[コープ(Co-op)体験記] VanWest College 広報 & マーケティング

働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のコープ(CO-OP)ですが、想像できないことも多いと思います。

例えば、

  • 実際の授業はどんな様子なのか
  • どんなことを学ぶの?
  • 課題や宿題は多いの?
  • 授業についていけるか心配

そこで、みなさんの学校選びの参考になるように、様々な学校の体験授業を受けてきました。

私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!

VanWest College

今回、体験授業に参加した学校は「VanWest College(バンウェストカレッジ)」です。

一般英語を学ぶVanWest College(ESL)と同じ校舎で、8:00-14:45までは語学学校(ESL)、15:00-21:30はカレッジの授業を行っています。

学校の情報は下記をご覧ください。

参加したプログラム・クラスについて

今回体験した授業はこちらです。

参加したプログラム・クラス概要
参加プログラム 広報 & マーケティングCO-OPディプロマ
コープ(インターン)先 セールス・広告マーケテイングなど
入学日 6か月に1回
参加クラス オーガナイゼーショナルビヘイビアー(Organizational Behaviour)
授業形式 対面形式
体験した日 2021年10月12日(火) 15:00-17:45

コロナの影響でオンライン授業が開催されていましたが、2021年10月4日から全面対面授業が再開されました!

実際にクラスメイトと顔を合わせられるのは嬉しいですね!!

コロナ対策としては、校内マスク着用、消毒、クラスの机は一つ一つ話されているなどの対策が取られていました。

プログラムの基本的なスケジュール(2021年10月時点)

program_schedule_commerce

広報 & マーケティング プログラム時間割
15:00-17:45 Block A(月)/C(水)*
18:00-21:30 Block B(火)/D(木)
隔週金曜日15:00-18:00 *Block A/Cの授業を取っている場合
金曜日18:15-21:45 **祝日等で休講になった場合の振替クラス

各学期が始まる前に生徒ごとのコマ割りが発表されます。
基本的には学期中にBlock A-D の中の3つを取ります。

例えば1学期目(ターム1)Block A・B・D を受講する場合、

月水;15:00-21:30
火木;18:00-21:30
金(隔週);15:00-18:00

となります。

異なるプログラムでも共通するクラスを取る場合があるので、大学のようなスケジュールになっています。

クラスメイトがみんな同じプログラムを取っているとは限らないので、いろんな話が聞けて面白いですよ。

それではそれぞれを詳しくお話ししていきますね。

プログラムについて(広報 & マーケティングCO-OPディプロマ)

VanWest College で今回体験してきたのはこちらの5つのプログラム

  • グローバルカスタマーサービスCO-OPサティフィケート 9か月
    (Professional Customer Service Co-op Certificate)
  • ホテルマネージメントCO-OPディプロマ 15か月/アドバンス28か月
    (Hospitality Management Co-op Diploma)
  • ビジネスマネージメントCO-OPディプロマ 18か月(Business Management Co-op Diploma)
  • 国際貿易マネージメントCO-OPディプロマ 18か月/アドバンス32か月
    (Supply Chain Management Post-Baccalaureate Diploma)
  • 広報 & マーケティングCO-OPディプロマ 30か月
    (Commerce & Marketing Co-op Diploma)

今回はこの中の「広報 & マーケティング」プログラムについてお伝えします!

VanWest College で開催されているコープ(Co-op)プログラムの中では一番期間が長いです。

2年半のプログラムになるので長期滞在できる/したい方やしっかり勉強したい方にお勧めのプログラムです。
入学日が半年に1回なので注意してください。

クラスについて
(オーガナイゼーショナルビヘイビアー)

受講したのは「オーガナイゼーショナルビヘイビアー(Organizational Behaviour)」クラス。

組織内の人の行動や考え方を行動科学の観点から学びます。

従業員がなぜこういう行動をとるのかどうしたらモチベーションアップに繋がるのかを理解し組織環境を改善する方法を学びます

どんな職場でも従業員が気持ちよく働ける環境づくりはとても重要です。
個人がベストなパフォーマンスを出すために組織として何が出来るか様々な方法論を学びます。

人数と国籍バランス

私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、全員で9人でした。

  • 日本人:3人
  • その他アジア系の方:3人(台湾・韓国)
  • その他の地域の方:3人(トルコ・南米)

コロナ渦ではありますが、新入生がある程度入ってきているのでカレッジ全体では今生徒が150名ほどいるそうです。

国籍の偏りは少ないですね。

先生やカウンセラーさんによると、今月から色んな国の国境が開きだしたので、徐々に以前のバランスに戻ってきているようですよ。

注意事項

学校のパンフレットなどで、国籍比率や年齢層など情報があるかもしれませんが、コロナウイルス拡大の関係で人数の変動や、国籍の偏りがある場合があるのでご了承ください。写真は新型コロナウイルスの流行禍のものになります。

また授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。

生徒の様子

生徒は積極的に授業に参加して和気あいあいとした雰囲気でした。

グループワーク・レクチャー関係なく先生に質問したり意見交換しながら授業が進んでいきました。

実際の授業の流れ

期末課題の為のグループワークから授業が始まります。

クラス後半はスライドを使ってのレクチャー形式(大学の講義のように先生の講義を聞く形)でした。

グループワーク

まずは3-4人のグループに分かれてのグループワークです。

チームは自由に組めますが、メンバーの国籍がバラバラなことが条件です。

国が変わると文化が変わり、その分多様なアイディアが出るように、とのことです。
様々なアクセントの英語にも慣れることが出来ますよ!

