[Practicum体験記] Tamwood Careers グローバルスタートアップ

Tamwood Careers(タムウッド)のグローバルスタートアップPracticumプログラムを体験してきました!

Practicumを取りたいけれど学校・プログラム選びに迷われている方カレッジの雰囲気が気になる方などはぜひご参考に!

働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のプラティカム(Practicum)ですが、想像できないことも多いと思います。

例えば、

  • 実際の授業はどんな様子なのか
  • どんなことを学ぶの?
  • 課題や宿題は多いの?
  • 授業についていけるか心配

そこで、みなさんの学校選びの参考になるように、様々な学校の体験授業を受けてきました。

私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!

内容は記事作成時点(2022年2月)の情報です。最新情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

Tamwood Careers

今回、体験授業に参加した学校は「 Tamwood Careers(タムウッド)」です。

一般英語を学ぶTamwood Language Centres(ESL)と同じ校舎で語学学校(ESL)とカレッジの授業を行っています。

学校の情報は下記をご覧ください。

参加したプログラム・クラスについて

今回体験した授業はこちらです。

参加したプログラム・クラスについて
参加プログラム グローバルスタートアップPracticumディプロマ
(Global Startup Practicum Diploma)
プログラム期間 授業10か月+休暇4か月+Practicum 2か月=計16か月
(入学日:年4回)
参加クラス 全クラス合同のプレゼンテーション
授業形式 対面/オンライン ハイブリッド形式
時間割 月―木 16:00-21:00

基本的には対面ですが、希望によりZoomからオンライン参加が出来るハイブリッド形式です。

それではそれぞれを詳しくお話ししていきますね。

プログラムについて(グローバルスタートアップ)

「スタートアップ」とは、設立されたばかりの企業、または事業のこと。
ビジネスの最初の段階です。

日本でいう「ベンチャー企業」をイメージしていただくといいかもしれません。

グローバルスタートアッププログラム」は簡単に言うと、「起業家精神を習得する」ためのプログラム。

柔軟で前向き、そして変化を推進するマインドセットを身につけます。

スタートアップの創設者だけでなく、すべての人に強力な武器となるスキルです。

いわゆる「学校の勉強」とは一味違うこのプログラム。

このプログラムには、主に以下の3つの要素が含まれます(要素について詳しくは後述します)。

  • Be an Entrepreneur(起業家になる)
  • Work in a Startup(スタートアップで働く)
  • Be an Intrapreneur(「社内(企業内)起業家」になる)

それぞれについて、もうちょっとご説明しますね。

起業家になる

自分で会社を立ち上げることを「起業」と言います。

起業に必要な知識だけではなく、次のようなことが必要とされます。

  • ビジネスアイディアを考える
  • 資金を集める
  • 会社の形態を決める
  • 会社の方向性や戦略を決める
  • 従業員を雇う

すべてを自分でする必要はありませんが、人を使うリスクもあります。

そこも踏まえて、「アイディアを出して」「意思決定をする」ことが主な仕事です。

思いついたことをビジネスとして「どうやって利益を出し、継続させていくか」

それを考えられるような思考回路を育てます。

スタートアップで働く

「ベンチャー企業」というと何となく、イメージが出来る人もいると思います。

「立ち上がったばかりの新しい会社」はいわゆる「普通の企業」とは少し違います。

一般的にスタートアップは、設立年数が浅く、社員数が少ないです。
そのため以下のような特徴があります(例外もあります)。

  • 一人ひとりの業務内容が多岐にわたる
  • 社内の風通しがよく意見交換が活発
  • 入ったばかりでも責任のある仕事を任される
  • 企画・決断・実行のスピードが速い
  • ざまざまなバックグラウンドを持った人たちが集まる
  • ルールが確立されていない

したがって、自分で能動的に動く必要があります。

刺激が多く、成長しやすい環境ですね。

一般企業とは「社風」も「求められること」も違うことが多いです。

「スタートアップ」で活躍できる要素を学びます。

「社内(企業内)起業家」になる

社内(企業内)起業」という言葉をご存じでしょうか?

