カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。
海外へ留学する場合、初めはホームステイをする方が多いです。
やはり、誰か助けてくれる方が周りにいる方が安心ですからね。
ただし、「ホームステイ」に関してきちんとした認識を持っていないとガッカリしてしまうかもしれません。
そこで今回は、カナダでホームステイをするときに注意してほしいことをまとめました。
このページの目次
ホームステイの特性
ホームステイを希望する方にまず知ってほしいことがあります。
それは「ホームステイ」というものの特性です。大きくまとめるとこの5つがあります。
ホームステイの特性
- ホームステイ先は1つ1つ個性がある
- ホームステイが決まるのは渡航の直前
- ホームステイ先の決定・変更は難しい
- ホームステイは「民宿」ではない
- 英語が話せなくても大丈夫
では1つ1つ見ていきましょう。
ホームステイ先は1つ1つ個性がある
まず基本として知っておいてのは、ホームステイ先は1つ1つの条件が違うことです。
つまり、1つとして同じホームステイ先はないということです。
当たり前に見えますが、たとえば、留学した友達が「ホストが学校まで毎日送り迎えしてくれたよ」と言ったとしたらどう思いますか?
へぇ〜! ホームステイって毎日送り迎えしてくれるんだ♪
……のように、それを
自分も期待してはいけません。
あくまで、「そのお友達のホスト」がやってくれただけです。
ホームステイは基本的には3食の食事と勉強机のある個室を提供するもので、受け入れる留学生に対しての姿勢は千差万別です。
家族のように手厚くケアしてくれる家庭もあれば、ビジネスライクに必要最低限のコミュニケーションだけの家庭もあります。
ホームステイが決まるのは渡航の直前
ホームステイをお願いして、実際にホームステイ先が決まるのは、基本的に渡航の1〜2週間前です。
そんなにギリギリなの??
ホームステイ先はホテルとは異なります。
ホームステイ先は、弊社以外の留学会社と契約していることも多いため、空きがあるステイ先は毎週変動するのです。
滞在している留学生も直前まで延長滞在するかどうかわからないこともあって、直前までどのステイ先が予約できるのかが分からないんですね。
特に夏などの繁忙期の場合は、渡航の2〜3日前までホームステイ先が決まらないというケースもあります。
ホームステイ先の決定・変更は難しい
ほとんどのケースで、自分でホームステイ先を選ぶことはできません。
ええ? 選べないの?!
「このステイ先は学校から遠いから嫌だ」のような選択はできません。
そして、一度決まったホームステイ先を自分の都合では変えにくいということも理解しておきましょう。
ホームステイは「民宿」ではない
ホテルや民宿だと、他人に迷惑のかからない限り、思い通りの生活をしても文句は言われません。
でもホームステイは民宿ではないため、そうはいきません。
また、こういったことは滅多にないので注意してください。
こんなホームステイは無い!
- ホストと一緒に週末ショッピングやキャンプに出掛ける
- 帰宅後に宿題を一緒にやってくれる
- 学校からすぐ近くにある
- 自分が何もしなくても、ホストから積極的に話しかけてもらえる
- 食事のリクエストも聞いてもらえ、いつもおいしい食事が食べられる
- 白人の4人家族で犬がいる豪邸
基本的にホストファミリーは「ホームステイ」という民宿を経営しているのではなく、自宅の空いている部屋を留学生に安価で貸し出し、食事を出してくれる関係です。
なるほど! 安く住ませてもらって食事ももらえるんだから感謝しないとね。
具体的なイメージをもう少し膨らませたい場合は、一番近いのは、年に一回しか会わない遠い親戚のうちにお泊りに行く感覚に近いかもしれません。
親戚が、1泊約5,000円程度で3食付きの部屋を貸してくれている……としたら?
