Tamwood Careers(タムウッド)の国際ビジネスマネジメントコーププログラムの授業レビューをお届けします!
働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のコープ(CO-OP)ですが、想像できないことも多いと思います。
この記事で分かること
- Tamwoodの評判は?
- 宿題やテストは?
- 授業のレベルは?ついていけるのか?
- どんなことを学ぶの?
そこで、みなさんの学校選びの参考になるように、様々な学校の体験授業を受けてきました。
私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!
このページの目次
Tamwood Careers
今回、体験授業に参加した学校は「 Tamwood Careers(タムウッド)」です。
一般英語を学ぶTamwood Language Centres(ESL)と同じ校舎で語学学校(ESL)とカレッジの授業を行っています。
そして、時間割はこちらです。
International Business Management | |||||
---|---|---|---|---|---|
4:00pm-9:00pm | class | - |
シンプルなスケジュールになので予定が立てやすいですね!授業の前に働くことが出来そうです。
また、Tamwood Language Centres(ESL)のアクティビティに参加することも可能ですよ!
もっと詳しい学校の情報は下記をご覧ください。
Tamwoodの国際ビジネスマネジメントCo-opとは
今回体験した授業はこちらです。
参加プログラム | 国際ビジネスマネジメントCo-opディプロマ (International Business & Management Co-op Diploma) |
---|---|
プログラム期間 | 授業6か月+Co-op 6か月=計12か月 (入学日:毎月1回) |
参加クラス | 総合型マーケティング(Integrated Marketing) |
授業形式 | 対面/オンライン ハイブリッド形式 |
体験した日 | 11月23日(火)16:00-21:00 |
基本的には対面ですが、希望によりZoomからオンライン参加が出来るハイブリッド形式です。
生徒の中には他の州から受けている生徒もいる他、仕事の都合などでオンラインを選ぶ生徒もいるそうです。
選択肢があるのは助かりますよね。
それではそれぞれを詳しくお話ししていきますね。
プログラム:国際ビジネスマネジメントCo-op
今回お伝えするのは「国際ビジネスマネジメント」プログラムについて。
このプログラムでは、国際ビジネスで成功するために必要なスキルを学びます。
まず、幅広いビジネスの基本と管理の基礎を習得。
くわえて、絶えず変化するグローバルマーケットで新しいテクノロジーを用いビジネスチャンスを活用する方法を学びます。
なお、こちらのプログラムで学べるコースは以下のとおりです。
- グローバルビジネス
- 職場コミュニケーション
- 財務
- マーケティング
- 人材育成
- 国際貿易
- プロジェクト管理
ちなみに今回、Tamwood Careers ではこちらの3つのプログラムを体験しましたよ。
- ホスピタリティ&ツーリズムCo-opディプロマ 12か月
(Hospitality & Tourism Co-op Diploma) - 国際ビジネスマネジメントCo-opディプロマ 12か月
(International Business & Management Co-op Diploma) - デジタルマーケティングCo-opディプロマ 12か月
(Digital Marketing Co-op Diploma)
クラス:統合型マーケティング
このプログラムで現在学べるのは以下の6つです。
- International Management
- International Trade
- Fundamentals of Finance
- Project Management
- Human Resource Management
- Integrated Marketing
今回受講したのは「統合型マーケティング(Integrated Marketing)」クラス。
様々なマーケティング戦略や考え方について、実際の事例をもとに学びます。
人数と国籍バランス・生徒の雰囲気
