
カナダ留学生活では、多くの人がシェアハウスに滞在をします。
しかしシェアハウス生活自体が初めてで、うまく生活していけるか不安な人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、カナダ・バンクーバーに2年近く生活し4軒引っ越しをしてきた筆者が、カナダのシェアハウスでよくあるハウスルールを体験談を交えてご紹介します。
基本的なルールをおさえて、スムーズに留学生活をスタートさせましょう。
なお、シェアハウス探しのチェックポイントが知りたい場合は、以下の記事がおすすめです。
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このページの目次
カナダのシェアハウスのルールは家により異なる
一般的にカナダのシェアハウスには、物件を綺麗に保ったり、入居者同士がトラブルなく過ごすためのさまざまなルールが定められています。
そしてこのルールは、家により違いがあります。
ルールはいつ・どうやって確認する?
ルールはいつ・どうやって確認するものなのでしょう?

確認できる時期は入居前と入居中です。
入居前
入居前に確認する場合は、入居者募集の広告をチェックできます。
特に、建物での喫煙やペットを飼うことができるかなどは明記されていることが多いです。
あとは、物件を見学する時にもチェックできます。広告にはすべてのルールを書いていないことがほとんどなので、見学時に質問をしましょう。
共有スペースにルールの書かれた貼り紙があったりするので、見学時に読んでおくこともおすすめです。

入居中
細かくてそこまで重要でないルールは入居中に、家主やルームメイトに聞くこともできます。
ただ、入居してから「ルールが厳しすぎた!」と感じても遅いので、できるだけ入居前に確認することをおすすめします。
ルールだけでなくマナーも守る
また、いくらルールに書かれていなくても、最低限のマナーを守ることは重要です。
たとえば深夜に大声で電話をしたり、洗濯機を回すなどは、ほかの入居者の睡眠の妨げになることが明らかですよね。

どんな時でも、他人に思いやりを持って接することを心がけ、トラブルなく過ごしましょう。
カナダのシェアハウスでよくあるルール
それでは、カナダのシェアハウスでよくあるルールをチェックしましょう。

なおここに記載するルールは、筆者のカナダ留学生活での経験や、他の留学生の体験談をもとにまとめています。
以下のカテゴリーにわけてご紹介します。
掃除に関するルール
まずは掃除に関するルールをご紹介します。

清潔であるかどうかの基準は個人により異なり、ルームメイト間でトラブルになることが多い部分なので要チェックです。
使ったあとはすぐ掃除する
キッチンやバスルームなどは、使ったあとすぐ掃除することになっている家が多いです。
掃除するといっても、本格的にモップや掃除機をかけたりするわけではありません。
たとえば、以下のような簡易的な掃除です。
簡易的な掃除の例
- 料理をして、ソースなどがカウンターについた場合は、ふきんですぐ拭く
- シンクに野菜くずを落としてしまったら集めて捨てる
- シャワー使用後は自分の髪の毛を捨てる(特に髪が長い場合)
掃除当番
シェアハウスによっては、掃除当番が決まっていることがあります。
たとえば私がいたシェアハウスでは、1週間交代で共用スペースの掃除当番が割り当てられていました。
一方で特にルールはなく「汚れに気づいたら誰かがやればいいよね」といった感じの家にも滞在したことがあります。
自分の生活スタイルにあっていそうな家を選ぶと、ストレスなく過ごせるでしょう。
ゴミ捨て
ゴミ捨てにもルールを定めているシェアハウスは多いです。
たとえば、生ゴミは溜めずにすぐに捨てる、肉や魚のパックなどは洗ってから捨てるなどです。
ゴミの分別も、忘れずに行うようにしましょう。
ゴミの捨て方はある程度説明を受けられると思いますが、よくわからない場合はお住まいの市のウェブサイトを確認するのが無難です。
バンクーバーの場合
洗濯に関するルール
次は、洗濯に関するルールです。

使用可能日や時間
シェアハウスによっては、洗濯機や乾燥機を使用できる曜日や時間が決まっていることがあります。
私がいたところでは、1週間に1回使えるケースや、使える曜日が各入居者に割り当てられているケースなどがありました。
また、季節によって乾燥機の使用を制限されていたこともあり、そこでは夏は乾燥機が使えず、裏庭に干していました。
これ以外にも「朝9時から21時まで使える」などと、利用時間帯を区切っているシェアハウスもあるのでよく確認するといいでしょう。
乾燥機の使用ルール
日本人にはあまりなじみのない乾燥機ですが、この使い方にもルールが定められている場合があります。
たとえば、乾燥機内には機内のゴミをキャッチするネットが付属しており、そのゴミを毎回取り除くことがルールになっている家もあります。
また、乾燥レベルや時間を選べる乾燥機がほとんどですが、節電のためどのモードを使っていいか決められていることもあります。
洗濯機で洗ってはいけないもの
靴やバスマットなど、洗濯機で洗ってはいけないものが明示されていることもあるので、ご注意ください。
洗濯機や乾燥機が有料の場合
洗濯機や乾燥機が有料の場合があります。
1ドルや25セントを自分で用意する場合や、オーナーに言えば現金を小銭に両替してもらえる場合、専用のランドリーカードにお金をチャージして利用する場合などがあるので、どのタイプの洗濯機・乾燥機なのかを確認しましょう。
バスルームに関するルール
毎日使うバスルームに関するルールも忘れずにチェックしましょう。

