カナダ留学時に必要なTOEFLとは?IELTS ・TOEIC・英検との違いも比較

英語力をはかるテストにはいろいろありますが、TOEFL(トーフル)も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

  • TOEFLとTOEICどう違うの?
  • 沢山ある英語テストの中から、どれを選べばいいの?
  • TOEFLは何点を目指せばいい?

など、TOEFLにまつわる様々な疑問にお答えします!

TOEFLとは

TOEFLは、英語を母国語としない人の英語力をはかるためのテストです。主に、非ネイティブスピーカーが英語圏の大学等に進学する際の、入学基準の一環として用いられます。

カナダの大学留学の際に必要な英語力の判定にもTOEFLのスコアは用いられます。

一般にTOEFLといえば、「TOEFL_iBT」のことを指します

TOEFLにはiBTとITPがある?その違いは?

TOEFLのテストは、「iBT(アイビーティー)」と「ITP(アイティーピー)」2種類存在します。ですが、一般的にTOEFLと言えば「TOEFL_iBT」を指していることがほとんどです。

ITP は、日本の一部の大学・会社のみで使われており、海外進学にスコアを使用することはできません。リーディング・リスニングに加え文法問題がありますが、スピーキングテストがないのが特徴です。

世界で公式スコアとして使えるのが「iBT」、日本の一部の機関でのみ認められているのが「ITP」なんだね

なお、ITPのテスト時間は約2時間で、約3時間30分かかる iBT の約半分、受験料も数千円程度です。

TOEFL_iBTについて

TOEFL iBTは、大学進学時に英語力を証明する公式スコアとして、世界中で使われています。Reading、Listening、Speaking、Writingの4技能が出題され、各項目30点の120点満点です。

海外の大学等に進学する際に必要とされるスコアの目安は以下の通りです。

  • コミュニティ・カレッジ:61点以上
  • 一般的な大学:80点以上
  • 難関大学:100点以上
  • 超難関(世界トップクラス)大学:110点以上
  • MBA:100-110点以上

テストセンターでパソコンを使って受験します。

TOEFL・TOEIC・IELTS・英検 どう違うの?

TOEFL(トーフル)TOEIC(トーイック)名称も似ていますし、違いがよく分かりませんよね。

結論から言うと、海外の大学進学を目指すならTOEFL日本での就職を目指すならTOEICの受験がおすすめです。

ちなみに、英検は日本の高校・大学受験に有利です。

TOEFL・TOEIC・IELTS・英検の違いをざっくり一覧表にまとめるとこうなります。

対象のスキル試験の目的値段
TOEFL4技能海外進学約3万円
IELTS 4技能海外進学・移住約3万円
TOEIC2技能が主日本で就職約1万円
英検2技能が主日本の受験対策約1万円

TOEFL・IELTSは4技能を対象としているぶん、TOEIC・英検に比べ試験料が高いですが、世界中で知名度がある資格です。

海外の大学進学ならTOEFL、日本での就職ならTOEIC

TOEFLは海外の大学入学に必要な英語力をはかる指標として世界中(特に北米)で使われています。

一方、TOEICは世界ではほとんど通用しません

なぜなら、TOEICでは「TOEIC L&R」という、リスニングとリーディングに特化した試験が主流です。スピーキングも別途受けることはできますがメジャーではなく、一般的に「TOEICはスピーキング力を測れない」とされています。

では、TOEICは無駄かというと、そうではありません。日本での就職・転職には絶大な影響力を持っています。

日本で「TOEIC 900点以上です」と言うと、「おー、すごいね!!」と感心されるのでは?

国内での就職を有利にしたい、日本人に対して英語力を示したい、という方はTOEICがおすすめです。

試験内容にも差がある

先ほども述べましたが、TOEFLは、学校入試で使われます。そのため、大学の授業などで使うアカデミック(学術的)な英語力が問われます。

一方、TOEICは「ビジネスで通用する英語力」を測ることを目的にしています。日常会話から、職場でのやり取り、予約変更など、「働くうえで必要な英語」が中心に出題されます。出題形式は4択の選択問題です。

IELTS は欧米での進学や移民用に使える

TOEFLは海外進学用と述べましたが、ここで気になるのがIELTS。こちらも海外の大学進学用のテストとして有名です。

TOEFL主に北米で、IELTSヨーロッパ、オセアニアで主流となっています。

また、IELTS は移住・移民申請に必要な英語力をはかるテストとしても使われています。ただし、IELTS にも進学用の「アカデミック」総合英語力を測る「ジェネラル」の2種類があることに注意が必要です。

IELTS ではイギリス英語が使われる

IELTS の試験はイギリス英語が使われます。リスニングや、単語がアメリカ英語と異なる場合があるので、慣れない場合は難しく感じることがあります。

TOEFL・TOEIC・IELTS・英検 スコアの目安

沢山ある英語の公式テストですが、どの程度のスコアを目指せばよいのでしょうか?

代表的な英語テストの点数を体感で比較してみました(それぞれ試験内容が違いますので単純に比較することはできません)。

TOEICIELTSTOEFL iBT英検CELPIP /
CLB
(カナダ永住権指標)
レベルの目安
-9.0118-120-12
-8.5115-117--英語圏の大学院に入学できるレベル
-8.0110-114-11
970-9907.5102-109-10
860-9707.094-1011級9ネイティブレベル
820-8606.579-93-8
730-8206.060-78準1級7ビジネスで使えるレベル
600-7305.546-59-6
550-6005.035-452級5大卒者が履歴書に書けるレベル
500-5504.532-34--
450-4904.0-31準2級4高校2年生レベル
300-4403.5---
291-2993.0-3級3中学卒業レベル
270-2902.5---
260-2692.0-4級2
100-2591.5-5級1
CELPIP:カナダ永住権申請用に開発されたテスト
CLB (Canadian Language Benchmark):カナダ永住権申請時に利用される数値換算法

TOEFLの満点は120点ですが、かなりの難関ですね。

まとめ

TOEFLについて、各種英語テストとの違いなどを解説しました。

海外の大学を目指すなら、受験して損はないですよ!

執筆者 執筆者
Anna

新卒で金融機関に就職、ウェブ担当者として、ホームページのリニューアル・運営を一任される。以来10年以上、SEO・ウェブマーケティングはもちろん、デザイン・コミュニケーションなど、多岐にわたる分野で活躍。留学を機に、現在はカナダ在住4年目、ウェブサイトの改善・運営・SNS運用など、様々なプロジェクトに携わっています。

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