カナダで生活していると、「車を運転したい!」と思う場面が出てくるかもしれません。
そこで今回は、バンクーバーのあるカナダ・ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)の基本的な交通ルールや、免許証の取得方法などをご紹介します。
留学やワーホリなどで、これから車を運転したい人はぜひご覧ください。
カナダで中古車を買う方法は以下の記事で解説しています。
このページの目次
知っておきたいカナダの基本的な交通ルール
まずは、車を運転をする前に知っておきたい、カナダの基本的な交通ルールをご紹介します。
左ハンドル・右側走行
日本とは異なり、カナダでは左ハンドルで、右側の車線を走ります。
この違いに慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
バンクーバーでは、日本国籍保持者の場合、国際免許証を取得するか、日本の免許証をBC州の免許証に切り替えれば、自動車学校で試験を受けなくても運転ができます。
しかしだからと言ってすぐに運転するのは不安ですよね?
その場合、運転のレッスンを受けることも可能です。
たとえばブリティッシュ・コロンビア州政府が所有する保険会社である「ICBC」のサイトでは、ICBC公認コースを提供している免許取得教習所・自動車学校の検索ができます。
また、同じくICBCのウェブサイトで、交通ルールや留意すべきことなどを学べる冊子を閲覧することもできるので、BC州で運転する場合は目を通しておくとよいでしょう。
さらに、カナダの運転免許証取得テストの、模擬試験を受けられるアプリもあります。
アプリは無料でダウンロードでき、模擬テストの他に運転する時に役立つビデオの視聴や、最寄りのDrivier Licensing Officeの検索などもできます。
こちらも運転前の参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください。
シートベルトはしめる
カナダでは、シートベルトの着用は義務です。
運転手だけでなく、同乗者も対象なので気をつけましょう。
また、バンクーバーのあるBC州では、16歳未満の子どもはすべて、適切なチャイルドシート、補助椅子、シートベルトを使わなくてはいけません。
チャイルドシートの取り付け方や、必要なチャイルドシートなどの詳細は、以下のリンクから確認できます。
追い越し車線
追い越し車線は「左車線」です。
これも、日本とは反対ですね。
急がず運転したい場合は、右車線にいるようにしましょう。
左車線をゆっくりドライブしていると煽られる可能性があるのでご注意を!
赤信号での右折
なんとカナダでは、赤信号で右折することが認められています。
※ただし、ケベック州や、赤信号右折禁止の標識がある場所を除きます。
なお、赤信号で右折する場合でも、歩行者に注意して進まなければなりません。
横断歩道は、常に歩行者優先です。
また、赤信号での右折は義務ではなく、権利です。
曲がると決めたら、道が空くまで待たなければなりません。
赤信号で右折しないドライバーの判断を尊重することも重要で、前の車が右折しないからといってクラクションを鳴らして進ませようとしてはいけません。
携帯電話の使用
運転中の携帯電話の使用は禁止されています。
バンクーバーのあるBC州では、見つかった場合、368ドルの罰金 (2023年7月時点)が課せられます。
制限速度
制限速度は時速30キロから100キロの間で、街中か高速道路かによって異なります。
すべての道路に制限速度の標識があり、許可された最高速度が表示されています。
飲酒に関するルール
バンクーバーのあるBC州の場合、運転中のアルコールまたはドラッグ使用に関しては、以下のようなルールが定められています。
Under the Criminal Code it’s a crime to use a motor vehicle while impaired by alcohol, drugs or both, including when the vehicle is not in motion.
Specifically, it’s a crime to drive if you have a:
引用:Driving while affected by drugs or alcohol|British Columbia
- Blood alcohol content equal to or greater than 80 milligrams in 100 millilitres of blood, or
- Blood drug concentration equal to or greater than a prescribed value
日本語に翻訳すると、以下のような意味になります。
刑法では、アルコール、薬物、またはその両方によって障害を受けた状態で自動車を使用することは、自動車が走行中でない場合も含めて犯罪です。
具体的には、以下の場合、運転は犯罪となる:
引用:Driving while affected by drugs or alcohol|British Columbia
- 血中アルコール濃度が100ミリリットル中80ミリグラム以上である場合 または
- 規定値以上の血中薬物濃度
車を利用してアルコールを飲みに行く場合は、飲まないドライバーを決めておくか、Uberやタクシーを使いましょう。
事故に遭ったらどうする?
事故に遭ったら、電話ができる状態の場合は、緊急電話番号(911)に電話し、警察と救急車(必要な場合)を呼びます。
そして、通報した救急隊が到着するまで現場で待ちましょう。
他の車を巻き込んで事故を起こした場合は、相手の運転手と以下のような情報を交換します。
交換する情報
- 名前
- 住所
- 電話番号
- ナンバープレート
- 運転免許証番号
- 保険会社名
- 保険プラン番号
日本と違う!駐車場事情
カナダに来て最初に気づくことの一つが、駐車場(駐車方法)の違い。
カナダでは、下の写真のように、路上に駐車する人が多いです。
駐車禁止の標識がある場所や、個人宅の前など停められない場所もありますが、基本的には路上駐車が主流。
カーシェアリングサービスで人気のEvoの車両も、路上に駐車されていることがよくあり、専用アプリで予約すれば路上に駐車されている車両を利用することも可能です(要会員登録)。
Evoについてはこちらの記事でも解説しています。
なお、大きなショッピングモールやスーパー・レストランなどには、日本のように専用駐車場もあります。
運転免許証について
カナダで運転する場合は、基本的には以下のいずれかの免許証が必要です。
免許証の種類
- 国際免許証
- カナダの運転免許証(各州で発行)
なお国際免許証は、日本・カナダいずれでも取得できます。
しかし、カナダで取得するのは少し複雑なので、日本で取得してくるのがおすすめです。
より詳しい国際免許・州の運転免許証取得方法は、以下の記事で解説しているのでご覧ください。
カナダの交通ルールを理解して安全運転を!
今回は、カナダ・BC州で、車を運転する際に知っておきたい交通ルールをご紹介しました。
右側走行など、日本とは全く違うルールに慣れるまでは大変かもしれませんが、ルールをしっかり理解して安全にドライブを楽しんでくださいね。