初めての留学、初めてのカナダ生活......。そこで最も重要となる書類は「パスポート」です。
なぜなら、留学や旅行では、有効なパスポートがなければ海外滞在できないからです。
しかし、留学準備をしていると、このような疑問が生まれてくることがあります。
- 渡航前にパスポートが切れそう。パスポートの更新はいつすればいいの?
- カナダには渡航済み。カナダでパスポートを更新する方法が知りたい!
そこで今回は、パスポートに関連した以下のトピックについて解説します。
- パスポートの更新タイミング
- カナダで更新する方法
- オンラインで更新する方法(2023/4/4追記)
パスポートが切れそうな方はぜひご覧ください。
※パスポートの更新申請は、正式には「切替申請」と呼びますが、分かりやすさの観点からこの記事では「更新」と記載しています。
このページの目次
パスポートの更新はいつすればいい?
まず基本的に、パスポートの更新はいつでもできるわけではありません。
基本的には、パスポートに書かれている有効期間満了日(残存有効期間)が1年未満となったら、更新ができます。
その他、更新ができる対象者は、以下のサイトをご確認ください。
更新ができる時期となったら、出来るだけ早くすることをおすすめします。
なお、更新時に、残っていた有効期間は切り捨てになります。
例えば、有効期間が3か月残っていたとしても、その期間は新しいパスポートに繰越(加算)されないということです。
そしてパスポートを更新すると、パスポート番号が新しくなります。
入学手続きやビザ申請でパスポート情報を提出していた場合は、再度提出する必要が生じてしまうので、可能であれば各種手続き前に更新を行いましょう。
日本国内でパスポートを更新する方法
日本国内で、パスポート更新をする流れは以下の通りです。
- 必要書類を用意する
- 指定の申請書に必要事項を記入
- パスポート申請窓口に行き、1・2を提出する
- 手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
「申請時」と「パスポート受け取り時」、合計2回窓口に行く必要があります。
窓口の住所など詳細は、「パスポート申請先都道府県ホームページへのリンク」でご確認ください。
なお、2023年3月27日より、切替申請(更新)の場合はオンライン申請が可能となりました。(パスポート受け取り時のみ、窓口に行く必要あり)。
詳しくは、この記事の後半で解説します。
1. 必要書類を用意する
まず、パスポート用の写真、現在のパスポート原本などの必要書類を用意します。
必要な書類の詳細・写真のサイズなどは、以下外務省ウェブサイト「2 切替申請」の欄でご確認ください。
詳しくはこちら
- パスポート(旅券)|外務省
2. 指定の申請書に必要事項を記入
1とあわせて、「一般旅券発給申請書」という指定の申請書に必要事項を記入します。
申請書は、外務省ウェブサイトからダウンロードできます。
手書きの申請書は、最寄りのパスポート申請窓口で入手することもできます。
3. パスポート申請窓口に行き、1・2を提出する
パスポート申請窓口に行き、必要書類(1)と記入済みの申請書(2)を提出します。
問題がなければ、その場でパスポート引換のための紙を渡され、パスポートの受け取り可能な日を教えてもらえます。
申請から受け取りまでは約1週間〜10日ほどかかります(土曜・日曜・祝休日・年末年始を除く)。
自治体によっても異なるため、詳細はそれぞれの市町村のパスポート申請窓口にてご確認ください。
パスポート発行日から6か月以内にパスポートを受け取らないと失効するため、ご注意ください。
4. 手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
パスポートを受け取るために、再度申請した窓口に行きます(郵送での受け取りはできません)。
パスポートの受け取り前に、手数料を支払います。
金額は、それぞれ以下の通りです。
- 5年間有効(12歳以上):11,000円(※12歳未満の場合は6,000円)
- 10年間有効:16,000円
旧パスポートも、穴が開けられた状態で返却されます。
カナダでパスポートを更新する方法
在バンクーバー日本国総領事館の案内情報を元に、カナダでパスポートを更新する方法を説明します。