企業内で新たに事業を起こす際に、別の会社を作ったり、会社の一部門を別会社として独立させたりすることです。
社内ベンチャーとも呼ばれます。

大企業をイメージすると分かりやすいです。

例えば、オンラインショッピングサイトのクレジットカードや金融サービス。
電子機器メーカーグループの、金融事業やエンタメ会社。

どちらも、グループ企業内で数多くの会社を持っています。

海外に比べて起業意識が薄いといわれる日本ですが、「企業内起業」は実は昔から行われてきました。

企業の一員としてスタートし、その会社内の部門や別会社を率いる立場になる方法で、日本人には一番なじみがあるかもしれませんね。

設立費用は会社が出すので、自身の金銭的なリスクが低い方法でもあります。

確立された企業の中で、物事を違った形で見ることができる従業員になるための、考え方とスキルを学びます。

クラスについて(コース合同プレゼンテーション)

今回はプレゼンテーションのみ、オンラインで参加させていただきました。

プレゼンテーションは全クラス合同で行います。
他の生徒のプレゼンを見ることは勉強になるからだそうです。

同じスタートアッププログラムでも、入学日により、初めに取るコースは異なります。

違うコースが、同じ時間に別の教室で開講されることになりますので、それぞれ進捗度も異なります。

最初の4週間を受け始めたばかりの生徒は、数か月先に勉強を始めた生徒のプレゼンを聞くことが出来ます

意見交換を行う場合もあるとのことで、勉強になりますね。

逆にベテランの生徒たちも、新入生のプレゼンを聞くことで、成長が実感出来たり、リーダーとしての振舞いを学ぶことが出来ます。

通常カレッジの授業は合同で開催される機会はありませんので、とてもユニークな試みです。

このプログラムでは以下の6つのコース(科目)を4週間ごとに学びます。

  • Innovation & Business Ideation
  • Marketing for Startups and Product Launches
  • Global Business Strategies
  • Execution & Management
  • Financial Management
  • Business Communications

今回は、Innovation & Business Ideation の生徒を中心に発表がありました。

ビジネスアイディアを創造することを目標としています。

人数と国籍バランス

私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、対面・オンライン含め全員で11人でした。

  • 日本人:3人
  • その他アジア系の方:0人
  • その他の地域の方:8人(南米、インド、スペインなど)

オンライン受講前に、短時間ですが、クラスにお伺いしました。
皆さんリラックスして楽しそうな雰囲気でしたよ♪

お隣のクラスでは別のコースが開講されていて、こちらは皆さん緊張した面持ち
プログラムを始めたばかりの生徒さんだそうです。

最初は緊張していても、時間とともにリラックスしていき、また自信を持て堂々とした様子になる様子があらわれていました。

プレゼン中は「緊張する」と言いながらも慣れた様子で、またクラスメイトが「Good job!」など声をかけるなど、とてもいい雰囲気でした。

注意事項

学校のパンフレットなどで、国籍比率や年齢層など情報があるかもしれませんが、コロナウイルス拡大の関係で人数の変動や、国籍の偏りがある場合があるのでご了承ください。写真は新型コロナウイルスの流行禍のものになります。

また授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。

実際の授業の流れ

今回は授業後半のプレゼンがメイン。

前半は各クラスで講義やプレゼン準備をし、その後全クラス合同でプレゼンという流れでした。

(コロナ感染予防のため、各クラスは一か所には集まらず、Zoomを利用していました)

プレゼンでは、生徒が一人ひとり、10分程度で自分のビジネスアイディアを発表していきます。

今回は先生は生徒を指名する形で順番が決まりました。
立候補してもいいみたいですよ♪

教室でもZoomチャットでも、発表後に「Good Job!」などのメッセージが飛び交っていました!

他のクラスからも、こうしてコメントを送ることで交流できるのもいいですね♪

プレゼンの内容をご紹介

自分のビジネスのアイディアを発表するのですが、ただやりたいことを語るわけではありません

聞いている人が、どのような事業なのかを理解し、「ビジネスとして成り立つ」ということを納得してもらわなければなりません。

そのため、プレゼンには以下の内容を盛り込みます。

  • 該当市場の問題(なぜその事業が必要なのか)
  • 問題の解決法(会社が社会に提供できる価値・顧客がその会社を利用する理由)
  • マーケットサイズと収益予想
  • ターゲットペルソナ(主要顧客の分析)
  • ビジネスモデルキャンバス(ビジネスのキーになる情報の一覧表)
  • 競合などその他マーケティング情報
  • (可能なら)プロトタイプ(試作品)
  • 解決すべき問題点・課題

なんだか難しそうですね…

実際の発表を見ていきましょう!
(気になる日本人の方の発表をご紹介します♪)

バンクーバーで傘のレンタルサービス

皆さんは、傘をどこかに置き忘れたこと、ありますか?
私はあります…

この生徒さんが友人にアンケートを取った結果、98%の方が「ある」と答えたそうです。

そこで、利用したいのが傘のシェアサービス
(生徒さんのアイディアです。サービスはまだありません。)

