カナダは日本とは違い、喫煙への規制が非常に厳しい国です。
日本の規制が甘いという意見もありますが、喫煙をされる方の場合、カナダに来ればカナダのルールに従わなければなりません。
逆にタバコを吸われない方の場合はカナダは「喫煙」という意味では非常にストレスのない社会だと言えるでしょう。
今回はカナダの喫煙事情についてまとめました。
カナダで喫煙が禁止されている場所
カナダではすべての屋内での喫煙は禁止されています。
そして、喫煙の細かいルールは州ごとに定められています。
ここでは、ブリティッシュコロンビア州のルールをご紹介します。
ブリティッシュコロンビア州では、以下の場所が禁煙です。
- 公的空間の室内全般(レストラン・バー・カジノなども含む)
- 公的交通機関
- 職場
建物の中だけでなく、ドアや窓の半径6メートル以内も禁煙です。
さらに、16歳以下の子どもが同乗している車の中での喫煙は、窓を開けていてもサンルーフを開けていても禁止です。
個人の乗用車の中は、プライベートな空間で規制が及ばないというのが日本人的な感覚ですが、ブリティッシュコロンビア州では社内で子どもが受動喫煙しないように配慮しています。
徹底していますね。
個人の家やホテルの部屋が禁煙というルールはありませんが、ホテルや賃貸住宅の場合、所有者が個別に決めるルールで禁煙となっている場合が多いです。
ホームステイやシェアハウスをする場合、ハウスルールで禁煙になっていることがほとんどなので、タバコを吸う人は注意してくださいね。
カナダの喫煙は18歳、19歳から可能
カナダの喫煙年齢も州によって異なります。
19歳としている州と18歳としている州が約半分ずつです。タバコを吸ってもいい年齢になるまでは、タバコを購入することもできません。
ブリティッシュコロンビア州の場合、タバコを吸っていい、買っていい年齢は19歳です。
未成年者の目の届く場所でタバコを売買することも、タバコの広告を掲示することも禁止されています。
カナダの喫煙率
2011年の国勢調査によると、カナダの喫煙率は19.9%です。
およそ5人に一人が日常的にタバコを吸っていることになります。
カナダで実際に生活して感じるよりも、5人に一人は多いと感じます。
これは多分、規制が強いので、タバコを売っているところも吸っている人を見ることも少ないからかも知れません。
ちなみに、日本の喫煙率は2017年の調査で17.7%です。
カナダとほぼ同等ですが、調査の時期が違うので、今は逆転しているかも知れません。
大麻(マリファナ)が合法化に
2018年の10月にカナダでマリファナが合法化されました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「マリファナが合法化」と聞いて、身構えましたが実際には日常生活に変化は全くありません。
幸いにもマリファナを勧められることもありませんし、マリファナと距離をおいて生活することは特に難しくありません。
まとめ
いかがでしたか?
カナダは喫煙者に厳しい社会ですが、5人に一人の人が、ルールを守りながらタバコを嗜んでいます。
カナダに住んだら、カナダのルールを守って生活しなければいけません。
ルール違反をとがめられた時、「知らなかった」とか「日本では合法だから」などと言い訳しても認めてもらえません。
しっかりルールを理解して、責任ある大人としてタバコを楽しみましょう。