【代表対談】業界歴20年のベテランが教える、信用できる留学エージェントを見極めるポイント

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海外留学の失敗を避けるには、正確で、最新の情報収集が命。でも、たくさんの留学エージェントの中からいったい“どんな基準で”選べばいいのでしょうか?

そんな留学希望者が抱えがちな問題について、株式会社留学情報館の代表取締役であり、一般社団法人・海外留学協議会(JAOS)の理事でもある大塚 庸平さんと弊社・カナダ留学コンパス代表の末永 真一が回答。

二人の対談模様を通して、普段お客様の耳に届きづらい留学エージェントの裏側や信用できる留学エージェントを見極めるポイントをお伝えします!

※ このコンテンツは以下のYouTube動画の編集記事です。

手数料無料のワケは学校からコミッションを得ているから

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大塚 本日はカナダ留学コンパスの末永さんとともに、「留学エージェントの裏側」と「留学エージェントの選び方」についてじっくり話していきたいと思います。

留学エージェントの良い部分だけでなく、お客様がなかなか知る機会のない“裏側”まで触れていきたいですね。

早速ですが、まずはもっとも気になるお金について。留学エージェントでは、「正規留学」「語学留学」「ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)」などの紹介先別に収益構造が異なるんですよね?

末永 大学への留学にあたる正規留学では、コミッション(仲介手数料)は発生しないことが多いので、留学エージェントにサポートを頼む場合は有料であるケースが一般的です。一方で語学留学やワーホリでは、手数料無料の留学エージェントが主流となります。

大塚 どうして語学学校やワーホリでは、留学生の利用手数料が無料なんでしたっけ?

末永 一言でいいますと、語学学校から成約ごとにコミッションをいただけるから。コミッションを会社の運営費に充てることで事業が維持できるため、留学生側からは手数料無料でも成立するんです。

大塚 我々の経営目線で考えると、各学校ごとのコミッション率や金額は重要ですよね?

でも例えば、1ヶ月の留学でコミッションが20万円の学校と5万円の学校があったとします。自社の利益だけを優先すると、前者の20万円の学校に留学生を送り込めば儲けるかと思いますが、留学エージェントはどこもこのようなことを企んでいるのでしょうか?

末永 確かに、なかには自社の利益ばかりを考えてカウンセリングしているエージェントもあると思います。

ただ、それで結果としてお客様がご満足いただければ問題ないのですが、そうではなかった場合、お客様の留学を台無しにしてしまうかもしれません。

ですから、コミッションの金額でサポート内容を変える姿勢は、同業としては褒められませんね。

大塚 第一に、お客様目線の対応ではないですもんね!留学エージェントの世界では、学校とのお付き合いが長くなると優先的にコミッション率を上げてくれる学校も出てきます。

会社側は口にしないと思いますが、「留学エージェント側にはこのような裏側があるんだよ」ということを頭の片隅に置いて話を聞くようにしてくださいね。

特定の学校ばかりおすすめしてくる会社は要注意!

末永 ではそういったお客様目線ではない留学エージェントは、どのような部分をチェックすると見極められますかね? 

大塚 留学生の要望をあまり汲んでくれず、特定の学校ばかりを推してくる傾向がある留学エージェントは注意が必要かなと思います。あとは、学費が高い学校ばかりをおすすめしてくる場合など。

末永 確かに、無理に特定の学校を推してくる感じというのは、注視したほうがいいですね。

大塚 こういった留学エージェントが存在しているからこそ、反面教師として弊社内では『お客様の将来のビジョン実現を真剣に考えたうえでご提案しよう』というポリシーを口酸っぱくなるほど声かけしています。

カナダ留学コンパスさんではどうですか?

末永 私たちも同じようなカウンセリング指針を掲げています。私たちが留学カウンセラーとして大事にしているのは、海外留学を一つの“プロセス”として捉え、最終的にその方の人生がハッピーな方向に進んでいくご提案を行うということ。

だからこそ弊社では、留学生にとってポジティブなお話だけでなく、耳の痛いネガティブな話も誠実な姿勢でフィードバックすることを心がけています。その姿勢が、留学エージェントとしての『信用』に繋がっていくと考えているからです。

ネット上の情報は疑いの目で。回答の明瞭さでカウンセリング力を判断しよう

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大塚 他には、選び方のポイントは何があるでしょうか?

末永 今の時代は、インターネット上で発信している情報がたとえウソだったとしても本当のように伝えることができますよね。発信されている情報や知見を実際にその留学エージェントがサポートとして提供できるかは、留学カウンセラーと話をしてみるまで分かりません。

大塚 留学エージェントが持っている情報量やその質という観点ですね。

末永 留学カウンセラーのスキルは、何十人、何百人とカウンセリングし続けてきた経験こそがモノを言います。だからこそ、実際に相談や質問をした際に、「どれだけ質問に対して回答がクリアであるか」「説明に矛盾がなく、解像度の高い情報であるか」を意識しながら話を聞くといいでしょう。

大塚 すごく分かります。私も昔ロサンゼルスの語学学校に留学した時に、ロサンゼルスの田舎だったので、完全な車社会だったんですね。バスも30分に1本しか来ないし、日本のようにちゃんと時間を守らないので全然イメージ通りに移動できませんでした。

渡航前に憧れていた本場のユニバーサルスタジオやハリウッドには、結局行けないまま帰国したんです。だからこそ身に染みて分かるのですが、正しい情報をもとに留学計画を立てないと、留学体験が180度変わってしまいます。

末永 インターネットで時間をかけて調べればヒットしなくはないですが、一人の力では大変な手間がかかります。そうであれば、現地の最新情報を把握している留学カウンセラーに聞いたほうが結果的に準備が早く済むと思いますよ。

大塚 その他でいうと、ビザに関する情報はしっかりと正確に知っておく必要がありますよね!

