オタワ市は、カナダの南東部にある都市でカナダの首都でもあります。アメリカからも近く、文化的な施設や国会議事堂のような重要な施設も豊富にあります。この記事ではオタワ市の魅力をご紹介します。
オタワには、行政的に重要な施設のほか、美術館や博物館も多く、カナダの歴史や文化を知るために非常に便利な場所でもあります。
この記事では、オタワがどんな場所なのかという基本的な情報から、気候や日本からのアクセス、おすすめの観光スポットなどをご紹介します。
ぜひ、オタワを訪れる際の参考にしてみてください。
このページの目次
オタワの基本情報
オタワはカナダの首都ですが、人口は2022年の総務省の調べで約100万人となっています。
カナダで最大の人口のトロントは約300万人ですので、トロントの3分の1程度です。
ケベック州との州境に位置しています。
ちなみに、市の名前のオタワは、アルゴンキン・インディアンの言葉で「物々交換」や「森の人」を意味するものです。
オタワ市は、リドー運河の建設により発展した「バイダウン」という村が元となってできた都市です。
その後、オタワ市に改名され、1858年にはカナダの首都に選ばれました。
オタワが首都になった理由としては、オタワで話されている言語が挙げられています。
カナダでは、英語とフランス語の両方が公用語であり、両方の言語が日常的に話されている、イギリス系移民とフランス系移民に中立な場所を選んだと言われています。
また、オタワが森の中にあったため、防衛に優れていたという軍事的な理由という説もあります。
オタワはどこにある?
オタワは、カナダの東部オンタリオ(ON)州の都市であり、カナダの首都でもあります。
オンタリオ州とケベック州の境目に位置します。。
アメリカとの国境も近く、モントリオールやトロントなどのカナダ国内の都市とのアクセスも良好です。
日本からのアクセス
日本からオタワに行く場合、直行便はありません。
そのため、カナダ国内で飛行機を乗り継ぎして向かう必要があります。
エア・カナダ(AIR CANADA)の便の場合、日本の成田空港からカナダのトロント・ピアソン国際空港を経由し、オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港に到着します。
フライト時間は経由地での待ち時間も含めて15時間30分前後となっています。
日本からオタワに向かう場合は、乗り継ぎにかかる時間や、乗り継ぎの回数も確認してチケットを購入しましょう。
オタワ内の交通機関
オタワの公共交通機関としては、OC Transpoのバスと地下鉄が挙げられます。
鉄道は運行している区間が限られているため、市内の主な移動手段はバスが便利でしょう。
O-Train Confederation Line (ライン 1) は、西側のタニーズ パスチャーから東側のブレアまで結ぶを結ぶ12.5 キロメートルの路線です。
なお、鉄道のO-Trainの2号線は2020年から閉鎖され、代替交通手段としてバスが運行しています。
OC Transpoの料金は一律料金ですが、現金を使うのか、日本のSuicaのような「Presto」やクレジットカードなどを使うのかで値段が異なります。
現金の場合は大人$3.75、Prestoやクレジットカードなどの場合は$3.70です。
また、1日・3日・5日・7日間の乗車券などもあるので、OC Transpoに乗る頻度が多い場合は利用をおすすめします。1日乗車券の価格は$11.25です。
公式サイト(英語)
オタワの天候、気候
オタワは、北半球にあるため季節は日本と同じであり、四季もあります。
日本との大きな違いは冬の気温が非常に低いことです。
また、冬も雪が良く降るため降水量が多いのも特徴です。
最も寒い1月の平均気温は-9.4度、最低気温は-15度ほどにもなります。
夏の平均気温は、最も暑い7月でも20.1度で最高気温は26度ほどです。
より詳しい気象情報は、こちらからも確認できますよ。
オタワと日本の時差
カナダは東西に広い領土を持つため、6つの時間帯があります。オタワは東部標準時に属し、日本との時差は通常-14時間です。
