カナダといえばオーロラが有名ですが、頻繁に見れる場所としてはイエローナイフ・ホワイトホースが有名です。オーロラを見に行くのは寒い時期と思っている方も多いですが、実は夏オーロラも人気があるんです!
そこで今回はカナダのオーロラについて、2つの都市比較を中心にご紹介いたします。
このページの目次
オーロラ観測ならカナダがおすすめ!
オーロラが頻繁に鑑賞できる国はカナダ以外に北欧、アイスランド、アラスカなどがあります。
これらの国々は、オーロラをよく鑑賞できるエリア、通称「オーロラベルト」と呼ばれている地域に重なっており人気の観光地となっています。
ここでオーロラがよく観測できる北欧の国々とカナダを費用やアクセスの面で比較してみます。
オーロラ観測地(国/地名) | カナダ/イエローナイフ | カナダ/ホワイトホース | フィンランド/ロバニエミ | スウェーデン/キールナ | ノルウェー/トロムソ |
費用(オーロラツアー) | 30~50万 | 35~40万 | 35~40万 | 20~40万 | 16~35万 |
東京(成田)からのアクセス | 約18時間 | 約20時間 | 約18時間 | 約20時間 | 約25時間 |
一見、どの地域もアクセスや費用面ではあまり変わりがないように見えますが、オーロラを見るのであればカナダのイエローナイフとホワイトノースと呼ばれる2つの地域がおすすめです!
理由としては、
- バンクーバーやトロントからのアクセスが良い
- オーロラの観測率が他の地域と比べてかなり高い
以上の2つが挙げられます。
まずは、カナダの主要都市で人気の観光地でもある、バンクーバーとトロントからの飛行機での所要時間や費用をまとめました。
バンクーバーからイエローナイフ | バンクーバーからホワイトホース | |
所要時間 | 約2時間半 | 約2時間半 |
飛行機代 | 5~8万 | 3~5万 |
トロントからイエローナイフ | トロントからホワイトホース | |
所要時間 | 約7時間 | 約10時間 |
飛行機代 | 8~10万円 | 10~13万円 |
留学生に人気のカナダの主要都市から気軽にオーロラ観測地に訪れることができるのは嬉しいですね!日本からの出発と比べると、現地からの出発で費用や所要時間を大幅に節約することができます。
そのため、仕事の休暇や学校のホリデー期間を利用して訪れることができるのです!
続いてオーロラの観測率についてです。
カナダの2つの地域は他の観測地と比べて3日間滞在した場合のオーロラの*鑑賞率が90%以上と言われています。
せっかくなら確実にオーロラを見たいですよね。限られた時間で確実にオーロラを観たい人にとってはカナダのイエローナイフとホワイトノースはベストチョイスです!
カナダでオーロラが見れるおすすめの場所
カナダのオーロラ鑑賞をする際のおすすめの場所、イエローナイフとホワイトホースをここからより詳しくご紹介いたします。
おすすめNo.1!イエローナイフ の紹介
世界屈指のオーロラ鑑賞率を誇る、カナダのイエローナイフをご紹介いたします。
オーロラを見るならイエローナイフがおすすめです!その理由をいくつかご紹介します。
イエローナイフでオーロラが見れる確率は?
現地のオーロラビレッジ観測所によると、イエローナイフに3日間滞在した場合のオーロラ鑑賞率はなんと驚異の95%だそうです!
北欧と比べるとかなり高い確率で見ることができるそうですよ!
なぜ、こんなにもイエローナイフは鑑賞率が高いのでしょうか?
それはオーロラが観測できる条件がぴったりと当てはまっていることにあります。
オーロラが観測できる条件
- オーロラが観測できる地域(*オーロラベルト)にいること
- 晴天であること
- 人工の光があまりないこと
*北緯65~80度付近のエリア
イエローナイフはこのオーロラベルトの真下に位置しており、他の都市と比べて平地が続いており山がなくとても晴天率が高いです。
他の地域ではあまりお目にかかれないオーロラが活発に動き、普通のオーロラよりダイナミックになる「オーロラ爆発」も、イエローナイフでは他の地域より高い確率で見ることができます。
また、イエローナイフのオーロラ鑑賞地は郊外にあるため人工の光が届くことはありません。
「オーロラビレッジ」というオーロラ鑑賞用の施設もあり、室内で暖かいドリンクを飲みながらオーロラ出現を待つこともできます!
このようにイエローナイフはオーロラを見るためには絶好の場所なんです!
現地のオーロラビレッジが運営するオーロラカレンダーがありました。日にちごとにオーロラが観測できたかどうかを確認することが出来ます。ぜひ確認してみてください!