親類のうちにお世話になりに行くのに、滞在費を払っているからといって「食事がまずい! 量が少ない! 週末も世話しろ!」などは言えないですよね……。
英語が話せなくても大丈夫
ホームステイにこんな不安を持っている方が多いと思います。
英語がうまく話せないけど、ホームステイしても大丈夫かな?
ほとんどのホームステイ先は、これまでに沢山の留学生を受け入れてきた家庭ばかりですので、英語に自信がなくても問題ありません。
まずは積極的にコミュニケーションを取ろうという姿勢が大切ですので、英語力は気にせずに、ホストに話しかけてみてください♪
挨拶や自己紹介については少し練習しておいてもいいかもしれません
"Hello! How are you?" "My name is ○○, nice to meet you!" だけでも、全く喋らないより格段に印象はよくなりますよ!
ホームステイ先の環境
では今度は、ホームステイ先のお部屋や設備環境についてです。
基本的には「その家庭によりけり」ではありますが、おおまかな特徴をまとめますね。
ホームステイ先から学校までの距離
語学学校はダウンタウンに集中していますが、ホームステイ先がダウンタウンのことはめったになく、大体の場合郊外となります。
そのため、ホームステイ先から学校までの移動時間は、大まかに45分〜90分程度です。
電車やバスで通うんだね。
ただし、住宅事情が切迫している場合には、ダウンタウンまで2時間程度かかるお宅になる可能性もあります。
個室をもらえる
留学エージェント経由でホームステイを依頼した場合、基本的には「個室」がもらえます。
ですが、賃貸住宅とは違うので、写真で選ぶことも、事前に選ぶこともできません。
お部屋も場所によっては大きかったり小さかったり、多少掃除が行き届いていなかったり、窓がない場合もあります。
ホームステイ先のWi-Fi
最近ではほとんどのホームステイ先でWi-Fi(ワイファイ)を使ってインターネットを利用できることが多いです。
ただ、これも家庭によりけりでして、提供が保証されているわけではありません。
もし、ホームステイ先にWi-Fiがない場合は、各自で契約したポケットWi-FiやSIMカードなどを使う必要がありますね。
どっちにしてもSIMカードは契約する必要があるよね。
お風呂やトイレは共有
ほとんどの場合は個室以外(お風呂・トイレ・リビング)は共有スペースを使います。
そして、日本ではあまり聞きませんが、カナダではシャワーに制限時間を設けられることが普通です。
カナダの多くの家庭では、シャワーや温水はタンクにためたお湯を使うため、家族+留学生分のお湯が十分に確保されるわけではないからです。
そのため「シャワー時間に制限を設けること」はよくあることという認識を持ってください。
ルールを破ってシャワーを長く使うと、次にシャワーを使う人の時に冷水しか出ないというケースもあるんだね。
また、こういう日本との違いも知っておくと慌てないと思います!
日本とのトイレの違い
- トイレとお風呂は同じ空間にあるのが普通
- バスタブにお湯をためて浸かる習慣はない
- トイレの床は排水構造になっていない(お風呂のお湯はバスタブから出ないようにする)
- トイレにはスリッパはない
- トイレのドアは通常は開けておく(「ドアが閉じている=誰かが入っている」という認識でトイレに鍵がない場合もある)
洗濯は週に1回が通常
ホームステイ先での洗濯は週に1回まとめてやるのが普通です。
ホームステイ先によっては、洗濯もやってもらえる場合がありますが、これも自分でやらなければならないこともあります。
ちなみにカナダでは、日本のように洗濯物を外に干すのは禁止されています。
洗濯と乾燥(乾燥機を使用)をセットで行うことが多いんだね。
週末は自由行動
ホームステイでの週末と言えば「ホストがどこかに連れて行ってくれる」と期待しているかもしれませんね。
でも、ほとんどのケースではどこにも連れて行ってもらえません。
つまり、週末は自由行動なんだね。
ホストは1年中留学生を受け入れている「一般家庭」が多いため、留学生を連れて「どこかに遊びに行こう!」というケースは稀なのです。
ホストが共働きの場合は、週末に食材等の買い物に行ったり、教会に礼拝に行ったりすることもあります。
そういう場合は、ホストによってはどこかに連れて行ってくれることもあるかも知れませんが期待はしないようにしましょう。
消耗品やタオルは貸してもらえる?