こちらも、大まかな流れは、日本国内でのパスポート更新と同じです。
- 必要書類を用意する
- 指定の申請書に必要事項を記入
- パスポート申請窓口に行き、1・2を提出する
- 手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
1. 必要書類を用意する
まずは、必要書類を用意します。
現在持っているパスポート、パスポート用の写真、カナダ滞在資格が確認できる書類(ビザやPRカードなど)などを用意します。
必要書類の詳細や写真のサイズなどは、最寄りの大使館/領事館のウェブサイトをご確認ください。
- 在バンクーバー日本国総領事館
- 在トロント日本国総領事館
- 在カルガリー日本国総領事館
- 在モントリオール日本国総領事館
- 在カナダ日本国大使館
2. 指定の申請書に必要事項を記入
指定の申請書に必要事項を記入します。
申請書は、ウェブサイトからダウンロード、または大使館/領事館窓口で入手できます。
3. 大使館/領事館に行き、1・2を提出する
最寄りの大使館、または領事館に行き、必要書類(1)と記入済みの申請書(2)を提出します。
問題がなければ、その場でパスポート引換のための紙を渡され、パスポートの受け取り可能な日を教えてもらえます。
在カナダ日本国大使館のウェブサイトによれば、申請から受け取りまでは通常1週間かかるとのこと。
大使館/領事館によっても異なるため、詳細はそれぞれの窓口にてご確認ください。
4. 手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
受け取り可能日以降に、再度申請した窓口に行きます。
パスポート受け取りの際には、身分証をお持ちください。
手数料を支払った後に、パスポートが受領できます。
手数料は以下の通りです。(2023年3月13日現在)
5年間有効(12歳以上):129カナダドル(※12歳未満の場合は71カナダドル)
10年間有効:188カナダドル
引用:手数料(旅券・証明・査証)
支払いは、現金のみです。
¢5、¢10、¢25のセント単位の小銭は使えないのでご注意ください。
旧パスポートも、穴が開けられた状態で返却されます。
【追記】オンライン申請(更新)も可能になりました
2023年3月27日から、オンラインでパスポートを更新することも可能になりました。
※ただし、受け取り時は従来通り窓口に行く必要あり。
日本・カナダ(海外)どちらに住んでいても手続きは可能ですが、方法が若干異なるので説明します。
大きな違いは、「申請に使用するアプリ・Webサイト・マイナンバーカードの有無」です。
日本国内で申請する場合は、マイナンバーカードが必要です。
【日本国内】オンラインでパスポートを更新する方法
まずは、日本国内でオンライン申請(更新)する方法を説明します。
ここに記載する情報は、以下の公式サイトの説明を参考に、要約しています。
もっと詳しく知りたい場合は、あわせてご確認ください。
詳しくはこちら
- パスポートの更新(切替申請)の流れ - 国内居住者用 -
①必要なものを準備
以下の3点を準備します。
- 現在有効なパスポート
- マイナンバーカード(電子署名の暗証番号が必要)
- 「マイナポータルアプリ」対応のスマートフォン
お手持ちのスマホがマイナポータル対応機種かどうかは、以下の公式サイトからご確認ください。
②スマホで専用アプリ(マイナポータルアプリ)にログイン
アプリにログインします。ログイン時には、マイナンバーカードの読み取りが必要です。
③パスポート受取窓口の選択
マイナンバーカードに記載された住所と同じ市区町村を選び、パスポートを受け取る窓口を選びます。
④情報の登録・申請
必要な画像のアップロードや、申請者情報の入力をし、申請をします。
- 顔写真の登録(アプリ上で撮影、または事前に撮影した画像をアップロード)
- 自署(自分のサイン)画像の登録(アプリ上で撮影、または事前に撮影した画像をアップロード)
- 現在有効なパスポートデータ(顔写真ページやICチップ)の読み取り
- マイナンバーカードの読み取り
- 氏名や緊急連絡先の入力
ポイント
- 顔写真は、正面を向き、帽子は被らず撮影します。影を含め背景がない(無地である)ことを確認してください。