- オーロラカレンダー 2022-2023(オーロラビレッジ)
2022年9月現在、大きな動きのあるオーロラが毎晩のように確認できています。
イエローナイフのベストシーズンは?
イエローナイフに訪れるベストな時期をご紹介します。
オーロラ鑑賞をする際は極寒な中、じっとオーロラが現れるのを待ち続けるというイメージがあるかと思いますが、実はオーロラは夏の時期でも鑑賞が可能です。
夏のシーズンは8月下旬から10月上旬まで。
冬は11月下旬から4月上旬までがハイシーズンだと言われています。
それぞれのシーズンのメリット・デメリットがあるので、いくつかご紹介します。
夏シーズンのメリット | ・身軽に楽しめる ・天候が安定している ・撮影が気軽にできる ・*¹逆さオーロラを観れる可能性がある | 冬シーズンのメリット | ・暗くなるのが早い ・白銀とオーロラの幻想的な景色 ・犬ぞりやスノーモービルなどのアクティビティも楽しめる |
夏シーズンのデメリット | ・虫の対策が必要 ・日照時間が長く観測時間が短い ・冬のアクティビティができない | 冬シーズンのデメリット | ・*²とにかく寒い ・極寒の地での撮影が大変 |
*¹:湖にオーロラが映し出される光景
*²:-30℃に到達する日もあるそうです…
それぞれのシーズンでできることが変わってくるので、自分の好みに合わせた比較・検討をしましょう!
イエローナイフではどんな服装が良い?
イエローナイフではどんな格好をすべきでしょうか?
まずは現地の平均気温を見てみましょう。
夏のシーズン | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
イエローナイフ平均気温 | 17℃ | 15℃ | 8℃ | -1℃ |
冬のシーズン | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
イエローナイフ平均気温 | -14℃ | -23℃ | -26℃ | -22℃ | -16℃ | -5℃ |
(参考:Weather Spark)
夏のシーズンは日中は20度まで上がりますが夜間は10度以下まで冷え込むため、夏のシーズンとは言いつつも防寒着やすぐに脱ぎ着できる羽織るものを用意しましょう。イメージとしては日本の東京の初冬をイメージすると良いでしょう。
冬のシーズンは本格的に亜寒帯気候の本領を発揮します。
最低気温が-30度あたりまで下がる日もあります。そのため、寒冷地仕様の防寒着はもちろんのこと、ニット帽、耳あて、二重の手袋、厚手のマフラー、厚手のソックスなどは必須です。
寒冷地仕様のジャケットやブーツをわざわざオーロラ鑑賞のために買うのは気がひけるという方のために、多くのツアー会社は装備品をレンタルサービスを提供しているのでそれらを利用すると良いでしょう。
イエローナイフのおススメアクティビティ・観光地
イエローナイフのオーロラ鑑賞以外のアクティビティや観光地をご紹介します。
冬シーズンでは犬ぞりやアイスフィッシング、スノーモービルなどの極寒の地ならではのアクティビティが盛んです。
例えば日中は犬ぞり体験をした後、夜はオーロラ鑑賞という風に1日を通してイエローナイフを楽しむことができます。
反対に夏のシーズンはそこまで暑くならず、絶好のハイキングシーズンになります。
どちらのシーズンもカナダの自然を楽しむことができますね!
また、アクテビティの他にもイエローナイフでは名物料理もあるそうですよ!
- ヘラジカ
- バッファロー
- 北極イワナ
などの料理を楽しむことができ、現地の日本食レストランでは北極イワナのお刺身が堪能できるそうです!サーモンより脂が乗っていなく食べやすいらしいです。
せっかくなので、オーロラのみならず現地のグルメも楽しんでみてはいかがでしょうか?
それではここで、イエローナイフの観光地をいくつかご紹介します。
イエローナイフ のおすすめ観光地5つ
- フランクリン通り:ダウンタウンにある通り。レストランやおみやげ屋さんが立ち並ぶ
- オールドタウン:19世紀ゴールドラッシュ時の繁華街。地元レストランやパブが有名
- ノーザンフロンティアビジターセンター:現地の観光案内所。北緯60度到達証明書・ピンパッジを取得可能
- フレーム・レイク・トレイル:市街地からすぐのところにあるハイキングコース
- キャメロン・フォールズ・トレイル:ハイキングコースに17mの滝がある
ホワイトホースの紹介
続いてはホワイトホースです!
ホワイトホースもカナダを代表するオーロラ鑑賞地です。
イエローナイフはないホワイトホースならではの魅力をご紹介します。
ホワイトホースでオーロラが見れる確率は?