消耗品やタオルなどはホストによっては貸与してくれることがありますが、自分で用意することが必要な場合もあります。
ホームステイ先での食事
では、ホームステイ先の食事はどのようになっているのでしょうか?
今度は気になるステイ先での食事についてまとめます。
基本的に1日3食は付いている
ホームステイ先での食事は、基本的に1日3食は保証されています。
そのため、ホームステイなら料理ができなくても、料理をしたことがなくても大丈夫ですね!
これだけでも留学生には大助かりだよね!
食物アレルギーの場合
食物アレルギーなどで特別なリクエストがある場合は、事前に伝えておきましょう。
食事がホストファミリーと一緒とは限らない
ホームステイしている留学生といっしょに食事をするかどうかはホスト次第です。
夕食の時間を決めてその時間に留学生といっしょに食事をするホストもいますし、食事の用意だけして、ホストは別の時間に食事をすることもあります。
夫婦ともに働いている、子どもの習い事の送り迎えに行っているなどの理由で、夕食の時間帯にホストが不在になることも珍しくありません。
では、ホームステイで提供される食事がどんなものか、見てみましょう。
実際にどういうものを作ってもらえるのか気になる!
ここに挙げたのは、一般的な例ですので、これよりも豪華な場合も、質素な場合もあります。
ホームステイでの朝食
朝食はシリアルやトーストなどが多いでしょう。
基本的には素材だけ用意されていて、それを自分で用意して食べるのが一般的です。
たとえば、シリアルなら自分で器に入れてミルクをかける、パンは自分で焼いて自分でバターなどを塗る感じですね。
ホームステイでの昼食
昼食(ランチ)は学校で食べることになります。たとえばこんなパターンがありますね。
ホームステイでの昼食
- お弁当を用意してくれるパターン
- サンドイッチ等の材料を提供してくれ、朝にそれを使って自分で詰め込んで持っていくパターン
お昼はサンドイッチなどがポピュラーです。
ホームステイでの夕食
夕食はカナダでは5時、6時にとるのが普通ですので、それよりも帰宅が遅くなる場合はきちんとホストに連絡をしましょう。
毎日手作りの夕食かと言うと、そういうわけでもありません。こんな夕食の場合もあります。
夕食の例
- レンジで温めるだけの食事
- ピザやフライドチキン、ハンバーガーを買ってくるだけ
- 前日の残り物を簡単にアレンジする
ホームステイの食事の質・量は?
では、ホームステイでの食事の質や量ってどうなのでしょうか?
日本と異なりカナダの家庭の食事は質素な場合が多く、バラエティに富んだ食事はあまり食べません。
1週間連続でパスタ(ソースだけ違う)ということも珍しくはありません。
異文化として受け入れよう!
かと言って、食事の質について特別なリクエストをすることは難しいことのほうが多いですね。
もちろん、好みを聞いてくれる家庭もありますが、基本的にはその家で出されたものを食べるがルールですので。
量に関しては、多すぎて食べられない場合はちゃんと伝えましょう。
逆に足りない場合も遠慮せずに伝えた方が両者にとって幸せです。
日本食は希望できる?
