カナダで親がESLに通うと子どもの公立学校の学費が無料になることがあります!

カナダに留学することの大きな目的が「英語をマスター」すること。

しかも、英語を勉強するのは早ければ早いほどいいって聞きますよね。

過去には戻れないので、自分の英語教育は変えられませんが、子ども達の未来は変えられます。

今回の記事では、親がカナダで英語を勉強する期間に、子ども達がカナダの公立学校に無料で通うことができる「こともある」ことについて解説します。

末永

今回は、カナダで子どもの学費が無料になるケースについて専門家が徹底的に解説します!

カナダの公立学校について

「無料」というのはとても魅力的な響きです。

ですが、どんな場合でも無料になる訳ではないんです。

ここではまずカナダ・ブリティッシュコロンビア州の公立学校の仕組みについて解説します。

カナダの教育は州の管轄

カナダは日本と違い、地方分権が進んでいます。

カナダの連邦(国)政府と州(地方)政府との関係は上下関係ではなく対等で、教育の権限は国ではなく州に属しています。

なので、教育制度は州によってバラバラです。

日本人の感覚だと、小学校、中学校、高校の仕組みが県によって違うというのは想像もできませんよね。

でもカナダは本当にバラバラなんです。

ちなみに、子どもが成人してお酒を飲んでもいい年齢までバラバラです。

ほとんどの州は19歳ですが、ケベック州、マニトバ州、アルバータ州では18歳からお酒が飲めます。

今回の記事では、ブリティッシュコロンビア州に絞って教育制度を解説します。

公立学校は幼稚園から高校まで

ブリティッシュコロンビア州の公立学校は、幼稚園から高校までで、「K-12」と呼ばれます。これは、K(Kindergarten=キンダー、幼稚園)から12(Grade 12=12年生)までという意味です。

(ケー、トゥ、トゥエルブと読みます。)

キンダーは日本語にすると幼稚園ですが、小学校に併設されていて、イメージとしては「小学校ゼロ年生」という感じです。

日本の幼稚園のイメージに近い、未就学児が通う教育機関は「preschool(プリスクール)」といい、ほとんどが私立です。

学校の年齢区分は、小学校(エレメンタリースクール)がキンダーからグレード7までの8年間、中学校、高校(セカンダリースクール)がグレード8からグレード12までの5年間というのが一般的です。

しかし、地域によってはセカンダリースクールがミドルスクールとハイスクールに分かれているところもあります。

先ほど、「カナダの教育制度は州によってバラバラ」と書きましたが、実は州内の地域(学区)によってもバラバラなんです。

まとめると、次のようになります。

BC州K-12教育システム

  • Elementary(8年間)→ Secondary(5年間)
  • Elementary(6年間)→Middle(3年間)→ High(4年間)

上記のミドルスクールを含む6-3-4制を採用しているのは、コキットラム学区(バンクーバーの東にある地域)です。

まったくの余談ですが、私の子どもと同じ学校の生徒が、小学校6年生の時にバンクーバーからコキットラムに転校しました。

バンクーバーだったら7年生までは小学校ですが、転校先ではミドルスクールの1年目でした。

なので、その子は小学校の卒業を経験できなかったことになります。

小学校でも、卒業の際に「プロム」と呼ばれるパーティーをやったりするので、小学校卒業を経験できないのは、結構悲しいことかも知れません。

話が逸れました。

それでは、このK-12の教育が無料となる条件について解説します。

K-12無料教育の条件

ブリティッシュコロンビア州ではK-12の教育は無料です。

このことは、ブリティッシュコロンビア州学校法(School Act)と学校規則(School Regulation)で定められています。

詳しくは、こちらのリンク(英語)でご確認ください。

この、州の教育を説明するページで、次の内容が述べられています。

  • ブリティッシュコロンビア州のK-12教育が住民に対して無料で提供されること
  • 両親が短期滞在ビザ保持者でも、一定の条件を満たせば住民と「みなされる」こと

「みなされる」とは法律の世界では「同等とされる」という意味です。

日本人がカナダの公立学校に通う場合、通常は住民とはみなされず、子どもは留学生扱いになって、年間1万ドル(およそ80万円)程度の学費が掛かります。

もしキンダーから12年生までK-12教育全てを留学生として学校に通うとすると、いくら掛かるでしょうか?

学費年間$10,000 x 13年間 = $13,000(約1,040万円!

