バンクーバーで使える身分証明書「BCID」とは?申請方法も解説

BCIDとは?申請方法も解説

バンクーバー留学の準備をしていると、耳にすることがある「BCID」。

これは、バンクーバーで使える身分証明書の一つです。

これからバンクーバー留学来る人は、このカードに関して様々な疑問を持つことでしょう。

BCIDに関するよくある疑問

  • そもそもどんなカード?
  • いつ使うの?
  • どこで申請できるの?
  • どうやって申請するの?

そこで今回の記事では、BCIDの基本情報や、申請・取得方法などについてまとめて解説します!

バンクーバーで使える身分証明書「BCID」とは?

それではまず、BCIDがどんなカードなのかチェックしましょう。

question

ここで解説するのは、以下の情報です。

  • カードの特徴
  • いつ使うか
  • 取得すべきか
  • どこで申請できるか

BCIDとは

BCIDとは、British Columbia Identification Cardの略称で、カナダ政府が定める公的な身分証明書の一つ。

形状は、クレジットカードと同じような小型・薄型のものです。

作成できる人

ブリティッシュ・コロンビア州に住む、12歳以上の人であれば作成ができます(19歳未満は保護者の確認が必要)。

ただし、留学生の場合は他にも条件があり、以下のいずれかを所持している必要があります。

  • 学生ビザ
  • ワーキングホリデービザ

ビザの有効期限は、6か月以上必要です。

申請料金

申請料金は、2023年4月現在で35ドルです。(参考:Fees

BCIDはいつ使う?

BCIDは、具体的にいつ・どんな場面で使うのでしょうか?

BCIDはパスポートと同等の効力がある身分証なので、身分証(カナダでは「ID」と呼ばれる)の提示を求められたら利用できます。

一番提示を求められるのは、バーやアルコール類を提供する飲食店に行く時と、酒屋(Liquor Store)で買い物をする時です。

バー

日本人をはじめ、アジア人は若く見られやすいので、30代やそれ以上で大丈夫だろうと思っていても身分証の提示を求められることが多いのです。

その場合、2種類の身分証の提示を求められます。

もちろんパスポートを提示してもいいのですが、持ち歩くのが不安な人もいると思うので、その代わりに使えるのはとても便利ですよ。

メモ

もう1種類の身分証はSecond IDと呼ばれ、例えば、学生証やクレジットカード(氏名・署名記載あり)などが提出できます。

BCIDは取得すべき?

BCIDの取得は、必須ではありません。

例えば、日本の運転免許証をカナダの運転免許証に切り替える予定の人は、そちらも公的な身分証の代わりになるので、申請しなくてもいいでしょう。

しかし、先に説明した通り、他に使える写真付き身分証がパスポートのみの人などは、年齢やビザの条件を満たしていれば申請した方が便利です。

BCIDを申請できる場所

BCIDを申請するには、ICBC(Insurance Corporation of British Columbia)という、自動車保険会社に行く必要があります。

(ICBCは、ブリティッシュ・コロンビア州政府が所有する保険会社です。)

ICBCのオフィスは、ダウンタウンをはじめ、バンクーバー市内や近隣の市に複数立地しているので、最寄りのオフィスに行くことができます。

ICBC各オフィスの詳しい立地については、公式サイト(Find a service - ICBC)で検索可能です。

ここでは、留学に来たばかりの人でも訪れやすい、ダウンタウンにあるRoyal Centreオフィスの場所を紹介します。

Royal Centreオフィスの基本情報は、以下の通りです。

住所221-1055 West Georgia St.Vancouver V6E 3R5
電話番号(800) 950-1498
営業時間(最新情報は公式サイトからご確認ください)・月曜〜土曜(水曜を除く):8:30〜16:30
・水曜:9:00〜16:30
・日曜:休業
※祝日の営業についてはこちらからご確認ください。

最寄りの駅は、Expo LineのBurrard駅です。

Burrard駅から向かうなら、以下の方法がおすすめです。

  1. Burrard駅で降りたらBurrard Street側に出る(エスカレーターに2回乗って地上に出る)
  2. 右手に直進しStaples(文具店)、スターバックスを過ぎる
  3. マクドナルド・Tim Hortonsが見えたらその入口からRoyal Centerに入る
  4. 建物内にあるICBCの案内板に従い、エスカレーターで下に降りる
  5. 青い看板が目印のICBCオフィスに到着