ホームステイ先で日本食を希望することはほぼ不可能だと思っていてください。
そもそも、日本人じゃないと日本食なんて作れないですよね。寿司しか知らない人も多いし。
ホームステイ先の家庭がたまたま日系人だった場合は、日常的に日本食を食べているということもありえます。
ただその確率は低いですし、そもそもその国での食文化を楽しむのも留学の醍醐味だと言えます。
(※ちなみにお寿司などは普通にお店で買える場合も多いです)
ホームステイでの注意点
では、ホームステイをするときの心構えや知っておいた方が良いことなどをまとめました。
大きく3つの種類に分けています。
ホームステイの注意点
- コミュニケーション
- 家でのルール
- 「大人」としての自覚
コミュニケーション
まずは、ホームステイ時にホストファミリーとのコミュニケーションで気をつけることについて紹介します。
「ホームステイ」という、文化や言葉の違う状況では行き違いや誤解を避けるためにも最も大切なことですね。
自己紹介は自分から
初めてホストに会ったとき、まずは自分から自己紹介をするようにしましょう。
たとえばこんなお話が簡単な英語でもできるようにしておくと話題が盛り上がるかもしれません。
自己紹介でオススメのネタ
- 自分の出身地のこと
- 好きな食べ物
- 好きなこと・趣味
お土産は「無難なお菓子」を
ホームステイでお世話になるところに持っていく「お土産」。
何を持っていったらいいのか気になりますよね。
折り紙、風呂敷、富士山の絵など、日本のものを珍しがって買ってお土産にする方もいますが、やめておきましょう。
ホームステイ先では「形に残るお土産」は迷惑な場合もあります。
お土産には「無難なお菓子」がオススメです。
話のネタになり、食べて終わりで、かつ好き嫌いが少なくて無難な1,000円〜2,000円くらいのお菓子がちょうどよいでしょう。
折り紙などは、子供のいる家庭ではいいネタにはなりますが、残念ながらあとではゴミになることも……。
ホームステイファミリーは基本的に常時留学生を受け入れている家庭ですので、多い場合で毎年数十名の留学生が入れ替わりで入ってきます。
積極的なコミュニケーションを
せっかくホームステイをしているのですから、積極的にホストファミリーとコミュニケーションをしましょう。
1人暮らし留学にはない最大のメリットは、現地の家族との交流です。
そして一度、こちら側だけでなく、ホストファミリーの立場になって考えてみてください。
もし、無言であいさつもしない生徒が部屋を使っているという状況だとしたらどうでしょうか?
そんなだったら、ホストファミリーも気味悪がって会話をするのをためらうかも……。
「ホストファミリーが相手をしてくれない、しゃべってくれない」というケースは大抵の場合、留学生の受け身的な姿勢が原因であることが多いです。
どんなふうにコミュニケーションを取ればいいか分からないときは、「お手伝いすることはないですか?」のような働きかけもオススメです。
ですが、留学生とどの程度関わるかは、ホストファミリー次第です。
ホストファミリーが積極的な交流を望まないようなら、彼らが望む距離感を保ちましょう。
ホストファミリーから話しかけてくれない場合でも、家の物を使わせてもらう(掃除機やドライヤーなど)時は、必ず一言断ってから使うことをお忘れなく。
外出時は連絡を
外出する時は、行き先と帰宅時間をちゃんと伝えましょう。
門限を守れないときも、電話やメールなどでの連絡を必ずしてください。
これは自分の家でも同じだと思いますが、ホストファミリーも家族同然。連絡もなしに遅くまで家に帰ってこなかったら心配です。
電話するのがめんどくさい、英語でどうやって伝えればいいかわからない、ではなく最低限のルールとして、遅くなるときは必ず連絡をしましょう。
連絡がないのに帰ってくるのが遅い場合、誘拐と間違えられ、警察に捜索願が出されたり、最悪の場合、日本領事館に連絡が行き、日本でのニュースで行方不明として報道されることもありえます。
そのようなケースでは、捜索にかかった費用等が請求されることもあります。
食べて帰るときには連絡を
友達と外食して帰る……のような場合は、必ずホストファミリーに連絡しましょう。
「夕食がいらない」ということを伝えておかないと、ホストが余計に夕食を作ってしまい、無駄になってしまいます。
質問には明確に答える
英語では、日本語よりも意見を聞かれたり、質問されることが多いです。
そんな時には、恥ずかしがらずに出来るかぎり明確に答えましょう。
「No」と答えることは失礼にはなりません。
むしろ、質問されているのに黙っていて答えないほうが相手にとっては不安になったり、失礼になることを覚えておいてください。
ドアを締め切らない
お部屋にいるときに、ドアを閉め切っていると、ホストファミリーとしては何をしているのかもわからず、声をかけづらくなってしまいます。
なので、積極的にホストファミリーと関われるように部屋のドアは閉め切らないようにしましょう。
これは日本の文化なのでなかなか慣れないかもしれませんが、部屋にこもりきりになってしまうのももったいないですから!
