カナダは、広い国土と雄大な自然を有する国です。
都市部であれば電車やバスは走っているけれど、時には車があった方が自由に移動や観光ができて便利ですよね?
そこで今回は、カナダの車事情をまとめて解説します。
今回カバーするトピックは、以下のとおりです。
この記事でわかること
- カナダで留学生が中古車を買う方法・注意点
- カナダでレンタカーを利用する方法
- バンクーバーで人気のカーシェアサービス
カナダ留学中で、車を利用して出かけたいと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
※この記事で中古車を紹介するのは、留学生が買うとしたら予算的に中古車を選ぶ人が多いからです。
このページの目次
カナダで中古車を買う方法
カナダでは、留学生も中古車を買うことができます。
方法は、大きく分けて2つあります。
中古車を買う方法
①個人から購入する
カナダでは、自動車を個人から購入するというオプションがあります。
具体的には、個人間で物を売り買いするウェブサイトから、販売者に直接連絡をして購入するという流れです。
たとえば、以下のウェブサイトで中古車を探すことができます。
中古車販売に使われるサイトの例
- Facebook Marketplace
- Craigslist
- Kijiji
- JPカナダ
次に紹介する、自動車ディーラー(販売業者)から購入する方法よりも割安で購入できるのがメリットです。
しかしディーラーとは違い、購入後に問題が発覚しても対応はしてもらえないことがほとんどです。
修理が必要な場合も、自分で対応し費用を負担しなくてはいけません。
②自動車ディーラーから購入する
次の方法は、自動車ディーラー(販売業者)から購入するというもの。
ディーラーのレビューがチェックできるサイト「DealerRater」によれば、バンクーバーには30以上の中古車カーディーラーショップがあります(ダウンタウンにある日本総領事館の郵便番号を入れ、周辺のディーラーを検索)。
個人間の売買と同じく、オンラインでカーディーラーと中古車を検索する人も多いです。
以下は、中古車検索で使えるサイトの例です。
中古車検索に使えるサイトの例
- AutoTrader.ca(トロントのテック企業が運営する新車や中古車の販売サイト)
- CarGurus(アメリカのウェブサイトだが、カナダのオプションも豊富。中古車・新車両方を扱っている)
個人間でのやり取りに比べると、売主の身元が保証されていて、レビューもチェックできます。
また、車は販売前にしっかりと検査され、必要に応じ修理されています。
しかし、個人から購入するよりも、販売価格が高めなのがネックです。
カナダで中古車を買うときの注意点
カナダで中古車を買うときは、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
カナダで中古車を買うときの主な注意点をご紹介します。
必ず試乗(テストドライブ)をする
まずは、必ず試乗(テストドライブ)をすることです。
特に個人間のやり取りでは、試乗をしないで買うこともできてしまいます。
しかし、中には販売情報を偽っている人もいるので、注意したほうがいいでしょう。
自分自身が車にあまり詳しくない場合は、車に詳しい人に同席してもらって、しっかりと性能を確かめましょう。
チェックしたい項目(シートの座りごごち、エンジン音、タイヤの状態など)を、あらかじめリストにしておくのもおすすめです。
車の書類をしっかり読む
それから、購入予定の車の書類もしっかり読みましょう。
車の年数や走行距離などの情報は、自動車保険の見積額にも影響します。
もしも広告に載っていた情報と異なる情報があった場合、購入前に販売者に確認を取りましょう。
CARFAXという会社のサービスを利用すれば、購入予定の車の情報を取得することもできます(有料)。
取得には、VIN(Vehicle Identification Number)と呼ばれる車の識別番号が必要です。
CARFAXでは、以下の情報が取得できます。
取得できる情報の例
- メンテナンス履歴
- 保険請求の履歴
- 過去のオーナーの数
- リコールの有無
- 走行距離
CARFAXはディーラーや販売者が提供してくれることもあるので、自分で取得する前に聞いてみましょう。
冬用タイヤを購入することも検討する
バンクーバー都市圏に住んでいるのであれば、基本はノーマルタイヤでも過ごせます。
しかし、冬(12月〜2月ころ)は気温が氷点下〜マイナス10度くらいになる時もあり、雪が降ったり路面が凍結することも。
また、都市圏を出て郊外にスキーなどをしに行く場合も、雪が積もっている場合が多いです。
よって、冬用タイヤを購入することも検討しておき、予算に組み込んでおきましょう。
メモ
季節を問わず使えるオールシーズンタイヤもありますが、一般的に雪深い地域や寒冷地には対応していません。
自動車保険はどうすればいいの?