利用者はアプリを利用します。

レンタルステーションから貸りて、用事が済めば近くのステーションに返すだけ。

マップからステーションを探すこともできます。

雨の日が多いことで有名で、別名「レインクーバー」と呼ばれているバンクーバー。

そんなバンクーバーで傘を買おうとした際、「高い!」と感じたことから、このアイディアを思いついたそうです。

日本では数百円で買えますが、バンクーバーでは数千円します。
確かに高いですよね…

「スポットはどこに、どのように?」「盗まれたらどうするの?」
皆さん興味を持って、質問も沢山出ていましたよ!

海外投資家と日本の不動産を繋げるウェブサービス

次の生徒さんは、日本で不動産のセールスをしていたとのこと。

その経歴から、海外の投資家が日本の家を買うことが、すごく難しいことに気づいたようです。

主な理由は、翻訳された情報の少なさ。

そこで、ウェブサイトを通じて、市場と外国の投資家をつなげる事業を思いつきました。

ペルソナ(主要顧客の具体的なイメージ)もしっかり考えられています。

さらに、プロトタイプを作って友人に見てもらい、フィードバックをもらった結果も発表されていました。

かなり実践的な内容ですね。

他の生徒さんのアイディア

他にも以下のようなアイディアが出ていました。

数あるストリーミングサイトを一括契約し、1つのサイトで見れるプラットフォーム

Uberより安いタクシーサービス

一般的な会社にとどまらず、慈善活動を促進する非営利団体のアイディアもありました。

発表を聞いたまとめ

日常でふと思った、バックグラウンドから、使命感…
アイディアの出どころは色々です。

皆さんそれぞれ違った視点から、アイディアを出していました。

聞いていてとても面白かったです

クラスには様々なバックグラウンドの人がいます。
過去の仕事などから、マーケティングに必要な流れをすでに分かっていて実践している生徒さんもいました。

自分のスキルを違った形で生かせるのは素晴らしいですね♪
自信が深まりそうです。

ですが、プランは完璧でなくても構いません

「ここはまだ、どの方法がいいか模索中です」
「(質問に対して)正直考えていませんでした、気付きませんでした」
と答える生徒さんもいました。

実際のビジネスシーンでも起きる出来事なので、指摘された点を次につなげれば大丈夫です。

本日の授業で大事だったのは、皆がアイディアを理解して、興味を持ってくれること。

そうなると質問やコメントも沢山出ます。

実際に事業を立ち上げる子もいそうだな、と感じ、わくわくしました。

講師について

今回は全クラス合同のプレゼンだったので、他のクラスの先生含め、3名が「ジャッジ(審査員)」として参加していました。

ジャッジをする人たちは毎回異なります

講師の場合、講師の友人のビジネスマンの場合、学校の営業担当者の場合もあります。

日本人カウンセラーのYasu さんが参加することも。
(学校の営業担当者の場合は稀だそうです)

カナダで活躍している起業家・ビジネスマン自分のアイディアに対して意見してくれる機会は他にありません!!

様々な視点からの意見がもらえるのはもちろんのこと、「先生が好む回答をする」のではなく「誰もが納得できる提案をする」ことにも繋がります。

自信が付くのはもちろん、この経験を経て得るものは多そうです。

まとめ

今回は、「Tamwood Careers(タムウッド)」という学校のグローバルスタートアッププログラムの授業を体験しました。

「起業」をテーマにしたプログラムはまだまだ珍しく、留学生の通うキャリアカレッジでは特に少ないです。

将来起業を考えている方はもちろん、一歩進んだ留学をしたい一皮むけたい、と思っている方にもぴったりではないでしょうか。

「海外で起業について学ぶ」「起業アイディアを実現させる」
プログラムを終えたころには成長が実感できるはずです。

実際に起業する場合は、カナダのスタートアップビザを申請することもできるかも。
(詳しくは学校にお問い合わせください)

ぜひ、みなさんの学校・コース選びの参考にしてみてくださいね!

学校公式サイト(ページは全て英語です)

執筆者 執筆者
Anna

新卒で金融機関に就職、ウェブ担当者として、ホームページのリニューアル・運営を一任される。以来10年以上、SEO・ウェブマーケティングはもちろん、デザイン・コミュニケーションなど、多岐にわたる分野で活躍。留学を機に、現在はカナダ在住4年目、ウェブサイトの改善・運営・SNS運用など、様々なプロジェクトに携わっています。

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