カナダで一人暮らしをするにはいくらかかる?一人暮らしをする方法や注意点もまとめます

カナダで一人暮らし 家賃はいくら?家探しの方法は?

カナダ留学で定番の滞在方法といえば、シェアハウス。

それでも「知らない人とのシェアではなく、一人暮らしをしたい!」もしくは「気心の知れた友達や恋人と暮らしたい!」という人は多いのでは?

そこで今回は、最近プライベート環境(2ベッドルーム)の部屋を借りたライターの私が、以下のことをまとめます。

この記事で解説すること

  • カナダで一人暮らしをするにはいくらかかるのか
  • カナダで一人暮らしをする方法(≒他人とシェアしないプライベート環境の部屋を借りる方法)
  • 部屋を探す時に注意したいこと

この情報は、友人同士やカップルで部屋を借りる際にも参考にしていただけます。

ぜひ最後までご覧ください!

カナダで一人暮らしをするにはいくらかかる?

まず、カナダで一人暮らしをする場合の家賃相場をご紹介します。

家の模型とクエスチョンマーク

ここでは、一人暮らしをするのに最適なStudio(ワンルーム)や、1ベットルームの家賃相場を紹介します。

なお、友人同士やカップルでも、これらの部屋を借りる人は多いです(若干せまくなりますが、私の周りでもこういったタイプの部屋に2名で暮らしている人はいます)。

そのため、複数名で部屋を借り家賃を折半する予定の人も、ぜひ参考にしてください。

※家賃相場の情報は、2023年4月28日現在のzumperのデータを紹介しています。

Studio(ワンルーム)の定義・家賃相場

Studioとは、キッチンがついたワンルームのお部屋のことを言います。

ワンルーム

ベッドとキッチンの間には、間仕切りがないことが多いです。

このほかに、バスルーム(トイレとシャワーは一体)がついています。

ワンルームと言っても、日本のワンルームよりは大きめのお部屋が多いですね。

バンクーバー市の場合、家賃の中央値は$2,300です。

1 ベッドルームの定義・家賃相場

1 ベッドルームは、文字通り1つのベッドルームがあるお部屋です。

ベッド

先ほど紹介したStudioとは違い、ベッドルームは個室になっていて、キッチンとは分かれています。

このほかに、バスルーム(トイレとシャワーは一体)がついています。

バンクーバー市の場合、家賃の中央値は$2,600です。

補足

借りることのできる物件のタイプは、日本のような「完全個室のアパート/マンション」だけではありません。1軒屋の1階やベースメントを丸ごと貸し出しているところも多いです。

その場合、他のフロアには大家さんや他の住人が住んでいますが、たいてい入り口は分かれています。キッチンやバスルームは自分専用で、洗濯機などはシェアもしくは専用のものがあることが多いです。

カナダで一人暮らしをする方法

それでは、カナダで一人暮らしをする、具体的な方法を解説します。

先に言っておくと、部屋を探す流れはシェアハウス探しとほぼ同じです。

シェアハウスを探す方法が気になる人は、こちらの記事を参照してください。

なお、シェアハウスを探す時と違うのは、審査の厳しさ

一人暮らしの物件への応募は、シェアハウスに比べると厳しめに審査され、収入や職業をチェックされることが多いです。

虫眼鏡

さて、一人暮らしの部屋を探す方法ですが、一般的には以下のステップで進みます。

まずは、部屋探しサイトで家を探します。

バンクーバーや周辺都市であれば、以下のサイトが定番です。

定番の部屋探しサイト

  • Craigslist
  • Kijiji
  • Facebook Marketplace
  • JPカナダ

シェアハウス探しをしたことがある人はすぐお分かりかと思いますが、シェアハウス探しで使うメジャーなサイトと同じです。 

検索のポイント

「Room for rent」ではなくて「1bedroom」「Studio」といったキーワードで検索してください。roomだとシェアハウスの入居者募集用の広告がヒットします。

