カナダのROヤングプロフェッショナル(YP)とは?特徴や申請方法を解説!

ROヤングプロフェッショナルとは?
監修者 監修者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

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この記事について

この記事はROヤングプロフェッショナルについてのみの説明です。カナダのセカンドワーホリ(ROワーホリ)については別記事にてまとめています。

【35歳までOK】カナダのセカンドワーホリ(ROワーホリ)完全ガイド

カナダで話題のROビザ。カナダのワーキングホリデー(IEC)プログラムの一環として提供されるビザですが、その中でも今回は「ROヤングプロフェッショナル(YP)」について解説します。

ヤングプロフェッショナルは、カナダですでに雇用主が決まっている人向けで、最大2年間カナダで働けるビザがもらえる貴重な制度です!

「カナダに長期滞在したい」「就労の機会を探している」という人は、ぜひこの記事で詳細をチェックしてくださいね。

カナダのROヤングプロフェッショナル(YP)とは?

カナダのROヤングプロフェッショナル(Young Professionals / YP)がどんなプログラムなのか、基本的な知識を得ましょう!

YPは就労ビザを得られる制度

ROヤングプロフェッショナルは、カナダ独自の制度である「ROワーキングホリデー」の仲間であり就労ビザを得られる制度です。

ROとは?

Recognized Organizationの略称。カナダを拠点とし、ワーキングホリデー(IEC)を通じて若者が海外で働いたり旅行したりするのを支援する組織です。ROとなるにはカナダ政府からROとして認可を受ける必要があります。

このROを通してのみ申し込める特別プログラムとして、「①ROワーキングホリデー(セカンドワーキングホリデー※)」と今回紹介している「②ROヤングプロフェッショナル」があるのです。

※一度もカナダのワーホリを使っていなくても応募可能なため、正確には「セカンド」ではありませんが、日本人になじみがある「セカンドワーホリ」という名称が定着しています。

2024年度からは、弊社カナダ留学コンパスでもヤングプロフェッショナルの取り扱いを開始しました!

雇用主が決まっている人向け

ROワーホリは雇用主の定めがなく、自由に働くところを選べる「オープン・ワーク・パーミット」ですが、こちらのヤングプロフェッショナルは特定の雇用主のもとでしか働けません(クローズド・ワーク・パーミット)。

申請前にジョブオファー(雇用主からの仕事の内定)をもらわなくてはいけない点に注意しましょう。

ROヤングプロフェッショナルと他のプログラムの違い

ヤングプロフェッショナル以外に、カナダには複数の働けるプログラムがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

ワーキングホリデーとの違い

カナダのワーキングホリデーには、以下の2つのプログラムがあります。

これらとヤングプロフェッショナルの違いがわかりにくいので、表にしました。

ROヤングプロフェッショナルROワーホリ(セカンドワーホリ)ワーホリ
年齢(申請時点)18歳〜35歳18歳〜35歳18歳〜30歳
ROを通して申請不要
参加の枠(年間)とても少ないとても少ない定員6,500人
取得できる回数一生に2回(YPとセカンドワーホリ合わせて)一生に2回(YPとセカンドワーホリ合わせて)一生に1回
雇用主と職種限定される自由に選択可能自由に選択可能
期間1年~2年※11年1年
ジョブオファー不要不要
永住権期間中の職歴は永住権申請にカウント期間中の職歴は永住権申請にカウント期間中の職歴は永住権申請にカウント

ヤングプロフェッショナルと2つのワーホリとの違いで注目したいのが、赤字にした部分です。

ヤングプロフェッショナルは雇用主・職種が限定され、ジョブオファーが必要ですが、滞在できる期間が最大2年間と長いのが特徴です。

※1 入国審査官の判断で1年しかビザが下りないケースもございます。

LIMAとの違い

また、このヤングプロフェッショナルに似ているのがLMIA(就労ビザをもらうための手続き)です。LMIAを通しても、雇用主が限定されたクローズド・ワーク・パーミットを取得することができ、LMIAの種類により1年〜2年の就労ができます。

LMIAは雇用主が主となって申請費用、ビザコンサルタント(必要な場合)へ数千ドルの申請代行費用を払い手続きをします。コストは総額で$5000を超えることも多く、広告掲載や様々な書類提出など、経済的、時間的負担を雇用主にかけることになります。

一方ヤングプロフェッショナルの場合は、申請者が主となって費用を払い、雇用主は少額の負担で済みます。その上手続きはオンライン上で数分で完了するため、経済的、時間的負担はほぼありません。

また、LMIAは雇用主ごとに取得できる数がある程度制限されており、小規模な企業の場合数年に1名程度ということもありますが、ヤングプロフェッショナルの場合は制限がないため、何名でも可能です。