ただ、寝る時や宿題をするとき、あまり話しかけないで欲しいときなどはドアを閉めても大丈夫ですよ。
ホームステイは信頼関係がとっても大切です。その信頼関係が築ければ、ホームステイもとっても楽しいものになりますよ!
感謝の気持ちを言葉に
ホストへの感謝の気持ちは必ず言葉にして伝えましょう。
英語でのコミュニケーションがままならないときにはちょっとした接触が印象を左右します。
ホストファミリーとの生活を円滑にする為には、できるだけいつも笑顔で、そして何事も「話し合う姿勢」で誤解を生まないように心がけることが大切です。
不満があれば直接言う
ホストファミリーとして悲しいことは、第三者から悪い評価を聞いたときです。
せっかくいろいろとお世話をしたのに、出ていく時に他のホームステイをしている留学生から悪い評価を聞いたらがっかりしてしまいます。
何か不満があるときには、直接ホストファミリーに話をしましょう。
ホームステイにおいてコミュニケーションは超大切です。
だって、今までまったく知らなかった人の家に居候するのですから。
「コミュニケーションが大切なんて当たり前でしょ?」と思われそうですが、意外にできていない方が多いんです。
ネットでは「ホームステイへの不満」をつづっている方の記事を目にすることもありますが「ちゃんと話し合ったんですが」という文言がないものも多いです。
残念ながら「しっかりと話し合った結果、それでも改善されなかった」というものは意外と少ないのです。
相手もイングリッシュスピーカーである以前に人間です。
こちらが困っていることに対して、きちんと「困っている」と伝えれば、どうにかしようと考えてくれるはずです。
学校の友達やネットに不満を書き綴っても何も改善されないしね。
まずはホストファミリーと話し合ってみて、どういう対応をしてくれるかを確認しましょう。
家でのルール
ホームステイ先は日本ではありません。
日本とは文化が違い、日本での当たり前が「非常識」になったりマナー違反になることすらあります。
食器の片付けは自分で
食事のあと、使った食器は自分で片付けましょう。
片付ける方法がわからなくても、恥ずかしがらずに積極的にホストファミリーに聞くのをオススメします。
自分の部屋はきれいに使う
先ほど、個室が与えられると書きましたが、自分の部屋は常に整理して清潔に保つようにしましょう。
自分の部屋とは言え、あくまで貸してもらい、使わせてもらっているホストファミリーの家ですので。
ほかの部屋に無断で入らない
基本的にホームステイ先で使う部屋や設備はこのあたりです。
ホームステイで使う部屋
- 自分の部屋
- キッチン
- リビングルーム
- バスルーム
- 洗濯機・乾燥機のある部屋
自分の部屋とキッチンやリビングルームなどの共有スペース以外は無断で入らないようにしましょう。
自分のもの以外を使うなら承諾を得る
自分の部屋にあるもの以外を使用する場合は、ホストファミリーの承諾を得ましょう。
そして、当たり前ですが借りたものは元の場所へ戻すようにしましょう。
トイレの使用後はドアを「開ける」
ホストから別の指示を受けない限り、トイレを使用した後はドアを開けておきましょう。
実は、ドアを閉めておくことは「使用中」を意味します。
そのため、家庭によってはトイレの鍵がない場合もあります。トイレのドアが閉まっていることがすでに「鍵」を意味しますので。
逆に、トイレのドアが閉まっているときにノックしたりしないようにしましょう。
シャワーは10〜15分で済ませる
ホームステイ先でのシャワー使用時間は10分〜15分にしましょう。
