カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
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飛行機で行く初めての海外旅行。
海外に到着してからのことも心配ですが、そもそも日本から出るまでにどうすればいいのか心配になりますよね。
今回は、実際に日本出国までの流れや手順、そして空港の様子を写真つきで紹介します。
このページの目次
カナダまで直行便で行ける空港
まず、日本国内でカナダまで直行便で行ける空港について紹介します。
現在のところ、以下の2つの空港からしか直接は行けません。
カナダに直行できる空港
- 成田国際空港(千葉県)
- 羽田空港(東京)
以前は関西国際空港(大阪)などからも行けましたが、現在は直行便では行けなくなっています。
空港から出国するまでの流れ・手順
日本の空港から出国するまでの流れを大きく分けると、次の手順になります。
では日本出国までの流れ、手順を紹介していきましょう。
空港に行く
海外へ行く便の場合、トラブルが起きることも想定して、かなり余裕を持って空港に行きましょう。
空港のロビーはこちらのような感じです。
3〜4時間前には空港に着くのがオススメです。
そして、空港に向かう前に確認しておくべきものがあります。
それは「ターミナル」です。
ターミナルとは?
空港で使われる「ターミナル(terminal)」とは「エリア」のような意味ととらえてください。
成田空港にも羽田空港にも第1〜第3ターミナルがあります。
なぜわざわざ「ターミナル」という言葉で分けているのかというと、空港が非常に広いからです。
たとえば第1ターミナルに行かなければならないのに、間違って第2ターミナルに行ってしまうと、徒歩で10分以上かかり大変なロスになります。
ターミナル間の移動は、無料で運行されているシャトルバスを使いましょう。
シャトルバスはいっぱい出ているので、便利だよ!
カナダに行くために使うターミナルは?
ではカナダに行くために使うターミナルを具体的に紹介しますね。
同じ空港だとしても、航空会社によって出発するターミナルが違うのでご注意ください。
成田 | 羽田 | |
---|---|---|
JAL | 第2ターミナル | 第3ターミナル |
エアカナダ | 第1ターミナル (南ウイング ) |
|
ANA | 第2ターミナル |
繰り返しになりますが、ターミナルは絶対に間違えないようにしておきましょう。
【参考】空港までの移動手段(アクセス方法)
羽田空港、成田空港への移動手段は下記の記事が参考になります。
チェックインをする(3〜4時間前まで)
続いて、自分の乗る「航空会社」のチェックインカウンターに行って「チェックイン」をしましょう。
空港に入って、こちらのようなカートを使うとラクに移動できてオススメです。
「チェックイン」とは?
空港で使われる「チェックイン」という言葉は「飛行機に乗る手続きをする」という意味です。
ホテルに泊まるときにも使われる言葉ですよね。
パスポートを見せることで、目の前にいる人が「予約されている人」と同じ人物かどうかを確かめるわけです。
自分の乗る航空会社のチェックインカウンターを探す
チェックインするためには、自分の乗る航空会社のチェックインカウンターに行きます。
空港には複数の空港会社のカウンターがあるので、なにも考えずに探すのは危険です。
航空会社によって場所が決まっていて、それぞれにアルファベットが当てられています。
上の画像の右上のほうに見える「C」とか「B」がそうだね!
どこにあるかは、次の画像のような「電光掲示板」で確認するといいでしょう。
この中に「チェックインカウンター」のアルファベットが表示されているので、そのアルファベットのあるカウンターを目指してください。
成田空港は第1ターミナル自体がさらに「北ウィング」と「南ウィング」に分かれているので、それをまず確認してくださいね。
「自動チェックイン機」でチェックイン
具体的なチェックインの手順としては、基本的には次の画像のような「自動チェックイン機」でできます。
チェックインカウンターに並ぶところの手前にある機械ですね。
次の画像は、エアカナダの「自動チェックイン機」ですが、どの航空会社も同じような感じです。
この機械にパスポートをかざすと、自分のデータが画面に表示されます。
あとは画面の指示に従っていくとチケット(下記画像)が出てきますよ。
搭乗券は飛行機に乗るまでに何度も見せることになるので、すぐに取り出せる場所に入れておきましょう。
チェックインカウンターで荷物を預ける
お預かり荷物がある場合は、チェックインカウンターで預けましょう。
こちらでパスポートを見せると「お預かりお荷物はいくつですか?」のように聞かれるので、渡しましょう。
その際に荷物の重量も測ります。重量オーバーしていると預かってくれないので、ほかのバッグに入れるなどして調整する必要があります。
ANAやJALは「自動手荷物預け機」も導入しているため、カウンターに行かずに自分で荷物を預けられ、さらにスムーズです。
荷物検査を受ける
続いて、荷物検査を受けるために「保安検査場」に向かいましょう。
次の画像のように「Departures(出発)」という文字が書かれたところを目指せばたどり着きます。
