどを話せると好印象です。
英語を勉強したいという理由を強調しない
志望動機を聞かれた際に、「英語を勉強したい」という理由を強調しないほうがいいでしょう。
なぜなら、採用側は飲食店での仕事を問題なくこなしてくれる人(お客さんとコミュニケーションが取れる人)を求めているからです。
英語を勉強したいという理由は、英語力が低い(自信がない)と受けとられかねません。
たとえそれが本当の理由であっても、それ以外の志望理由を強調できるようにしましょう。
レジュメを渡した時に質問されることもある
面接を受ける前に、直接店舗に行ってレジュメ(履歴書)を渡す場合があります。
この際、レジュメを受け取ったのがマネージャーや経営者であった場合、その場で志望動機や働ける日などを聞かれる場合もあります。
レジュメを渡しに行く場合は、そういった突然の面接(質問)が始まる可能性があるということを知っておきましょう。
準備を整えてカナダの飲食店の面接に挑もう
今回は、カナダの飲食店で働きたい人に向けて、面接前にしておいた方がいい準備や、面接で聞かれる可能性がある質問について紹介しました。
仕事の面接は、日本語だとしてもとても緊張するもの。
しかし、面接前にできることはたくさんあります。
事前に準備を整えて、落ち着いた状態で受け答えができるように頑張ってくださいね!