私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、対面クラス全員で17(Zoom 20)人でした。
- 日本人:7人
- その他アジア系の方:5人
- その他の地域の方:5人
バランスが取れたクラスですが、今現在の統計ではTamwood のすべてのクラスの中で最も日本人が多いクラスとのことでした。
もちろんタイミングによって変動しますが、多国籍ですね。
注意事項
国籍比率や年齢層などは時期によって変動します。人数の変動や国籍の偏りなど、学校のパンフレットなどの情報と異なる場合があるのでご了承ください。
また、写真や授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。
クラスは真面目な雰囲気でした。
先生がトピックについて沢山喋ることもあり、基本的には聞くかたち、先生が適宜意見や質問をしてくれるのでその際に発言という形式でした。
とはいえ基本的にアットホームな雰囲気の学校です。
堅苦しい雰囲気や発言しにくい雰囲気は全くなく、先生の指名がなくても自発的に発言が出ていました。
実際の授業の流れ
当日の流れはこんな感じです。
- 前回の復習
- レクチャー(大学の講義のように先生の講義を聞く形)
- クラス全体でケーススタディエクササイズ
- 休憩
- グループワーク
教材はデジタル教科書です。
プラスでPDF等を適宜Zoom で共有してくれます。
授業の内容
まずは、前回の復習から始まります。
前回のテーマはEthics(倫理・道徳)についてだったようです。
Ethics とは何か、ビジネスの現場、特にマーケティング戦略を考える上でどのような理解が必要かなど。サラッと復習した後、本日の授業が始まりました。
本日のテーマは様々なマーケティング戦略と選び方についてです。
特にレッド・オーシャン戦略とブルー・オーシャン戦略について、様々な企業の事例から理解を深めました。
この2つはマーケット(市場)を海に例えた用語で、レッド・オーシャンのレッドとは血の赤を指しています。
つまり、赤い血に染まった海、ということですね。
ちょっと怖い用語ですが、意味するところはこちら。
- レッド・オーシャン:血で血を洗う激しい争い繰り広げられている市場(競合ひしめくマーケット)
- ブルー・オーシャン:争いの無い平和な市場(新しい市場または独占状態などで競争が少なく安定した市場)
レッド・オーシャン戦略
飲食店、特にファストフードは強力な競合相手が多く、常に競争があります。
このような市場はすでに完成されているので参入もしやすいですが、その後生き延びていくのは大変な市場でもあります。
食い込めたとしても大きなシェアを得るのは難しく、利益の追及には向かないかもしれません。
しかし皆になじみがあり、一定の購買層がいることも証明されていて、戦略もある程度完成されているので、そういう意味ではリスクが低いとも言えます。
ほとんどのビジネスはこちらのマーケットに属します。
商品や価格戦略などは固定されていることが多く、クリスマス関連などもいい例です。
ブルー・オーシャン戦略
反対に、未開拓・もしくはまだ発見されていない市場がこちらです。
競争相手がいないのでここで成功すれば、圧倒的なシェアを手に出来ます。
巨額の利益を生む可能性のある夢の市場です。
ただし、全く新しい市場になるので何も証明されていません。
自分のアイディアを買う人がいるのか、どういった戦略を取るべきなのか、全て未知数です。
非常にリスクは高いですが、当たれば一躍トップ企業です。
生徒さんが例としてiPhone を挙げていました。
新しいテクノロジーで席巻し、それまであった携帯電話の市場に多大な変化をもたらしました。
今でも大人気でappleの稼ぎ頭ですね。
そんなiPhone も、続々と参入した他企業に独占状態であったスマートフォン市場を奪われ、今では15%のシェアとなっています。
このようにブルー・オーシャンもすぐにレッド・オーシャンになってしまいますが、成功している、というとこちらのモデルを思い浮かべるのではないでしょうか。
レッド・オーシャン戦略 vs ブルー・オーシャン戦略
この2つのマーケットのどちらを狙うかでマーケティング戦略は全く違ってきます。
クリスマス商品など、毎年同じ製品を違う戦略で売るレッド・オーシャン戦略。
新しい需要を創造することを主としたブルー・オーシャン戦略。
この2つの戦略をふんだんな例を用いて比較・理解していきます。