②指定の連絡手段で大家や不動産会社に見学の申し込みをする

気になる物件が見つかったら、サイト内に書かれている連絡手段で、大家や不動産会社に連絡をします。

連絡手段は、SMS、電話、E-mail、サイトのメッセージ機能(FacebookやJPカナダの場合)のいずれかです。

スマホを操作する女性

連絡する際は、以下の情報を整理して伝えましょう。

伝える情報

  • 自己紹介(名前、職業など)
  • 内見を希望する日(複数あるとよい)
  • いつから住みたいか
  • どれくらい住みたいのか
  • 何人で住みたいのか(複数の場合は同居人の情報も書く)
  • 自分の連絡先

上記はあくまでも例です。先方から指定されている情報がある場合は、その情報も追加します。

連絡を無視されることも割とあるので、待ち続けるのではなく別のところを探すのが効率的です。

③見学し契約方法を聞く

先方から連絡が来て日程が決まったら、実際に物件の見学に向かいます。

家の模型

見学は、単独でできる場合と、物件を借りたい複数の人が一度に見学する場合があります。

時間が限られている場合もあるので、質問は事前にまとめておくとよいでしょう。

物件が気に入った場合はどうやって契約を結ぶのか、今後の流れもこの時に聞きましょう。

なお、基本的には「1年契約」のところが多いです。

④必要書類を提出する

見学が終わり、入居を希望する場合は、必要書類を提出します。

書類に記入する男性

これは、シェアハウス探しにはあまりないプロセスで、物件によっては提出が不要な場合もあります。

具体的には、以下の書類を求められることがあります。

提出を求められる可能性がある書類の例

  • Application form(申し込むフォーム)
  • 銀行の残高証明書
  • 給与明細(pay stubs)
  • リファレンス(職場の上司や先生など、自分をよく知る人の連絡先)
  • 前の大家の連絡先
  • クレジットスコア(クレジットカードの支払い状況などから算出されるカード持ち主の信用度。3桁の数字で表され、高いほどよい)

Application form(申し込むフォーム)については、事前にもらって記入を済ませた上で見学に行き、物件が気に入ったらその場で提出する人もいるようです。

クレジットスコアは、保有しているクレジットカードのアプリ・ウェブサイトなどから簡単にチェックできます。

補足

私は3件見学に行きましたが、これらの書類提出を求められたのは1件だけでした。提出を求めてこなかった1件は、「選考中に必要だと思ったら連絡するかも」と言われましたが、実際に連絡は来ませんでした。個人ではなく不動産会社などを通じて申し込む場合は、こういった手続きがしっかりしている印象があります。

⑤正式な入居手続きをする

提出した書類を元に、大家や不動産会社が入居者を選びます。

このプロセスは、数日〜数週間かかることも。

無事に新しい入居者として選ばれた場合、正式な入居手続きに移ります。

具体的には、デポジット(部屋を確保するための保証金のようなもの)の支払いや、契約書へのサインなどです。

契約を結ぶ日には、念のためパスポートやBCID(バンクーバーの場合)などの、写真つきの公的な身分証明書を持っていきましょう。

補足

条件がいい物件は競争率が高く、入居を希望しても選ばれない可能性もあります。1件だけではなく、並行して複数の物件に応募すると家が見つからないリスクを減らせます。

カナダで一人暮らしの部屋を探す時に注意したいこと

カナダで一人暮らしの部屋を探す時に、注意したいことをまとめます。

チェックリスト

シェアハウス探しにはない注意点もあるので、よく確認してください。

家賃に含まれているものを確認する

家賃に何が含まれているのか確認しましょう。

なぜなら、物件によっては家具がついていなかったり(unfurnishedという)、インターネットや電気/ガスなどを自分で契約するところもあるからです。

家具付きのキッチン

シェアハウスでは、こういった費用が全て家賃に含まれていることが多いので見落としがち。

※家具付きやネットなど完備の物件もゼロではありませんが、数は少なめです。

テナント保険に加入することが求められる場合もある

また、入居時までにテナント(借主)保険に加入することを求められる場合も多いです。

これは、入居中に火災や水漏れ、家具の破損などが起こった場合に、修繕にかかる費用をカバーできる保険。

バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州では、テナントの保険加入は義務づけられていませんが、大家や不動産会社の判断で加入を求めることがあります

