ホスピタリティCo-op(コープ)|SELCレビュー

SELC Career College(セルクキャリアカレッジ)ホスピタリティマネジメントコープ授業体験レビューをお届けします。

働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のコープ(CO-OP)ですが、想像できないことも多いと思います。

この記事で分かること

  • SELCの評判は?
  • 宿題テストは?
  • 授業のレベルは?ついていけるのか?
  • どんなことを学ぶの?

そこで、みなさんの学校選びの参考になるように、様々な学校の体験授業を受けてきました。

私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!

SELC Career College(セルク)ってどんな学校?

今回、体験授業に参加した学校は「 SELC Career College(セルクキャリアカレッジ)」です。

一般英語を学ぶSELC Vancouverと同じ校舎で語学学校(ESL)とカレッジの授業を行っています。

校内はすっかりクリスマスムードでした!

selc living room 211201-2

そして、時間割はこちらです。

プログラム名
Business Foundations / Daytime12:30 – 16:30
Business Foundations / Evening17:00 – 21:00
Hospitality Management / Daytime8:15 – 12:15
Hospitality Management / Evening17:00 – 21:00
International Business Communications17:00 – 21:00
Digital Marketing17:00 – 21:00
※DaytimeとEveningがあるプログラムについてはどちらか選択可能です。詳しくは学校にお問い合わせください。

シンプルなスケジュールになので予定が立てやすいですね!

もっと詳しい学校の情報は下記をご覧ください。

SELCのホスピタリティマネジメントCo-opとは

SELC Career Collegeで体験するのはこちらの3つのプログラムです。

  • ホスピタリティマネジメントCo-opディプロマ
    (Hospitality Management Co-op Diploma)
  • 国際ビジネスコミュニケーション名Co-opディプロマ
    (International Business Communications Co-op Diploma)
  • デジタルマーケティングCo-opディプロマ
    (Digital Marketing Co-op Diploma)


今回はこの中の「ホスピタリティマネジメント」プログラムについてお伝えします!

その他のプログラム体験記は別記事でご紹介いたしますね! 

selc living room 211201

今回体験した授業の概要はこちらです。

参加プログラムホスピタリティマネジメントCo-opディプロマ
(Hospitality Management Co-op Diploma)
参加クラス飲食業界においての計画と管理(Planning & Control in F&B)
授業形式対面形式
体験した日11月30日(火)17:00-21:00

それではそれぞれを詳しくお話ししていきますね。

プログラム:ホスピタリティマネジメント

このプログラムでは、レストランなどの飲食業界ホテル業界の仕事で役立つ理論と、マネージメントについて学ぶことができます。

プログラムについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
SELC Careers 基本情報 コースについて

SELCのホスピタリティCo-opで学べること

このプログラムで現在学べるのは以下の6つです。

(1年間・2年間の両プログラム共通科目)

  • The Lodging & Food Industry
  • Managing Service in F&B
  • Supervision in the Hospitality Industry
  • Managing Front Office Operations

(以下のコースは2年間のプログラムのみ)

  • Managing Housekeeping Operations
  • Basic Hotel & Restaurant Accounting
  • Hospitality Sales & Marketing
  • Planning & Control in F&B

この中で今回受講したのは「飲食業界においての計画と管理(Planning & Control in F&B)」クラスです。

クラス:飲食業界においての計画と管理

はじめに、F&Bとは「Food and Beverage(食べ物と飲み物)」の略です。
飲食業界で店長や管理する立場になった際、どのように店舗運営を計画し、また管理するか、気を付けるべきことについて学びます。

なお、各科目6週間で学び終え次のコースに移行します。
本日はこの科目の後半、第4週目でした。

人数と国籍バランス・クラスの雰囲気

私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、全員で17人でした。

  • 日本人:0人
  • その他アジア系の方:3人(インドネシア・インドなど)
  • その他の地域の方:14人(メキシコやコロンビア・チリなど南米)

本日は計17人でしたが、全部で21人のクラス、うち2人が日本人だそうです。

注意事項

国籍比率や年齢層などは時期によって変動します。人数の変動や国籍の偏りなど、学校のパンフレットなどの情報と異なる場合があるのでご了承ください。

また、写真や授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。

Daytime 含めて、現在3クラスが開講中です。

今回はそのうちの1つ、Vanessa先生のクラスに参加しました。

selc activities_2112
SELCのアクティビティ

生徒はオープンでフレンドリーな雰囲気で、自発的な発言や冗談も多かったです。
でも授業は真面目に聞いていましたよ!