McDonald'sやTim Hortonsと競合するWendy'sはコンペティティブ・アドバンテージ戦略をとり、競合他社と異なるメニューを提供することでシェアを確保しました。
ショッピングモールは美容院+カフェ+ファッションなど、違う種類のビジネスだがお互いを高めあう関係が一堂に集まっています。
このような関係をコンプリメントリー・サービス というそうです。
このように様々な事例から色々な形のマーケット戦略を学びます。
自身の顧客(ターゲット)を知る
どの戦略を取るにしても、顧客層を定義づけ、自社の製品・サービスに合う戦略をとることが大事です。
ホットドリンク市場は寒いカナダでは大きいですが、ハワイではそんなにですよね。
カナダではホッキー映画や番組超人気ですが、日本では見向きもされません。
ただし独特の文化があるホラーが人気なのが特徴的とのこと。
「例えばターゲット層が動物愛護を気にするグループなら…」等、前回のテーマであるEthics(倫理)も絡めて説明してくれるので、コースを通してより包括的かつ深い理解が可能だと感じました。
カナダグースやルルレモンなど…
自社がすでに成功しているマーケット(ターゲット)にフォーカスする企業がカナダには多いそうです。
日本人はあまり気にしませんが、バンクーバーは特に、環境保護や地元の企業を応援する気質がとても強いです。
企業の理念や姿勢もものすごく気にしますし、企業のやり方が道徳的によくないと感じたらすぐにムーブメントが起こったりします。
その分顧客との関係性を築くこと、自社の姿勢を明確にアピールすることが重要で、幅広く手を広げるより自社の顧客が求めているものだけを提供する戦略をとる企業が多いのかもしれません。
カナダのビジネスマーケットと日本はまた違うので、カナダの事例を学ぶのは面白いですよ。
グループワーク
ヨーグルトブランドについてのケーススタディが教科書にあるので、それについて個人で意見をまとめた後、複数の質問にグループで回答します。
自分の理解・意見とチームメンバーの意見は違うかもしれません。
そこをディスカッションしながら、お互いに助け合いグループとして1つの意見をまとめます。
具体的にはこのヨーグルトブランドの特徴からマーケティング戦略を推定します。
ターゲット層の理解や価格戦略なども含まれます。
そしてこのブランドが取った戦略を分析します。具体的には、成功要因、デメリット、競合や環境などのリスク要因などを考えますよ。
クラスメイトと話し合うことで、自分の意見を持ち、それを伝える力、意見の対立が発生した時うまく収める力が身に付きます。
もちろん英語で会話しますので、スピーキングの練習にもなりますね。
また、チームで達した結論をクラスの前で発表します。
はじめは緊張しますが、学校生活の中で繰り返していくうち、自信をもって発表できるようになることがほとんどです。
先生がどうやって話せば伝わるか、声のボリュームや身振りなどのアドバイスもしてくれます。英語でモノを伝えるトレーニングが出来ますね。
宿題・テストについて
期末プロジェクトとしてマーケティングプランの提出があります。
まず好きな企業を一つ選びます。そして、授業で学んだことをもとに企業のマーケティング戦略について分析したものをレポートにまとめ提出します。
こちらは個人ワークで、このコースの成績の30%を占めます。
講師について
バンクーバー出身の先生です。
インドネシアに8年、シンガポールに9年住んでいた経験があります。英会話の先生をしていたそうです。
語学の4技能の内スピーキングが最も大事だと考えているそう。プレゼンテーションの機会を出来るだけ設けるのもこのためです。
発表中の生徒だけではなく、他の生徒の聞く姿勢も注意を払っていました。
1つ1つの回答に相槌をうち、また発表したことに対して補足情報やコメントをくれます。
ご自身の経験や身近な企業例をこれでもかというほど交えて話してくれます。ですので、理論を覚えるというより事例とともに理解する事に重きを置いている印象でした。
まとめ
今回は、「Tamwood Careers(タムウッド)」という学校の国際ビジネスマネジメントプログラムの授業を体験しました。
身近な例をふんだんに使い理解を深めます。またシートなどの準備無しに話し合ったことをすぐにプレゼンする生徒さんの姿が印象的でした。
同じ「ビジネス系」でも、それぞれの学校によってテキストや授業の進め方など異なりますし、テストの頻度や宿題の量だって違います。
ぜひ、みなさんの学校・コース選びの参考にしてみてくださいね!
参考
学校公式サイト(ページは全て英語です)