家の模型・鍵・書類

たいていの場合は、入居者募集の広告に保険加入が必要な旨が書かれているので、契約後に急に加入を求められることはありません。

保険は、安いものであれば月12ドルくらいから見つかりますが、購入する保険がある程度指定される場合もあるので、事前に貸主に確認しましょう。

Scam(詐欺)に注意

シェアハウス探しと同様に、Scam(詐欺)に注意しましょう。

典型的な詐欺の手口は、「実在しない物件を掲載して、デポジットや家賃を騙し取る」というもの。

部屋探しサイトには、綺麗な部屋の写真を載せ、連絡してきた人に「見学前に」デポジットや家賃の支払いを求めてきます。

詐欺師

そしてお金を支払うと、音信不通になるのです。

また、最近では、民泊(Airbnb)を借り「自分の物件と偽って」入居者を募集し、家賃を騙し取る手口もあります(この場合、借主は見学できるから安心してお金を払ってしまう)。

詐欺を見極めるのは難しい場合もありますが、以下のような物件には注意してください。

注意が必要なケース

  • 理由をつけ、部屋の見学を断られる(家主が海外にいて不在、新型コロナウィルスが流行しているので見学ができない......など)
  • 部屋探しサイトに写真を載せていない物件(聞けば送ってくれることもあるが、避けた方が無難)
  • 部屋の写真が立派すぎる/家賃が相場よりも安すぎる

部屋を見学し(=部屋が実在することを確かめ)大家に会うまでは、お金を渡したり、個人情報を提出しないことをおすすめします。

不動産会社を通じて申し込む場合は、その会社が実在するかも調べましょう(会社名をインターネット検索)。

根気強く探し続けよう

根気強く部屋を探し続けましょう。

パソコンとノート

部屋はすぐには見つからない可能性が高く、入居希望日の数週間前〜数日前に決まることもめずらしくないです。

(理想としては、入居する1か月前くらいまでには部屋の契約を完了させたい人が多いと思いますが。)

入居希望日の1か月前くらいから、入居者募集の広告が増え始めます。

実際、私も5/1から入居できる部屋を探していて、3月中旬から部屋探しを始めました。

しかし、「まだ4/1から入居できる部屋しか募集していないから、もう少ししてから連絡をして」と言われたこともあります。

借りる側としては、早く部屋を見つけたくて焦るのですが、こればかりは仕方ありません......。

カナダで憧れの一人暮らしを実現させよう!

今回は、カナダで一人暮らしをすると大体いくらかかるのか、またどうやって部屋を探すのかなどを解説しました。

再度、重要な点をまとめます。

今回のまとめ

  • バンクーバーの家賃相場はStudio(ワンルーム)で2,300ドル、1ベッドルームで2,600ドルほど
  • 部屋探しの手順は「サイトで部屋検索→見学の申し込み→見学→必要書類の提出→本契約」
  • シェアハウスと異なる注意点がいくつかある(家賃に含まれるもの・保険など)

ハードルが高いと感じるかもしれませんが、大体のやり方はシェアハウス探しと同じです。

諦めずに部屋を探し、憧れの一人暮らし(または、友人同士/カップルでの生活)を実現させてくださいね!

執筆者 執筆者
Megumi

カナダ在住ベテランWEBライター。
カナダでの長期滞在・オーストラリアでの語学留学などの豊富な海外経験をもとに、海外生活・英語学習に関する記事を500記事以上執筆。
カナダではカレッジ進学やCo-op留学もしているので、その実体験に基づいた記事が得意。

過去には英会話講師として生徒の英会話力アップ・英検/TOEICスコアアップをサポートした実績や、大学の留学アドバイザーとして700名以上を海外に送り出した実績もある。

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