ホワイトホースでオーロラが観れる確率は3日間滞在していれば約90%と言われています。それでも高いほうですが、イエローナイフと比べるとほんの少し可能性は低いですが、それでもほぼ確実に見ることが出来そうです。
ホワイトホースはオーロラをよく鑑賞できる「オーロラベルト」の範囲内ですが、少し南側に位置するため、鑑賞率がほんの少しだけ落ちてしまうとのこと。
そのため、少なくとも3日間は滞在されることを強くお勧めします。
ホワトホースではどんな服装が良い?
ホワイトホースではどんな服装が良いのでしょうか?
イエローナイフと比べながら現地の気温から見ていきましょう。
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
イエローナイフ平均気温 | -14℃ | -23℃ | -26℃ | -22℃ | -16℃ |
ホワイトホース平均気温 | -9℃ | -13℃ | -15℃ | -12℃ | -7℃ |
(参考元:Weather Spark)
特徴としては、ホワイトホースはイエローナイフより暖かいです!(それでもまだ日本と比べると寒いですが…)
寒いのが苦手な方はホワイトホースがおすすめかもしれません。
しかしホワイトホースはイエローナイフより暖かいとは言いつつも、1月では最低気温が-20℃に到達する日もあるので準備は怠らないようにしましょう!
服装はイエローナイフと同じように、寒冷地仕様のジャケット、ニット帽、マフラーやネックウォーマー、二重手袋、ブーツなどしっかりと準備をしましょう。
ホワイトホースでも同じように防寒着は貸し出しているツアー会社が多いため、わざわざ買うのはもったいないという方には貸し出しサービスを利用するのがおすすめです。
ホワトホースでのおすすめアクティビティ、観光
では、最後にホワイトホースのオーロラ鑑賞以外のアクティビティや観光地をご紹介します。
イエローナイフと同じように犬ぞりやスノーモービル体験をすることができます。
もしオーロラを鑑賞することが出来なかったとしても、極地ならではのことを体験できるので、思い出になることは間違いなさそうですね!
また、アクティビティの他にはホワイトホースの街を散策するのがおすすめです。
ホワイトホースのダウンタウンは小さくこじんまりとしており、20~30分ほどで端からは端まで行くことが可能だそうです。
そのダウンタウンにはアーティストが多く移り住んでいる影響からか、コンパクトにまとまった街の中には様々な国の料理が楽しめるレストランやおしゃれなカフェ、個性あふれるギフトショップが立ち並んでいます。
以下にホワイトホースの主要な観光スポットをご紹介します。
オーロラ鑑賞前の午前中や夕方にホワイトホースを存分に楽しみましょう!
ホワイトホースの主要観光地
- タキー二温泉:100年以上前から存在し、地元の人々から愛される露天風呂
- ユーコン野生動物保護区:ヤマネコやムース、トナカイなど約13種類の動物が生息
- SSクロンダイク号:20世紀初冬に活躍した一般公開されている蒸気船
- マイルズキャニオン:エメラルド色に輝くユーコン川を鑑賞可能
- マクブライド博物館:ゴールドラッシュ時代のユーコンの歴史を堪能可能
タキーニ温泉
(出典元:カナダ観光局)
上記以外にもホワイトホースにはまだまだたくさんの観光地があります!
夏と冬で全く違う景色を楽しむことができるので、ぜひホワイトホースに足を運んでみてはいかがでしょうか?
その他の街でもオーロラは見えるの?
オーロラはバンクーバーやトロント、モントリオールなどの主要都市で見ることは可能なのでしょうか?
都市で生活をしながらオーロラを見ることができたら最高ですよね。
結論から言うと、シーズンによってはバンクーバー都市部近郊からオーロラを鑑賞することができるそうです。
SNSなどでは「バンクーバーからでもオーロラが見えた!」
という情報もあります。タイミングもあると思いますが、都市からでも見ることが出来そうですね!
そこでここからはオーロラ鑑賞に役立つアプリをご紹介します。
オーロラ鑑賞に役立つアプリ3選
- Aurora Forecast:オーロラ発生場所を地図上で教えてくれるアプリ
- My Aurora Forecast & Alerts:太陽の電磁波を測定。オーロラの短期予報も可能
- Aurora Now - オーロラ:地図上でオーロラ発生場所を確認。微課金で通知設定も可能
上記のアプリでオーロラ発生場所を確認しつつ、もし都市付近で発生していれば追いかけて鑑賞をする、なんていう使い方もできるかもしれません。
ぜひアプリを確認してみてください!
カナダのオーロラ観測まとめ
カナダのオーロラを中心に今回はご紹介しました。
日本からだと飛行機の乗り継ぎのための時間や費用が重なってしまいますが、カナダのバンクーバーやトロントに留学中であれば、日本から行くよりも現地に気軽にそしてコストも抑えつつ行くことが可能です。
カレッジのホリデー期間やお仕事のお休みなどを利用して、カナダならではの絶景を楽しんではいかがでしょうか?