さらに、LMIAの場合はその職種での平均賃金以上の額のオファーが必要ですが、ヤングプロフェッショナルは住んでいるエリアの最低賃金以上の額のオファーでも通る可能性が高いです。

ヤングプロフェッショナルとLMIAの主な違いを表にしてみました。

ROヤングプロフェッショナルLMIA
雇用主と職種限定される限定される
期間1年〜2年1年〜2年
雇用主の負担少ない多い
取得できる数(雇用主ごと)制限なし少ない
ジョブオファーの額住んでいるエリアの最低賃金以上その職種での平均賃金以上
永住権期間中の職歴は永住権申請にカウント期間中の職歴は永住権申請にカウント

両者を比べると、ヤングプロフェッショナルは雇用主の負担がLMIAと異なりかなり軽いため、LMIAよりも申請のハードルは低いビザといえます。

「雇用主からLMIAのオファーを期待できないが、引き続きはカナダで働きたい」という方に最適のビザです!

ROヤングプロフェッショナルへの申請方法・費用

ROヤングプロフェッショナルへの申請方法と費用を解説します。

申請条件

ROヤングプロフェッショナルの主な申請条件は下記のとおりです。

申請条件

  • TEER0-3のポジションでフルタイム(2年間雇用)のジョブオファーをもらう(例:Food service supervisors)
  • 申請者の年齢が18歳以上、35歳以下
  • パスポートの有効期限が滞在期間をカバーしている
  • プログラム参加費+最低2,500ドル相当の資金を有している
  • 往復航空券か、帰国の航空券を購入できる資金を持っている
  • 滞在期間をカバーする留学保険に加入すること
  • 過去に犯罪歴や、カナダでの違法滞在がないこと

※上記はカナダ留学コンパスのROヤングプロフェッショナルの場合。RO団体により条件が異なる場合もある。

申請方法

ROヤングプロフェッショナルの申請方法は下記の通りです。

申し込み方法

ROプログラムに対応する日系留学エージェントを介して申請

ROヤングプロフェッショナルはカナダ留学コンパスでも受け付けています!ROワーホリと同様に、枠が非常に限られているプログラムなので、お早めにお問い合わせください。手続きの詳細をご案内します(書類選考あり)。

注意

弊社を介しての申請は申し込み順ではなく、申請書類に、間違い、漏れの無い、少ない方が優先となります。

申請の費用

申請者が負担する費用は、日系留学エージェントを介する場合は、5,000ドル〜8,000ドルが相場です

いずれの場合も上記費用とは別に、雇用主の側にも若干の費用が掛かります。

安いならROに直接連絡したほうがお得だよね?

......と思うかもしれませんが、確実にビザを取りたい場合は信用のおけるエージェント経由での申し込みをおすすめします。

なぜならROヤングプロフェッショナルは、日本人以外にも世界から申請希望者が集まり、より競争率が高いと予想されるからです(ROは日本からの留学生のみを対象とした団体ではありません)。

ROヤングプロフェッショナルに関するよくある質問

ROヤングプロフェッショナルに関するよくある質問をまとめました。

ビザ取得にかかる期間はどれくらい?

ROヤングプロフェッショナルは、本申請から許可が降りるまでかなり早いです。

実際に弊社経由で申請した学生さんは、2024年2月23日に本申請をし、同年の3月6日に許可証を得ました。

つまり、2週間以内には許可が出たことになります(2024年3月時点)。

※ビザの申請状況・所要時間は日々変わりますので、あくまでも参考情報としてください。

申請のメリットはなに?

ROヤングプロフェッショナルの申請のメリットと考えられるのは次のことです。

メリット

申請のデメリットはなに?

申請のデメリットは次のことです。

デメリット

  • 雇用主と職種が限定される
  • 枠が少ない
  • 35歳までしか利用できない

まとめ

今回はROを通じて申し込めるカナダの特別プログラム「ROヤングプロフェッショナル(Young Professionals)」について解説しました。

カナダ留学コンパスを通じても申請を受け付けておりますので、ご興味がある場合はお気軽にお問い合わせくださいね♪

YPについて問合せる

執筆者 執筆者
Megumi

カナダ在住ベテランWEBライター。
カナダでの長期滞在・オーストラリアでの語学留学などの豊富な海外経験をもとに、海外生活・英語学習に関する記事を500記事以上執筆。
カナダではカレッジ進学やCo-op留学もしているので、その実体験に基づいた記事が得意。

過去には英会話講師として生徒の英会話力アップ・英検/TOEICスコアアップをサポートした実績や、大学の留学アドバイザーとして700名以上を海外に送り出した実績もある。

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