課題は自分たちで1つビジネスを考え、その会社の企業理念や働き方のプランを立てる事でした。
学期末までステップごとのグループワークの時間を取って進めていくそうです。

今回は初回だったのでビジネスのアイディアを立てます。

海外で使えるSIMカードの会社や夢をかなえる手伝いをする会社などなど。

グループごとに様々なアイディアが出ていてとても楽しそうでした。
皆さん積極的に発言していましたよ!

先生が定期的にグループを回り意見を聞いてくれます。

はじめはざっくりしていたアイディア出しですが、先生が具体的な懸念を示してくれるのでより深く考えることができていました。

例えばSIMカード会社のアイディアには「アイディアはとてもいいが懸念が2つある」とのこと。

一つは法律で、カナダの会社は北米限定で使えるチップしか作れなくなっているそうです。
次に競合相手がすでに市場を確立してしまっているので新たに小さな会社が参入するのは難しいのではないか、ということでした。

どんなアイディアにも先生の個人的な体験談知っている企業・人の具体的な例を出して説明してくれるのでイメージしやすかったです。

世界のビジネスについての知識が非常に豊富で、すぐに競合相手や市場情報を教えてくれます。
その話を聞いているだけでもとても勉強になりました。

課題も自分たちでアイディアを出したことに対してプランニングしていくのでワクワクしそうですね!

講義

後半はレクチャー形式(大学の講義のように先生の講義を聞く形)です。

本日のテーマは大きく分けて2つ。

従業員を雇うときの考え方どうやって彼らをキープするかについてです。

従業員を雇うとき、どのような人を雇いたいかどういったトレーニングをするかを明確にしておく必要があります。

採用の際はポジションに対して適したタイプの人を選ぶことが大切です。
例えばツアーコンダクターなら顧客層に親しみやすい年代の人がいいかもしれません。

先生が映画の撮影地を回るツアー会社を経営されていて、ご自身もツアーの案内をしていたそうです。
しかし映画によってファン層があまりにも若い場合は、若いツアーコンダクターに案内してもらった方が顧客のイメージに合っていてスムーズだったということです。

またトレーニングについてですが、1から10までのすべてのノウハウを伝える場合と、業務に必要なことだけを小出しで教える場合があります。

後者は自社のノウハウを持ち出されるのを防ぐためですが、先生は前者を好むそうです。

自社の従業員には会社のことをよく理解してもらう、必要なサポートは全力でする。
それにより従業員はベストな結果が出せる。

数年後にもし他社に転職してしまったとしても、自社にいる間に最大限活躍してくれるのが会社の為でもある、という考えだそうです。

ですがもちろん育てたスタッフには留まってほしいもの。
そこで彼らをキープするために魅力的な職場環境を作る必要があります。

一番シンプルな方法としてはお給料や休日、福利厚生などの条件を好待遇にすることですね。

他にも会社の雰囲気づくりや評価方法の設定、コミュニケーションの仕方などを整えることも重要です。

従業員のモチベーションをいかに高めるかは会社の成功のカギとなります。

逆に従業員のモチベーションが低いとどうなるかを考え、それを防ぐためにどうすればよいかクラスでアイディアを出し合いました。

宿題・テスト

1ターム(2か月)の間に小テスト2回・中間・期末テストがあります。
小テストでこまめに理解度を把握することができますね。

他に期末課題としてライティングとプレゼンテーションがあります。

講師について

非常にフレンドリーな先生です。

説明の際はゆっくり丁寧に説明してくれたのでとても分かりやすかったです。
専門用語もかみ砕いてより分かりやすく説明してくれます。

40代後半でカナダに移民した後ご自身の会社を立ち上げたのこと。

バンクーバーでは数多くのハリウッド映画が撮影されています。
映画の撮影地を回るツアー会社を経営されているそうです。

これまで世界中を回った体験やご自身の事業経験をふんだんに授業に取り入れてくれるので、非常に興味深かったです。

グループを生徒たちに作らせるなど、生徒に自由に動いてもらうことを大切にしている印象でした。

様々なバックグラウンドを持った先生がいらっしゃるので話を聞いてみると面白いですよ!
今回受講した他のプログラムもそうですが、自身の会社を立ち上げた先生も多く、実際の体験に基づいた講義を聞くことが出来ました。

まとめ

今回は、「VanWest College(バンウェストカレッジ)」という学校の広報 & マーケティングディプロマプログラムの授業を体験しました。

職種・業種関係なく従業員が意欲を持って働ける環境づくりはとても大切です。

管理職に生かせるのはもちろんのこと、一従業員としてもチームメンバーがどうしたら気持ちよく働けるかを考えることは仕事を円滑に進めるうえでとても役立ちます。

様々な事例や体験談をもとに楽しく学べるので、身に付きやすいと感じました。

同じ「マーケティング系」でも、それぞれの学校によってテキストや授業の進め方など異なりますし、テストの頻度や宿題の量だって違います
ぜひ、みなさんの学校・プログラム選びの参考にしてみてくださいね!

学校公式サイト(ページは全て英語です)

執筆者 執筆者
Anna

新卒で金融機関に就職、ウェブ担当者として、ホームページのリニューアル・運営を一任される。以来10年以上、SEO・ウェブマーケティングはもちろん、デザイン・コミュニケーションなど、多岐にわたる分野で活躍。留学を機に、現在はカナダ在住4年目、ウェブサイトの改善・運営・SNS運用など、様々なプロジェクトに携わっています。

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