カナダ留学中にボランティアをしたい!という人はいますか?
今回はそんな人に向けて、カナダのボランティアの基本情報、ボランティアの探し方や注意点などをまとめます。
カナダでのボランティアに興味があればぜひご覧くださいね。
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このページの目次
カナダのボランティア基本情報
カナダでボランティアをする前に、知っておくと便利な基本情報をご紹介します。
カナダのボランティア
カナダでは、ボランティア活動が盛んです。
高校の卒業要件になっている場合もあり、若者から社会人までさまざまな人がボランティア活動に勤しんでいます。
日本人にとって少しわかりにくいのは、無償の活動であってもボランティアと見なされるケースと、就労と見なされるケースがあること。
そして就労と見なされる場合に、働けるビザを持たずに参加すると不法就労になるので注意が必要です。
何が就労と見なされるか
では、何が就労と見なされるのでしょうか?
これを知るために、カナダ政府ウェブサイト(What is work?)の情報を引用します。
“Work” is defined in the Regulations as an activity for which wages are paid or commission is earned, or that competes directly with activities of Canadian citizens or permanent residents in the Canadian labour market.”
What is work?|Government of Canada
この情報を日本語に訳すと以下となります。
日本語訳
「就労」とは、賃金や手数料が支払われる活動、またはカナダの労働市場におけるカナダ国民や永住権保持者の活動と直接競合する活動と規則で定義されている。
文の後半の「カナダの労働市場におけるカナダ国民や永住権保持者の活動と直接競合する活動」というのが特に重要です。
いくら活動が無償であっても、「本来カナダ国民・永住者なら報酬を得るような活動」であれば就労と見なされる可能性があるのです。
カナダ留学でボランティアをする主な理由・メリット
では、カナダ留学でボランティアをする主な理由・メリットは何なのでしょう?
社会貢献
まずは社会貢献です。
日本でもそうですが、ボランティアでは社会や誰かの役に立つ活動ができます。
カナダには日本社会ではなじみの薄い社会問題も多く、ボランティア活動を通しそれらを学ぶことで人間的に大きく成長できるでしょう。
ネットワーク作り
カナダでボランティアをすれば、ネットワーク作りができます。
カナダに来たばかりで仲間がほしい人はもちろん、仕事を探していてコネクションを作りたい人にもボランティアはおすすめです。
豆知識
カナダの仕事探し成功の鍵は「コネクション作り」と言われるほど、友人・知人の紹介で仕事が見つかるケースは多いです。
業務経験
カナダでのボランティア経験は、たとえ無給でも立派な業務経験と見なされ、履歴書にも書けます。
そのため、特に「カナダでキャリアチェンジをしたい」という人はボランティアをするのがおすすめです。
なぜなら、キャリアチェンジで留学する人がぶつかる壁は「業務経験がないこと」だから。
特にカナダやアメリカなどの北米では、業務経験がないと雇ってもらえないことが多いです。
そのため、業務経験のなさをカバーするためにも、ボランティア経験が有効なのです。
どんなボランティアがある?
カナダでは、さまざまな分野でボランティアを募集しています。
例えば教育、IT、医療、環境、ホスピタリティ、エンターテイメントなどの分野。
仕事内容としては、フードバンクの食糧仕分けや、子供の家庭教師、イベント運営の補助、ウェブサイト制作など挙げればまだまだあります。
ボランティア検索サイトなどを利用し、自分の興味・関心のある分野で検索をかけて探すのが効率的です。
カナダのボランティア:仕事の探し方
カナダのボランティアの仕事の探し方には、いくつもの方法があります。
ここでは、代表的なものをご紹介しますね。
公式サイト
まずは自分が気になっている企業や団体の公式サイトをチェックする方法です。
特にNPO団体などの場合、ボランティア募集のページを用意していることもあります。
また、カナダ国内で行われる大規模なイベントなどでもボランティアを募集することがあります。
過去にボランティアを募集した例
- バンクーバーファッションウィーク
- プライドパレード
- バンクーバー国際映画祭
- Vancouver Folk Music Festival
最新の募集情報は、公式サイトをご確認ください。
さまざまなことにアンテナを張って、情報収集しましょう。
ボランティア探し専用のサイト
ボランティア探しの専用ウェブサイトを使うのもおすすめです。
例えば以下のサイトがあります。
ボランティア探しに使えるサイト
学校経由
大学やコミュニティカレッジなどでも、学内や学外のボランティア情報を見つけることができます。
就職やCo-op担当の部署に、情報がないか確認してみましょう。
求人サイト
IndeedやLinkedInなどの求人サイトで、ボランティアを募集していることがあります。
「職種名 Volunteer work」などのキーワードを入れて検索してみましょう。
SNS
近年増えてきているのが、SNSを介したボランティア募集。
先に求人サイトとして紹介したLinkedInもSNSの一つです。
そのほか、Facebookにはボランティアを募集するグループがあることも。
また、Twitter(X)やInstagramで企業や団体がボランティアを募集していることもあります。
カナダでボランティアをする上での注意点
カナダでのボランティア活動には、注意点もあります。
基本的には働けるビザがいる
まずは、基本的には働けるビザがいるということです。
先にお伝えしたとおり、無償であっても就労と見なされるケースがあるので、まずは自分のビザのステータスを確認しましょう。
なお、就労ビザなしでボランティアができるケースもあります。
就労ビザなしでできるボランティア
- オンキャンパスでの就労
- ヘルスケアの生徒のインターンシップやプラクティカム
それ以外の例外など、詳しくは下記のリンクをご覧ください。
参加条件をよく確認する
無償だとしても、内容によっては専門知識やある程度の英語力を求められることがあります。
企業・団体が出している参加条件をよく確認した上で応募しましょう。
競争率が高いこともある
ボランティアなら仕事探しより簡単そう!
と思ってはいませんか?
実はそうではないケースもありますよ。
なぜなら、ボランティアを業務経験の一つにしたい現地就職希望者はたくさんいるから。
そのため、ボランティアと言えど職種によってはかなり競争率が高いことも。
カナダ留学コンパス編集部スタッフがチェックした限りでは、Web開発やデザイン系のボランティアはかなり倍率が高かったです。
応募しても返事すらもらえないこともありました(経験談)。
よって、やりたいボランティアがあれば、早めにリサーチを開始して応募書類も整えた上で応募しましょう。
まとめ
今回は、カナダのボランティアの基礎知識や、仕事の探し方をご紹介しました。
ボランティアをする目的は人それぞれ。
ビザにはくれぐれも注意しつつ、充実したボランティア活動を行ってくださいね。