少し重々しい雰囲気ですね。
それもそのはず、荷物の中に危険なものが入っていないかをチェックする場所ですから(中での写真撮影も禁止です)。
パスポートと搭乗券を見せる
中に入る前に「パスポート」と「搭乗券(飛行機のチケット)」の確認を求められます。
すぐに取り出せるようにしておきましょう。
X線での荷物検査
保安検査場での荷物検査の1つ目はX線(レントゲン)による検査です。
持っているバッグをはじめとする荷物をすべて大きなトレイに入れます。
そのトレイはベルトコンベアで運ばれ、X線で中を透過させてから見られます。
注意点はこちらです。
注意点
- ノートパソコンやタブレットはバッグから出してトレイに入れる
- 上着は脱いでトレイに入れる
- 持ち込み用のスーツケースもトレイに入れる(はみ出してもOK)
- ポケットの中の物(カギや財布など)はすべてトレイに入れる
- 合計100ml(=100g)までの液体はジッパー付きの袋にまとめて入れることで持ち込める
ノートパソコンやタブレットを外に出す理由は、X線を当てると真っ白になって映るから(その下にある物が映らなくなるため)です。
もし不審な物が発見されると、呼び出されます。
ただ、これはよくあることなので、呼び出されても焦らずに対応すればOKだよ。
金属探知ゲートをくぐる
荷物をX線のベルトコンベアの上に置いたら、自分自身は金属探知ゲートをくぐります。
金属探知ゲートをくぐる理由は、危険な刃物などを所持していないかを確認するためです。
注意点はこちらになります。
注意点
- アクセサリーやベルトなどが反応する可能性もある
- 底の厚い靴は脱ぐように言われることも
- 帽子を脱ぐように言われる
- ポケットの中をチェックされる
- 身体を触られてのチェックもある(同性の人がやる)
小さなアクセサリーや普通のベルトなら反応しませんが、金属部分が大きい場合は注意しましょう。
最近ではチェックが厳しくなってきているように感じます。
ちなみに、Apple Watchを着けたままでも問題ありませんでした。
【注意】荷物検査を受けると戻れない
保安検査場を通った後は、もう後戻りできません。
見送りに来てくれた家族や友達とはここでお別れになりますよ。
出国審査を受ける
荷物検査の次は「出国審査」です。
以前は対面で質問をされていましたが、今ではパスポートに埋め込まれたICチップのおかげで自動化されています。
機械の前でパスポートを置き、カメラに自分の顔を映すだけで終わりです。
ほんとうに数秒で完了しますよ。
もし、出国記録のスタンプがほしい場合は出口にいる係の人にお願いすると押してくれます。
ICチップのおかげでスタンプは不要になっているので、お願いしないと押してくれないよ!
搭乗ゲートに行く
出国検査が終われば、あとは飛行機の搭乗口に向かうだけです。
チケットを見ると「Gate(ゲート)」という欄に数字が書いてあります。
このチケットでは「37」と書いてありますね。
この数字は電車のホームの番号と同じような感じです。
空港内にある標識を見ながら、その数字の搭乗口に向かいましょう。
ちなみに、出国審査が終わり、搭乗ゲートに行くまでの間の区域が免税店のある場所です。
ここでは商品が「免税」になっているので、ブランド品などが国内より安く購入できます。
また、搭乗ゲートの集合時刻を確認し、お手洗いや買い物は早めに済ませておきましょう。
飛行機に搭乗する
あとは搭乗口の前にある座席でゆったりと休んでおきましょう。
そして搭乗です。
まずは優先搭乗の人から搭乗する
飛行機への搭乗には優先順位があり、下記に該当する人は優先的に搭乗することになります。
優先される人
- 座席がビジネスクラスの人
- 特別なカードを持っている人
- 体の不自由な人
- 妊婦
優先搭乗の人が搭乗したあとは、座席が後ろの人から搭乗します。
チケットを見て自分の「座席ゾーン」を確認
その際にはチケットを見て、自分の「座席ゾーン」を確認しましょう。
エアカナダの場合、このチケットの右上のほうにある「Zone 5」が重要です。
「Zone5の方、ご搭乗ください」のように言われるまでは座って待ちましょう。
よくわからなければ、たくさんの人が乗りはじめるタイミングで大丈夫です。
パスポートと搭乗券を見せる
飛行機に搭乗する前にも、パスポートと搭乗券を見せる必要があります。
すぐに取り出せるところに保管しておきましょう。
【補足】オンラインで事前にチェックインができます
事前にパソコンやスマホを使い、オンライン上で事前にチェックインすることもできます(出発時間の数時間前から可能)。
これにより、空港に着いてからチェックインする必要がなくなるため、時間の削減になりますよ。
参考
オンラインチェックインは、航空券の種類や購入内容によって利用できない場合もあります。各航空会社のWEBサイトにて確認してください。
まとめ
本記事では空港に行って出国するまでの手順を紹介しました。
最初は「わからないことだらけ」で、どこに行けばいいかわからないことも多いでしょう。
でも1度経験すると次からは簡単に動けるので、ぜひこの記事を参考にスムーズに出国してくださいね。
バンクーバー国際空港へ着いて入国審査を切り抜けるまではこちらの記事をご覧ください。