「バカにならない」どころの金額じゃないです。

しかも子どもが2人以上いれば、この金額は2倍、3倍になります。

K-12教育が無料になるかどうかは、まさに死活問題です。

では、どんな条件を満たせば、住民とみなされて、無料教育の対象になるのでしょうか。

無料でK-12の教育を受けられる条件を見ていきましょう。

次に紹介する条件のどれか一つを満たすと、K-12教育が無料になります。

 親が1年以上の就労ビザを持っている

親が1年以上有効な就労ビザ(ワーキングホリデービザを除く)を持っていることが条件の一つめです。

ビザの残り期間が1年以上あるだけでなく、週20時間以上働いていることの証明も必要です。

 親がDiploma以上の学位の学生ビザを持っている

二つ目の条件は、親が1年以上の「Diploma以上の学位が取れるプログラム」の学生ビザを持っていることです。

「Diploma以上の学位取れるプログラム」とは、ポスグラビザが取れるプログラムとほぼ同じ意味です。

親が公立カレッジ、大学の2年制プログラムや、公立私立問わず4年制のプログラムに通うことのできるビザを持っていると、子どものK-12の学費が無料になります。

 親がカレッジ、大学進学のためESLに通っていること

これが今回の記事で一番お伝えしたい内容です。

実は、上記2つの条件、親が「就労ビザ」と「Diploma以上のプログラムの学生ビザ」を持っていると子どものK-12の学費が無料になるのは、割と広く知られている事実です。

でもそれだけじゃありません。

ESLでも無料教育の対象になる場合があるんです。

もちろん、ESLなら何でもいいわけではありません。

親が通うESLは、以下の条件を全て満たす必要があります。

EQAで認められたESLであること

Education Quality Assurance Designation (EQA)とは、ブリティッシュコロンビア州が学校に与える認定のことで、州が認めた基準を満たした学校であることの証明になります。

カナダ留学コンパスがご紹介するESLは全てEQAを受けていますので、この条件は簡単にクリアできます。

 Diploma以上の学位の入学許可を受けていること

Deploma以上の学位のプログラムの入学許可を受けていることが次の条件です。

「入学許可を受ける」とは具体的には「入学許可証を発行されている」ということです。

 ESL修了がDiploma以上の学位の入学条件であること

最後の条件は、ESLを修了することがDiploma以上の学位の学位の入学条件になっていることです。

二つめの条件と関係して、この条件は具体的には、ESLの修了を条件とした、「条件付き入学許可証(Conditional Letter of Acceptance)を発行されている」ということです。

ESLでの無料K-12教育は1年間限定!

親の持つビザによって、子どもが無料でK-12教育を受けられることをご紹介しました。

でもそのうち、条件を満たしたESLに通う場合は、「無料教育の期間は1年間のみ」という制限があります。

ESLに通う期間が1年を越えてしまうケースとしては「Diploma以上の学位のプログラムの入学条件となる英語レベルに1年間で達しなかった」などが考えられます。

ESL期間が1年を過ぎてしまっても、子どもは学校に通い続けられます。

でも、その場合子どもは留学生扱いになって、年額$10,000程度の学費が発生してしまいます。

失敗しないESLの選び方

親が通う学校がESLでも、条件を満たせば子どものK-12無料教育の対象になることが分かりました。

でも、条件を満たしたESLはどうやって選べばいいでしょうか?

1年間の時間制限もあるので、慎重に選びたいですよね。

K-12無料教育の対象になるESLは、二つのタイプに分けられます。

ESLタイプ1:ESLのパスウェイプログラム

対象の一つめは、ESLのパスウェイプログラムです。

パスウェイプログラムとは、ESLがカレッジ・大学と契約を結んで、そのESLの大学進学準備クラスを修了した生徒に、カレッジ・大学の入学許可が与えられるという仕組みです。

パスウェイプログラムについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

 

パスウェイプログラムは、大学・カレッジとESLとの契約に基づくプログラムです。

なので、プログラムの詳細はそれぞれの契約内容によって異なります。

今回のテーマの「K-12無料教育の対象になるか」では、「条件付き入学許可証が出してもらえるか、出してもらえるタイミングはいつか」、が大事なので、この点を、ESLと入学希望の大学・カレッジの双方に確認しておく必要があります。

カナダ留学コンパスは、ESL、大学・カレッジのそれぞれと緊密に連絡を取って、この確認をお手伝いします。

詳しくは、カナダ留学コンパスにご相談ください。

ESLのパスウェイプログラムの魅力のひとつが、英語学習の進捗状況によって進学先を変えられることなのですが、K-12無料教育の条件を満たし続けるという制約があると、進学先選択の自由度が下がる可能性があることに注意が必要です。

ESLタイプ2:カレッジ付属ESL

二つめのESLのタイプは、カレッジ付属ESLです。

このタイプの場合はカレッジとESLが一体となっているので、入学許可証の発行などに問題はありません。

上記のパスウェイプログラムの場合と違って、英語を勉強している間に進学先を変更することができないことがデメリットです。

ですが、ESLの時点からカレッジと同じ場所で勉強できることは、カナダ渡航後に生活を安定させる上では大きなメリットです。

家族でカナダ留学する場合、住む場所によって子どもの学校が決まるので、住む場所は入念に検討する必要があります。

単身の留学だったら、ダウンタウンの学校を選んで、住む場所は最初はホームステイ、カナダに慣れたら学校の近くでルームシェアをするのが便利です。

でも家族でカナダに来るならこんなに身軽には動けません。

親の通学と子どもの送り迎えができるように、学校と家を決めましょう。

ESLでK-12無料教育を受けるなら、カレッジ付属のESLが基本的におすすめです。

ただし、進学先を変更できないので、ESLを終えるのにどれ位時間が掛かるのか、ESLが1年以上になった場合にも子どもを留学生扱いにしてカナダ滞在を継続する予算があるのか、について、事前に念入りに計画を立てましょう。

