カナダで買い物をしていると、日本にはない用語やシステムについて見聞きすることがあります。
今回は、そんなカナダの買い物用語・システムをいくつか解説します。
これらを知っていると、通常よりお得に買い物ができる場合もあるので、ぜひチェックしてくださいね。留学やワーホリなどで節約したい場合、必見ですよ!
カナダのスーパーでの買い物の仕方については、以下の記事を参考にしてください。
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このページの目次
カナダの買い物用語・便利なシステムとは?
今回紹介するカナダの買い物用語・便利なシステムは以下の4種類です。
カナダの買い物用語・システム
どれも知っておいて損はないことなので、ぜひチェックしてくださいね。
①カナダの買い物用語:プライスマッチ
まずは、プライスマッチ(Price Match)という制度をご紹介します。
これは、ある商品が他の店舗で安く売られていたら、その値段に値下げしてもらえる制度です。
例えば、訪れたスーパーで3ドルで売られていた商品が、別のスーパーで2.5ドルだったとしましょう。
その場合、訪れたスーパーで、安く売られていたスーパーのチラシ(紙またはデジタルチラシ)に載っている商品の価格を見せれば、2.5ドルで購入できます。
そんな裏技があるんだね!
場合によっては、ライバル店舗よりもさらに安くしてくれるお店もあります(ルールはお店により異なる)。
補足
基本的には、同一時期のチラシに載っている商品がプライスマッチの対象になります。(例:2か月前のチラシを見せても割引はしてもらえません)
なお、店舗によっては、「プライスマッチ」ではなく以下の用語で呼ばれることがあるので、覚えておきましょう(基本的なコンセプトは同じです)。
店舗別:プライスマッチ制度の名称
- Ad Match (Walmart/ Real Canadian Superstore)
- Won’t Be Beat (No frills)
- Western Family Lowest Price Guaranteed (Save on foods)
- Unbeatable Price (IGA)
プライスマッチの頼み方
やり方はシンプルで、会計時にレジでプライスマッチをお願いするだけです。
「Can you price match this item?」などと言って、該当の商品と競合店のチラシを見せましょう。
補足:チラシアプリで価格を比較することも可能
プライスマッチをするために各スーパーの商品価格を比べたい時は、Flippというアプリを使うのがおすすめです。
このアプリでは、さまざまなスーパーやドラッグストアなどのチラシを、まとめて見ることができます。
プライスマッチをする際には、以下の手順でアプリを活用するといいでしょう。
アプリの活用方法
- Flippのアプリ上で買いたい商品をListに保存
- スーパーに行き、リストに保存した商品の値段をチェック
- もしも「アプリ上の商品の値段」のほうが安ければ、レジでプライスマッチを依頼
- 該当商品を割引価格でゲット!
②カナダの買い物用語:レインチェック
次は、レインチェック(Rain Check)についてご紹介します。
レインチェックは、簡単にいうとセール品が売り切れていた場合に、セール価格を保証してくれるチケット(購入券)のこと。
後日商品が入荷したら、レインチェックと共に商品をレジに持っていけば、セール価格のままで商品を購入できます。
もらい方は簡単で、レジかサービスカウンターに行き、「Can (Could) I get a rain check?(レインチェックをもらえますか)」などと聞くだけ。
その際に、品切れになっている商品棚・値札の写真、もしくはチラシなどを見せるとスムーズです。
レインチェックには期限があることが多いので、期限内に再度お店に訪れましょう。
もしもまた品切れだったら、再度レインチェックの発行を頼めます。
③カナダの買い物システム:返品
返品に関しても、日本にはない独特のシステムがあります。
日本でも返品はできるよね......?カナダと日本はどう違うの?
たしかに日本でも返品はできますが、大きな違いは「気軽さ(手軽さ)」にあります。
日本では商品によほどの欠陥などがない限りは、返品をする人も、受け付けるお店もありません。
ですが、カナダでは気軽に返品をする人が多いです。
例えば「買ってみたけれどやっぱり気に入らなかった」などの理由で、返品や商品の交換を求める人も珍しくありません。
そして店側もそういった対応に慣れていて、受け付けてくれる場合が多いです(タグを切っていないこと、購入後○日以内であることなどの諸条件は店ごとに定められています)。
詳しくは、以下の記事で解説しているのでぜひチェックしてください。
詳しくはこちら
④表示金額よりも高い金額を請求された場合にできること
店側のミスで、会計時に広告や値札の金額よりも高い金額を請求されることもあるかもしれません。
これをお店に伝えると、商品を無料でもらえるか、割引になる制度があるのです。
この制度は、Scanner Price Accuracy Code(またはScanning Code of Practice - SCOP)と呼ばれ、カナダの7,000以上の小売店が加盟しています(加盟は任意)。
この制度下では、間違って請求された商品の価格が10ドル以上であれば10ドルの割引が受けられます。
10ドル以下であれば、その商品はなんと無料で手に入ります!
(もしも同じ商品を複数購入した場合は、一つだけ無料または割引になります)
有人・無人どちらのレジで買い物した場合でも有効です。
以下は、加盟店の一例です。
主な加盟店舗(一部抜粋)
- Best Buy
- Canadian Tire
- Costco
- Home Depot
- London Drugs
- Safeway
- Save-On-Foods
- Shoppers
- Urban Fare
- Walmart
- IGA
※加盟店に関する最新の情報は、Retail Council of CanadaのParticipants in the Scanner Price Accuracy Voluntary Codeをご確認ください。
⑤フードロスを解消するために生まれたアプリ
フードロスとは、売れ残りや食べ残し、期限切れなどを理由に、まだ食べられる食品が捨てられてしまう社会問題です。
この問題を解消するために生まれたアプリがいくつかあり、カナダでは使用している人が多いです。
購入者には、商品が安く買えるメリットがあるので紹介します。
Too Good To GO
Too Good To Goは、飲食店などで売れ残っている商品を、割引価格で購入できるアプリ。
近隣の飲食店をアプリ上で検索のうえ商品を購入し、店舗で受け取ります。
元の値段のおよそ3分の1くらいの価格で購入できるものが多いです。
購入できる商品の例
- ピザ
- ベーカリー
- 寿司
- デザート
Magic bagという、中身は開けてみるまでわからない、お得な商品の詰め合わせもあります。
Flashfood
Flashfoodは、スーパーで売っている賞味期限が近い食品を、お得に購入できるアプリです。
商品はアプリ上で購入し、該当の店舗に行き品物を受け取ります(サービスカウンターで受け取れる)。
商品はおよそ半額近くで買えるものもあるので、フードロスを懸念する人はもちろん、節約したい留学生にもぴったりのアプリですよ。
購入できる商品の例
- 野菜
- 果物
- ベーカリー
- 乳製品
- 肉
- 魚
バンクーバーエリアの加盟店には、Real Canadian SuperstoreやNo Frills、Independentなどがあります。
日本にはない制度を知り、カナダでお得に買い物をしよう
今回は、カナダの買い物用語やシステムを紹介しました。
どれも、日本には馴染みが薄いものですが、お客さんにとってメリットの大きいものばかりです。
頭の隅に置いておいて、必要な時に活用してみてくださいね。