なおカナダのバスルームは、トイレとシャワーが一体になっているところが多いので、それを前提としてご覧ください。
シャワーを使用できる時間・時間帯
カナダのシェアハウスでは、「1回15分まで」などとシャワーを使用できる時間が決まっていることがあります。
なぜなら、使える水に限りがあるから。
カナダの家庭では、タンクに水をためて、その水を沸かしてシャワーとして使っている場合が多いのです。
また、使用する時間帯も限定されていることがあるので確認しておくといいですよ。
生理用品
使用済みの生理用品を、バスルームのゴミ箱に捨ててはいけないというルールが定められていることがあります。
その場合、適宜自分で処分しなくてはいけません。
キッチンに関するルール
次に、キッチンに関するよくあるルールをご紹介します。

冷蔵庫や棚の中が区切られている
冷蔵庫や棚の中が区切られていて、自分の食材を置ける場所が決まっていることが多いです。
また特に場所が決まっていない場合は、他の人のものを間違って使わないように、名前を書いておいたり目印をつけておくことをおすすめします。
調理中のルールや制約
調理中にもさまざまなルールがあります。
たとえば、換気扇を回すことが定められていたり、匂いの強いものを作れないなどです。
またオーブンがあっても使えない場合などもあるので、料理が好きな人はよく確認しておくとよいでしょう。
使っていい食器や調理器具
食器や調理器具は、シェアハウス入居者で共有できるものが多いですが、たまに共有できないもの(入居者の私物が混ざっている)があります。
先に入居している人に、どれを使っていいか(使っていけないものはあるか)などを確認しておくのが無難です。
個室に関するルール
個室(自分の部屋)の使用に関してルールがある場合も。

たとえば、飲食はリビングルームでのみ可能で、個室内ではできないことがあります。
また私の経験では、カビを防ぐため、室内で濡れた衣類を干してはいけないと言われたこともあります。
暖房や電気の使用に関するルール
暖房や電気の使用に関するルールもみておきましょう。

室温の調整を頼む
シェアハウスによっては、建物全体の暖房を一箇所で管理していることがあります(セントラルヒーティングと呼ばれるシステム)。
管理はオーナーが行なっていることが多く、寒さや暑さを感じたら、室温の調整を頼む必要があります。
複数の電化製品を一度に使用しない
複数の電化製品を一度に使用しないというのは、居住者が多い場合にありがちなルールです。
理由はシンプルで、ブレーカーが落ちることがあるからです。
実際私がいたところでは、特定の電化製品(例:電子レンジとケトル)は同時に使ってはいけないというルールがありました。
そのほかのルール
そのほかのルールもチェックしましょう。

喫煙
室内での喫煙が禁止されているシェアハウスは多いです。
たいていの場合、入居者募集の広告にNo smoking(またはNo vaping)などと書かれています。
喫煙者の場合は、どこで喫煙が可能か確認しましょう。
ドラッグ
カナダでは2018年10月から18歳以上の成人による大麻の所持・使用の一部が合法化されました。
しかし、大麻を含むドラッグの使用を禁止するシェアハウスは多いです。
タバコ同様に、たいていの場合、入居者募集の広告にNo drugsなどと書かれています。
友人の招待・宿泊
友人などを招待する場合も、細かくルールが定められている場合があります。
たとえば、以下のようなルールです。
友人の招待・宿泊に関するルールの例
- 友人の招待ができない
- 招待はできるけれど宿泊はできない
- 泊めることはできるけれど宿泊料金が発生する
パーティー
パーティーの開催を禁止しているシェアハウスもあります。
家主が同じ建物の別の階に住んでいて、大音量で音楽をかけたり、お酒を飲んで騒がれるのを好まない場合にこのルールが定められていることが多いです。
ペット
ペットを飼うことを禁止しているシェアハウスもあります。
たいていの場合、入居者募集の広告にNo petsと書かれているのでわかりやすいです。
またBC州においてペットOKの物件では、人間のデポジット(敷金)とは別に、ペットのデポジット(pet damage deposit)支払いを求められる場合があります。
なおデポジットの金額は、ペットの頭数にかかわらず、1か月分の家賃の半分以下と定められています。
ペットを飼う予定の人は、覚えておきましょう。
シェアハウスのルールを守って気持ちよく生活しよう
今回は、カナダのシェアハウスによくあるハウスルールをご紹介しました。
シェアハウスは、他人との共同生活を行う場所です。
慣れないことも多いかもしれませんが、ルールを守り気持ちよく生活をしましょう!