カナダでは、自動車保険への加入が義務づけられています。
バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州の場合は、ICBC(州政府が保有する自動車保険会社)で保険を購入する必要があります。
ICBCの自動車保険には、以下の3つのオプションがあります。
自動車保険のオプション
- One-year policy:1年間のプラン
- Short-term Autoplan policy:3か月〜11か月間のプラン
- Temporary Operation Permit:1日から入れるプラン(15日間まで)
参考:What to know about buying insurance | ICBC
多くの人はOne-year policyを選びますが、旅行などで1度しか使わない場合は、Temporary Operation Permitが便利です。
カナダでレンタカーを利用する方法
自動車を購入するほどではないな......という人は、レンタカーの利用もおすすめです。
バンクーバーや近郊エリアで利用できるレンタカーサービスは、以下の通りです。
主なレンタカーサービス
KAYAKというレンタカーの値段比較サイトを使って、最安値の会社を探すのもおすすめ!
車種やサイズにもよりますが、1日50ドルくらいからレンタルできることが多いです。
バンクーバーで人気のカーシェアリングサービス
カーシェアリングサービスとは、特定の車をサービスの会員同士でシェアするサービスのこと。
バンクーバーとその近隣都市には、約3,000台のカーシェア用の車があります(2018年時点)
ここでは、バンクーバー近郊で利用できる2つのカーシェアリングサービスをご紹介します。
①Evo
Evoは、バンクーバー都市圏やビクトリアで利用可能なカーシェアリングサービスです。
使用している車両は、トヨタのプリウス。
黒い車体とブルーのアクセントカラーが目印です。
料金などは、以下のとおりです。
入会金・年会費 | 【入会金】35ドル+税(BC州の保険代理店であるBCAAメンバーは無料) 【年会費】2ドル |
使用料など | ・分単位:0.49ドル ・時間単位:17.99ドル ・1日単位:104.99ドル ・利用料:1.25ドル/trip(年間200回まで支払う必要あり) |
ウェブサイト | https://evo.ca/ |
料金体系は、上の表にあるとおり「分単位、時間単位、1日単位」の3種類です。
37分を超えると自動的に時間単位のレートが適用され、6時間を超えると1日単位のレートが適用されます。
②Modo
Modoは、バンクーバーで創設されたカーシェアリングサービスで、ブリティッシュ・コロンビア州では最も古いカーシェアリング組織でもあります。
車両はSUV、トラック、ミニバン、ハイブリッドカーなど豊富なオプションから選べるのが特徴。
バンクーバー都市圏、バンクーバー島、スコーミッシュ、オカナガンなどで利用可能です。
料金などは、以下のとおりです。
入会金 | 【Modo Plus】 ・Membership fee:500ドル(解約時に返金) 【月会員】 ・なし |
使用料など | 【Modo Plus】 ・使用料:4ドル/時間(最大48ドル/24時間) ・年間管理費:1ドル ・Co-op innovation fee:1.5ドル/trip 【月会員】 ・使用料:5ドル/時間(最大60ドル/24時間) ・月管理費:6ドル/月 ・Co-op innovation fee:1.5ドル/trip |
ウェブサイト | https://modo.coop/ |
EvoとModoの違い
カーシェアリングサービスとして人気の2社ですが、違いが複数あります。
返却する場所
まず、EvoとModoの大きな違いは、返却する場所です。
Evoは、ホームゾーンと呼ばれる指定区域内であれば、どこに返却してもOK。
つまり、最初に借りた場所に返却する必要がありません。
一方で、Modoは最初に借りた場所に返却する必要があります。
車のタイプ
Evoはトヨタのプリウスのみですが、Modoには複数のオプションがあります。
利用エリア
Evoは、バンクーバー市内、ニューウェストミンスター市、ノースバンクーバー市の一部で車で利用できます。これらは「ホームゾーン」と呼ばれるエリアでもあります。
なお、このホームゾーンを越えてドライブすることも可能ですが、返却はホームゾーン内で行う必要があるのでご注意を。
同州のビクトリアでもEvoを使えますが、バンクーバーで借りたEvoをビクトリアに返却することはできません(それぞれに定められたホームゾーン内に駐車する必要あり)。
一方でModoは、より広いエリアで利用可能です。
たとえばバンクーバー都市圏では、リッチモンド・サレー・コキットラムもカバーしています。
そのほか、バンクーバー島、スコーミッシュ、オカナガンなどでも使えるので便利ですね。
車を利用してカナダ生活や観光を楽しもう
今回は、カナダの車事情(中古車・レンタカー・カーシェアリング)についてまとめて解説しました。
自分にあった方法で車を利用し、カナダ生活や観光を楽しんでくださいね。
カナダで運転する方法(免許証)について知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
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