水代の節約という意味ではありません。実はカナダの一般家庭の場合、大きなタンクに水をため、その水を沸かしてシャワーとして使っているんです。
このルールを守らないと、次にシャワーを使う人がバスルームに入ったときにお湯が出ないことがあります。
迷惑をかけることになるのでご注意ください。
家族が多かったり、留学生が多いホームステイ先だと、1人あたりのシャワーの時間がさらに短いことがありますよ。
バスタブの外にお湯を出さない
カナダのお風呂は基本的にトイレと同じ空間にありますが、床には排水処理がありません。
日本だと「バスタブの外で身体を洗う」という習慣がありますが、これをカナダでやると、トイレから水があふれ、浸水で大変なことになります。
そのため、シャワーを浴びる時はお湯がバスタブから出ないように「シャワーカーテン」を閉め、必ずバスタブの内側に入れましょう。
カーテンを閉じても、カーテンの裾が外に出ているとバスタブの外に水がこぼれてしまいますので。
友達を呼ぶときは承諾を得る
学校の友人等を家に招待する時は、ホストファミリーの承諾を得ましょう。
もちろん、無断で友人等を家に宿泊させる事は厳禁です。必ず承諾を得てください。
トラブルの原因になりますので。
「大人」としての自覚
カナダでは19歳を超えれば大人とみなされます。
問題があった時は、一人の大人として冷静にホストファミリーと話し合って対処しましょう。
金銭貸借はしない
ホストファミリーとの金銭貸借は絶対に避けましょう。
「1ドルだけ貸して」と言われると少額で断りにくいかもしれませんが、きちんと断ってください。
人間関係において金銭貸借はトラブルになる可能性が非常に高いですので。
あと、ホストファミリーと外食する場合は自分の分は自分で払ってください。
ホストファミリーの子どもとの接触
ホストファミリーの家庭には子どもがいる場合があります。
その子どもに物(食べ物を含む)をあげる時や、その子を連れて外出する時には必ずホストファミリーの承諾を得ましょう。
うやむやにしない
ホームステイ先で分からないことがあるときや疑問があるときには必ず質問しましょう。
質問することは失礼ではありません。むしろ疑問を残したままにしておくとトラブルの原因になりかねません。
各家庭にはそれぞれの習慣やルールがありますので、それを理解することはかなり重要ですよ!
ホームステイ先での貴重品の管理
ホームステイ先での貴重品の管理に関しては、スーツケースに入れてカギを掛けておくぐらいしかありません。
また、学生ビザ、就労ビザなどがあれば銀行口座が作れるので、お金であれば銀行に預ける方法もあります。
もし、観光ビザで滞在していて銀行口座が作れない場合は、カナダでのお金の管理方法についてをご覧ください。
まとめ
さて、今回はホームステイについてかなり詳しくまとめました。
過度に期待せず、3食付きの個室、という最低ラインが満たされていたら、それ以上の環境(食事が美味しい、家族がかまってくれる、等)は「ついていたらラッキー」くらいに考えておきましょう。
最低限、ルールとマナーを守ってステイ先に滞在しましょう。
「カナダで生活するとはこういうことだ」と何でも受け入れて、前向き・積極的な姿勢でホストと接していれば、ホストもいろいろと世話を焼いてくれたり、どこかに連れて行ってくれたりなどしてくれるかもしれません。
友達と一緒に週末遊びに行くのは義務ではなくて、自然な成り行きですよね。ホームステイ先でも同じことです。
「郷に入れば郷に従え」という言葉にあるように、ホームステイ先では家族の一員になったと思って生活を楽しんでくださいね。