BCIDの申請・取得方法

それでは、BCIDの申請・取得方法を解説します。

チェックリスト

以下の手順で申請を進めましょう。

  1. 持ち物・お金を用意
  2. 窓口で受付
  3. 身分証を見せて手続き
  4. 写真撮影と手数料支払い

なお、申請のタイミングは特に決まっていません。

私は渡航後1か月後くらいに申請しましたが、銀行口座開設など、他の公的手続きと合わせて1週間以内にやる人も多いです。

申請からカードが届くまで時間がかかるので、お酒を飲みに行ったり買いに行きたいという人などは、早めに申請するといいでしょう。

手順1: 持ち物をお金を用意

まずは、持ち物とお金を用意します。

以下のものが必要です。

  1. パスポート(原本)
  2. ビザ(原本。有効期限は6か月以上必要)
  3. 現住所がわかるもの(住所のメモでもOK)
  4. 申請料金35ドル(現金またはクレジット/デビットカード払い可能)

手順2: 窓口で受付

まず、窓口に向かい、BCIDを申請しに来たことを伝えます。

オンライン予約をしている場合は、予約した旨と時間も伝えましょう。

基本的には、番号札を受け取り、座って待つように告げられます。

手順3: 身分証を見せて手続き

自分の番号が呼ばれたら(電光掲示板に表示されたら)、窓口に向かいます。

窓口で、身分証(パスポートとビザ)を提示し、以下のことを伝えます。

  • 現住所
  • 身長・体重
  • 目・髪色

手順4: 写真撮影と手数料支払い

BCIDに載る顔写真の撮影と、手数料の支払いをします(現金またはカード払い)。

写真は、笑顔ではなく真顔で取る必要があります。

手続き後、カードは郵送で届け出た住所に送られてきます(届く時期は「BCIDはいつ届く?」参照)。

おすすめ:オンライン予約が便利

ICBCに行く前に、オンラインで訪問日時を予約することができます。

ノートパソコンを使う人

予約しなくても並べばOKですが、混雑状況によっては待つ可能性があるので、待ちたくない人は予約しましょう。

予約は、ICBCのウェブサイト(Book an appointment to visit a driver licensing office)から行います。

行きたいICBCの場所・訪問日時・氏名や連絡先などの個人情報を入力すれば、簡単に予約が可能です。

BCIDはいつ届く?

ICBCのウェブサイトによれば、最大2か月ほどかかります。

しかし私の場合は、約2週間で届きました。他にも1か月以内に届いた人の話を聞いたことがあるので、申請時の状況により大きな幅があるようです。

なお、カードの発送状況を知りたい場合は、オンラインでチェックできます。

照会には、カード番号(BCIDの申請書で確認可能)と、ICBCキーワード(ICBCを訪れた際に設定する)が必要なので準備しましょう。

詳しくはこちら

BCIDに関する注意点

最後に、BCIDに関する注意点をいくつかご紹介します。

具体的には、以下の3点です。

紹介する注意点

  1. 有効期限がある
  2. 再発行費用がかかる
  3. 引っ越したら住所変更が必要

①BCIDには有効期限がある

BCIDは、発行後5年間有効です。

短期留学の場合はあまり気にすることはありませんが、長期滞在を考えている人はご留意ください。

②BCIDをなくすと再発行費用がかかる

BCIDをなくすと、再発行手数料として15ドルかかります(2023年4月現在)。

万が一なくしてしまったら、ICBCを訪れて再発行してもらいましょう。

③引っ越したら住所変更しよう

シェアハウスに移る場合など、住所が変わる時は、住所変更もお忘れなく。

ICBCでは、引っ越してから10日以内に手続きを行うことを求めています。

住所は、以下の3通りの方法で変更可能です。

  1. オンライン:AddressChangeBCから行います。
  2. 電話:電話番号はこちらのリンク(Contact us)から確認できます。
  3. 窓口

参考

  • Change your name or address

なお、他にも住所変更の手続きが必要なものは、以下の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

BCIDは作っておいて損はない身分証明書

今回は、パスポート代わりに身分証として使える、BCIDについて解説しました。

バンクーバー留学をする場合、対象であれば作っておいて損はないです。

紹介した情報を参考に、出来るだけ早めに手続きを済ませましょう!

執筆者 執筆者
Megumi

カナダ在住ベテランWEBライター。
カナダでの長期滞在・オーストラリアでの語学留学などの豊富な海外経験をもとに、海外生活・英語学習に関する記事を500記事以上執筆。
カナダではカレッジ進学やCo-op留学もしているので、その実体験に基づいた記事が得意。

過去には英会話講師として生徒の英会話力アップ・英検/TOEICスコアアップをサポートした実績や、大学の留学アドバイザーとして700名以上を海外に送り出した実績もある。

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