カナダで人気のスポーツ10選!アイスホッケー・ラクロス以外でカナダ人が夢中になるのはなに?

スポーツのボール

カナダといえば、「メープルシロップ」「自然」などを思い浮かべる方が多いかと思います。しかしカナダの国民がメープルシロップや自然同様に、スポーツにも情熱を注いでいるのをご存知でしたでしょうか。

とくに、カナダの国技であるアイスホッケーラクロスは、カナダ人にとってなくてはならない存在です。

この記事ではカナダで人気のスポーツについて解説します。「カナダのことをもっと知りたい」「カナダに滞在中に体を動かす機会をつくりたい」と考える方は、ぜひ参考にしてください。

カナダで人気のスポーツは何?

カナダの国旗

寒い地域のカナダに住む人々は、暖かな家の中でじっとして過ごしている……そんなイメージを抱く方もいるかもしれません。

しかし、自然を愛するカナダ国民にとって、スポーツはとても身近なものです。自分でプレイをするのはもちろん、スポーツ鑑賞をするのが大好きという人も多く、スポーツを通した交流も盛んです。

以下に、カナダで人気のスポーツをリストアップしました。それぞれの概要や特徴について、解説します。

  • アイスホッケー
  • ラクロス
  • 野球
  • バスケットボール
  • サッカー
  • クリケット
  • ラグビー
  • スキー・スノーボード
  • テニス
  • ゴルフ

アイスホッケー

アイスホッケーをする人

アイスホッケーは氷上の格闘技と称されるほどの、激しいスポーツです。日本での知名度はそれほど高くないスポーツですが、雪国カナダでは大人気であり、国民にとって慣れ親しんだ存在といえます。

アイスホッケーの特徴のひとつとして挙げられるのが「ファイティング」と呼ばれるルールです。ファイティングとはその名の通り殴り合いの喧嘩を意味します。

かつてはアイスホッキーの象徴でもあったこのファイティング、観客も大いに盛り上がっていました。しかし、2020年ごろからルールが改正され、2023年現在では、審判はファイティングが始まる前に止めに入ります。それでもケンカが始まってしまったら、喧嘩両成敗、双方がペナルティを受けることとなりました。

ラクロス

ラクロスで戦う人々

ラクロスはアイスホッケーに並ぶ、カナダではおなじみのスポーツです。カナダのファーストネーションが祭事や鍛錬のためにおこなっていたものが、発祥とされています。

ラクロスは網のついたスティックを用いて、ボールを奪い合う競技です。カナダでは子どもの頃からラクロスを習わせる家庭が多く、「一家にひとつ」の割合でラクロスのスティックとボールがあるといっても過言ではありません。

出典元

日本ラクロス協会

カナダの国技はアイスホッケーとラクロスの2つ

上述したアイスホッケーとラクロスの2つは、1994年にカナダの国技として制定されています。アイスホッケーは冬、ラクロスは夏に開催されるため、季節になると国民はどこかソワソワした様子です。

また、アイスホッケーはナショナルホッケーリーグ (NHL)、ラクロスはナショナルラクロスリーグ (NLL)の2つのプロリーグが人気です。リーグに所属しているのはアメリカとカナダの2ヶ国のため、リーグが開催されると両国の全土で、大きな盛り上がりを見せます。

出典元(英語)

Goverment of canada「National Sports of Canada

野球

グラウンドに置かれた野球ボール

日本でも人気の高い野球は、カナダでも大人気です。カナダのプロ野球チームといえばトロント・ブルージェイズですが、同チームはMLBに加盟しています。アメリカと一体となり野球をする背景から、野球シーンにおいてカナダではアメリカを「ビックブラザー」と表現します。

そんなカナダの野球ですが、かつては現地に日系人だけの野球チームがあったのをご存知でしょうか。チーム名は「アサヒ」、1941年の真珠湾攻撃がきっかけとなり、解散をしたチームです。

当時、日系人はカナダで差別を受けることも多かったそう。しかしアサヒのプレイヤーは差別に心をくじかれることなく、フェアで紳士的、それでいて最後まで諦めない情熱的なプレイを続けてきました。そのひたむきな姿勢にカナダ人の多くが胸を打たれたとされています。

2002年には、トロント・ブルージェイズとシアトル・マリナーズの始球式に、当時のアサヒに所属していた選手が招かれ、会場中から拍手と喝采を浴びました。

バスケットボール

バスケットボールと夕日

日本では漫画「スラムダンク」がきっかけとなり、プレイ人口が増えたとされているバスケットボール。カナダでも人気が高く、NBAにはカナダ出身の選手もたくさんいます。

その中でもトロント・ラプターズはカナダで唯一のNBAチームでもあることから、高い人気を誇ります。同チームは2019年にはNBAチャンピオンの座を獲得する功績も残しました。カナダ国内ではそんなトロント・ラプターズに憧れて、バスケットボールを始める若い世代も少なくありません。

バスケットボールの本国アメリカのお隣という背景もあり、これからもっとカナダでのバスケットボール人気は加速することが予想されます。

サッカー

グラウンドに置かれたサッカーボール

カナダには、メジャーリーグサッカー (MLS)に所属するチームがあります。それがトロントFCバンクーバー・ホワイトキャップスモントリオール・インパクトの3チームです。それぞれに屈強な選手がおり、サッカーの競合であるヨーロッパのチームがスカウトの目を光らせているとされています。