ただし、カナダにはサマータイムがありますので、サマータイムが適用されている期間の時差は-13時間になります。
カナダのサマータイムは3月の第2日曜日午前2時から11月第1日曜日午前2時までの間です。
約8カ月間サマータイムがあるので、年間を通して見るとサマータイムの期間の方が長いことになります。
カナダと日本の時差について、くわしくは下記の記事もご覧ください。
オタワのベストシーズンと適した服装
オタワのベストシーズンは、気温が高めで過ごしやすい5〜9月頃です。
オタワも夏は最高気温が30度近くになることもありますので、Tシャツなどの軽装が適しています。ただし日本の東京ほどの暑さはありません。
冬にオタワを訪れる際は、コートや手袋、マフラー、ブーツなどで十分に防寒することが必須です。また、東京などでは寒さをあまり感じない9〜10月や3〜4月の秋や春も防寒が必要なこともあります。
カナダを訪れる際は、日本よりも寒いことを意識した服装を準備してみてください。
オタワの治安
オタワは治安の良いイメージがあるかもしれませんが、日本よりは犯罪発生件数が多いため注意が必要です。
2021年の人口あたりの犯罪発生件数は、日本の平均と比べて約7.8倍でした。
オタワ市を訪れる際は、高い防犯意識を持って行動することが大切です。特に繁華街や閑散とした場所などには、夜間一人で出かけないでください。
また、現地オタワの警察のホームページを定期的に確認するなど、情報収集に努めることも重要です。
オタワの特徴・おすすめポイント
カナダの首都であるオタワは、公的機関や美術館・博物館などの機関が集中しているため短期滞在にもおすすめです。
また、ビーバーテイルなど、日本ではなかなか食べられない名物を食べてみるのもよいでしょう。
オタワの特徴とおすすめポイントをご紹介します。
カナダの首都なので公的機関の観光もできる
オタワには、カナダの国会議事堂であるパーラメント・ヒルやカナダの造幣局であるロイヤル・カナディアン・ミントなどの機関があり、見学も可能です。
カナダの要所を実際に見てみたいという人におすすめです。
博物館や美術館と行ったアカデミックなスポットが集中している
オタワには、美術館や博物館などといったスポットが複数あります。カナダ国立美術館、カナダ科学技術博物館、カナダ歴史博物館などが挙げられます。
カナダの歴史を学びたい人や美術が好きという人にとって、オタワは旅行におすすめの都市です。
名物料理を楽しめる
オタワの名物お菓子として、ビーバーテイルがあります。平たい揚げパンにさまざまなトッピングを乗せたお菓子で、基本はシナモンシュガーやレモンなどを乗せたシンプルなものです。
ただし、近年はさまざまな工夫を凝らしたトッピングもあり、チョコレートソースなどを乗せたものやハムやチーズを乗せた食事系のビーバーテイルもあります。
また、ロブスターやアルバータ牛などのカナダ全域での名物をオタワで楽しむのもおすすめです。
オタワのおすすめ観光スポット
オタワの観光スポットとしては、大きく分けて歴史と自然を感じるスポットと美術館・博物館などの学術的なスポットがあります。
歴史を感じるスポットとしては、ノートルダム聖堂やパーラメント・ヒルなどがあります。
ノートルダム聖堂はオタワでも特に歴史があり、ステンドグラスなどの装飾が美しい教会です。
学術的なスポットとしては、カナダ国立美術館やカナダ国立自然博物館などが挙げられます。カナダ国内の歴史や文化を学ぶことができる施設です。
オタワの観光スポットについては下記の記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、オタワがどのような街か、気候やおすすめポイントをご紹介しました。
オタワは、カナダの首都であるため国の重要な施設や歴史のある建物が数多くあります。
また、アメリカとも近く、同じオンタリオ州にはナイアガラの滝やトロント湖などの自然スポットもあります。
トロントやモントリオールなどの都市も人口が多く魅力的なスポットがありますが、ぜひオタワにも足を運んで見てください。