カナダ留学コンパスが計画作成のお手伝いをします。

まずは無料相談をご利用ください。

ここで、バンクーバーのカレッジ付属ESLの例として、ランガラカレッジとアレクサンダーカレッジをご紹介します。

ランガラカレッジ

ランガラカレッジは、バンクーバーダウンタウンからスカイトレインで15分ほど移動した先にある公立カレッジです。

ランガラカレッジには、LEAPプログラムと呼ばれるESLプログラムがあり、LEAPの最高レベルを修了すると、公式英語テストのスコアがなくてもランガラカレッジに入学できます。

LEAPプログラムは、ランガラカレッジの英語学科の教員が教えているプログラムで、授業の質が非常に高いです。

ですが、自分がLEAPのどこのレベルからスタートするかが、実際にカナダに来てアセスメントを受けるまで分からないことが難点です。

「一年以上時間が掛かってもよいので、腰を据えてみっちり英語を勉強してからカレッジに入りたい!」という方には、ランガラカレッジのLEAPプログラムは絶好のおすすめです。

ランガラカレッジのLEAPプログラムについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

アレクサンダーカレッジ

アレクサンダーカレッジは、私立カレッジでありながら、Diplomaプログラムがポスグラビザの対象になっている数少ない学校のうちのひとつです。

アレクサンダーカレッジのESLは、ESL6段階とEAP2段階の計8段階に分かれていて、EAPのレベルでは、英語学習と並行して、カレッジの科目を履修することができます。

また、EAP2段階めを履修する時に、カレッジ入学のための学生ビザを申請することができます。

つまり、1年以内にEAPの2段階め(ESL全体の最終段階)まで到達できれば、K-12無料教育が継続できるということです。

アレクサンダーカレッジは、バンクーバーダウンタウンとメトロタウン(バンクーバーの隣のバーナビー市)の2か所にキャンパスがあります。

アレクサンダーカレッジは、Duolingo英語テストのスコアで日本にいる間にESLのレベルを確定させることができるので、英語学習にどれくらいの期間が掛かるのか見通しを立ててからカナダに来ることができます。

アレクサンダーカレッジののESLプログラムについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

最終判断は教育委員会

ここまで、K-12無料教育の条件について解説しましたが、最後にひとつ大事な補足があります。

生徒がK-12無料教育の対象になるかどうかの判断は、最終的には通学先の学区(日本でいう教育委員会)に委ねられるんです。

そして、学区は(私が経験したバンクーバー学区の場合は)生徒が実際にカナダに来るまで、K-12無料教育の対象になるかの判断をしてくれませんでした。

今までの事例から言えば、この記事で紹介した条件のいずれかを満たせば、ほぼ100パーセントK-12の無料教育が認められますが、学区の判断で認められない場合もありうることはご理解ください。

過去にK-12無料教育が認められなかったのは、親が入学した大学・カレッジのプログラムに問題があった場合です。

カナダ留学コンパスの学生さんではありませんが、「学位につながらない、大学の生涯学習のプログラム」の入学許可証でK-12無料教育が却下された事例があるようです。

まとめ

K-12無料教育について、再度まとめます。

  • カナダの教育システムは州、地域によってバラバラ
  • ブリティッシュコロンビア州の公共教育は13年制(K-12)
  • K-12教育は住民は無料で受けられるが、留学生は学費年$10,000程度が掛かる
  • 親が持つビザによって、子どもがK-12無料教育が受けられる
  • 1年以上の就労ビザ公立カレッジ、大学のビザがK-12無料教育の条件
  • 公立カレッジの入学許可の条件になっていれば、ESL通学もK-12無料教育の対象となる
  • ESLの場合、公立カレッジの条件付き入学許可証が必要
  • ESLでK-12無料教育を受けるには、パスウェイかカレッジ付属ESLを使う
  • カレッジ付属ESLは進学先自由度は低いが通学先を固定出来て便利

カナダの公立の小、中、高校に通えることは、子ども達にとって素晴らしい体験です。

学び始めるのが早ければ早いほど、英語の環境にスムースに順応できます。

しかも、親の留学先が条件を満たせば子どもの教育が無料になるのは大いに魅力的です。

ですが、「カナダの学校に通えば子どもはすぐに英語がペラペラになる」というのは幻想です。

子どもの性格や年齢によりますが、カナダの学校の環境に慣れるまで、短くても3か月~1年くらいは掛かります。

環境に慣れる前に、カナダを嫌いになってしまうことだってあり得ます。

まずはカナダ留学コンパスにご相談ください。

K-12無料教育という、カナダが寛大に与えてくれるチャンスを生かせるアドバイスをいたします。

家族全員の良い思い出となるような留学計画を一緒に考えましょう!

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