末永 現地情報の誤解であれば、それも留学の醍醐味としてポジティブに捉えることもできますが、ビザの手続きについては失敗が許されません。実は、公的なWebサイトの情報であっても間違いはたくさんあるんです。

情報が更新されていないため、最新の手続き内容が異なる......なんてケースは、決して珍しいものではないんです。

大塚 最近で言いますとワーキングホリデーや学生ビザでも、国によって労働条件が全然異なります。たとえば、アメリカは学生ビザでは働けないですが、フィリピンでは働けるなど。

短期留学ではなく、長期留学やその後の永住を見据えているのであれば、専門家への相談はしておいたほうがいいでしょうね。

末永 そうですね。最近ではTwitterやYouTubeなどのSNSでも各国の留学情報が発信されていますが、その情報を真に受けて失敗するケースも見られますので、自力で全部準備しようとしないことがポイントです。

※ フルタイムの学生であれば、学校内で週20時間まで働くことは可能

留学カウンセラーが“いい人そうか”を見てほしい

大塚 留学エージェントは学校選びやビザのサポート、渡航前のオリエンテーションなどをサービスとして提供しますが、結局のところ、提供しているのは全て『人』ですよね。

カナダ留学コンパスさんが、採用時にカウンセラーを選ぶ際に注視しているポイントはなんですか?

末永 過去の学歴や職歴はあまり関係なくて、「いい人そうか」という基準で選んでいます。

留学カウンセリングという仕事に誇りを持っていて、人に寄り添い、サポートしていくことが心から好きだという人。知識やノウハウは入社後からでもトレーニングできますが、パッションやマインドは変化させることが難しいのです。

大塚 カウンセリングのチームは会社としては売上を作る部署ですので、「営業」という観点からは、売ってくれる人が欲しい部分はある。だけど、決してそれだけでは選びませんよね。

仕事に対する熱意だったり、お客様のビジョンを誠実に本気でサポートできる人間性の持ち主であるか。

末永 短期的な視点で見るとウソを言っても売上は上がるかもしれませんが、長期的な視点では企業やひいては業界全体の信頼を失いかねません。真にお客様のことを想って対応する姿勢が大事かなと思います。

大塚 おっしゃる通りです。でも結局のところ、不思議なことに、お客様の人生を本気で応援するカウンセラーこそが売上No,1だったりしませんか?

末永 します、します! やはり、本質的な姿勢であるかをお客様は見ているということだと思います。

代表の露出が多いエージェントは、サービスの品質に自信がある証拠

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大塚 留学生の方が気になるのが、そんな熱意のあるカウンセラーを見極めるにはどこをチェックすればいいのかということ。末永さん、このポイントを教えてください。

末永 実はこれは難しいと思っていて。留学カウンセラーと直接会話してみないと分からない気がします。その担当者がどれくらいの熱量や誠実さを内に秘めているのかは、長くお付き合いしてみないと見えてこないことも多いです。

その点でいうと、少し見る視点は変わりますが、会社の代表がインターネット上やメディアに顔を出しているかは一つのポイントかなと。顔を出しているということは、サービスの品質が悪いと批判を浴びるリスクも生まれますので、自社サービスの品質に自信がある証拠だと思うんですね。

大塚 あとは、その会社のスタッフの退職率、人材の入れ替えが激しくないかも意識しておくといいかもしれません。

留学カウンセラーの多くが、「自身の留学体験が素晴らしかったから次は自分が応援する側にまわりたい」という原体験を持ち、この世界に入ってきます。

でも、ノルマ達成への圧が強く、行き過ぎた営業気質の会社に入社すると、自分が理想とするカウンセリングができないと感じ、すぐ退職してしまうケースが多いんです。

留学生が社外から退職率を見極めるのはとても難しいとは思いますが、初回のご相談時に「カウンセラーさんは入社してどれくらいですか?」「会社のスタッフ数や体制はどんな感じですか?」と探りを入れてみるのもいいでしょう。

末永 留学カウンセラーの相場観を掴むためにも、複数社にお問合せをしてみるのがよいでしょう。

ぜひ、これから留学を検討されている皆さんは、安易に1社だけに相談して決めてしまうのではなく、複数社に相談して「ここは信頼できそうだ!」と“ピン”と来た留学エージェントを選ぶようにしてください!

本記事のまとめ

  • 留学エージェントの手数料無料の理由は、学校からコミッションを得ているから
  • 特定の学校ばかりをおすすめしてくるエージェントには注意が必要
  • インターネット上の情報は、虚偽や盛っている可能性もあるので基本疑いの目で見ること
  • 留学カウンセラーが質問に対し、具体的かつ明瞭に回答できるかでスキルをはかる
  • 直感で構わないので、カウンセラーが「いい人そうか」を判断基準に入れる
  • 初回のお問合せを行う際は、1社だけでなく、複数社に同士に相談するのがおすすめ
執筆者 執筆者
Megumi

カナダ在住ベテランWEBライター。
カナダでの長期滞在・オーストラリアでの語学留学などの豊富な海外経験をもとに、海外生活・英語学習に関する記事を500記事以上執筆。
カナダではカレッジ進学やCo-op留学もしているので、その実体験に基づいた記事が得意。

過去には英会話講師として生徒の英会話力アップ・英検/TOEICスコアアップをサポートした実績や、大学の留学アドバイザーとして700名以上を海外に送り出した実績もある。

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