日本人にとって、「カナダ=サッカーの強豪国」というイメージは薄いかもしれません。実際に2023年6月29日に発表された男子FIFAランキングでは、日本が20位、カナダは45位というランク付けがされています。しかしカナダにはポテンシャルが高い選手が多く、国のサッカー熱も徐々に加熱していることから、今後の活躍が期待されます。

ちなみに、女子サッカーにおいては、カナダは強豪国です。2020年東京オリンピックでは優勝、女子FIFAランキングでは、7位に位置しています。

出典元(英語)

FIFA|Men’s world ranking(2023年6月29日確認)

クリケット

クリケットをする人

クリケットとは野球に似たスポーツです。クリケットバットとクリケットボールを用いて試合がおこなわれます。

クリケットの発祥はイギリスであり「紳士のスポーツ」と称されていました。この2つ名からわかる通り、クリケットはかつては高貴な身分だけが楽しむスポーツだったのです。しかし現在のカナダでは老若男女、身分や収入の差など関係なく、幅広い世代がクリケットを楽しむことができます。

カナダにおけるクリケットは、アイスホッケーやラクロスほど、高い認知度を誇るスポーツではありません。しかし近年ではクリケットが人気である南アジアからの移民も増えています。その結果、南アジアの移民が多い地域を中心に、カナダ国内でクリケットへの関心が高まっています。

また、グローバルT20カナダリーグは、クリケットファンが注目をする試合です。このリーグでは世界中から競合チームが集い、カナダの代表チームも彼らと対戦します。

アメリカンフットボール

アメリカンフットボールをする人

アメリカンフットボールとは、ラグビーによく似たスポーツです。両者の違いは、ルールやプレイ人数などにあります。

アメリカンフットボールは攻守がはっきり分かれています。ルールもラグビーより柔軟です。また、プレイヤー1人ひとりに役割が課せられており「全員が主役」といえるゲーム体制から、ひいきの選手を抱える人も少なくありません。

アメリカンフットボールのプロリーグ、「ナショナルフットボールリーグ(NFL)」のチャンピオンチームを決める優勝決定戦(スーパーボウル)は、カナダでも人気が高い存在です。試合がある日はカナダ国民の多くがテレビ前でゲームを見守ります。

スキー・スノーボード

スキー場とスノボをする人

雪国であるカナダでは、スキーやスノーボードが盛んに行われています。国外からスキー・スノーボードをプレイしに訪れる観光客も多く、カナダ国内には有名なスキーリゾートやゲレンデも存在します。

中でもブリティッシュコロンビア州にあるウィスラーは、世界中で知られるウィンタースポーツの聖地です。2010年のバンクーバーオリンピックのアルペン競技場となった背景もあり、多くの観光客で溢れています。

ウィスラーについては下記の記事で詳しく解説しているため、興味がある方はぜひチェックをしてみてください。

ちなみに、カナダではスキー・スノーボードなど雪上のスポーツに限らず、ウィンタースポーツは身近な存在です。スケートやカーリングなどがプレイできる施設も多くあり、幅広い世代の国民が冬のスポーツを楽しんでいます。

テニス

テニスをする人

休日の街を散歩すると、公園のコートでテニスを楽しむ人々をカナダでは頻繁に見かけます。テニスはカナダ人にとって慣れ親しんだスポーツであり、健康や趣味目的で始めてみる人も多いようです。

街のいたるところに無料のテニスコートがあるため、テニスをやったことがなくても気軽にラケットを手に取る機会が多くあります。

ゴルフ

ゴルフのボール

ゴルフ好きにとってカナダでのプレイは憧れとされるほど、カナダの環境はゴルフにぴったりです。カナダの広大な大地、豊かな緑の中でクラブを振りボールを飛ばせば、ストレスも一緒に空に溶けていくでしょう。

カナダのゴルフ場の中には本来の自然を活かした場所も多く、プレイをしながら野生動物を鑑賞したり、美しい草木と触れ合ったりできます。また、街中にはミニゴルフ場も点在しており、お金をかけずにゴルフを楽しむことも可能です。

日本ではリッチなスポーツという印象があるゴルフですが、カナダでは日本よりも気軽にプレイできます。渡航時はカナダの雄大な自然の中で、ゴルフにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

カナダ国旗と湖

カナダではさまざまなスポーツがおこなわれています。国民が日常的に取り入れているものも多く、日本よりも体を動かす機会を大切にしている印象です。

また、スポーツ観戦で熱を上げるのも、カナダの特色といえます。中でもアイスホッケーラクロスは、友人同士の会話でも頻繁に上がる話題です。

カナダ留学や旅行で現地の人とコミュニケーションを取る際にも役立つため、アイスホッケー・ラクロスの基礎知識は、身につけておくことをおすすめします。

カナダで人気のスポーツを知り、よりカナダへの造詣を深めて、現地での生活を楽しんでみてくださいね。

執筆者 執筆者
カナダ留学コンパス 編集部E

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