実際の授業の流れ

Study.com in class

本日の授業はこのような流れでした。

  1. 昨日の復習
  2. クイズなど多くのエクササイズを含むレクチャー(大学の講義のように先生の講義を聞く形)
  3. 30分の食事休憩
  4. 復習エクササイズ
  5. グループワーク

さて、本日は教科書の第7章「Principles of Food and Beverage Management」を今日と明日、2日に分けて学びます。

ちなみに、教材はデジタル教科書と先生が作ったスライド・ビデオなどの組み合わせでした。
生徒用のプラットフォームに先生が、この章で学ぶこと・キーフレーズ(重要単語)などを記載したPDFを事前にアップロードしてくれます。

授業のポイントが整理できますし、キーワードなど分からない単語を予習しておけば格段に授業についていきやすくなりますよ。            

本日の授業の内容

本日のテーマは大きく分けて2つ。
【仕事内容の基準を作る】と【Job descriptionの作り方】についてです。

前日の小テストの回答を皆でおさらい

まずは、昨日の復習から授業が始まります。

はじめにクイズ(小テスト)の答えを、指名された生徒が答えていきます。

昨日のテスト回答おさらい

これがただの小テストではありません。なんと、クラスの右半分と左半分で分かれてチーム戦です。正解すると1ポイント貰えるんです。

楽しく復習できますね!

仕事内容の基準を作ることの重要性について

今回の授業はマネージャー(管理職)の立場になったら必要なことを学んでいきます。

レクチャー1つ目のテーマは、役職ごとの仕事内容。やるべきことや求められるレベルの基準を作ることについてです。

基準を作ることで従業員も、自分が何を求められているかはっきり認識することが出来ます。
また評価も公平になるので、管理も楽になります。なにより、従業員の不満を減らすことが出来ますね。

ここで大事なのは、自分の思い込みで基準を作らないことだそう。
地位にはこだわらず、その仕事に最も詳しい人(実際にその仕事をしている人)や、その仕事を長く続けている経験のある人の意見を求めます。

そうすることで、より現実に即した公平な基準を作ることが出来ます。

基準を作った後は、従業員がやるべきことをやっているかを観察することも必要です。

この一連の流れをビデオも利用し学びます。

Job descriptionとは?その重要性

次に、Job description / position descriptionを作るとき気を付けるべきことを学びます。

Job descriptionとは、職務の内容を詳しく記述した文書のことです。北米で求人を募集する際の必須書類となっています。
募集している職に、最低限必要な業務および責任が記載されています。

ちなみに、日本語では職務記述書といいます。
日本の求人情報でよく見る「仕事内容について」の欄とは少し違い、より詳しく、そして厳密に書いてあります。

前提として、北米文化はアジアと比べ個人意識が強いです。また、空気を読む文化はなく、明確にしないと伝わらない文化でもあります。

さて、これは仕事に対しても当てはまります。

Job descriptionに記載されていない仕事内容が増えてくると、
「これは私の仕事ではないはず。仕事内容か条件を見直してください」
と指摘されJob descriptionの更新が必要です。
お給料も交渉内容に入るかもしれません。

入社した人が、Job descriptionに書いてあることと実際に仕事内容が違ったので辞める、ということも実際におきますので正確な情報を記載することが重要です。

ここでもビデオを併用し、どのように業務内容を把握するか、どこまで細分化するか、また関連書類についても学びます。

Job descriptionの作り方を理解

ビデオ視聴後に「キッチンマネージャーはレシピに全てのステップを記すべきか」について考えます。
新人、または定期的な見直しの為に必要とのことでした。

selc hospitality lecture recipe

ここまでの復習としてオンラインツールStudy.comを利用した10問ほどのクイズをし休憩時間です。

Study.com Q

A-Dの選択肢の詳細についてはクラスのテレビ画面で共有されるので、生徒は各自のスマホから回答します。

正解するとこのようにポイントがもらえます。
ゲーム感覚でワイワイと進みました。

授業の後すぐに復習できるので、重要ポイントや自分の分からないところが明確になり自習の助けになると感じました。

今日の復習:文章を作り重要単語を理解

休憩時間に各自夕食を取った後は、復習の為のエクササイズです。

クラス前半で出てきた重要単語を使い、各自自由に短いストーリーを書き、クラスにシェアします。
18個のキーワードのうち、8個を使うことが条件で、文章の長さなど他の条件はありません。

単語の使用法の練習および、意味やどんな場面で使うかをきちんと理解する事が目的です。
ライティングやスピーキングの練習にもなります。

仕事をどうやって見つけたかなど実体験を語る生徒も多く、とても興味深かったです。
刺激にもなりますよね!