- 自署は、背景が無地で汚れがない用紙に記入する必要があります。使用可能なペンの色は、黒または青(濃いインク)です。
- 登録された自署は、パスポートの顔写真ページの署名欄に転記されます。
申請が終わり審査が完了すると、マイナポータル上に受付票が届きます。
受け取り可能日もそこから確認できるので、6か月以内に受け取りに行きましょう。
⑤手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
受け取り可能日以降、パスポート受取窓口に行き、受付票を提示します。
手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取りましょう。
現在のパスポートは返納する必要があるので、忘れずに持参してください。
メモ
- 一部の自治体では、パスポート申請手数料をオンライン(クレジットカード)で支払うことも可能です。詳しくは実際に行く予定の窓口に確認してください。
- 6か月以内に受け取らないとパスポートは失効します。失効後5年以内に次のパスポートを申請する際は、通常より高い手数料が徴収されるので、期日内の受け取りを推奨します。
【カナダ】オンラインでパスポートを更新する方法
次に、カナダでオンライン申請(更新)する方法を説明します。
ここに記載する情報は、以下の公式サイトの説明を参考に、要約しています。
もっと詳しく知りたい場合は、あわせてご確認ください。
詳しくはこちら
- パスポートの更新(切替申請)の流れ - 国外居住者用 -
①必要なものを準備
以下の3点を準備します。
- 現在有効なパスポート
- カメラ付、NFC(Near Field Communication)対応のスマートフォン
- パスポート申請(海外在留邦人用)アプリ(あらかじめダウンロード)
オンライン在留届を提出済みであることが前提で申請は進みます。(申請するために「オンライン在留届」へのログインが必要)
在留届を提出していない場合は、先に申請をしてください。
詳しくはこちら
②オンライン在留届(ORRネット)にアクセス
まずはオンライン在留届(ORRネット)にアクセスし、「旅券・証明の電子申請を行う」を選択。
在留届を提出した際に取得済みの、利用者ID・パスワードを入力してログインします。
「海外旅券電子申請システム」にアクセスして、申請が必要な理由や、希望する有効期限などの質問に回答します。
③受取在外公館の選択&専用アプリの起動
次に、パスポートの受け取りを希望する在外公館(最寄りの大使館・総領事館)を選択し、登録ボタンを押します。
登録後に、「パスポート申請(海外在留邦人用)アプリ」が自動的に起動します。
④情報の登録・申請
必要な画像のアップロードや、申請者情報の入力をし、申請をします。
- 顔写真の登録(アプリ上で撮影、または事前に撮影した画像をアップロード)
- 自署(自分のサイン)画像の登録(アプリ上で撮影、または事前に撮影した画像をアップロード)
- 現在有効なパスポートデータ(顔写真ページやICチップ)の読み取り
- 氏名や緊急連絡先の入力
ポイント
- 顔写真は、正面を向き、帽子は被らず撮影します。影を含め背景がない(無地である)ことを確認してください。
- 自署は、背景が無地で汚れがない用紙に記入する必要があります。使用可能なペンの色は、黒または青(濃いインク)です。
- 登録された自署は、パスポートの顔写真ページの署名欄に転記されます。
申請が終わり審査が完了すると、ORRネットに登録されているメールアドレスに通知が来ます(ORRネット上でも確認可能)。
受け取り可能日もそこから確認できるので、6か月以内に受け取りに行きましょう。
⑤手数料を支払い、更新されたパスポートを受け取る
受け取り可能日以降、パスポート受取窓口に行き、通知に届いていた2次元コード(QRコード)を提示します。
手数料を支払い(現金)、更新されたパスポートを受け取りましょう。
現在のパスポートは返納する必要があるので、忘れずに持参してください。
メモ
- 一部の在外公館では、パスポート申請手数料をオンライン(クレジットカード)で支払うことも可能です。詳しくは実際に行く予定の窓口に確認してください。
- 6か月以内に受け取らないとパスポートは失効します。失効後5年以内に次のパスポートを申請する際は、通常より高い手数料が徴収されるので、期日内の受け取りを推奨します。