先生も、全ての発表に「Good Job!」「Excellent story!!」など声をかけて盛り上げてくれます。

空想の話でもOK

中には完全に物語を創作した生徒も。
動物の学校で、ウサギ・リス等それぞれの動物が得意・不得意なことをトレーニングするとても可愛い物語でした。

もちろんクラスメイトは興味津々、先生も「Wow! Spontaneous creativity!!」と大興奮でした。

Daytimeのクラスには「Once upon a time...(昔むかし…)」から始まる物語を書いた子もいるそうですよ!
とっても面白いですよね。
私も聞いてみたかったです。

自由な発想で発表できるのも、それが許される雰囲気があってこそです。
普段から自由に考えられる環境なのかなと感じました。

期末プロジェクトに向けてのグループワーク

最後に4人程度のグルーに分かれ、期末プロジェクトについて30分程度話し合います。

クラス内で適宜時間を取って進めていきます。

selc hospitality_groupwork1

テーマは国際的なクリスマスイベント。
各自出身国の伝統的な年末年始の過ごし方を紹介すること、コース料理のメニューを考える事が課題です。

期末にメニューの原価計算表なども添付したライティングレポートと、プレゼンテーションの発表があります。

selc hospitality_final project tips

原価計算表についての紹介がされた後、グループに分かれ主にメニューについて話し合います。

イベント色・国際職を取り入れたメニューにしようと、すぐにあちらあこちらで活発な議論が始まっていました。

selc hospitality_groupwork back

先生も各グループをくまなく回ってアドバイスをくれます。

selc hospitality_groupwork

原価計算が必要ですので、実際に材料とレシピも考えなければなりません。

大変そうですが、具体的に考えることで身に付きますし、自信にもなりますね。

年末年始イベントいうこともあってか、みなさん楽しそうな様子でしたよ!

宿題・テストについて

上記で述べた期末プロジェクトは成績の20%を占めます。

他にも

  • 出席・授業参加(10%)
  • 章が終わる毎の小テストとクラス内ワーク(先生により内容は異なる、今回の場合は重要単語を使ったストーリーシェア(20%))
  • 中間テスト(5問のライティング(20%))
  • 期末テスト(100問の選択問題(30%))

があります。
ライティングでは参照文献の記載などのライティングテクニックも評価ポイントです。

授業で習ったことを多く記述に入れる・個人的な体験を記載した場合プラスポイントが付きます。
生徒が暗記しているだけではなく理解していることが伝わるからだそうです。

講師について

生徒の話をしっかり聞いてくれる明るい先生です。

夜の授業は特に、仕事終わりの生徒も多く疲れている。
もし講師が喋ってばかりいたら生徒は寝てしまう。
なのでクラスを出来るだけ生徒参加型にし、エネルギーのある雰囲気を作るよう心掛けているとのこと。

授業のテーマは専門的なことながらも笑い声も多い楽しいクラスでした。

まとめ

今回は、「SELC Career College(セルクキャリアカレッジ)」という学校のホスピタリティマネジメントプログラムの授業を体験しました。

生徒と先生が一緒になってクラスの雰囲気を作っている、参加型の授業が印象的でした。

同じ「ホスピタリティ系」でも、それぞれの学校によってテキストや授業の進め方など異なりますし、テストの頻度や宿題の量だって違います。
ぜひ、みなさんの学校・コース選びの参考にしてみてくださいね!

学校公式サイト(ページは全て英語です)

執筆者 執筆者
Anna

新卒で金融機関に就職、ウェブ担当者として、ホームページのリニューアル・運営を一任される。以来10年以上、SEO・ウェブマーケティングはもちろん、デザイン・コミュニケーションなど、多岐にわたる分野で活躍。留学を機に、現在はカナダ在住4年目、ウェブサイトの改善・運営・SNS運用など、様々なプロジェクトに携わっています。

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